アロス・ネグロ
アロス・ネグロ Arroz Negro | |
---|---|
別名 | パエージャ・ネグラ(paella negra) |
種類 | 主菜 |
発祥地 | スペイン |
地域 |
バレンシア州 カタルーニャ州 |
提供時温度 | 温かい |
主な材料 | 白米、イカ、イカ墨、キューバ・ペッパー |
派生料理 | フィデウア・ネグラ(Fideuà negra) |
その他の情報 | キューバやプエルトリコでも一般的な料理 |
アロス・ネグロ(スペイン語: Arroz negro、バレンシア語ではアロス・ネグレ-Arròs negre、バレンシア語発音: [aˈrɔz ˈneɣɾe]と呼ばれる)は、スペインのバレンシア州やカタルーニャ州で作られている、イカ墨、イカ(もしくはタコ)、コメを用いて作るシーフード・パエリアに似た料理である[1][2][3][4]。パエリア・ネグラ(paella negra、スペイン語で黒いパエリアを意味する)と呼ばれることもあるが、作り方は同じであっても伝統的にパエリアとは呼ばれてこなかったため厳密にはこの名称は誤りである。
アロス・ネグロはネグロが「黒」を、アロスが「米」を意味するため黒米を使用した料理と勘違いされることがあるが、伝統的なレシピにおける材料はイカ墨、イカ、白米、ニンニク、グリーン・キューバペッパー、パプリカ、オリーブオイル、魚介類の出汁である[5]。しかし現代ではカニやエビなど他の魚介類を加えて作ることも多い。
アロス・ネグロが黒色をしているのはイカ墨の色が反映されているためであり、イカ墨は魚介類の旨味を増す働きも持つ。
アロス・ネグロはスペインのバレンシア州やカタルーニャ州だけでなく、キューバやプエルトリコにおいても一般的な料理であり、キューバやプエルトリコではアロス・コン・カラマレス(arroz con calamares、スペイン語でイカ飯を意味する)と呼ばれている[6][7]。
また、アロス・ネグロの派生料理としてフィデウア・ネグラ(Fideuà negra、カタルーニャ語で黒い麺を意味する)がある。こちらはイカスミとパスタをつかったイカスミスパゲッティに似た料理となっており、アイオリソースとともに供される事が多い。
脚注
[編集]- ^ Info about arròs negre on the Barcelona Review website
- ^ Info about arròs negre on the Spain-Recipes website
- ^ Info about arròs negre on the Fell Walker website
- ^ Info about arròs negre on the Tourism Barcelona website
- ^ Chef Juanry Segui shares the Valencian recipe for arroz negro
- ^ Arroz con calamares presented as a Cuban recipe
- ^ Arroz con calamares presented as a Puerto Rican recipe