アルバック
アルバック 本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒253-8543 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500 |
設立 | 1952年(昭和27年) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 5021001007242 |
事業内容 | FPD製造装置・太陽電池製造用装置・半導体製造装置の製造 |
代表者 | 岩下節生(代表取締役執行役員社長) |
資本金 | 208億7304万円 |
売上高 |
連結:1,854億200万円 単体:973億7,700万円 (2020年6月期) |
営業利益 |
連結:159億5,800万円 単体:32億9,000万円 (2020年6月期) |
純資産 |
連結:1,610億9,300万円 単体:1,078億2,600万円 (2020年6月期) |
総資産 |
連結:2,823億5,000万円 単体:2,009億2,700万円 (2020年6月期) |
従業員数 |
連結:6,370名、単体:1,333名 (2020年6月30日現在) |
決算期 | 6月末日 |
主要株主 |
TAIYO FUND, L.P. 13.39% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口、信託口9、信託口6、信託口1、信託口3、信託口2、信託口5、信託口4、信託口7) 7.36% 日本生命保険 6.57% |
主要子会社 | アルバック東北、アルバック九州 |
関係する人物 | 小日向久治(元社長) |
外部リンク | www.ulvac.co.jp |
特記事項:各種経営指標は2015年6月期。形式的存続会社(旧:新生産業株式会社)の設立は1929年9月20日。 |
株式会社アルバックは、神奈川県茅ヶ崎市に本社を置く、主に産業・研究機関向け真空装置を製造する企業である。東京証券取引所プライム上場。
沿革
[編集]- 1952年8月23日 - 日本真空技術株式会社を設立(創業)。真空装置の輸入販売を開始。
- 1955年4月 - 国産装置の製造に着手。
- 1963年10月 - 新生産業株式会社に吸収合併され、日本真空技術株式会社に商号変更。
- 1974年 - 米国企業と合弁で日本リライアンス設立。
- 1974年 - アルバック米国法人設立[1]
- 1978年4月 - 昭和真空と提携。
- 2001年7月 - 株式会社アルバックに商号変更。
- 2004年4月 - 東京証券取引所第一部に上場。
初代社長
[編集]創業時の発起人代表であり初代社長を務めた石川芳次郎(1881-1969)は、電気技術者であり、京福電鉄社長などを務めた実業家[2]。東京・日本橋の酒屋に生まれたが、父親の経営失敗で倒産したため、13歳で東京電灯神田発電所に奉公に出され、当時技師長だった藤岡市助に見込まれ、その下で働く[3]。新設の静岡電灯に派遣され、技師長の小木虎次郎(のち京都帝大教授)が兼任していた名古屋電鉄に発電所技術員として17歳で移籍し、21歳で京都電灯に移籍[3]。同社東九条発電所技手として働きながら同志社普通学校3年に編入し、23歳で第三高等学校、26歳で休職して京都帝国大学電気工学科に入学し29歳で卒業[3]。
京都電灯に復帰し、欧米視察後同社取締役営業課長となって電気の一般普及に努め、32歳で小木虎次郎の娘と結婚、日本初の家庭電化の家と言われる井上亀之助(井上電機製作所社長、矢作水力監査役)邸に続き、電化生活を始める[3]。60歳で同社副社長となり、62歳で京福電鉄社長就任[2]。エジソン財団役員、京都市名誉市民[2]。数十にのぼる公共団体・民間企業の役員も務めた[2]。叙従五位銀杯、勲四等瑞宝章などを受章[2]。長男の石川敬介は東大卒、京福電鉄専務(岳父に難波正)、長女の八千代はアルバック2代目社長井街仁の妻、三男の石川浩三は京大卒、アルバック副社長、ニッポンレンタカーサービス社長、五男の石川芳夫は日本航空開発社長。
歴代社長
[編集]- 石川芳次郎 (1881年生、京都帝国大学卒)
- 井街仁 (?年生、京都帝国大学卒) - 石川芳次郎の娘婿。元東京芝浦電気マツダ研究所研究員。
- 林主税 (1922年生、東京帝国大学卒)
- 高村甚平 (?年生、東京帝国大学卒)
- 上野朝生 (1929年生、京都大学卒)
- 中村久三 (1947年生、東北大学大学院卒)
- 諏訪秀則 (?年生、早稲田大学大学院卒)
- 小日向久治 (1949年生、新潟大学卒)
- 岩下節生(1953年生、鹿児島大学卒)
拠点
[編集]工場
[編集]研究所
[編集]事務所
[編集]事業内容
[編集]ディスプレイ・半導体・電子・電気・金属・機械・自動車・化学・食品・医薬品業界及び大学・研究所向け真空装置、周辺機器、真空コンポーネントの開発・製造・販売・カスタマーサポートおよび諸機械の輸出入。また、真空技術全般に関する研究指導・技術顧問。
グループ
[編集]国内グループ
[編集]連結子会社
[編集]- アルバック九州株式会社
- アルバック東北株式会社
- アルバックテクノ株式会社
- アルバック機工株式会社
- アルバック・ファイ株式会社
- アルバック・クライオ株式会社
- アルバック販売株式会社
- アルバック成膜株式会社
- タイゴールド株式会社
持分法適用関連会社
[編集]その他
[編集]海外グループ
[編集]連結子会社
[編集]米国
[編集]中華人民共和国
[編集]- 愛発科(中国)投資有限公司
- 寧波愛発科真空技術有限公司
- 愛発科真空技術(蘇州)有限公司
- 愛発科東方真空(成都)有限公司
- 愛発科自動化科技(上海)有限公司
- 愛発科天馬電機(靖江)有限公司
- 愛発科中北真空(沈陽)有限公司
- 愛発科商貿(上海)有限公司
- 愛発科電子材料(蘇州)有限公司
- 愛発科豪威光電薄膜科技(深圳)有限公司
- 愛発科真空設備(上海)有限公司
台湾
[編集]- 優貝克科技股份有限公司 (中国語繁体字サイト)
- 超浄精密科技股份有限公司 (中国語繁体字サイト)
- 台湾成膜光電股份有限公司 (中国語繁体字サイト)
韓国
[編集]- ULVAC KOREA, Ltd. (韓国語サイト)
- Ulvac Korea Precision, Ltd. (韓国語サイト)
- Pure Surface Technology, Ltd. (韓国語サイト)
- ULVAC CRYOGENICS KOREA INCORPORATED (韓国語サイト)
- ULVAC Materials Korea, Ltd.
東南アジア
[編集]- ULVAC SINGAPORE PTE LTD
- ULVAC MALAYSIA SDN. BHD.
持分法適用関連会社
[編集]台湾
[編集]- 優貝克自動化股份有限公司 (中国語繁体字サイト)
その他
[編集]ドイツ
[編集]中華人民共和国
[編集]- 寧波愛発科低温泵有限公司
- 寧波愛発科精密鋳件有限公司
- 愛発科(蘇州)技術研究開発有限公司
- 洛陽鑫友鎂業有限公司
- 香港真空有限公司
台湾
[編集]- 優貝克軟体研発股份有限公司
- 優貝克材料股份有限公司
韓国
[編集]- UF TECH, Ltd.
東南アジア
[編集]受賞
[編集]- 2013年 産学官連携功労者表彰日本経済団体連合会会長賞:「産学垂直連携・共同研究体「TPEC」の創成」
脚注
[編集]- ^ a b 元 株式会社アルバック社長 林 主税氏 修練を積んだ人がイノベーションを起こす 産学官連携ジャーナル、2009年6月号
- ^ a b c d e 株式会社アルバック 初代社長 石川 芳次郎アルバック公式サイト
- ^ a b c d 松下幸之助と成長の家 石川芳次郎を介して 川上恒雄、PHP総合研究所、2009-10