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アケビコノハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アケビコノハ
アケビコノハ Eudocima tyrannus 成虫
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
上目 : Panorpida
: チョウ目 Lepidoptera
階級なし : 有吻類 Glossata
階級なし : 異脈類 Heteroneura
階級なし : 二門類 Ditrysia
上科 : ヤガ上科 Noctuoidea
: ヤガ科 Erebidae[1]
亜科 : エグリバ亜科 Calpinae[1]
: エグリバ族 Calpini[1]
: Eudocima
: アケビコノハ E. tyrannus
学名
Eudocima tyrannus
(Guenée, 1852)
シノニム

Ophideres tyrannus
Guenée, 1852
Ophideres amurensis
Staudinger1892
Adris tyrannus
(Guenee1852)[2]

和名
アケビコノハ(通草木葉蛾)

アケビコノハ(通草木葉蛾、学名: Eudocima tyrannus)は、チョウ目ヤガ科昆虫。大形のの一種。

分類

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本種は近年の体系では Erebidae 科に含めることも多い。

形態・生態

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枯葉状で褐色、後翅は橙色地に黒色紋がある。静止時には派手な後翅を完全に前翅の下に隠し、枯葉に擬態する。開帳は90mmほどになる。

幼虫は体表がなめらかなイモムシで、体前部に大きな眼状紋がある。刺激を受けるとその部分を持ち上げ、頭を内側に折り曲げるようにする。これは眼状紋が目立つ姿勢であり、威嚇の意味があると考えられている。名前の通りアケビを食草とするが、そのほか庭のムベにも発生するため、住宅地でみかけることも多い。

分布

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日本をはじめ中国からヒマラヤロシア連邦アムール地方などに分布する。

近縁種

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本種を含む Eudocima 属はアジアをはじめとして世界に広く分布し、南アメリカアフリカなどの熱帯に多い。日本では、このほかにキマエコノハヒメアケビコノハを産する。いずれも夜間果樹園に飛来し、モモナシミカンブドウなどの熟果の液を吸い大害を与える。

脚注

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  1. ^ a b c 神保宇嗣 (2020年). “List-MJ 日本産蛾類総目録 version 3β”. 2021年1月16日閲覧。
  2. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2012年4月8日閲覧。

参考文献

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  • 福田晴夫ほか『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 : 野山の宝石たち』(増補改訂版)南方新社、2009年、88頁。ISBN 978-4-86124-168-0 
  • 安田守『イモムシハンドブック』高橋真弓・中島秀雄監修、文一総合出版、2010年、90頁。ISBN 978-4-8299-1079-5 

関連項目

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外部リンク

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