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アプリコットフィズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アプリコットフィズ
第70回桜花賞パドック(2010年4月11日)
欧字表記 Apricot Fizz[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2007年1月26日(17歳)[1]
登録日 2009年5月6日
抹消日 2013年2月27日
ジャングルポケット[1]
マンハッタンフィズ[1]
母の父 サンデーサイレンス[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 小島太美浦[1]
競走成績
生涯成績 23戦4勝[1]
獲得賞金 1億8973万6000円[1]
勝ち鞍
GIII クイーンC 2010年
GIII クイーンS 2010年
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アプリコットフィズ(欧字名:Apricot Fizz2007年1月26日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍は2010年クイーンカップクイーンステークス
馬名は同名のカクテルに由来する。

戦績

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2-3歳

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2009年11月7日東京競馬場で行われた芝1600mのメイクデビュー戦蛯名正義で出走。4馬身差の圧勝で1番人気にこたえた[2]。レース後は山元トレーニングセンターに放牧に出された。

2戦目は年が明けて2010年1月11日、重賞のフェアリーステークス。蛯名が当日のレースで落馬負傷したため田中勝春に乗り替わってレースを迎えた。新馬戦1勝馬ながら2番人気に押されたが、中団から抜け出すもゴール前でコスモネモシンに交わされ2着であった。

続く2月20日に行われたクイーンカップでは再び蛯名を背に1番人気に応え快勝[3]。その後はトライアルに出走せず桜花賞へ直行した。

クイーンカップで騎乗していた蛯名がアパパネに騎乗するため、武豊を迎える予定だったが、3月27日毎日杯での落馬事故のため、急遽横山典弘が手綱を握ることになった[4]。レースではそのアパパネの前後で進めたが直線は伸び切れず5着に敗れた。続くオークスでは好位で進めるも直線で伸びず6着に終わった。

オークス後に約3ヶ月の休養を挟んで札幌競馬場クイーンステークスに出走、武豊との初コンビとなったレースは第4コーナー手前で先頭に立つとそのまま1着でゴールして重賞2勝目を挙げた[5]。迎えた秋華賞では2番人気に推され、道中好位のインを追走し直線で一旦先頭に立つも外から伸びてきたアパパネにかわされ3着となった。

4歳

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2011年キャピタルS

2011年1月30日に行われた京都牝馬ステークス安藤勝己とのコンビで出走。2番人気に推されたが、折り合いをかいて14着と惨敗した。続く中山牝馬ステークスでは好位追走も直線で全く伸びず最下位18着、ヴィクトリアマイルでも最下位17着に終わった。クイーンステークスでは先団追走も失速し12着と惨敗した。京成杯オータムハンデキャップでは3-4コーナーの中間地点で大外から捲るように進出し、直線で追い込んでフィフスペトルの2着に入線した。富士ステークスでは好位追走から直線で先に抜け出すもののエイシンアポロンとの競り合いに敗れ2着。マイルチャンピオンシップに出走登録を行っていたが除外され、11月26日キャピタルステークスに1番人気で出走。先団追走から直線で馬群の内を割って伸びてくると、外から追い込んできたガルボを半馬身差を抑えて1着[6]

5歳

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2012年3月11日中山牝馬ステークスに1番人気で出走、中団に待機するも直線で伸びを欠き8着に敗れた。4月1日ダービー卿チャレンジトロフィーでは道中折り合いを欠き6着に終わった。5月13日のヴィクトリアマイルでは出負けして18着にシンガリ負けとなった。休養挟んで府中牝馬ステークスは中団のまま10着、スワンステークスは13着に敗れた。

6歳

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2013年は1月の京都牝馬ステークスで6着、2月の阪急杯で7着に敗れた。2月27日付けで競走馬登録を抹消、引退した。引退後は社台ファームで繁殖牝馬となる[7]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[8]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)

オッズ

(人気)

着順 タイム

(上り3F)

着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2009. 11. 7 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 18 6 11 002.2 01人) 01着 1:34.7 (34.2) -0.7 蛯名正義 54 (アンペラトリス)
2010. 1. 11 中山 フェアリーS GIII 芝1600m(良) 16 7 13 003.2 02人) 02着 1:34.4 (35.7) -0.0 田中勝春 54 コスモネモシン
2. 20 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 16 5 9 002.2 01人) 01着 1:34.8 (35.1) -0.3 蛯名正義 54 (プリンセスメモリー)
4. 11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 2 3 005.1 02人) 05着 1:33.6 (34.4) -0.3 横山典弘 55 アパパネ
5. 23 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(稍) 18 2 3 006.8 04人) 06着 2:30.5(36.0) -0.6 四位洋文 55 アパパネ
サンテミリオン
8. 15 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 14 7 12 004.0 02人) 01着 1:47.6 (35.0) -0.2 武豊 52 プロヴィナージュ
10. 17 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 2 4 007.1 02人) 03着 1:58.6(34.4) -0.2 武豊 55 アパパネ
2011. 1. 30 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(良) 16 6 12 004.7 02人) 14着 1:35.2(35.4) -1.5 安藤勝己 55 ショウリュウムーン
4. 2 阪神 中山牝馬S GIII 芝1800m(良) 18 5 10 007.0 04人) 18着 1:47.4(36.8) -2.0 武豊 56 レディアルバローザ
5. 15 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 17 8 15 033.2 05人) 17着 1:34.4(37.3) -2.5 武豊 55 アパパネ
8. 14 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 14 8 13 025.1 08人) 12着 1:48.1 (37.4) -1.5 四位洋文 55 アヴェンチュラ
9. 11 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 14 8 14 018.2 07人) 02着 1:32.0(34.6) -0.1 田中勝春 54 フィフスペトル
10. 22 東京 富士S GIII 芝1600m(不) 17 4 8 011.1 06人) 02着 1:35.0(35.1) -0.0 田中勝春 54 エイシンアポロン
11. 26 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 15 3 5 002.4 01人) 01着 1:32.9(34.4) -0.1 田中勝春 54 ガルボ
2012. 3. 11 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(重) 16 3 6 004.4 01人) 08着 1:51.4(36.8) -0.8 田中勝春 55 レディアルバローザ
4. 1 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 6 12 005.8 02人) 06着 1:33.8(34.6) -0.3 田中勝春 55 ガルボ
5. 13 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 18 6 11 011.7 06人) 18着 1:34.1(35.0) -1.7 田中勝春 55 ホエールキャプチャ
10. 13 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(良) 17 2 3 019.2 07人) 10着 1:46.1(33.3) -0.6 田中勝春 54 マイネイサベル
10. 27 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 16 3 5 046.5 (14人) 13着 1:21.3(34.2) -0.8 M・デムーロ 54 グランプリボス
11. 25 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 18 5 9 019.0 07人) 15着 1:33.4(35.2) -1.3 蛯名正義 54 ヤマニンウイスカー
12. 22 東京 ラピスラズリS OP 芝1200m(稍) 14 4 5 029.3 (11人) 03着 1:09.2(34.5) -0.5 田中勝春 56 サクラゴスペル
2013. 1. 19 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(良) 14 7 12 030.7 09人) 06着 1:34.8(34.7) -0.5 武豊 56 ハナズゴール
2. 24 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 4 8 110.5 (12人) 07着 1:21.5(33.9) -0.5 四位洋文 54 ロードカナロア

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績 勝ち鞍 出典
初仔 グリフレット 2014年 鹿毛 ローエングリン (有)社台レースホース
→寺嶋博史
→福永由文
→原口厚三
美浦・水野貴広
大井・柏木一夫
北海道・山中静治
名古屋・井手上慎一
159戦3勝(現役) [9]
第2仔 アプリコットフィズの2015 2015年 鹿毛 キングカメハメハ (有)社台レースホース 栗東・宮本博 不出走 [10]
第3仔 バラックパリンカ 2016年 黒鹿毛 ノヴェリスト (有)社台レースホース
→伊藤とみ枝
栗東・平田修
船橋・新井清重
金沢・金田一昌
盛岡・櫻田浩樹
38戦4勝(引退) 2020年:御堂筋S(3勝クラス)[11] [12]
第4仔 フローズンスタイル 2017年 黒鹿毛 エピファネイア 吉田照哉 美浦・黒岩陽一 21戦2勝(引退・繁殖) [13]
第5仔 エルディアブロ 2018年 黒鹿毛 キングカメハメハ (有)社台レースホース 栗東・松田国英
→栗東・佐々木晶三
30戦2勝(現役) [14]
第6仔 2020年 鹿毛 ロードカナロア 不出走 [15]
第7仔 ジーティームッシュ 2022年 鹿毛 ブリックスアンドモルタル 田畑利彦 栗東・矢作芳人 (デビュー前) [16]
第8仔 アプリコットフィズの2023 2023年 鹿毛 オルフェーヴル (株)G1レーシング 栗東・田中克典 (デビュー前) [17]
第9仔 アプリコットフィズの2024 2024年 鹿毛 マインドユアビスケッツ [18]
  • 成績は2024年10月4日現在[19]

血統表

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アプリコットフィズ血統ゼダーン系/5代目までクロス無し) (血統表の出典)

ジャングルポケット
1998 鹿毛
父の父
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ
Kampala
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
父の母
*ダンスチャーマー
Dance Charmer
1990 黒鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Skillful Joy Nodouble
Skillful Miss

マンハッタンフィズ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*サトルチェンジ
Subtle Change
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika F-No.16-c

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アプリコットフィズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月12日閲覧。
  2. ^ “アプリコットフィズが4馬身差完勝/東京新馬”. netkeiba.com. (2009年11月7日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=41244 2015年9月7日閲覧。 
  3. ^ “【クイーンC】(東京)~アプリコットフィズが初重賞V”. ラジオNIKKEI. (2010年2月20日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-180340.html 2015年9月7日閲覧。 
  4. ^ “アプリコットフィズは横山典で桜へ”. netkeiba.com. (2010年3月30日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=45023 2015年9月7日閲覧。 
  5. ^ “【クイーンS(GIII)】(札幌)~3歳馬アプリコットフィズ 古馬を撃破し重賞2勝目”. ラジオNIKKEI. (2010年8月15日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-188602.html 2015年9月7日閲覧。 
  6. ^ “アプリコットフィズが1年3か月ぶりの復活V/キャピタルS”. netkeiba.com. (2011年11月26日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=60090 2015年9月7日閲覧。 
  7. ^ “アプリコットフィズが引退、繁殖へ”. ラジオNIKKEI. (2013年2月27日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-227255.html 2015年9月7日閲覧。 
  8. ^ アプリコットフィズの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月3日閲覧。
  9. ^ グリフレット | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  10. ^ アプリコットフィズの2015 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  11. ^ 御堂筋ステークス|2020年04月19日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  12. ^ バラックパリンカ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  13. ^ フローズンスタイル | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  14. ^ エルディアブロ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月2日閲覧。
  15. ^ _________”. JBISサーチ. 2020年8月2日閲覧。
  16. ^ ジーティームッシュ”. JBISサーチ. 2024年11月10日閲覧。
  17. ^ _________”. JBISサーチ. 2023年7月25日閲覧。
  18. ^ __________________”. JBISサーチ. 2024年10月6日閲覧。
  19. ^ 繁殖牝馬情報:牝系情報|アプリコットフィズ”. JBISサーチ. 2020年8月2日閲覧。
  20. ^ “【京都新聞杯】(京都)~クレスコグランドがハナ差を制す”. ラジオNIKKEI. (2011年5月7日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-201738.html 2015年9月7日閲覧。 
  21. ^ “クレスコグランド引退 種牡馬に”. ラジオNIKKEI. (2014年5月8日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_3315.html 2015年9月7日閲覧。 
  22. ^ “サマーシリーズポイントランキング”. ラジオNIKKEI. (2015年9月6日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_6829.html 2015年9月7日閲覧。 

外部リンク

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