コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

イソシトシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イソシトシン
識別情報
CAS登録番号 108-53-2 チェック
PubChem 66950
ChemSpider 60309 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL56260 チェック
特性
化学式 C4H5N3O
モル質量 111.1 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

イソシトシン英語: isocytosine)または、2-アミノウラシル英語: 2-aminouracil)は、ピリミジン塩基の1つで、シトシン異性体。DNAの正常塩基対の非天然核酸アナログ英語版の研究では、イソグアニンと組み合わせて使用される[1]。特に、ハチモジRNA核酸塩基として使用される[2]

イソグアニン-イソシトシン塩基対

合成

[編集]

グアニジンリンゴ酸から合成できる[3]

リンゴ酸からイソシトシンの合成

利用

[編集]

また、金属錯体結合、水素結合核酸塩基互変異性とプロトン移動効果に関する物理化学的研究でも使用される[4]

イソシトシンの互変異性

出典

[編集]
  1. ^ Isocytosine”. Molecule of the Week. American Chemical Society. November 1, 2012閲覧。
  2. ^ Hoshika, Shuichi (22 February 2019). “Hachimoji DNA and RNA: A genetic system with eight building blocks”. Science 363 (6429): 884-887. doi:10.1126/science.aat0971. PMC 6413494. PMID 30792304. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6413494/. 
  3. ^ William T. Caldwell , Harry B. Kime (1940). “A New Synthesis of Isocytosine”. J. Am. Chem. Soc. 62 (9): 2365–2365. doi:10.1021/ja01866a028. 
  4. ^ Isocytosine”. Sigma-Aldrich. November 1, 2012閲覧。