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アトラスFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アトラスFC
原語表記 Atlas Fútbol Club
愛称 Zorros
クラブカラー 赤と黒
創設年 1916年
所属リーグ メキシコリーグ
所属ディビジョン リーガMX
ホームタウン ハリスコ州グアダラハラ
ホームスタジアム エスタディオ・ハリスコ
収容人数 54,500[1]
代表者 メキシコの旗 ホセ・リエストラ
監督 メキシコの旗 ベンハミン・モラ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

アトラス・フトボル・クルブスペイン語: Atlas Fútbol Club)は、メキシコ中部、ハリスコ州の州都グアダラハラに本拠地を置くサッカークラブである。エスタディオ・ハリスコをホームスタジアムとしている。2016-17シーズンはリーガMX(1部)に所属している。

歴史

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1916年、サッカー経験のある英語学校の学生数人によって設立された。伝統的にテクニックを重視しており、アトラスが用いた三角形のパス交換、技巧的なドリブルなどはメキシコサッカー界全体に影響を与えた。2000年にはコパ・リベルタドーレスに初出場し、優勝経験のあるSEパルメイラス(ブラジル)に準々決勝で敗れた。2008年には再びコパ・リベルタドーレスに出場し、やはり優勝経験のあるボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)に準々決勝で敗れた。2009年6月にはスーパーリーガに出場し、メキシコとアメリカの計8クラブがタイトルを争ったが、アトラスはグループリーグ3位で敗退した。下部組織には定評があり、キーパーのオスワルド・サンチェス(FIFAワールドカップ3大会出場)、フォワードのハレド・ボルヘッティ(メキシコ代表歴代最多得点者)、ディフェンダーのラファエル・マルケス(UEFAチャンピオンズリーグ優勝経験あり)、守備的ミッドフィールダーのパベル・パルド(メキシコ代表歴代2位の出場試合数)、攻撃的ミッドフィールダーのアンドレス・グアルダード(メキシコ代表として100試合以上出場)などをトップチームに送り込んでいる。

文化

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スタジアム

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1960年1月31日に開場したエスタディオ・ハリスコをホームスタジアムとしている。エスタディオ・ハリスコはメキシコで3番目に収容人数が多く、1970 FIFAワールドカップではグループリーグ6試合、準々決勝1試合、準決勝1試合の計8試合が行なわれた。1986 FIFAワールドカップではグループリーグ6試合、決勝トーナメント1回戦1試合、準々決勝1試合、準決勝1試合の計9試合が行なわれた。かつてはチーバス・グアダラハラもエスタディオ・ハリスコを使用していたが、2010年、チーバスは自ら建てたエスタディオ・オムニライフにホームスタジアムを移転した。

ライバル

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同じグアダラハラを本拠地とするチーバス・グアダラハラとライバル関係にあり、両クラブの対戦はクラシコ・タパティオと呼ばれる。チーバスは1906年に設立され、労働者階級に人気のあるクラブである。アトラスは1916年に設立され、中産階級に人気のあるクラブである。アトラスが設立された1916年に初対戦が行なわれ、メキシコ最古のローカル・ダービーとされている。初期の対戦の際、チーバスのファンがアトラスの選手にマルガリータス(マーガレット)というニックネームを付け、一方のアトラスのファンはチーバスに対してチーバス・ロカス(気の狂ったヤギ)というニックネームを付けた。これらには侮蔑的な意味が込められていたが、現在ではそれぞれのサポーターが自クラブを語る際に一般的に使用されている。

下部組織

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ボルヘッティ
マルケス
パルド

アトラスはメキシコでも有数の下部組織を持っており、1990年代以降だけでも以下の選手らがアトラスでトップチームデビューし、後にメキシコ代表に選出されている。2007年には、プリメーラ・ディビシオンのほとんどのクラブにアトラス出身選手が1人以上在籍していた。

1993年にはキーパーのオスワルド・サンチェスがデビューし、メキシコ代表としてはFIFAワールドカップ3大会のメンバーに選出されて99試合に出場した。サンチェスは1996年までアトラスに在籍したが、クラブ・アメリカを挟み、1999年にはアトラスのライバルであるチーバス・グアダラハラに移籍した。1994年にはハレド・ボルヘッティがトップチームデビューし、後にメキシコ代表の歴代最多得点者となったが、ボルヘッティはキャリアの大部分をサントス・ラグナでプレーした。1996年にはディフェンダーのラファエル・マルケスがデビューし、マルケスはフランスのASモナコ、スペインのFCバルセロナなどヨーロッパの強豪でプレーした。メキシコ代表としては116試合に出場し、キャプテンも務めた。マルケスと同じ1996年にはミゲル・セペーダがデビューし、メキシコ代表として50試合に出場した。

1997年にはダニエル・オソルノがデビューし、アトラスでリーグ戦278試合に出場。メキシコ代表としては57試合に出場して12得点を挙げた。オソルノと同じ1997年にはフアン・パブロ・ロドリゲス(エル・チャート)がデビューし、メキシコ代表として2001年のコパ・アメリカ2001などに出場した。フアン・パブロ・ロドリゲスはエストゥディアンテス・テコスを挟み、2006年には短期間ながらチーバスでもプレーした。1998年には守備的ミッドフィールダーのパベル・パルドがデビューし、メキシコ代表としては歴代2位の148試合に出場した。パルドと同じ1998年にはマリオ・メンデスがデビューし、2003年にメキシコ代表としてCONCACAFゴールドカップで優勝した。1999年にはフアン・パブロ・ガルシア(ロキート)がデビューし、2005年にCONCACAFゴールドカップ優勝メンバーとなった。

2002年にはキーパーのホセ・デ・ヘスス・コローナがデビューし、エストゥディアンテス・テコス移籍後の2005年にメキシコ代表に初選出された。2003年にはフアン・カルロス・メディーナがデビューし、2005年にメキシコ代表デビューした。2004年にはウーゴ・アジャラがデビューし、2009年にメキシコ代表デビューした。2005年にはアンドレス・グアルダードがデビューし、グアルダードはデポルティーボ・ラ・コルーニャバレンシアCFなどスペインのクラブでプレーしている。トップチームデビュー年にはメキシコ代表にもデビューし、100試合以上に出場している。2006年にはホルヘ・トーレス・ニーロがデビューし、2011年にはCONCACAFゴールドカップ優勝メンバーとなった。2007年にはホルヘ・エルナンデスがデビューし、同年にメキシコ代表デビューした。ホルヘ・エルナンデスはトップチームデビュー前の2005年にU-17メキシコ代表としてFIFA U-17ワールドカップを制している。2008年にはエドガル・イバン・パチェコがデビューし、メキシコ代表としてコパ・アメリカ2011に出場した。

タイトル

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公式タイトル

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1950-51
1945-46, 1949-50, 1961-62, 1967-68
1945-46, 1949-50, 1959-51, 1961-62
1954-55, 1971-72, 1978-79

親善タイトル

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  • コパ・マールボロ : 1回
1990
  • コパ・クアドラングラール : 2回
2010, 2011

ユニフォーム

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期間 製造元 キットスポンサー
1989–90 Pajarito Sport Bing
1990–91 Vicmar ペニャフィエル(飲料)
1991–92 Pajarito Sport ペニャフィエル(飲料)
1992–93 Vicmar ペニャフィエル(飲料)
1993–94 アンブロ テカテ
1994–95 ABA Sport テカテ
1995–96 スポンサーなし
1996–99 アスレティカ コロナビール/Estrella
1999-00 コロナビール/コカ・コーラ/Estrella
2000–01 コカ・コーラ/オムニライフ(健康食品)/コロナビール
2001–02 ナイキ コカ・コーラ/オムニライフ(健康食品)/コロナビール
2002–03 コカ・コーラ/コロナビール
2003–04 コカ・コーラ/コロナビール/Telcel
2004–05 Kappa コカ・コーラ/Bedoyecta/
2005–06 コカ・コーラ/Sky/コロナビール
2006–07 Bedoyecta/コカ・コーラ/コロナビール
2007–08 アスレティカ Bedoyecta/コカ・コーラ/コロナビール/Sky/Megacable
2008–09 DiversityCapital/コカ・コーラ/コロナビール/Sky/Megacable
2009–10 ハリスコ州/コカ・コーラ/コロナビール
2010–11 コカ・コーラ/Akron/コロナビール
2011–12 コカ・コーラ/2011年パン・アメリカン競技大会/Akron/コロナビール
アペルトゥーラ2012 コカ・コーラ/Akron/コロナビール
2013– ナイキ コカ・コーラ/Casas Javer/コロナビール/Volaris/Sky

現所属メンバー

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2022年7月1日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK メキシコ ホセ・エルナンデス
2 DF アルゼンチン ウーゴ・ネルボ
3 DF メキシコ イデケル・ドミンゲス
4 DF メキシコ ホセ・アベージャ
5 DF ペルー アンデルソン・サンタマリア
6 MF メキシコ エドガル・サルディバル
7 MF メキシコ オジエル・エレーラ
8 DF エクアドル アニバル・チャラ
9 FW アルゼンチン フリオ・フルチ
10 MF ペルー エディソン・フローレス
11 FW コロンビア マウロ・マノタス
12 GK コロンビア カミロ・バルガス
13 DF メキシコ ガディ・アギーレ
No. Pos. 選手名
14 DF メキシコ ルイス・レジェス
15 DF メキシコ ディエゴ・バルボサ
17 MF メキシコ ハシエル・マルティネス
18 MF メキシコ ジェレミー・マルケス
19 MF メキシコ エディアイルト・オルテガ
20 FW メキシコ アルベルト・オセホ
21 DF メキシコ カルロス・ロブレス
22 GK メキシコ アントニオ・サンチェス
23 DF メキシコ アレハンドロ・ゴメス
26 MF メキシコ アルド・ロチャ (主将)
28 FW メキシコ クリストフェル・トレホ
29 MF ウルグアイ ブリアン・ロサノ
33 FW コロンビア フリアン・キニョネス

歴代監督

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歴代所属選手

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脚注

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外部リンク

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