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アンドリュー・ベイリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンドリュー・ベイリー
Andrew Bailey
ボストン・レッドソックス コーチ #53
ボストン・レッドソックスでの現役時代
(2013年6月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州カムデン郡ブアーヒーズ・タウンシップ英語版
生年月日 (1984-05-31) 1984年5月31日(40歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト6巡目
初出場 2009年4月6日
最終出場 2017年8月15日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンドリュー・スコット・ベイリーAndrew Scott Bailey, 1984年5月31日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州カムデン郡ブアーヒーズ・タウンシップ英語版出身の元プロ野球選手投手)、野球指導者。右投右打。現在は、MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの投手コーチを務める。

経歴

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プロ入り前

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少年時代は熱狂的なフィラデルフィア・フィリーズファンとして育った[1]2005年MLBドラフト16巡目(全体475位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたが、契約には至らなかった。

プロ入りとアスレチックス時代

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オークランド・アスレチックスでの現役時代
(2011年7月31日)

2006年MLBドラフト6巡目(全体188位)でオークランド・アスレチックスから指名され、6月20日に契約。契約後、傘下のA-級バンクーバー・カナディアンズでプロデビュー。13試合(先発10試合)に登板して2勝5敗、防御率2.02、53奪三振を記録した。

2007年はA級ケーンカウンティ・クーガーズ、A+級ストックトン・ポーツ、AAA級サクラメント・リバーキャッツでプレー。A+級ストックトンでは11試合に先発登板して3勝4敗、防御率3.82、72奪三振を記録した。

2008年はAA級ミッドランド・ロックハウンズでプレーし、37試合(先発15試合)に登板して5勝9敗、防御率4.32、110奪三振を記録した。

2009年4月4日にアスレチックスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、6日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビュー。その後はブラッド・ジーグラーに代わりクローザーを務め、オールスター初選出を果たした[2]。この年は68試合に登板し、26セーブを記録した実績を認められ、アメリカン・リーグ新人王に選出された。

2010年3月8日にアスレチックスと1年契約に合意した[3]。この年は47試合に登板して1勝3敗25セーブ、防御率1.47、42奪三振を記録した。7月には2年連続でオールスターに選出された。

2011年2月27日にアスレチックスと1年契約に合意[4]。この年は42試合に登板して0勝4敗24セーブ、防御率3.24、41奪三振を記録した。

レッドソックス時代

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2011年12月28日にジョシュ・レディックラウル・アルカンタラマイルズ・ヘッドとのトレードで、ライアン・スウィーニーと共にボストン・レッドソックスへ移籍[5]

2012年1月25日にレッドソックスと390万ドル+出来高10万ドルの1年契約に合意した[6][7]が、シーズン開幕直前の4月4日に右手親指の再建手術を受けるために故障者リスト入りした[8]。復帰したのは8月14日だった。最終的に19試合の登板で防御率7.04と期待を裏切る結果となった。

2013年1月18日にレッドソックスと1年契約に合意[9]。この年は中継ぎとしてシーズンを迎えるが、4月中旬に抑えのジョエル・ハンラハンが故障者リスト入りすると、代わりの抑えとして指名された[10] 。その間8セーブを記録するも、肩を故障し、戦線離脱する。MRIの結果、右肩関節唇の裂傷と判明。7月24日に手術を受け、そのままシーズンは終了した。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[11]

ヤンキース時代

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2014年2月22日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約(2015年の球団オプション付き)を結び[12]、3月7日に入団した。この年は前年の手術の影響でシーズンを全休した。オフの11月4日にヤンキースが球団オプションを破棄したが、8日にマイナー契約で再契約した[13]

2015年9月1日にメジャー契約となり、アクティブ・ロースター入りした。2年ぶりにメジャーのマウンドに登ったが、10試合の登板で防御率5.19を記録した。オフの11月4日にFAとなった[14]

フィリーズ時代

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2015年12月17日にフィリーズとマイナー契約を結び、2016年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[15]。開幕は傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスで迎えたが、4月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。8月2日にDFAとなり、6日に自由契約となった[14]。フィリーズを出るまでに33試合にリリーフ登板し、3勝(1敗)を挙げたものの防御率6.40と打ち込まれた。

エンゼルス時代

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2016年8月13日にエンゼルスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属された[14]。9月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。エンゼルス加入後は12試合に登板し、クローザーも務めて防御率2.38、6セーブをマークするなど復活した。シーズン全体では、45試合の登板で3勝1敗6セーブ、防御率5.36、WHIP1.33という成績だった[14]。11月3日にFAとなった[17]が、9日に1年100万ドルでエンゼルスと契約を結んだ[18][19]

2017年は右肩の怪我で長く故障者リストで過ごしたため、4試合の登板にとどまった。

引退後

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サンフランシスコ・ジャイアンツ投手コーチ時代
(2023年6月13日)

2018年2月26日に現役引退を表明し、今後はエンゼルスのコーチ補佐とリプレイ・コーディネイターを務めることが報じられた[20]

2019年シーズンにはエンゼルスのブルペンコーチに就任した[21]

2020年シーズンからはサンフランシスコ・ジャイアンツの投手コーチに就任した[22]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2009 OAK 68 0 0 0 0 6 3 26 2 .667 323 83.1 49 5 24 3 0 91 6 0 17 17 1.84 0.88
2010 47 0 0 0 0 1 3 25 0 .250 189 49.0 34 3 13 1 0 42 0 0 8 8 1.47 0.96
2011 42 0 0 0 0 0 4 24 1 .000 170 41.2 34 3 12 2 0 41 0 0 18 15 3.24 1.10
2012 BOS 19 0 0 0 0 1 1 6 1 .500 74 15.1 21 2 8 2 0 14 0 1 12 12 7.04 1.89
2013 30 0 0 0 0 3 1 8 8 .750 116 28.2 23 7 12 0 0 39 0 0 12 12 3.77 1.22
2015 NYY 10 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 8.2 9 2 5 1 0 6 0 0 8 5 5.19 1.62
2016 PHI 33 0 0 0 0 3 1 0 5 .750 144 32.1 32 6 15 0 1 33 2 1 23 23 6.40 1.45
LAA 12 0 0 0 0 0 0 6 0 ---- 46 11.1 9 1 2 0 1 8 1 0 3 3 2.38 0.97
'16計 45 0 0 0 0 3 1 6 5 .750 190 43.2 41 7 17 0 2 41 3 1 26 26 5.36 1.33
2017 4 0 0 0 0 2 0 0 0 1.000 13 4.0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00 0.25
MLB:8年 265 0 0 0 0 16 14 95 17 .533 1116 274.1 212 29 91 9 2 276 9 2 101 95 3.12 1.10

年度別守備成績

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投手(P)












2009 OAK 68 7 9 1 0 .941
2010 47 4 5 0 0 1.000
2011 42 1 4 0 0 1.000
2012 BOS 19 0 1 0 0 1.000
2013 30 1 0 0 1 1.000
2015 NYY 10 2 2 0 0 1.000
2016 PHI 33 1 2 0 0 1.000
LAA 12 0 2 0 1 1.000
'16計 45 1 4 0 1 1.000
2017 4 0 0 0 0 ----
MLB 265 16 25 1 2 .976

表彰

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記録

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背番号

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  • 40(2009年 - 2013年)
  • 38(2015年 - 2016年途中)
  • 37(2016年途中 - 2017年)
  • 68(2019年)
  • 84(2021年 - )

脚注

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  1. ^ 「ボストン・レッドソックス」『2012MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 14頁
  2. ^ Alan Schwarz (2009年7月14日). “Oakland’s New Closer, the Anonymous All-Star” (英語). The New York Times. 2009年7月22日閲覧。
  3. ^ A's Agree to Terms with All Pre-Arbitration Players” (英語). MLB.com (2010年3月8日). 2014年12月14日閲覧。
  4. ^ “A's Agree to Terms with All Pre-Arbitration Players” (英語). (2011年2月27日). http://oakland.athletics.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20110227&content_id=16751552&vkey=pr_oak&fext=.jsp&c_id=oak 2014年12月14日閲覧。 
  5. ^ “Red Sox acquire closer Bailey from A's” (英語). (2011年12月28日). http://m.mlb.com/news/article/26240534 2011年12月28日閲覧。 
  6. ^ “Red Sox agree to terms with Andrew Bailey on one-year contract” (英語). Red Sox Press Release. (2012年1月26日). http://m.redsox.mlb.com/news/article/26465088/ 2014年12月14日閲覧。 
  7. ^ Evan Drellich (2012年1月26日). “Bailey avoids arbitration with one-year contract” (英語). MLB.com. 2014年12月14日閲覧。
  8. ^ “Bailey needs surgery, out until All-Star break” (英語). (2012年4月4日). http://m.mlb.com/news/article/27869780 2015年11月5日閲覧。 
  9. ^ “Red Sox agree to terms with seven players on contracts for 2013” (英語). Red Sox Press Release. (2013年1月19日). http://m.redsox.mlb.com/news/article/41028376/ 2014年12月14日閲覧。 
  10. ^ Ron Chimelis (2013年4月27日). “Joel Hanrahan is coming, but Red Sox closer Andrew Bailey will be hard to displace” (英語). The Republican. http://www.masslive.com/redsox/index.ssf/2013/04/joel_hanrahan_is_coming_but_re.html 2015年11月5日閲覧。 
  11. ^ “Red Sox do not tender contracts to RHP Bailey, OF Kalish” (英語). Red Sox Press Release. (2013年12月3日). http://m.redsox.mlb.com/news/article/64345388/red-sox-do-not-tender-contracts-to-rhp-bailey-of-kalish 2014年12月14日閲覧。 
  12. ^ Cash Kruth (2014年2月22日). “Yankees, reliever Bailey closing in on Minors deal” (英語). MLB.com. 2014年2月23日閲覧。
  13. ^ Bryan Hoch (2014年11月8日). “Yankees to bring back Bailey on Minor League pact” (英語). MLB.com. 2014年12月14日閲覧。
  14. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2016年11月11日閲覧。
  15. ^ Phillies sign Andrew Bailey, Edward Mujica to minor-league deals” (英語). CSNPHILLY.COM. Comcast Sportsnet Philly L.P. (2015年12月17日). 2015年12月21日閲覧。
  16. ^ Phillies call up Bailey, designate Russell” (英語). MLB.com (2016年4月21日). 2016年5月6日閲覧。
  17. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
  18. ^ Andrew Bailey Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月11日閲覧。
  19. ^ AJ Cassavell (2016年11月9日). “Angels bring back Bailey on one-year deal” (英語). MLB.com. 2016年11月11日閲覧。
  20. ^ Jeff Todd (2018年2月26日). “Andrew Bailey Announces Retirement” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年3月10日閲覧。
  21. ^ Maria Guardado (2018年12月3日). “Angels finalize Ausmus' coaching staff” (英語). MLB.com. 2019年3月21日閲覧。
  22. ^ SFGiants Add Eight To Coaching Staff” (英語). MLB.com (December 11, 2019). December 11, 2019閲覧。

関連項目

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外部リンク

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