アンダースタディ
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アンダースタディ (英語: understudy) は、演劇において、主要な役柄を演じる俳優に不慮の事態が生じる場合に備え、予めその代役を務められるように準備をすること、また、そのような準備をし、公演中待機している俳優[1][2][3]。メリアム=ウェブスターによれば、英語での初出は、動詞としては1874年、名詞としては1882年とされる[1]。
アンダースタディは、当初から当該の役柄を稽古し、リハーサル等もおこなうものであり、事故があってから急遽立てられる代役とは異なる[2]。不慮の事態が生じなければ舞台に立つことはない場合には、稽古代役と称されることもある[4]。また、端役として舞台に立つ者が、予め主要な役柄のアンダースタディを割り当てられていることもある[5]。
アンダースタディには、実績は足りなくとも、実力を備えた若手俳優が配されることがある[2][6][7]。
特に、オペラの場合、アンダースタディを公募することもしばしばある[8][9][10]。
一方、ミュージカルの場合、主役級の複数の役柄をアンダースタディしている出演者が用意され、これをスイング、スウィング (swing) と称する[5][11]。
脚注
[編集]- ^ a b “Understudy”. Merriam-Webster. 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b c 「アンダースタディ」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』 。コトバンクより2021年8月30日閲覧。
- ^ “アンダースタディとは”. アンダースタディ. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “アンダースタディ”. テアトル・エコー稽古場日誌 (2009年10月14日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ a b 西田玲美奈 (2016年9月11日). “スイングとは?”. RR Voice Studio. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “ブロードウェイでミュージカルを観よう 知っておきたい用語”. NYLYミュージカル班. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “焦点・猿之助の休演とアンダースタディ”. 河村常雄 (2017年10月18日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “モーツァルト『魔笛』アンダースタディ募集!” (PDF). 神奈川芸術文化財団. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “全国共同制作オペラ プッチーニ/歌劇『トスカ』(河瀨直美演出) アンダースタディ募集 ※締切延長”. 東京芸術劇場. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “ヴェルディ作曲『アイーダ』アンダースタディ募集要項” (PDF). 神奈川県民ホール. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “クリエイター鼎談 プロジェクト仕掛け人による本音のクロストーク!【Vol.3】プレビュー公演とスウィング制度”. CAT PRODUCE CO.,LTD./ミュージカル(愛おしき)ボクの時代. 2021年8月30日閲覧。