アフマド・エル・ファテハ級ミサイル艇
アフマド・エル・ファテハ級ミサイル艇 | |
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21 アル・ジャービリー(1990年撮影) | |
基本情報 | |
艦種 | ミサイル艇 |
建造所 | リュールセン造船所[1][2] |
運用者 | バーレーン海軍[1][2] |
就役期間 | 1984年 - 就役中[1][3] |
建造数 | 4隻[1][2] |
要目 | |
満載排水量 | 259t[1][2] |
全長 | 44.9m[1][2] |
最大幅 | 7.0m[1][2] |
吃水 | 2.5m[1][2] |
主機 | MTU 16V538 TB92 ディーゼルエンジン×4基[2] |
推進器 | 4軸[2] |
出力 | 13,640hp[2] |
最大速力 | 40ノット[1][2] |
航続距離 | 1,600海里(16ノット時)[2] |
乗員 | 36名(うち士官6名)[2] |
兵装 | |
FCS | パンダ 電子光学方位盤 |
レーダー |
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電子戦・ 対抗手段 |
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アフマド・エル・ファテハ級ミサイル艇(英語: Ahmad el Fateh Class Missile Boat)は、バーレーン海軍のミサイル艇の艦級[1][2]。ドイツのリュールセン造船所によって4隻が建造された[1][2]。アーマド・エル・ファテ級と表記されることもある[4]。
概要
[編集]本級は、1979年に2隻、1985年に2隻の計4隻が発注され、1984年2月から1989年3月にかけて就役した[1][2]。設計はリュールセン造船所のFPB45型に基づくとする資料[1][3]と、同社のTNC45型に基づくとする資料[2]がある。もっとも、両者はほとんど同じタイプである[3]。
排水量は半載228t・満載259tで、全長は44.9m、最大幅は7.0m、喫水は2.5mである[1][2]。乗員は士官6名を含む36名[1][2]。
兵装は、艦首にオート・メラーラ社の「コンパット」76mm両用砲(砲弾数250発)を、艦尾にはブレダ社の40mm連装機関砲塔(砲弾数1,800発。砲自体はボフォースL70)を搭載している[1][2]。また、前後の上部構造物区画の間に「エグゾセ MM40」艦対艦ミサイルの連装発射筒を2基、舷側の斜め前方に向けて設置している[1][2]。このほか、7.62mm機関銃3基(銃弾数6,000発)がある[1][2]。
電子装備については、フィリップス社の「9LV 226/231」Jバンド火器管制レーダーおよび同社の「シー・ジラフ50HC」Gバンド対空/対水上捜索レーダーと、レイカル/デッカ社の「1226」Iバンド航海レーダーを搭載している[1][2]。FCSには「パンダ」電子光学方位盤を装備しており、ソナーは搭載していない[1][2]。電子戦・対抗装備としては、タレス社の「シーライオン」電波探知機と、レイカル社の「シグナス」レーダー妨害装置(3・4番艇のみ)、CSEE社の「ダゲー」チャフ/IRデコイ発射機がある[1][2]。3・4番艇のみ、後部の上部構造物上に通信用レドームを装備している[1]。
機関にはMTU社の「16V538 TB92」ディーゼルエンジンを4基4軸で搭載している[1][2]。出力は資料によって差異があり、13,625hpとする資料[1]と13,640hpとする資料[2]がある。最大速力は40ノット、航続距離は16ノット時で1,600海里である[1][2]。
運用史
[編集]2000年から、4隻すべてがアラブ首長国連邦のアブダビでリュールセン造船所による改装を受けた[1][2]。
2019年8月20日、3番艇「アブデュール・ラーマン・アル・ファデル」に新型の電子光学式火器管制システムが搭載されていることが、バーレーン国防省が公開した写真によって確認された[5]。
2022年4月5日、4番艇「アル・タウィーラ」がレオナルド社による近代化改修を完了したと発表された[6]。メーカーは新型の戦闘管理システムを含む「最先端のシステム」が装備されたとしている[6]。
2023年時点で、全艇が運用中である[7]。
同型艦
[編集]番号 | 艦名 | 建造所 | 就役 | 状況 |
---|---|---|---|---|
20[2] | アフマド・エル・ファテハ[1] Afmad el Fateh[2] |
リュールセン造船所[1] | 1984年 2月5日[2] |
現役[7] |
21[2] | アル・ジャービリー[1] Al Jabiri[2] |
1984年 5月3日[2] | ||
22[2] | アブデュール・ラーマン・アル・ファデル[1] Abdul Rahman Al Fadel[2] |
1986年 9月10日[2] | ||
23[2] | アル・タウィーラ[1] Al Taweelah[2] |
1989年 5月25日[2] |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj 『週刊ワールド・ウェポン No.104』デアゴスティーニ、2004年9月28日、17頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax Commodore Stephen Saunders RN, ed (2009-06-24) (英語). Janes Fighting Ships 2009-2010. Janes Information Group. p. 49. ISBN 978-071062888-6
- ^ a b c 「世界の高速戦闘艇ラインナップ」『世界の艦船 1995年10月号(通巻第502集)』海人社、1995年10月1日、78頁。
- ^ 国際戦略研究所 編、防衛庁防衛研究所 上野英詞 訳『ミリタリー・バランス 1994-1995』メイナード出版株式会社、1995年3月10日、188頁。ISBN 4-944025-24-6。
- ^ Jeremy Binnie (2019年8月21日). “Bahraini fast attack craft upgraded”. janes.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ a b Jeremy Binnie (2022年4月5日). “Leonardo completes final Bahraini naval vessel upgrade”. janes.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ a b The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 319. ISBN 978-1-032-50895-5