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イン・ザ・ホット・シート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『イン・ザ・ホット・シート』
エマーソン・レイク&パーマースタジオ・アルバム
リリース
録音 1994年
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ヴィクトリー
プロデュース キース・オルセン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 60位(日本・オリコンチャート[1]
  • エマーソン・レイク&パーマー アルバム 年表
    リターン・オブ・ザ・マンティコア
    (1993)
    イン・ザ・ホット・シート
    (1994)
    -
    テンプレートを表示

    イン・ザ・ホット・シート(In the Hot Seat)は、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)が1994年に発表したアルバム

    内容

    [編集]

    1992年に再結成したELPが『ブラック・ムーン』に続いて発表した、1990年代の2作目の新作アルバム。プロデューサーにはキース・オルセンが迎えられた。全10曲中、3曲がメンバーだけによる作品。5曲がメンバーとオルセンやメンバー以外の人物との共作である。「マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート」はボブ・ディランが1989年に発表した曲で、本作ではキース・エマーソンが編曲を担当した[2][注釈 1]

    「ダディ」は、グレッグ・レイクが前年の1993年8月に当時12歳の少女がアメリカのニューヨーク州の自宅近くで突然消息不明になった事件を知って書き下ろした[注釈 2]

    エマーソンは本作のレコーディング直前に腕の手術を受けた結果、満足のいく演奏が出来なかったので、本作のキーボード・パートはプログラミングによる音源に頼らざるを得なかった。彼は本作の仕上がりに不満があり気に入っていないとされた。

    評価

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    1970年代のELPらしい要素が前作の『ブラック・ムーン』よりもさらに薄れたと評された[3]

    収録曲

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    1. ハンド・オブ・トゥルース – Hand of Truth (Keith Emerson, Greg Lake)
    2. ダディ – Daddy (Lake)
    3. ワン・バイ・ワン – One by One (Emerson, Lake, Keith Olsen)
    4. ハート・オン・アイス – Heart on Ice (Lake, Olsen)
    5. シン・ライン – Thin Line (Bill Wray, Lake, Olsen)
    6. マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート – Man in the Long Black Coat (Bob Dylan, arr. Emerson)
    7. チェンジ – Change (Wray, Emerson, Olsen)
    8. リーズン・トゥ・ステイ – Give Me a Reason to Stay (Steve Diamond, Sam Lorber)
    9. ゴーン・トゥー・スーン – Gone Too Soon (Lake, Wray, Keith Wechsler)
    10. ストリート・ウォー – Street War (Emerson, Lake)
    11. 展覧会の絵 – Pictures at an Exhibition (CD ボーナス・トラック[注釈 3]
    12. ハンマー・イット・アウト - (Emerson) (日本盤限定収録曲)
    CD
    各トラックの作詞・作曲と演奏時間は en:In_the_Hot_Seat による。
    #タイトル作詞・作曲時間
    1.「Hand of Truth (ハンド・オブ・トゥルース)Keith Emerson, Greg Lake
    2.「Daddy (ダディ)Lake
    3.「One by One (ワン・バイ・ワン)Emerson, Lake, Keith Olsen
    4.「Heart on Ice (ハート・オン・アイス)Lake, Olsen
    5.「Thin Line (シン・ライン)Bill Wray, Olsen, Emerson
    6.「Man in the Long Black Coat (マン・イン・ザ・ロング・ブラック・コート)Bob Dylan (arr. Emerson)
    7.「Change (チェンジ)Wray, Emerson, Olsen
    8.「Give Me a Reason to Stay (リーズン・トゥ・ステイ)Steve Diamond, Sam Lorber
    9.「Gone Too Soon (ゴーン・トゥー・スーン)Lake, Wray, Keith Wechsler
    10.「Street War (ストリート・ウォー)Emerson, Lake
    合計時間:
    CD Bonus Track
    各曲の演奏時間は en:In_the_Hot_Seat による。
    #タイトル作詞・作曲時間
    11.「Pictures at an Exhibition (展覧会の絵)
    a. "Promenade (プロムナード)" (1:45)
    b. "The Gnome (こびと)" (2:07)
    c. "Promenade (プロムナード)" (1:45)
    d. "The Sage (賢人)" (3:10)
    e. "The Hut of Baba Yaga (バーバ・ヤーガの小屋)" (1:15)
    f. "The Great Gates of Kiev (キエフの大門)" (5:23)

    Modest Mussorgsky
    Mussorgsky, Carl Palmer
    Mussorgsky, Lake
    Lake
    Mussorgsky, Emerson, Lake, Palmer
    Mussorgsky, Lake
    CD 日本盤限定収録曲
    演奏時間は en:In_the_Hot_Seat による。
    #タイトル作詞作曲時間
    12.「Hammer It Out (ハンマー・イット・アウト) Emerson

    参加ミュージシャン

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    Emerson, Lake and Palmer
    • Keith Emerson – キーボード、キーボード・プログラミング
    • Greg Lake – ボーカル、ベース・ギター、ギター
    • Carl Palmer – ドラムス
    その他
    • Bill Wray – バッキング・ボーカル (#5)
    • Paula Mattioli – バッキング・ボーカル (#5)
    • Kristen Olsen – バッキング・ボーカル (#2)
    • Tim Pierce – ギター (#6)
    • Richard Baker – キーボード・プログラミング
    • Brian Foraker – キーボード・プログラミング
    • Keith Wechsler – ドラム・プログラミング、キーボード・プログラミング

    脚注

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    注釈

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    1. ^ エマーソンは1960年代に在籍したザ・ナイスでも、ディランの作品を3曲取り上げた。
    2. ^ 印税の一部は、少女の父親が設立した非営利団体であるSara Anne Wood Rescue Centerに寄付された。
    3. ^ 前年の1993年にオルセンのプロデュースにより録音されて、CDボックス・セット『リターン・オブ・ザ・マンティコア』に収録された約15分30秒の短縮版。本作への収録にあたってドルビー・サラウンドに音響処理された。

    出典

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    1. ^ ORICON STYLE
    2. ^ Macan (2006), pp. 578–580.
    3. ^ Macan (2006), pp. 584–586.

    引用文献

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    • Macan, Edward (2006). Endless Enigma: A Musical Biography of Emerson, Lake and Palmer. Chicago and La Salle: Open Court. ISBN 978-0-8126-9596-0