コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ボリス・ジョンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イギリスのトランプから転送)
ボリス・ジョンソン
Boris Johnson
公式肖像(2019年撮影)
生年月日 (1964-06-19) 1964年6月19日(60歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク
出身校 オックスフォード大学ベリオール・カレッジ
前職 ジャーナリスト
現職 イギリス政治家
庶民院議員
所属政党 保守党
配偶者 アレグラ・モスティン=オーウェン
(1987年9月 - 1993年4月)
マリナ・ホイーラー英語版
(1993年5月 - 2020年11月)
キャリー・サイモンズ英語版
(2021年5月 - )
子女 7人
親族 スタンレー・ジョンソン(父・元欧州議会議員)
ジョー・ジョンソン(実弟・庶民院議員、一代貴族)
サイン

イギリスの旗 第77代 首相
内閣 第1次ジョンソン内閣
第2次ジョンソン内閣
第2次ジョンソン改造内閣
第2次ジョンソン再改造内閣
在任期間 2019年7月24日 - 2022年9月6日
女王 エリザベス2世

内閣 第1次メイ内閣
第2次メイ内閣
在任期間 2016年7月13日 - 2018年7月9日

当選回数 2回
在任期間 2008年5月4日 - 2016年5月9日

選挙区 ヘンリー選挙区
アクスブリッジ・アンド・サウスライスリップ選挙区
当選回数 5回
在任期間 2001年6月9日 - 2008年6月4日
2015年5月7日 - 2023年6月9日

その他の職歴
 第28代 保守党党首
2019年7月23日 - 2022年9月5日
テンプレートを表示

アレグザンダー・ボリス・ド・フェファル・ジョンソン英語: Alexander Boris de Pfeffel Johnson[注釈 1]1964年6月19日 - )は、イギリス政治家

第77代首相(在任: 2019年7月24日 - 2022年9月6日)、外務・英連邦大臣ロンドン市長(2期)、保守党党首、庶民院議員(5期)を歴任した。実弟は、男爵一代貴族)のジョー・ジョンソン (政治家)である。

来歴

[編集]

生い立ち

[編集]

1964年6月19日、ニューヨークマンハッタンアッパーイーストサイドで、コロンビア大学の学生だったスタンレー・ジョンソン作家欧州議会議員)と最初のである画家シャーロット・フォーセット英語版長男として誕生し[2]、生後すぐイギリスに戻った。オックスフォード大学に通う母親とともにオックスフォード郊外の高級住宅地サマータウンに住みはじめ、が生まれてロンドン北部のクラウチ・エンドに転居、その後父親の世界銀行勤務のため再び米国に渡り弟が誕生、1969年に英国に戻り、サマセット州にある自然に囲まれた父方の別荘で暮らしたのち、ロンドン指折りの高級住宅街プリムローズ・ヒルに落ち着き、地元の小学校に通う。幼いころは難聴を患い、幾度か手術をした。イートン校オックスフォード大学ベリオール・カレッジを卒業[3]。専攻は古典ラテン語古代ギリシャ語[4]。大学では選抜されたごく少人数のみが入会できるブリンドン・クラブに所属[5][6]。しかし、ブリンドン・クラブはエリートクラブで特権意識と暴力的騒ぎで悪名高い。1979年に両親が離婚(妻はのちに夫のDVを告白)した。

先祖

[編集]
アリ・ケマル

曾祖父にあたるアリ・ケマル英語版トルコの自由主義ジャーナリスト・政治家で、亡命先のスイスで英国系スイス人のウィニフレッド・ブランと結婚したが、子のオスマン・アリ・ウィルフレッドが生まれた直後に妻は産褥熱で死去した。アリ・ケマルは義母マーガレット・ブランに娘と息子を預け、情勢の変わった母国へ1912年に帰国する。祖父は、その祖母マーガレットに育てられ第一次世界大戦中に英国籍を取得し、祖母の旧姓からウィルフレッド・ジョンソンと名乗った。ウィルフレッドの妻アイリーン・ウィリアムズの母はバイエルン貴族フォン・プフェッフェル(ド・フェファル)男爵家の生まれで、英国王ジョージ2世の玄孫であるヴュルテンベルク王子パウルの庶出の娘が同家に嫁いだことから、ジョンソン家は王室の血も引いている。ただし庶子を通じての血筋を引くに過ぎないため、英国王位継承資格は認められない。父方曽祖父にジョージ・ウィリアムズがいる。母方の曾祖父にはロシア帝国出身のリトアニアユダヤ人で、アメリカ古文書学者となったイライアス・ロウ英語版がいる[7]。彼は多国籍に渡る先祖(キリスト教徒ユダヤ教徒、ムスリムからなる)について触れ、自らを『ひとり人種るつぼ』(one-man melting pot)と称している[8]

1975年にスイスバーゼルの教会において、ミイラ化した女性の遺体が発見された。この遺体は後の身元調査で1787年に死去したジョンソンの父方の遠い先祖であることが2018年に判明した[9]

欧州懐疑派のジャーナリスト

[編集]

1987年9月にアレグラ・モスティン=オーウェンと最初の結婚をしたが、1993年4月に離婚した。同年、L.E.K.コンサルティング就職するが、退屈のあまり1週間で退職した[10]。その後は家族のコネで保守系紙『タイムズ』で働き始めるが、エドワード2世の宮殿を巡る歴史考古学関係の記事で学者の発言をでっち上げたため、すぐ解雇されている[11]。続いてやはり保守系紙の『デイリー・テレグラフ』記者となり[3]、1989年から1994年まで同紙のEC特派員となった。ブリュッセルに駐在していたジョンソンは反EC色の強い記事を書き続け、特に欧州統合の強力な推進者であったジャック・ドロールを厳しく批判し、ECの首都たるブリュッセルの地にあって、数少ない欧州懐疑主義のジャーナリストとして知られるようになっていった[12]が、当時の彼を知る記者たちの多くは、彼の記事はECの信用を傷つけるために虚偽の事実や誇張を交えていたと批判的に振り返っている[13]

こうした記事によって、彼は欧州懐疑派の代表的な人物として知られるようになる[14]。また以前は左派によって主張されることが多かった欧州懐疑主義を、右派にとって魅力的なものに変貌させるのに大きく貢献した。その影響は現実政治の世界にも及び、1990年代前半のイギリス独立党の結党に一役買ったとされている上[15]、保守党内における親欧州派、懐疑派の軋轢を刺激することにもつながったという[16]。筋金入りの欧州懐疑論者であったマーガレット・サッチャーもジョンソンの記事の愛読者だったが、マーストリヒト条約の締結に尽力するなどヨーロッパとの関係修復に尽力した後任首相のジョン・メージャーにとっては、ジョンソンは煙たい存在であり、当時の外務・英連邦省ではジョンソンの記事に対応する特別チームが設けられるほどであった[17]。1997年5月の総選挙における保守党大敗の原因の一つは、党内における欧州懐疑派の台頭に伴う混乱とされているが[18]、ジョンソンの記事はそうした混乱の一因と見なされたため、その後しばらく保守党の政治家たちの不興を買うことになった[19]

1993年5月に幼馴染のマリーナ・ホイーラーと再婚し、4子をもうけた。

1994年にロンドンに戻ると政治コラムニストとなり、ユニークなスタイルで評価を得る一方、同性愛者への差別的な記事や植民地支配を賞賛する記事で物議を醸した。『スペクテイター』誌の政治コラムニストを経て、1999年7月から同誌の編集者となり、政界入り後も2005年12月に影の内閣の高等教育大臣に任命されるまで務めた。

庶民院議員

[編集]
1回目の庶民議員時のジョンソン(2006年3月28日)

2001年6月からは庶民院議員を2期務めた。2004年にはタブロイド紙によって、2000年以来『スペクテイター』の記者と恋愛関係にあり、2度妊娠(1度は流産、1度は中絶)[20]させていたことを暴露された。ジョンソンは当初否定していたが、事実と判明したため党の役職を解任された[21]

ロンドン市長

[編集]
2012年ロンドンオリンピック閉会式にてオリンピックの旗を持つジョンソン(2012年8月12日)

その後ロンドン市長選挙への出馬を表明。党内予備選で圧勝して保守党候補に選ばれると、2008年5月の本戦では超党派の幅広い支持を得て現職のケン・リヴィングストンを破り、ロンドン市長に当選した。市長就任後、ジョンソンは『デイリー・テレグラフ』紙においてウィークリー・コラムを再開することを発表した。左翼『ガーディアン』紙は、彼がコラム執筆に年俸25万ポンドで同意したと報じている(年俸のうち2万5千ポンドずつ、ジャーナリズムと古典学を学ぶ学生の奨学金に寄付している)[22]。同年8月の中華人民共和国での2008年北京オリンピックの閉会式で五輪旗を引き継ぎ[23]2012年ロンドンオリンピックの準備を行った。

2009年には、芸術コンサルタントのヘレン・マッキンタイアとの間に婚外子をもうけていたことが暴露された[24]

2期目を目指した2012年5月3日のロンドン市長選挙では、再び前市長のリヴィングストンとの対決となった。互いに激しく中傷し合う選挙戦となったが、保守党への逆風を振り切って再選を果たした[25]。2期目在任中の2015年5月7日、再び庶民院議員に当選した。

2014年11月には、「イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドは同じ国家元首を共有している」としてこれらの国とシェンゲン協定のような協定を結ぶ構想(俗にCANZUKアングロスフィア英語版と呼ばれるもの)を提唱した[26]

EU離脱を主導

[編集]

初当選直後から、「欧州連合(EU)の規制で経済的関係が強い中国とのFTAが結べない」と発言[27][28]するなどEUに批判的な言動で注目を浴びており、2016年6月23日に実施されるEUからの離脱の是非を問う国民投票においてどちらの立場に立つか注目を集めていたが、2月21日に「ずいぶん頭を悩ませたが、他の余地はない」として離脱を支持することを表明。以後はブレグジット(Brexit)推進派で離脱の旗振り役として積極的に活動した[29]アメリカバラク・オバマ大統領がイギリスのEU残留を求めた際には、「オバマにはケニア人の血が入っており、反英感情がある」と発言し、人種差別的であるとして物議を醸した[30]

外務・英連邦大臣

[編集]
東京都庁を訪問したジョンソン(2017年7月21日)

その国民投票にて離脱派が勝利したことによって、デーヴィッド・キャメロン首相が辞任を発表した際には後任に期待されたが、ジョンソンは2016年イギリス保守党党首選挙には名乗りを挙げなかった[31]。その後、保守党党首に選出されたテリーザ・メイが新首相に任命されて、新内閣(第1次メイ内閣)を組閣するに当たり、ジョンソンが外務・英連邦大臣に起用された[32][33]。ジョンソンの外務・英連邦大臣就任を記者会見中に知らされたアメリカのマーク・トナー国務省報道官は失笑した[34]。初の対外公務となったフランス大使館でのレセプションでは招待客からブーイングで迎えられ、フランスのジャン=マルク・エロー外相からは「嘘つき」だと罵倒を受けた[35]2018年7月9日、メイ首相の穏健なEU離脱方針に反発したため外務・英連邦大臣を辞任した(第2次メイ内閣)。後任には、ジェレミー・ハントが就いた[36]

保守党党首及び首相

[編集]

2019年6月7日、テリーザ・メイが党首辞任を表明したことを受けた保守党党首選挙に出馬。5回の議員投票では一貫して首位を保ち、ジェレミー・ハント外相との決選投票に進出[37]。党員投票の結果、9万2153票を獲得してハントをダブルスコアの大差で下し、7月23日に新党首に選出された[38]。翌7月24日、バッキンガム宮殿エリザベス2世女王に謁見し組閣の大命(首相の任命)を受け、正式にイギリスの首相となった。

ダウニング街10番地の首相官邸前で就任演説を行ったジョンソンは、「この国をもっと良くしたい」と宣言した。また、10月31日に欧州連合(EU)離脱を実現する予定について「『たられば』はなしだ」と強調し、「決定権は私にある」と表明した。その上で、期日までのブレグジット(イギリスのEU離脱)について「疑う人、悲観的な人、悲しみに暮れている人」は間違っていると述べた[39]

ジョンソン内閣

[編集]
第一次ジョンソン内閣の閣議(2019年7月25日)

第2次メイ内閣の後継政権として成立したジョンソン内閣の主要ポストにはブレグジット(イギリスのEU離脱)強硬派を置く新内閣を発表し、7月25日朝に初閣議を開いた[40]。「モダン英国内閣」と呼ばれるこの内閣は、33閣僚のうち8名もの女性閣僚、BAME (黒人―Black,、アジア人―Asian、少数民族―Minority Ethnicの頭文字をとったもの)のルーツをもつ非白人閣僚4名が起用されており、ガーディアン紙は「民族的には多様だが、思想的には均質」と評している[41]。一方でこの組閣に際して11名の閣僚を解任し、他の6名の辞任を受けた。これは戦後最大の改造であったが、ジョンソンの同盟者であるナイジェル・エヴァンスは「夏の大虐殺に値するほどの改造ではない」とした[42]

外交

[編集]
第47回先進国首脳会議の議長を務めたジョンソン(2021年6月9日)
ウクライナウォロディミル・ゼレンスキー大統領と(2022年4月9日)

対米関係では、ジョンソンが首相に就任するとドナルド・トランプ米大統領はすぐさま「偉大になるだろう!」とSNSで祝福した[43]。トランプとジョンソンの関係は当初良好だったが[44]、トランプが5G通信機器からファーウェイを排除する反中国政策への協調で圧力を強めると悪化し始め、2020年アメリカ大統領選挙ではトランプの敗北を願っていると一部で主張された[45]

対中関係では、香港Phoenix TVとのインタビューで、ジョンソン内閣は非常に「親中内閣」になると述べた。 ジョンソンは中国習近平国家主席のインフラの投資努力・一帯一路への「熱狂的な支持」を表明し、イギリスは中国の投資のため「ヨーロッパでもっとも開かれた経済」を維持することを約束した[46]

対EU関係では、2020年1月31日に離脱して47年の歴史に終止符を打った後も[47]通商協定交渉で揉め、「合意なき離脱」も辞さないとした。結果的には12月24日に合意した[48]。離脱後は、ブレグジットに伴う功績を主張したが、離脱とは関係ないものばかりであると指摘された[49]。2022年5月17日、対EU通商協定(北アイルランド議定書英語版)を一方的に変更する国内法案を発表した。EUはイギリスが法案可決に進むなら「あらゆる手段を使って対応する」と応戦し、緊張が高まった[50]

2021年にはイギリスのコーンウォールG7サミットが開催され、ジョンソンは議長を務めた[51]

2022年のロシアによるウクライナ侵攻では、侵攻前から何度も警告していた。侵攻後はウクライナ支援を前面に出し、大量の兵器や資金を投じた[52]。ロシアに対しては積極的な経済制裁を打ち出し[53]、4月には原油禁輸も発表した。しかし、侵攻により世界的なインフレが加速し、イギリスは特に打撃を受けるとIMFに警告された[54]。国民は相対的に貧困化し、デモの発生と支持率低下を招いた[55]

議会閉鎖処置

[編集]

2019年8月28日、ジョンソンは9月12日から10月13日までの間に(14日に再開)イギリス議会を閉鎖する要請をエリザベス女王に提出し、承認された。これにより新法可決もしくは不信任投票を行うことで強硬離脱防止を狙う反対派は議論の時間がより制限された。庶民院議長のジョン・バーコウはこの決定を「憲法違反」だと述べ、強く非難した。また労働党のジェレミー・コービン党首は、「議会を中断することは容認できず、それは不可能だ。首相がやっていることは、民主主義を強引につかんで合意なしへと引きずり込むことだ」と述べた。ウェストミンスターに集まったデモ隊は反離脱のプラカードとEU旗を携え、「クーデターは止めろ!」と連呼した[56]

EU離脱

[編集]
EU離脱協定英語版に署名をするジョンソン(2020年1月24日)

2019年9月3日、さらなる離脱期限の延期なら「ノタレ死“DEAD IN A DITCH”のほうがマシ」と述べるジョンソン[57]は元閣僚(フィリップ・ハモンド)、チャーチルの孫、最長老の現職議員ら21名を政府の方針に逆らったとして保守党から除名した。彼らは、内閣初の重要な投票でジョンソンを敗北させ、政府だけが新しい法律を提案できるとする庶民院の規定を無効とした。また、野党とともにEU離脱期限を2020年1月31日まで延期するよう求めた。つづく5日には閣外大臣を務める自身の弟ジョー・ジョンソンもツィッタ―上で辞意を表明[58]、庶民院議長バーコウも10月中の退任を発表した[59]。21名もの追放処分は前例のない処置とされ、左派メディアを中心に非難された[60][61][62]

9月24日、イギリス最高裁判所は議会閉鎖は「違憲」で「無効」であるとの判決を下し、議長ジョン・バーコウは25日の議会再開を宣言した。これにより強行離脱も辞さないとした10月末までの離脱はより困難な状況となった[63]。しかし、12月の総選挙で保守党は歴史的な圧勝を見せ、2020年1月31日をもってイギリスはEUからの離脱を果たした[64]

新型コロナウイルスの流行への対応

[編集]

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のイギリスでの流行拡大にかかる危機が、首相に就任して一年足らずのジョンソン首相にのしかかることとなった[65]。当初、イギリスは集団免疫の獲得を目的とした独自の対応策を採用していたが、最終的に数十万人が死亡する予測だったことから批判を浴び、方針転換を余儀なくされた[66]

2020年3月27日、新型コロナウイルス感染症の検査を行ったところ、陽性反応であったことを明かした[67]。その後は自宅に自主隔離を行い[68]、会議にはテレビを通じて参加。高熱などの症状が続き、4月5日には念のため検査入院したが[69]、翌6日、意識はあるものの容態が悪化し、人工呼吸器が必要になった場合に備えて集中治療室に入った[70][71]。その後持ち直し、9日夕方に集中治療室から出て一般病棟に移った。12日、退院した[72][73]。27日、公務に復帰した[74]

2020年12月、ファイザービオンテックが共同開発した新型コロナウイルス感染症COVID-19)のワクチン接種を表明した。

コロナ禍において、2020年通年のGDP成長率が歴史的な前年比マイナス9.9%となるほど[75]、新型コロナウイルス対策で自粛が求められている中で、首相官邸を含む政府機関で複数のパーティー(首相のバースデーパーティーを含む[76])が開かれていたことが明らかになり、2022年1月26日の下院議会では、野党党首らが問題として取り上げ首相に辞任を迫る一幕があった。ジョンソンは辞任を拒否し、引き続き首相として仕事を続ける意思を示した[77]。4月12日には、自身に警察当局から新型コロナウイルス対策の規則違反の罰金の通知が来たことを明らかにし、謝罪した[78][79]。しかしこの問題はパーティーゲート英語版と呼ばれ国民の批判を浴び[80]、5月5日に投開票された地方選挙で保守党が大敗した一因になったとされる[81]。このため党内からもジョンソンの資質に疑問の声が上がり始め、6月6日に党首信任投票英語版を実施[82]。同日夜の投票では投票した下院議員359人のうち211人(58.8%)が賛成、148人(41.2%)が反対し、反対票が不信任に必要な過半数に届かなかったためジョンソンは続投となった[83]

首相辞任

[編集]
保守党党首を辞任することを表明するジョンソン(2022年7月7日)

2022年7月、委員会での不信任投票は乗り越えたものの、上記の「パーティーゲート」に加え、痴漢行為をしたと報じられた議員を保守党の要職に任命していたことに閣内からも反発が生じ、7月5日にはリシ・スナク財務大臣をはじめ40人にのぼる政府関係者が辞任する事態となった。相次ぐ離反を受け7月7日、ジョンソンは保守党党首を辞任し、また新たな党首が選ばれるまでは引き続き首相としての職務を行うことを発表した[84][85][86]。9月5日に後任の党首がリズ・トラス外相に決定したことでジョンソンは正式に党首を退き、翌6日にはエリザベス女王の滞在先であるバルモラル城を訪れ辞表を提出し、首相も退任した[87]

首相退任後

[編集]

後任のトラスが経済失政によりわずか1ヶ月半で辞任したため実施された党首選挙への出馬を伺い、トラス辞任表明から2日後の2022年10月22日には必要な推薦人100人を確保したと発表した[88]。しかし、不祥事で党首を退いた経緯から党内からは批判の声が根強く、またスナクが優位に支持を広げていたこともあり、ジョンソンは10月23日夜になって出馬を断念した[89]

2023年6月9日、パーティーゲートをめぐる下院特権委員会の調査結果に抗議し、下院議員を辞職した。声明で「私は嘘をついていない」とした上で、「(委員会は)驚いたことに私を議会から追い出すことを決意している。故意に真実を無視することを選んだ」と非難し、抗議の意思を示すため直ちに辞職したのだと説明した[90]。また、「強制的に退場させられることに困惑し、驚愕している」と述べた[91]。同月19日、下院はパーティーゲートについてジョンソンの対応を非難する内容の調査報告書を354対7の賛成多数で可決した。この日発表された報告書はジョンソンがこの問題をめぐる答弁で「議会を故意にミスリード」していたと結論づけ、90日間の議員資格停止処分に当たるとした。また、元議員に与えられる議会への入場許可証も取り消されることが決まった[92]

議員辞職後、ジョンソンはデイリー・メールコラムニストに就任した[93][94]

人物

[編集]
自転車に乗るジョンソン

二重国籍

[編集]
  • 1964年6月にアメリカのニューヨークで出生してから外務・英連邦大臣に就任した2016年7月までの52年間に渡り、この間に庶民院議員に3回、ロンドン市長に2回それぞれ当選し、また、イギリスのEU離脱を主張するブレグジット・キャンペーンのリーダーでもあったが、その間ずっとアメリカとの二重国籍であった。
  • 2017年2月になってアメリカ財務省により、2016年にアメリカ国籍を離脱した人物のリストに掲載されたことから、アメリカ国籍の離脱が明らかになったが、このリストはあくまでも「離脱した」という事実を事後的に明らかにするだけのものであるため、外務・英連邦大臣に就任した時点で、まだ二重国籍だったのか、既にアメリカ国籍を離脱していたのかについては、明らかになっていない。

コカイン・大麻使用歴

[編集]
  • 2007年、GQ誌上のインタビューの中で、ジョンソンはコカイン大麻の使用歴を認めている。インタビューによれば、大学在学中にコカインを試したものの「くしゃみ」をしてしまい、なんの効果もあらわれなかったという。大麻は大学入学前に試し、とても「楽しく素敵だった」が、子供たちにはドラッグは試させたくはないと述べている[102]
  • 2008年、マリー・クレール誌とのインタビューにおいて、再びジョンソンはコカイン摂取を尋ねられ、以下のように答えた。「まあ、それはわたしが19歳のときでした。時には何も言わない方が良いでしょう。わたしは完全に薬物に反対します。子供に薬を飲ませたくはありません」。2005年、BBC関連の番組に出演したジョンソンは「実際、わたしは粉砂糖をやっていたのかもしれない」とも語っている[103]

家族

[編集]
  • 曾祖父のアリ・ケマルは帰国後に再婚し、政治家となってオスマン帝国末期の内務大臣に就任したが、1922年ヌーレッディン・パシャによって殺害された。後妻の子のゼキ・クネラルプ英語版は父の死後スイスに亡命し教育を受け、トルコ帰国後は各国大使や外務事務次官を歴任した高名な外交官であった。その子のセリム・クネラルプ英語版も外交官で、各国大使・駐EU代表などを務めた。ウィルフレッドの姉セルマ・ケマルはトルコ国籍を取得したが、英国でレジナルド・セント・ジョン・バターズビー英語版と結婚し子を儲けた。
  • 妹のレイチェルはジャーナリスト、長弟のジョーは国会議員、次弟のレオは起業家である。ジョーは何度か閣僚の経験があり、2019年発足のジョンソン政権では大学・科学担当の閣外相を務めていたが、兄のボリスのEU離脱強行の姿勢に反発して辞任している[104]
  • 1993年5月に幼少時代から家族ぐるみの付き合いがあったマリナ・ホイーラー(法廷弁護士。父はBBC特派員チャールズ・ホイーラー)と結婚し、4子がある[105][106]。2018年9月にマリナとの離婚の手続きを開始し[107]、2020年11月に正式に離婚した。
  • 2020年11月のマリナとの離婚成立前から元保守党の広報担当キャリー・サイモンズ(『インディペンデント』紙の共同創業者、マシュー・サイモンズの娘)と交際していたが[108]、2020年2月29日に婚約を発表した[109]。4月29日朝にキャリーが2人にとって第1子となる男の子を出産し[110]、2021年5月29日にキャリーと結婚式を挙げた[111]。首相が在任中に結婚したのは1822年のロバート・ジェンキンソン首相以来で、史上2人目である[112]
  • マリナとの間に4子、キャリーとの間に2人、このほか婚外子が1人(娘)おり、ジョンソンは合計で7子がいることになるが[113]、婚外子については長年公式には認めず、その存在について報道しないよう裁判所に申し立て却下されたこともある。2021年9月になってその存在を公式に認めた[114]

著作(日本語訳)

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ Pfeffel の発音は[ˈfɛfəl][1]

出典

[編集]
  1. ^ "Boris Johnson". Who Do You Think You Are?. 20 August 2008. BBC。
  2. ^ About Boris”. Boris Johnson. 2008年5月8日閲覧。
  3. ^ a b Who is Boris Johnson? A profile of Britain's new Foreign Secretary The Daily Telegraph, 13 Jul 2016
  4. ^ 道化師「英ボリス新首相」が何気に人気の理由 トランプとは根本的に異なる部分がある? 東洋経済
  5. ^ 「大学前」で決まる超・学歴社会ニューズウィーク日本版
  6. ^ 英国に実在!最高峰の秘密会員制クラブの凄まじい階級意識を描く『ライオット・クラブ』公開!シネフィル、2016-06-29
  7. ^ “So you think you know who you are Boris Johnson”. The Daily Mail. (2010年6月12日). http://www.thefreelibrary.com/So+you+think+you+know+who+you+are+Boris+Johnson-a0228704016 2010年9月27日閲覧。 
  8. ^ Will Woodward, chief political correspondent (2007年7月17日). “Phooey! One-man melting pot ready to take on King Newt”. London: Guardian. http://www.guardian.co.uk/politics/2007/jul/17/localgovernment.london 2010年7月7日閲覧。 
  9. ^ 230年前の女性のミイラ……実は英外相の遠い先祖”. BBCNEWS JAPAN (2018年1月26日). 2022年10月9日閲覧。
  10. ^ Edwards & Isaby 2008, p. 46; Purnell 2011, pp. 94–95; Gimson 2012, pp. 87–88.
  11. ^ Purnell 2011, pp. 100–102; Gimson 2012, pp. 90–96.
  12. ^ Purnell 2011, pp. 115–116.
  13. ^ Purnell 2011, pp. 121, 126; Gimson 2012, pp. 98–99, 100–101.
  14. ^ Gimson 2012, p. 102.
  15. ^ Purnell 2011, p. 115.
  16. ^ Purnell 2011, pp. 118, 124.
  17. ^ Boris Johnson: Super ambassador?James Landale,BBC,2016年7月15日
  18. ^ 苦しむキャメロン首相菊川智文、British Politics Today第3巻9号 2014年9月1日
  19. ^ Purnell 2011, p. 124.
  20. ^ SIMON WALTERS (2016年5月15日). “The Boris I know: Tory Brexit darling's 'first female friend' gives amazing character reading”. London: Mail online. 2017年2月7日閲覧。
  21. ^ Edwards & Isaby 2008, p. 47; Purnell 2011, pp. 265–267; Gimson 2012, pp. 222–223.
  22. ^ Stephen Brook, press correspondent (2008年5月15日). “Boris to return to Telegraph column”. London: The Guardian. http://www.guardian.co.uk/media/2008/may/15/dailytelegraph.pressandpublishing 2010年7月7日閲覧。 
  23. ^ Stephen Brook, press correspondent (2008年8月28日). “Why Boris Johnson refused to button up for Olympics”. London: The Guardian. https://www.theguardian.com/politics/blog/2008/aug/28/boris.olympics2008 2019年6月4日閲覧。 
  24. ^ “Public has right to know about Boris Johnson's secret lovechild, court rules”. The Daily Telegraph (London). (21 May 2013). http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/10070055/Public-has-right-to-know-about-Boris-Johnsons-secret-lovechild-court-rules.html 6 March 2016閲覧。 
  25. ^ ロンドン市長選で現職再選時事ドットコム、2012年5月5日閲覧
  26. ^ “London mayor wants to make it easier for Aussies to live and work in Britain, proposing a 'bilateral mobility zone' agreement like the one between Australia and NZ”. デイリー・メール. (2014年11月4日). https://www.dailymail.co.uk/news/article-2819783/London-mayor-wants-make-easier-Aussies-live-work-Britain-proposing-bilateral-mobility-zone-agreement-like-one-Australia-NZ.html 2019年6月22日閲覧。 
  27. ^ “Boris's Brexit Gamble With China”. (2016年6月17日). http://www.huffingtonpost.co.uk/paul-reza-afshar/brexit-eu-referendum_b_10501664.html 2016年6月26日閲覧。 
  28. ^ “Boris Johnson: UK should have its own free-trade agreement with China”. (2013年10月18日). http://www.theguardian.com/politics/2013/oct/18/boris-johnson-china-trade-agreement-uk 2016年6月26日閲覧。 
  29. ^ “Boris Johnson says UK is better off outside the EU”. (21 February 2012). http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-eu-referendum-35626621 21 February 2012閲覧。 
  30. ^ Stone, Jon (22 April 2016). “Barack Obama hits back at Boris Johnson and explains why he moved Winston Churchill bust in the Oval Office”. London. オリジナルの24 April 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160424074304/http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/barack-obama-hits-back-at-boris-johnson-and-explains-why-he-moved-winston-churchill-bust-in-the-oval-a6997026.html 30 June 2016閲覧。 
  31. ^ “前ロンドン市長予想外の不出馬、英保守党首選に現職閣僚ら名乗り”. Reuters Japan. (2016年7月1日). https://jp.reuters.com/article/johnson-not-run-pm-idJPKCN0ZG1G0/ 2016年7月14日閲覧。 
  32. ^ “新英外相にジョンソン前ロンドン市長 ハモンド氏、財務相に”. AFP Japan. (2016年7月14日). https://www.afpbb.com/articles/-/3093872?cx_part=topstory 2016年7月14日閲覧。 
  33. ^ Boris Johnson appointed UK foreign secretary by new PM Theresa May RT, 13 Jul 2016
  34. ^ Boris Johnson Mocked Foreign Countries, and Now They're Getting Their Revenge - The Atlantic
  35. ^ ジョンソン英外相は嘘つき 仏外相が非難 - BBCニュース
  36. ^ Boris Johnson resigns as foreign secretary - Senior Conservative becomes third minister to walk out over Theresa May’s Brexit plan”. 2018年7月10日閲覧。
  37. ^ “次期英首相争い ジョンソン、ハント両氏の一騎打ちに”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年6月21日). https://www.afpbb.com/articles/-/3231181 2019年6月21日閲覧。 
  38. ^ “ボリス・ジョンソン前外相、イギリスの次期首相に決定 英保守党党首選”. BBC News. BBC. (2019年7月23日). https://www.bbc.com/japanese/49079871 2019年7月23日閲覧。 
  39. ^ “ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任、「10月31日にEUを離脱する」”. BBC News. BBC. (2019年7月25日). https://www.bbc.com/japanese/49103505 2019年7月26日閲覧。 
  40. ^ “英ジョンソン新内閣、閣僚入れ替えでブレグジット派多数に”. BBC News. BBC. (2019年7月25日). https://www.bbc.com/japanese/49109557 2019年7月26日閲覧。 
  41. ^ “Boris Johnson: Does his cabinet reflect 'modern Britain'?” (英語). (2019年7月25日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-49034735 2019年8月29日閲覧。 
  42. ^ Kate Devlin, Steven Swinford, Deputy Political Editor | Matt Chorley | (2019年7月25日). “Boris Johnson the Godfather takes his retribution in massacre of cabinet ministers” (英語). The Times. ISSN 0140-0460. https://www.thetimes.co.uk/article/boris-johnson-the-godfather-takes-his-retribution-in-massacre-of-cabinet-ministers-zxr5vvk00 2019年8月29日閲覧。 
  43. ^ 英新首相にジョンソン氏、トランプ氏との「ブロマンス」は続くのか”. www.afpbb.com. 2022年7月24日閲覧。
  44. ^ 米英首脳が初会談、トランプ氏はジョンソン首相をべた褒め”. www.afpbb.com. 2022年7月24日閲覧。
  45. ^ イギリスのジョンソン政権、トランプ大統領が大統領選で負けることをひそかに願っている”. BUSINESS INSIDER JAPAN. 2022年7月24日閲覧。
  46. ^ ‘Pro-China’ Boris Johnson ‘enthusiastic’ about belt and road plan” (英語). sg.news.yahoo.com. 2019年8月30日閲覧。
  47. ^ イギリス、欧州連合を離脱 47年間の関係に終止符”. BBCニュース (2020年1月31日). 2022年7月24日閲覧。
  48. ^ 英・EUの通商協定合意 どんな意味があり、何が起こるのか”. BBCニュース (2020年12月25日). 2022年7月24日閲覧。
  49. ^ イギリスのEU離脱、ジョンソン英首相の主張をファクトチェック」『BBCニュース』。2022年7月24日閲覧。
  50. ^ イギリス、対EU通商協定を変更する国内法案を発表 貿易戦争の可能性も」『BBCニュース』。2022年5月28日閲覧。
  51. ^ G7コーンウォール・サミット(概要)”. 外務省. 2022年6月13日閲覧。
  52. ^ イギリス、ウクライナに1600億円超の追加軍事支援へ”. BBCニュース. 2022年7月24日閲覧。
  53. ^ 英国が対ロシア制裁の対象拡大を発表、ウクライナへの新たな軍事支援も(ベラルーシ、日本、英国、ウクライナ、ロシア)”. ジェトロ. 2022年7月24日閲覧。
  54. ^ インフレの衝撃がG7の中で一番大きいのは英国”. 東洋経済オンライン (2022年4月20日). 2022年7月24日閲覧。
  55. ^ 英、インフレで貧困悪化 「生活費危機」政治も揺らす”. 日本経済新聞 (2022年4月18日). 2022年7月24日閲覧。
  56. ^ “Queen approves Parliament suspension” (英語). (2019年8月28日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-49493632 2019年8月29日閲覧。 
  57. ^ Nast, Condé. “Boris Johnson Would Rather Be “Dead in a Ditch” Than Delay Brexit” (英語). Vanity Fair. 2019年9月13日閲覧。
  58. ^ ボリス・ジョンソン英首相のイケメンな弟、政局混迷のただ中で議員辞職”. Newsweek日本版 (2019年9月6日). 2019年9月12日閲覧。
  59. ^ バーコウ英下院議長、10月中の退任を発表 「オーダー!」で有名に”. 2019年9月13日閲覧。
  60. ^ Ex-chancellors and Churchill's grandson: The 21 Tories sacked for defying Boris Johnson over Brexit” (英語). Sky News. 2019年9月12日閲覧。
  61. ^ ‘The UK dictator’: How Europe's papers reacted to Boris Johnson suspending parliament” (英語). The Independent (2019年9月11日). 2019年9月12日閲覧。
  62. ^ Boris Johnson accused of misleading the Queen over motive for suspending parliament”. 2019年9月13日閲覧。
  63. ^ 英議会は25日再開、ジョンソン首相の閉会は違法と最高裁が判断”. Bloomberg.com. 2019年9月25日閲覧。
  64. ^ “イギリス、欧州連合を離脱 47年間の関係に終止符”. BBC News. BBC. (2020年2月1日). https://www.bbc.com/japanese/51335858 2020年4月7日閲覧。 
  65. ^ Stewart, Heather; Walker, Peter (2020年3月20日). “Boris Johnson announces closure of all UK pubs and restaurants” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/world/2020/mar/20/london-pubs-cinemas-and-gyms-may-close-in-covid-19-clampdown 2020年3月20日閲覧。 
  66. ^ “【解説】 なぜイギリスは方向転換したのか 新型ウイルス対策”. BBC News. BBC. (2020年3月23日). https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51996098 2020年4月7日閲覧。 
  67. ^ “PM Boris Johnson tests positive for coronavirus” (英語). BBC News. (2020年3月27日). https://www.bbc.co.uk/news/uk-52060791 2020年3月27日閲覧。 
  68. ^ “ジョンソン英首相、新型コロナウイルス陽性 保健相も”. BBC News. BBC. (2020年3月27日). https://www.bbc.com/japanese/52065259 2020年4月7日閲覧。 
  69. ^ “ジョンソン英首相が検査入院、3月末に新型コロナウイルス陽性”. BBC News. BBC. (2020年4月6日). https://www.bbc.com/japanese/52177443 2020年4月7日閲覧。 
  70. ^ “ジョンソン英首相、集中治療室へ 新型コロナウイルスの症状「悪化」”. BBC News. BBC. (2020年4月7日). https://www.bbc.com/japanese/52192964 2020年4月7日閲覧。 
  71. ^ “英ジョンソン首相、集中治療室に コロナ病状悪化と報道”. BBC News. 朝日新聞デジタル. (2020年4月7日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASN471JDCN46UHBI02X.html 2020年4月7日閲覧。 
  72. ^ ジョンソン英首相が退院、公務復帰はまだ”. AFPB News (2020年4月13日). 2020年4月13日閲覧。
  73. ^ ジョンソン英首相が退院(動画メッセージ)”. AFPB News (2020年4月13日). 2020年4月13日閲覧。
  74. ^ ジョンソン英首相が復帰 コロナ感染公表から1カ月”. サンスポ (2020年4月27日). 2020年4月27日閲覧。
  75. ^ 2020年第4四半期のGDP成長率は前期比でプラス維持も、通年では記録的マイナス(英国)”. ジェトロ. 2022年7月24日閲覧。
  76. ^ 英ロックダウン中に首相官邸でジョンソン首相の誕生会 官邸認める”. BBC (2022年1月25日). 2022年1月30日閲覧。
  77. ^ ジョンソン氏、「首相として闘っていく」 パーティー疑惑での辞任要求に議会で”. BBC (2022年1月27日). 2022年1月30日閲覧。
  78. ^ “官邸パーティーで英ジョンソン首相に罰金 辞任は否定「全面的に謝罪」 コロナ規制違反”. 東京新聞. (2022年4月13日). https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/171413 2022年4月14日閲覧。 
  79. ^ “ジョンソン英首相が謝罪、辞任は否定 コロナ下の官邸集まりで罰金”. 産経新聞. (2022年4月13日). https://www.sankei.com/article/20220413-KULAPXXPFJP4DBVCXZIV7HNZVA/ 2022年4月14日閲覧。 
  80. ^ “ジョンソン首相、ロックダウン中にパーティーで飲酒の写真 警察の対応に疑問の声も”. BBC News. BBC. (2022年5月24日). https://www.bbc.com/japanese/61560944 2022年6月7日閲覧。 
  81. ^ “英首相、地方選敗北で逆境続く パーティー問題影響”. 日本経済新聞. (2022年5月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR070B50X00C22A5000000/ 2022年6月7日閲覧。 
  82. ^ “英与党・保守党、ジョンソン首相の信任投票を実施へ”. BBC News. BBC. (2022年6月6日). https://www.bbc.com/japanese/video-61702543 2022年6月7日閲覧。 
  83. ^ “ジョンソン英首相、与党の党首信任投票で留任決定 与党議員の4割が不信任に投票”. BBC News. BBC. (2022年6月6日). https://www.bbc.com/japanese/61702545 2022年6月7日閲覧。 
  84. ^ ジョンソン英首相、党首を辞任へ 首相には秋までとどまる見通し」『BBC』2022年7月7日。2022年7月7日閲覧。
  85. ^ ジョンソン英首相、辞任へ=報道」『Reuters』2022年7月7日。2022年7月7日閲覧。
  86. ^ 日本放送協会. “ジョンソン首相が与党党首の辞任表明へ BBCなど英メディア | NHK”. NHKニュース. 2022年7月7日閲覧。
  87. ^ “英エリザベス女王、医師の管理下に 滞在先のバルモラル城で”. BBC News. BBC. (2022年9月6日). https://www.bbc.com/japanese/62837873 2022年9月8日閲覧。 
  88. ^ “スーナク氏が党首選の先頭に、ジョンソン氏も必要な推薦獲得と陣営 英首相選び”. BBC News. BBC. (2022年10月22日). https://www.bbc.com/japanese/63355158 2022年10月24日閲覧。 
  89. ^ “ジョンソン前首相出馬断念 英与党党首選、スナク氏優勢”. 日本経済新聞. (2022年10月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2401X0U2A021C2000000/ 2022年10月24日閲覧。 
  90. ^ 日本放送協会 (2023年6月10日). “英 ジョンソン元首相が議員辞職を表明 議会の調査への抗議で | NHK”. NHKニュース. 2023年8月7日閲覧。
  91. ^ “ジョンソン元英首相 下院議員辞職 虚偽答弁巡り”. 産経新聞. (2023年6月10日). https://www.sankei.com/article/20230610-3LAFUMGZFBK5JOJLGXJ4GG6D5U/ 2023年6月10日閲覧。 
  92. ^ “英下院、ジョンソン氏非難の「パーティーゲート」報告書を可決 反対はわずか7票”. BBC. (2023年6月20日). https://www.bbc.com/japanese/65958287.amp 2023年6月24日閲覧。 
  93. ^ “ジョンソン元英首相、英紙コラムニストに転身 閣僚行動規範に「違反」と諮問機関”. BBC. (2023年6月17日). https://www.bbc.com/japanese/65900217.amp 2023年6月24日閲覧。 
  94. ^ “英ジョンソン元首相がコラムニストに就任、初回は「食欲を抑える薬」を寄稿「政治には触れない」”. 日刊スポーツ. (2023年6月17日). https://www.nikkansports.com/m/general/news/amp/202306170000202.html 2023年6月24日閲覧。 
  95. ^ Philip Hensher "Banning Boris-ing is a waste of time", The Independent, 7 April 2008. Retrieved on 15 April 2008.
  96. ^ Boris Johnson could change the EU referendum result. Here's whyA. Bennett, The Daily Telegraph, 22 Feb 2016
  97. ^ a b Boris Johnson sweeps ahead as the voters' favourite to become the next Tory leaderL. Hughes, The Daily Telegraph, 31 Mar 2016
  98. ^ Islington Tribune- News: Boris Johnson
  99. ^ “London saddles up for new bike hire scheme”. BBC News Website (London). (2010年7月30日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-10810869 2010年9月17日閲覧。 
  100. ^ Allies of British prime minister resign amid outrage over Parliament suspension”. 2019年8月29日閲覧。
  101. ^ ジョンソン英首相へ「蜂の一刺し」! チャーチルの孫が放った痛恨のひと言とは(井津川倫子)”. J-CAST (2019年9月13日). 2021年2月21日閲覧。
  102. ^ Boris Johnson on using cocaine: ‘I tried it at university and I remember it vividly’” (英語). British GQ. 2019年8月29日閲覧。
  103. ^ Boris Johnson Finally Admits To Taking Cocaine, But Says It Was Only Once” (英語). HuffPost UK (2019年6月14日). 2019年8月29日閲覧。
  104. ^ “「のたれ死んだ方がまし」 英首相、離脱延期を拒絶”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年9月6日). https://www.afpbb.com/articles/-/3243237 2019年9月6日閲覧。 
  105. ^ Gimson, Andrew (2006 [2007]). Boris: The Rise of Boris Johnson. Pocket Books [Simon & Schuster]. pp. 11-12, 26-27, 71, 118, 119, 254. ISBN 0-7432-7584-5.
  106. ^ Wheeler, Brian (2008年5月4日). “The Boris Johnson story”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/7376621.stm 2008年5月13日閲覧。 
  107. ^ Boris Johnson and wife Marina Wheeler to get divorced - BBC News
  108. ^ ITV Report, Carrie Symonds: Who is Boris Johnson's partner? at itv.com dated 22 June 2019. Retrieved 24 June 2019
  109. ^ “ジョンソン英首相、恋人との婚約を発表 子ども誕生の予定も”. CNN.co.jp. (2020年3月1日). https://www.cnn.co.jp/world/35150067.html 2020年3月1日閲覧。 
  110. ^ ジョンソン英首相、男の子が誕生 婚約者との第1子 :朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年11月11日閲覧。
  111. ^ ジョンソン英首相が結婚 お相手は保守党の元広報担当”. 朝日新聞デジタル. 2021年5月30日閲覧。
  112. ^ ジョンソン英首相、婚約者と「秘密の挙式」 英メディア” (2021年5月30日). 2021年6月1日閲覧。
  113. ^ https://news.sky.com/story/boris-johnsons-wife-carrie-gives-birth-to-second-child-12490631
  114. ^ “ジョンソン英首相、6人の子の父親だった 初めて公に認める”. CNN.co.jp. CNN. (2021年9月22日). https://www.cnn.co.jp/world/35176988.html 2021年9月22日閲覧。 

参考文献

[編集]
Crines, Andrew S. (2013). “Why did Boris Johnson win the 2012 mayoral election?”. Public Policy and Administration Research 3 (9): 1–7. 
Edwards, Giles; Isaby, Jonathan (2008). Boris v. Ken: How Boris Johnson Won London. London: Politico's. ISBN 978-1842752258 
Gimson, Andrew (2012). Boris: The Rise of Boris Johnson (second ed.). Simon & Schuster 
Hosken, Andrew (2008). Ken: The Ups and Downs of Ken Livingstone. Arcadia Books. ISBN 978-1-905147-72-4 
Johnson, Stanley (2009). Stanley I Presume. London: Fourth Estate. ISBN 978-0007296736 
Purnell, Sonia (2011). Just Boris: Boris Johnson: The Irresistible Rise of a Political Celebrity. London: Aurum Press Ltd. ISBN 1-84513-665-9 
Ruddock, Andy (2006). “Invisible Centers: Boris Johnson, Authenticity, Cultural Citizenship and a Centrifugal Model of Media Power”. Social Semiotics 16 (2): 263–282. 
Yates, Candida (2010). “Turning to Flirting: Politics and the Pleasures of Boris Johnson”. Rising East Essays 2 (1). 

外部リンク

[編集]
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会
先代
マイケル・ヘーゼルタイン
ヘンリー選挙区英語版
選出庶民院議員

2001年6月9日 - 2008年6月4日
次代
ジョン・ハウエル英語版
先代
ジョン・ランドール英語版
アクスブリッジ・アンド・サウスライスリップ選挙区
選出庶民院議員

2015年5月7日 - 2023年6月9日
次代
スティーブ・タックウェル英語版
公職
先代
テリーザ・メイ
イギリスの旗 イギリス首相
第77代:2019年7月23日 - 2022年9月6日
次代
リズ・トラス
イギリスの旗 行政機構担当大臣
2019年7月23日 - 2022年9月6日
イギリスの旗 第一大蔵卿
2019年7月23日 - 2022年9月6日
先代
フィリップ・ハモンド
イギリスの旗 外務・英連邦大臣
第18代:2016年7月13日 - 2018年7月9日
次代
ジェレミー・ハント
先代
ケン・リヴィングストン
ロンドン市長
第2代:2008年5月4日 - 2016年5月9日
次代
サディク・カーン
メディア
先代
フランク・ジョンソン英語版
スペクテイター』誌編集者
1999年7月 - 2005年12月
次代
マシュー・ダンコーナ英語版
党職
先代
テリーザ・メイ
イギリスの旗 保守党党首
第22代:2019年7月23日 - 2022年9月5日
次代
リズ・トラス