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インフィニティ・G

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インフィニティ・G
4代目 V36型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1990年-1996年
1998年-2016年
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
2ドアコンバーチブル
駆動方式 前輪駆動/後輪駆動/四輪駆動
系譜
後継 インフィニティ・Q40
インフィニティ・Q50
インフィニティ・Q60
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Gは、日産自動車が製造しインフィニティブランドで販売していた高級乗用車である。

初代 (1990年-1996年) P10型

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インフィニティ・G20
P10型
前期型
後期型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1990年7月 - 1996年7月(生産終了)
デザイン 青木守
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン 2.0L SR20DE 直列4気筒
最高出力 140hp(104kW)
車両寸法
ホイールベース 2,550 mm
全長 4,400-4,440 mm
全幅 1,690 mm
全高 1,360-1,390 mm
車両重量 1,150-1,278 kg
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1990年7月10日に販売開始。2代目も同様であるが、高級車ブランドであるインフィニティが発売した最も安価な車であり、プリメーラ (P10) の姉妹車である。

日本仕様や欧州仕様のプリメーラよりも装備が充実しており、パワーウィンドウ、オートエアコン、アンチロック・ブレーキ・システムBOSEステレオ、盗難防止システム、フロアマットなどが標準装備された。

標準グレードのほかに、1994年からツーリングモデルである「G20t」が設定され、ブラックレザーインテリアやフロントバケットシート、リアフォールドダウンシート、フォグランプなどが装備された。

1993年5月にはマイナーチェンジが行われ、フェイスリフトのほか、エンジンの小改良やデュアルエアバッグの装備、レザーインテリアとフロントパワーシートの標準装備化がなされ、また、カセットプレーヤーから6スピーカーCDプレーヤーへの変更などが行われた。

1996年7月に生産終了され、その後1998年に2代目G20が発売されるまでの間は、I30がインフィニティのエントリーモデルの役割を果たしていた。

生産は日産自動車追浜工場

2代目 (1998年-2002年) P11型

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インフィニティ・G20
P11型
前期型
後期型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1998年5月2002年(生産終了)
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン 2.0L SR20DE 直列4気筒
最高出力 140hp(104kW)(1998–1999)
145hp(108kW)(1999–2002)
車両寸法
ホイールベース 2,600 mm
全長 4,510 mm
全幅 1,690 mm
全高 1,400 mm
車両重量 1,321-1,352 kg
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1996年に完成車生産を終了した初代モデルから少しのブランクをあけて1998年5月18日に販売が開始された。なお、発表は同年4月のニューヨーク・オートショーにて行われた。日本国内で、2代目プリメーラ(P11)と同時に登場した、プリメーラカミノの姉妹車である。国内仕様のプリメーラは2001年にモデルチェンジしたが、G20は2003年に後継であるG35セダンが発表になるまで販売が継続された。

初代同様日本仕様のプリメーラカミノよりも装備が充実している。また、1999年から2001年まではツーリングモデルである「G20t」が販売された。G20tの廃止後は新たにレザー・スウェードのツートンシートが装備されたスポーツモデルが追加された。

2000年にはマイナーチェンジが行われ、エンジンの小変更や、トランスミッションの変更がなされ、新たにイモビライザーなどが装備された。

3代目 (2002年-2007年) V35型

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インフィニティ・G35
V35型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 セダン:2002年1月 - 2006年8月(生産終了)
クーペ:2002年6月 - 2007年5月(生産終了)
デザイン 長谷川浩[1]
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム 日産・FR-Lプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 3,498cc VQ35DE V型6気筒
変速機 5速AT(RE5R05A)
6速MT
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 セダン:4,735 mm
クーペ:4,630 mm
全幅 セダン:1,750 mm
クーペ:1,815 mm
全高 セダン:1,465 mm
クーペ:1,390 mm
車両重量 セダン(AT車):1,540 kg
セダン(MT車):1,520 kg
クーペ(AT車):1,540 kg
クーペ(MT車):1,530 kg
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2002年1月にセダン、2002年6月にクーペの販売が開始された。

G20よりも大型化して発売した日産・スカイラインの姉妹車である。ベースであるV35型スカイラインは日本国内では不評、2ドアクーペモデルに関しては特に不評であったが、北米では2003年モータートレンドカーオブザイヤーに選ばれ、さらに、2003-2004年のカー・アンド・ドライバー誌10ベストカーに選ばれるなど好評であった。

クーペについては、北米市場においては、日産・フェアレディZが2002年に登場したZ33型から2シーター専用車種となったため、従来のフェアレディZの4シーターを求めたユーザーに対応する位置づけであった。なお、クーペは2007年の次期型クーペの発売まで販売が継続され、セダンは2006年に発売を終了した。

ATTESA E-TSを採用した四輪駆動モデル「G35x」も設定された。

2004年にはクーペに新色が追加され、2005年にはマイナーチェンジが行われた。インパネのレイアウトの変更がなされ、初期型モデルにおいて欠陥のあったブレンボ製のブレーキの採用が中止された。

また、2005年7月には韓国市場へ投入が開始された。

生産拠点はM20の追浜工場から日産自動車栃木工場に移管され、後継のV36型もここで生産されている。

4代目 (2006年-2016年) V36型

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インフィニティ・G25
インフィニティ・G35
インフィニティ・G37
インフィニティ・Q40
V36型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 セダン:2006年9月 - 2015年6月(生産終了)
クーペ:2007年6月 - 2015年(生産終了)
コンバーチブル:2009年 - 2015年
デザイン セダン:小室英夫
クーペ、コンバーチブル:入江晋一郎
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
2ドアコンバーチブル
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム 日産・FR-Lプラットフォーム
パワートレイン
変速機 5速AT(RE5R05A)
6速MT
7速AT(RE7R01A)
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 セダン:4,750 mm
クーペ:4,651 mm
コンバーチブル:4,656 mm
全幅 セダン:1,773 mm
クーペ:1,824 mm
コンバーチブル:1,852 mm
全高 セダン:1,453-1,468 mm
クーペ(AT車):1,392 mm
クーペ(MT車):1,394 mm
コンバーチブル:1,400 mm
車両重量 1,646-1,882 kg
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2006年9月にセダン、2007年6月にクーペ販売開始。

初代G35と同様に日産・スカイラインの姉妹車であるが、クーペは3.7LのVQ37VHRエンジンを搭載したため車名がG37クーペに変更された。

先代モデル同様北米での評価は高く、コンシューマー・レポートの2007-2008年の高級セダンカテゴリの1位に選出され、2008年にはオートモビルマガジンのオールスターに選出された。さらに、カー・アンド・ドライバー誌の2009年 10ベストカーにも選ばれた。

2008年秋から欧州でインフィニティブランドが展開されることに伴い、Gシリーズも欧州で発売が開始された。先行してジュネーブショーに出品されたモデルは、セダンもG37となり、VQ37VHRに7速ATが組み合わされていた。その他に、セダンの18インチホイールが新デザインになっていたり、ヘッドランプウォッシャーが装備されていた。

同時に北米市場でもVQ37VHRに7速ATを組み合わせたG37セダン及びクーペが発売された。セダンの場合、名称がG37セダンとなり、エンジンの出力は328psとクーペに比べ2psダウン、ブレーキのディスクのインチアップや新デザインの18インチアルミホイールやドアミラー、スクラッチシールド(全色)の採用などの改良が合わせて実施される。さらにGクーペにおいては、4WD仕様のG37xも追加される[注釈 1]。なお、北米仕様車にも2008年11月5日に2009年モデルとなる際に追加された。

2008年11月19日には3分割して自動開閉が可能なメタルトップを採用したG37コンバーチブルがロサンゼルスオートショーにおいて発表され、翌2009年6月19日に発売[2]。クーペ同様にVQ37VHRエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTおよび7速ATが組み合わせられる。

2009年12月16日にはセダンにマイナーチェンジが施され、フロントのデザインなどが変更された。またこの2010年モデルの中国仕様車には、2.5L VQ25HR型エンジンを搭載する「G25セダン」も追加された。

2013年1月、北米国際オートショーにて、Gセダンの後継車種Q50が発表された。インフィニティの新ネーミング戦略が採用された最初の車種となる。同年8月5日アメリカ合衆国でQ50が発売開始されたが、インフィニティUSAは同時にG37セダンも2015年半ばまで販売を続けると発表した[3]

2013年12月、G37クーペおよびG37コンバーチブルが「Q60」「Q60コンバーチブル」に改名された。

2014年7月29日、北米仕様の2015モデルを発表。G37を「Q40」に改名し、大幅にグレードが整理された上で、「Q50」と併売することがアナウンスされた[4]

2015年8月7日、年内の生産終了予定が発表された[5]

2016年、販売終了。

アメリカでの売上

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1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999
13,929 14,592 16,545 17,248 16,818 13,467 7,217 16,108
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
13,095 11,513 40,535 64,730 71,177 68,728 60,471 71,809 64,181 87,546
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
58,143 58,246 59,844 57,878 15,590 8,605 59

脚注

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注釈

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  1. ^ 4WD車のミッションはセダン・クーペとも7速ATのみになる。

出典

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  1. ^ Archived copy”. June 1, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。July 13, 2014閲覧。
  2. ^ Infiniti Announces Pricing on All-New 2009 G37 Convertible NISSAN/INFINITI News Room
  3. ^ Infiniti Continues Production of G37 Sedan – Will Be Sold Alongside the All-New 2014 Q50 Premium Sedan”. InfinitiNews.com (2013年8月5日). 2013年8月5日閲覧。
  4. ^ “日産、新旧 スカイライン を米国で併売…「インフィニティQ40」に車名変更”. Response.. (2014年7月29日). http://response.jp/article/2014/07/29/228751.html 2014年8月12日閲覧。 
  5. ^ 日産 スカイライン 先代、米国向けの生産を終了へ”. Carview (2015年8月16日). 2015年8月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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