コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アヴァン・レコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アヴァン・レコード
Avant Records
設立1992年
設立者ジョン・ゾーン、杉山和紀
解散2004年
販売元DIWディスクユニオン
ジャンルアヴァンギャルド・ジャズフリー・インプロヴィゼーション実験音楽
日本の旗 日本
本社所在地東京都千代田区

アヴァン・レコードAvant Records)は、アヴァンギャルド・ジャズエクスペリメンタル・ロック実験音楽を専門とする日本のレコード・レーベル。このレーベルは、1992年から2004年の間に、80枚以上のアルバムをリリースした。

略歴

[編集]

ニューヨークのサックス奏者、ジョン・ゾーンノンサッチと契約したのだが、彼のバンドであるネイキッド・シティが録音した音楽はその内容から別のレーベルを必要とすることになった。彼は、1992年に日本のDIW/ディスクユニオンの一部門としてアヴァンを設立し、その最初のアルバムをプロデュースした[1]

レーベルのメンバーには、デレク・ベイリーダック・ベイカーシロ・バプティスタジョーイ・バロンスティーヴ・ベレスフォードアンソニー・コールマンシルヴィー・クロヴァジェデイヴ・ダグラスマーク・フェルドマンエリック・フリードランダーウェイン・ホーヴィッツジョー・マネリミシャ・メンゲルベルクウィリアム・パーカーボビー・プレヴィット、そしてミン・シャオ・フェンらが在籍した[1]

1995年、ゾーンと杉山和紀は、ゾーンのアルバムのための、またアヴァンにレコーディングしてきたミュージシャンたちのための手段として、ニューヨークでツァディク・レコードを設立した。

ディスコグラフィ

[編集]
  • Avan 001: ネイキッド・シティ : 『異教徒』 - Heretic
  • Avan 002: ネイキッド・シティ : 『グラン・ギニョール』 - Grand Guignol
  • Avan 003: ネイキッド・シティ : 『ラジオ』 - Radio
  • Avan 004: ネイキッド・シティ : 『アブサン』 - Absinthe
  • Avan 005: Various Artists : 『イン・ヒズ・オウン・スウィート・ウェイ〜デイヴ・ブルーベックに捧ぐ』 - In His Own Sweet Way: A Tribute to Dave Brubeck
  • Avan 006: DNA : 『ラスト・ライヴ・アット・CBGB』 - DNA (Last Live at CBGB's)
  • Avan 007: バケットヘッド : 『バケットヘッドランド』 - Bucketheadland
  • Avan 008: 不失者 : 『寓意的な誤解』 - Allegorical Misunderstanding
  • Avan 009: アントン・フィア : 『ドリームスピード』 - Dreamspeed
  • Avan 010: ブラインド・イディオット・ゴッド : 『サイクロトロン』 - Cyclotron
  • Avan 011: アンソニー・コールマン : 『ディスコ・バイ・ナイト』 - Disco by Night
  • Avan 012: ピーター・ガーランド : 『ナナ+ヴィクトリオ』 - Nana & Victorio
  • Avan 013: デビッド・シェイ : 『ショック・コリドール』 - Shock Corridor
  • Avan 014: ジョージ・ルイス : 『ヴォイジャー』 - Voyager
  • Avan 015: リー・ハイラ : 『イン・ダブル・ライト』 - In Double Light
  • Avan 016: ジョン・オズワルド : 『プレクシャー』 - Plexure
  • Avan 017: ラフ・アセンブラージ : 『コンストラクション・アンド・デモリション』 - Construction and Demolition
  • Avan 018: ジーナ・パーキンス : 『イザベル』 - Isabelle
  • Avan 019: デイヴ・ソルジャー : 『スマット』 - SMUT
  • Avan 020: デヴィッド・ワインスタイン : 『パフューム』 - Perfume
  • Avan 021: ミン・シャオ・ファン : 『ウィズ・シックス・コンポーザーズ』 - With Six Composers
  • Avan 022: スティーヴン・ドゥルーリー : 『フェイス、ザ・ロス・オブ・フェイス・アンド・ザ・リターン・オブ・フェイス』 - Faith, The Loss of Faith, and the Return of Faith
  • Avan 023: ホメロ・ルバンボ : 『ルバンボ』 - Lubambo
  • Avan 024: ジョン・フレンチ : 『オ・ソロ・ドランボ』 - O Solo Drumbo
  • Avan 025: ネイキッド・シティ : Radio, Vol. 2 (未発売)
  • Avan 026: ボアダムズ : 『ワウツー』 - Wow 2
  • Avan 027: ピッグペン : 『V・アズ・イン・ヴィクティム』 - V as in Victim
  • Avan 028: ジム・プロトキン : 『ザ・ジョイ・オブ・ディシーズ』 - The Joy of Disease
  • Avan 029: ケイク・ライク : 『デリシャス』 - Delicious
  • Avan 030: イクエ・モリ : 『ペインテッド・デザート』 - Painted Desert
  • Avan 031: Various Artists : 『ディスコ・バングラ - ウェディング・バンズ・フロム・ラジャスタン』 - Disco Bhangra: Wedding Bands From Rajasthan
  • Avan 032: ゴッド・イズ・マイ・コ-パイロット : 『眠らない』 - Mir Shlufn Nisht
  • Avan 033: マーク・リボー : 『シュレック』 - Shrek
  • Avan 034: ゼヴ : 『ヘッズ&テイルズ』 - Heads & Tales
  • Avan 035: ベン・ゴールドバーグ : 『トゥエルヴ・マイナー』 - Twelve Minor
  • Avan 036: ボビー・プレヴィット・エンプティ・スーツ : 『スレイ・ザ・スーターズ』 - Slay the Suitors
  • Avan 037: フィリップ・ジョンストンズ・ビッグ・トラブル : 『ジ・アンノウン』 - The Unknown
  • Avan 038: ミシャ・メンゲルベルク・トリオ : 『フーズ・ブリッジ』 - Who's Bridge
  • Avan 039: スティーヴ・ベレスフォード : 『シグナルズ・フォー・ティー』 - Signals for Tea
  • Avan 040: ダック・ベイカー : 『スピニング・ソング〜ハービー・ニコルズ作品集』 - Spinning Song: Duck Baker Plays the Music of Herbie Nichols
  • Avan 041: ボブ・オステルタグ : 『フィアー・ノー・ラヴ』 - Fear No Love
  • Avan 042: クリス・コクラン : 『バス』 - Bath
  • Avan 043: ウィアード・リトル・ボーイ : 『ウィアード・リトル・ボーイ』 - Weird Little Boy
  • Avan 044: ユージン・チャドボーン : 『ペイン・ペン』 - Pain Pen
  • Avan 045: ジェニー・シェイマン・カルテット : 『ライヴ・アット・ヨシズ』 - Live at Yoshi's
  • Avan 046: ソラ & ウー・マン : 『チャイナ・コラージュ』 - China Collage
  • Avan 047: スマルナミーザ! : 『レジア・ヴァレイ・ミュージック』 - Resia Valley Music
  • Avan 048: アンディ・ハース : 『アーンヘム・ランド』 - Arnhem Land
  • Avan 049: ジョン・ゾーンズ・コブラ : 『東京作戦 吉凶部隊』 - John Zorn's Cobra: Tokyo Operations '94
  • Avan 050: デレク・ベイリー & ミン・シャオ・フェン : 『ヴァイパー』 - Viper
  • Avan 051: ディム・サム・クリップ・ジョブ : 『ハーモロディック・ジャパディ』 - Harmolodic Jeopardy
  • Avan 052: ジャド・フェア&シャピロラマ : 『ウィ・アー・ザ・レイジ』 - We Are The Rage
  • Avan 053: プリラプス : 『プリラプス』 - Prelapse ※with ジョン・ゾーン
  • Avan 054: バケットヘッド&ブレイン : 『ピーシス〜アイ・ニード・5・ミニッツ・アローン』 - I Need 5 Minutes Alone
  • Avan 055: ラーヴァル : 『ラーヴァル』 - Larval
  • Avan 056: デレク・ベイリー/ジョン・ゾーン/ウィリアム・パーカー : 『ハラス』 - Harras
  • Avan 057: エリック・フリードランダー : 『キメラ』 - Chimera
  • Avan 058: アーカード・ストリング・トリオ : 『ライヴ・イン・ヨーロッパ』 - Live in Europe
  • Avan 059: ジョーイ・バロン&バロンダウン : 『クラックショット』 - Crackshot
  • Avan 060: デレク・ベイリー : 『ギター、ドラムス&ベース』 - Guitar, Drums 'n' Bass
  • Avan 061: シロ・バプティスタ : 『シロ/ヴィラ・ローコス・プレイズ・ヴィラ・ロボス』 - Vira Loucos
  • Avan 062: 『ドラムス・オブ・デス〜ガーナ現地録音』 - Drums of Death
  • Avan 063: ベルナール・ウォマ : 『ライヴ・アット・ザ・ピト・バー』 - Live at the Pito Bar
  • Avan 064: アブドゥレイ・バングーラ : 『シギリ』 - Sigiri
  • Avan 065: マーク・フェルドマン & シルヴィー・クロヴァジェ : 『ミュージック・フォー・ヴァイオリン&ピアノ』 - Music for Violin and Piano
  • Avan 066: デイヴ・ダグラス : 『サンクチュアリー』 - Sanctuary
  • Avan 067: ジョー・マネリ : 『パニオッツ・ナイン』 - Paniots Nine
  • Avan 068: ジェイミー・サフト/クオン・ヴー : 『ラグド・ジャック』 - Ragged Jack
  • Avan 069: ブルース・アックリー・トリオ : 『ザ・ヒーリング』 - The Hearing
  • Avan 070: マリー・マコウリフ・アーク・セクステット : 『バート・バカラック作品集』 - Plays the Music of Burt Bacharach
  • Avan 071: ザ・ホイッスリング・ハングメン : 『バーホッピング』 - Barhopping
  • Avan 072: アルヴァ : 『フェアーヘアード・ギロチン』 - Fair-Haired Guilletine
  • Avan 073: ESP (イースサイド・パーカッション) : 『イースサイド・パーカッション』 - ESP
  • Avan 074: 灰野敬二 : 『これ以上 という 不透明な訴訟』 - An Unclear Trial: More Than This
  • Avan 075: ドラゴン・ブルー : 『ヘイディーズ・パーク』 - Hades Park
  • Avan 076: エイヴィン・カン、加藤英樹、カルヴィン・ウェストン : 『ダイイング・グラウンド』 - Dying Ground
  • Avan 077: デヴィッド・ワトソン : 『スカール』 - Skirl
  • Avan 078: ハリエット・タブマン : 『プロトタイプ』 - Prototype (2000年)[2]
  • Avan 079: ヴィヴィアン・シスターズ : 『ヴィヴィアン・シスターズ』 - Vivian Sisters
  • Avan 080: ウェイン・ホーヴィッツ : 『フロム・ア・ウィンドウ』 - From a Window
  • Avan 081: ビル・ラズウェル vs SUBMERGED : 『BRUTAL CALLING』 - Brutal Calling

脚注

[編集]
  1. ^ a b Kennedy, Gary (2002). Kernfeld, Barry. ed. The New Grove Dictionary of Jazz. 1 (2nd ed.). New York: Grove's Dictionaries. p. 172. ISBN 1-56159-284-6 
  2. ^ Harriet Tubman: The Band”. Maurice Montoya Music Agency (2017年). 2018年11月21日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]