アルゴミュージカル
アルゴミュージカルは、シンガーソングライターの小椋佳が企画を担当し、株式会社トライアングルによって1987年から2008年にかけて公演したジュニアミュージカルである。
概要
[編集]1987年の初演以来一年に一作ずつ上演された(ただし、2007年は休演)。基本的にオリジナル作品(ジュブナイルなどを原作とした作品もある)で、毎年異なる作品が上演されているのが特徴である。2002年2月に例外的に前年公演の再演が行われたものの、基本的には夏休み期間(7月下旬から8月、まれに9月中旬まで跨ぐこともあり)に全国主要都市を回って公演を行っていた。
出演者は、大抵2〜3人の大人キャストが脇を固めるが、メインキャストは小学生から高校生ぐらいまでの少年少女である。芸能活動をしている子役も含め、毎年厳しいオーディションを行い、その年のキャストが決められている。ほとんど子供ばかりで演じられる日本の商業ミュージカルとしては、全国規模で公演できる業容を持った唯一無二の存在だった。出演者の中から大手カンパニーのミュージカル俳優を多数輩出していた。
上演作品はビデオ化される傾向があり、18作目からはDVDビデオとなり通販や会場で直販されている。劇中歌がCD化される場合は「アルゴ合唱団」名義となるが、その年の出演者たちを意味しているので、メンバーはその年ごとに異なっている。1994年公演の劇中歌となった小椋作の「山に抱かれて」は、1993年のNHK紅白歌合戦で使われた曲であり、1994年6月にNHKみんなのうたで取り上げられた。
2009年4月に突然の無期限公演休止が発表され、2008年上演を最後にアルゴミュージカルは公演されなくなった。
その後、2011年3月末に東京音協とトライアングルの共同運営による「musical オオカミ王ロボ」が、全労済らの主催により全労済ホールスペース・ゼロで上演された。同作はアルゴミュージカルではないが、末期のアルゴ作品出演経験者が多く出演している。
年度 | 公演名 | 演出 | 主演 | 主な出演者 | |
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1987 | アルゴはじめての冒険 | 岡田敬二 | 神田利則 | ||
1988 | 光の橋をこえて | 岡田敬二 | |||
1989 | 黄金の島 | 岡田敬二 | |||
1990 | パパ、アイ・ラブ・ユー! | 岡田敬二 | 木内麻理 | 高田さとみ | |
1991 | 魔法使いの夏休み | 犬石隆 | 今井ちひろ | 小山菜穂 | |
1992 | アイスクリーム応援団 | 犬石隆 | 小山菜穂 | 牧島沙織 | |
1992 | 真夏のシンデレラ館で | 犬石隆 | 佐藤夕美子 | 米澤モモ | |
1994 | 子猿物語 | 野沢那智 | 俵和也 | 安崎求 | |
1995 | Sing for You, Sing for Me. | 岡田敬二/滝澤辰也 | 樋口智恵子 | 手塚宏樹 | |
1996 | 招待状は101才 | 滝澤辰也 | 米澤モモ | ||
1997 | ロボ!笑ったね | 滝澤辰也/宮崎渥巳 | 森山未來 | 渡辺麻衣 | |
1998 | フラワー | 小川美也子/宮崎渥巳 | 中村桃花 | 清水彩花 | 山崎育三郎 |
1999 | フラワー メズーラの秘密 | 小川美也子/宮崎渥巳 | 中村桃花 | ||
2000 | あんず 〜心の扉をあけて〜 | 小川美也子/宮崎渥巳 | 桂亜沙美 | ||
2001 | スタート! | 小川美也子/宮崎渥巳 | |||
2002 | 誰もがリーダー 誰もがスター | 宮崎渥巳 | |||
2003 | 山に抱かれて 新・子猿物語 | 児玉明子 | 小高奈月 | 大方斐紗子 | |
2004 | ユー・ガット・ア・フレンド | 小川美也子/宮崎渥巳 | 長澤茜 | 服部杏奈 | |
2005 | かぐやの浦島モモタロウ | 宮崎渥巳 | 船越真美子 | 大山真志 | 川口満里奈 |
2006 | 新・かぐやの浦島モモタロウ | 宮崎渥巳 | 船越真美子 | 大山真志 | |
2008 | 花の海 花いろの風 -里山小学校5年1組- | 宮崎渥巳 | 渡辺崇人 | 中川大志 | 大至伸行 |
主な出身者
[編集]脚注
[編集]関連項目
[編集]- エルダミュージカル
- ジュニアミュージカル
- エレクトーン - 18作目からヤマハ音楽振興会の後援により、劇伴音楽がエレクトーンSTAGIAによるライブ演奏(演奏技量を有するキャストが演奏)となった。