アベバ・アレガウィ
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2013年のヨーロッパ室内選手権にて | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 |
スウェーデン エチオピア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | 陸上競技 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 1500m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | Hammarby IF | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1990年7月5日(34歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | エチオピアティグレ州アディグラト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
居住地 | エチオピアアディスアベバ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 169 cm (5 ft 6+1⁄2 in)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 48 kg (106 lb)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自己ベスト | 1500m:3分56秒54(2012年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アベバ・アレガウィ・ゲブレツァディク(アムハラ語: አበባ አረጋዊ、ラテン文字表記:Abeba Aregawi Gebretsadik、1990年7月5日 - )は、エチオピア生まれの陸上競技選手。中距離走、特に1500mを専門とし、2012年12月よりスウェーデン代表として競技している[2]。
アレガウィは、エチオピアティグレ州にある小さな町・アディグラトで生まれ育ち、陸上競技大会に初出場したのは16歳と遅めであった[3]。2012年までは母国のエチオピア代表として競技に取り組んできた[4]。2009年にスウェーデンを拠点に生活するエチオピア人男性のエノク・ウェルデゲブリエル(Henok Weldegebriel)と結婚し[3]、2012年までストックホルムに居住した。その後、マラソン選手のイエマネ・アドハネ・ツェガエと再婚し、生活拠点をアディスアベバに移した。
ストックホルムに拠点を置くハンマルビーIF(Hammarby IF)に所属し、その代表的な選手である[4]。2012年6月にスウェーデン国籍を取得し、同年12月からスウェーデン代表として大会に出場するようになった[2][5][6]。このため、ロンドンオリンピックにはエチオピア代表として出場した[3]。
経歴
[編集]2009 - 2011年
[編集]アレガウィは2009年のエチオピア選手権で800mに出場し、同種目で3度優勝経験を持つメスタワト・タデッセ(Mestawat Tadesse)を破って金メダルに輝く快挙を成し遂げ、鮮烈なデビューを果たす[7]。その後、ヨーロッパでの大会を数多く経験し、モロッコのタンジェで自己新記録2分01秒98をマークする。800mは同年のアフリカジュニア選手権が最高潮に達し、キャスター・セメンヤを追って銅メダルを獲得した[8]。
2010年になってアレガウィは1500mに転向、ソレントゥナグランプリとナイトオブアスレチックスを制し、特にナイトオブアスレチックスでは自己新記録4分01秒96をマークした。この年に初めてダイヤモンドリーグに参戦し、DNガランで4位、ヴェルトクラッセチューリッヒで7位に入賞した。
2011年は室内競技会で好成績を収め、デュッセルドルフ、フランダース国際、バーミンガム、ストックホルムの4大会を制覇、ストックホルムでは4分01秒47の自己新記録も樹立した。しかし屋外での大会には、怪我の影響で1度しか出場できなかった[9]。
2012年
[編集]2012年のダイヤモンドリーグでは1500mで世界のトップ選手の1人として浮上し、最終的に年間優勝を収めた。上海ゴールデングランプリではゲンゼベ・ディババに次ぎ2位に入り、自己新記録3分59秒23を出した[10]。そしてゴールデンガラでは3分56秒54を叩き出し、エチオピア記録をも破ってディババを下した[11]。スウェーデン国籍を取得する直前にはビスレットゲームズで勝利を収めた[12]。
同年6月20日に開かれたスウェーデンチーム選手権では、所属するハンマルビーIF代表として出場、800mと1500mの2冠を果たした。エチオピア代表として臨んだロンドンオリンピックでは、予選・準決勝とも全競技者中、最も良い記録を出して決勝進出を決めた。決勝ではゆっくりとした、選手間の駆け引きのあるレース展開となり、最終コーナーまでは優勝したアスル・チャクル・アルプテキンに付けていたが、最後の直線で加速され、付いていけなかったアレガウィは5位に沈んだ。のちに1位アスル・チャクル・アルプテキンと2位のガムゼ・ブルトにドーピングが発覚し、繰上げで銅メダルを獲得した。
2013年 -
[編集]2013年はイェーテボリで開かれたヨーロッパ室内選手権で、スウェーデン代表としての開幕試合を迎え金メダルを獲得した。同年のダイヤモンドリーグは最初の5つの大会で優勝した時点で残り2大会を残して年間優勝を決めた。ダイヤモンドリーグ第1戦のカタールスーパーグランプリで3分56秒60のスウェーデン新記録(前年に自身が樹立したエチオピア記録より0秒06遅い)を樹立し、4週間後にはオランダ・ヘンゲローで開催されたファニー・ブランカース=クン・ゲームズで800mのスウェーデン新記録1分59秒20をマークした。どちらもマリン・エベルロフ=クレープが約15年前に樹立した記録を更新したものであった。
モスクワで開催された世界選手権では1500mで金メダルを獲得し、スウェーデン勢として初めて中距離走種目でのメダル獲得を果たした[3]。
エリクソングローブで開かれた、2014年のXLガランでは3分57秒91をマークし、ヨーロッパ室内記録を更新した。世界室内選手権では、ゲレテ・ブルカの持つ大会記録まであと1秒の4分00秒61で優勝した[13]。ヨーロッパ選手権では同じエチオピア出身のシファン・ハッサン(オランダ)と優勝争いを展開し、2位に入った[14]。
主な成績
[編集]年 | 大会 | 開催地 | 結果 | 記録 | 備考 |
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エチオピア代表 | |||||
2012 | オリンピック | イギリス ロンドン | 3位[15] | 4:11.03 | |
ダイヤモンドリーグ | 年間優勝 | 1500m | |||
スウェーデン代表 | |||||
2013 | ヨーロッパ室内選手権 | スウェーデン イェーテボリ | 1位 | 4:04.47 | |
世界選手権 | ロシア モスクワ | 1位 | 4:02:67 | ||
ダイヤモンドリーグ | 年間優勝 | 1500 m | |||
2014 | 世界室内選手権 | ポーランド ソポト | 1位 | 4:00.61 | |
ヨーロッパ選手権 | スイス チューリッヒ | 2位 | 4:05.08 |
主な優勝歴
[編集]= IAAFダイヤモンドリーグの1競技会
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- 2014
個人記録
[編集]区分 | 種目 | 記録 | 開催地 | 大会 | 日 | 備考 |
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屋外 | 800 m | 1:59.20 | オランダ ヘンゲロー | ファニー・ブランカース=クン・ゲームズ | 2013年6月8日 | NR( スウェーデン) |
1500 m | 3:56.54 | イタリア ローマ | ゴールデンガラ | 2012年5月31日 | NR( エチオピア) | |
3:56.60 | カタール ドーハ | カタールスーパーグランプリ | 2013年5月10日 | NR( スウェーデン) | ||
室内 | 1500 m | 3:57.91 | スウェーデン ストックホルム | XLガラン | 2014年2月6日 | NR( スウェーデン) |
脚注
[編集]- ^ a b Sven Gustavsson (2013年8月15日). “Guld till Abeba Aregawi”. DN.SPORT. 2013年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ a b “アレガウィが女子1500メートル制す、第14回世界陸上”. AFPBB (2013年8月16日). 2014年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ a b c d “Abeba Aregawi: a new champion in new colours” (2013年8月15日). 2013年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ a b “Abeba Aregawi Sveriges stora guldhopp” (スウェーデン語). SVT (2013年8月15日). 2013年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ “Här blir hon historisk” (スウェーデン語). Aftonbladet (2013年8月16日). 2013年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ “Aregawis debut nära världsrekordet” (スウェーデン語). DN.se SPORT. Dagens Nyheter (2013年2月21日). 2013年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ Elshadai Negash (2009年3月3日). “Ahmed and Kebede sprint for victory"”. IAAF. 2012年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ Lionel Peters & Tomas Magnusson (2012年12月1日). “African Championships 2009”. World Junior Athletics History. 2013年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ “Abeba Aregawi”. Tilastopaja. 2014年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ Len Johnson (2012年5月19日). “Liu Xiang and G. Dibaba the standouts in rainy Shanghai”. IAAF. 2012年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ David Martin (2012年5月31日). “Bolt’s blazing 9.76 one of seven world leads on electric night in Rome”. IAAF. 2012年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ Mike Rowbottom (2012年6月7日). “Bolt’s 9.79 victory tops the charts In Oslo”. IAAF. 2012年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ Phil Minshull (2014年3月8日). “Report: women's 1500m final – Sopot 2014”. IAAF. 2014年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
- ^ 陸上競技社 編(2014):173ページ
- ^ 当初は5位であったが、1位アスル・チャクル・アルプテキンと2位ガムゼ・ブルトのドーピングが発覚し、繰り上がりで銅メダルを獲得した。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- アベバ・アレガウィ - ワールドアスレティックスのプロフィール
- アベバ・アレガウィ - Olympedia
- ダイヤモンドリーグのプロフィール(英語)
- 本人公式サイト(スウェーデン語)
- 選手情報「Newジェネレーション」アベバ・アレガウィ(TBSテレビ)