アル・マナマ級コルベット
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アル・マナマ級コルベット | |
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基本情報 | |
種別 | コルベット (ミサイル艇) |
建造所 | ドイツ・リュールセン社 |
運用者 | バーレーン海軍 |
就役期間 | 1988年 - 現在 |
前級 |
アフマド・エル・ファテハ級 (TNC-45型) |
次級 | (最新) |
要目 | |
満載排水量 | 632トン |
全長 | 62.95 m |
垂線間長 | 59.90 m |
最大幅 | 9.30 m |
吃水 | 2.90 m |
主機 |
MTU 20V538 TB93 ディーゼルエンジン×4基 |
推進器 | スクリュープロペラ×4軸 |
出力 | 19,600馬力 |
速力 | 34.7ノット |
航続距離 | 4,000海里 (16kt巡航時) |
燃料 | 120トン |
乗員 | 士官7名+下士官18名+兵18名 |
兵装 |
・76mm単装速射砲×1基 ・70口径40mm連装機銃×1基 ・12.7mm単装機銃×2基 ・エグゾセMM40 SSM×4発 |
搭載機 | MBB Bo 105ヘリコプター×1機 |
C4ISTAR | 9LV331 |
レーダー |
・シージラフ50HC 捜索用 ・9LV200 射撃指揮用 ・デッカ1226 航法用 |
電子戦・ 対抗手段 |
・カトラスB-1電波探知装置 ・シグナス電波妨害装置 ・テレゴン8短波方向探知機 ・DAGAIEデコイ発射機×2基 |
アル・マナマ級コルベット(英語: Al Manama-class corvette)は、バーレーン海軍のコルベットの艦級[1][2]。
設計
[編集]本級は、西ドイツのリュールセン社によって開発されたFPB-62型と呼ばれる設計を採用している。これは同社が大型艇用として新規開発したものであるが、本級では、そのキャパシティを最大限活用して、船体後部にヘリコプター運用設備を設けており、外見上の大きな特徴となっている。これは、中型ヘリコプター1機を収容できる格納庫を設置して、その天井をヘリコプター甲板としたものであり[3]、降着したヘリコプターはそのままエレベーターによって格納庫内に格納される[1][2]。
主兵装となるエグゾセMM40艦対艦ミサイルは、連装発射筒2基に収容して、艦橋構造物とハンガーとの間に設置されている。また砲煩兵器としては、船首甲板に76mm単装速射砲、船尾甲板に70口径40mm連装機銃を備えている。76mm砲弾は900発、40mm機銃弾は4,400発を搭載できる。なお竣工当初はエリコンKAA 20mm機銃のGAM-B01単装マウントと機銃弾5,000発も搭載していたが、これは12.7mm単装機銃に換装された[1][2]。
主センサーとなるのはCバンドのシージラフ50HCである。武器管制システムは9LV331であり、射撃指揮レーダーとしてはXバンドの9LV200を搭載するほか、パンダMk.2光学方位盤も備えている。電子戦システムはラカル242と称されており、SADIE情報処理装置を中核としている[1][2]。
同型艦一覧
[編集]1984年2月に2隻が発注され、いずれも西ドイツのリュールセン社で建造された[1][2]。
# | 艦名 | 就役 |
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50 | アル・マナマ RBNS Al Manama |
1988年2月3日 |
51 | アル・ムハッラク RBNS Al Muharraq |
参考文献
[編集]- ^ a b c d e Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. pp. 26-27. ISBN 978-0870212505
- ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 38. ISBN 978-1591149545
- ^ 「写真で見るミサイル艇発達史 「コマール」型から「はやぶさ」型まで」『世界の艦船』第597号、海人社、2002年6月、31-41頁、NAID 40002156355。
関連項目
[編集]- ムーレイ・ジップ級コルベット - アラブ首長国連邦海軍の同規模艦。本級の発展型にあたる
- アリヤ級ミサイル艇 - イスラエル海軍の同規模艦