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アカオニガゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アカオニガゼ
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ウニ綱 Echinoidea
: ガンガゼ目 Diadematoida
: ガンガゼ科 Diadematidae
: アカオニガゼ属 Astropyga
: アカオニガゼ A. radiata
学名
Astropyga radiata
(Leske, 1778)[1]
和名
アカオニガゼ (赤鬼甲蠃)
英名
red urchin
fire urchin
false fire urchin
blue-spotted urchin

アカオニガゼ(学名Astropyga radiata)は、ウニの一種。長い棘をもつ大型種で、インド太平洋熱帯から亜熱帯海域に分布する。

分布と生息地

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干潮時の浅場にも生息するが、乾燥の危険もある。

アフリカからハワイ諸島オーストラリアまで、インド太平洋熱帯から亜熱帯海域に広く分布する[1]。日本では房総半島以南の温暖な海域で見られる。通常水深10 - 30 m、最深70 mの砂地、礫地、サンゴ礁ラグーンに生息する。多くの個体が密集している場合もある[2]

形態

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白みの強い個体
オレンジ色の個体

直径は最大20 cmと大型で、体は扁平もしくは上側がわずかに凹む。棘は最大4 cmで、五角形のように並んでおり、棘の無いV字型の領域がある。棘の無い部分は赤く、虹色の青い点が並び、残りの部分と棘の色は、赤褐色から紫、暗褐色、黒色など様々。棘は長く中空である。棘には二種類あり、短い方が有毒。肛門は突出し、茶色で先端が暗い。稚ウニの棘には横縞があり、成体になっても残ることがある[2][3]

生態

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主に夜行性で、海藻を食べる。口は下側の中心にあり、5本の強力な歯がある。光に敏感で、天敵の影を検知すると棘を向ける[3]。雌雄異体であり、精子を水中に放出する。受精後、幼生は浮遊生活を送り、成長した後着底し、変態して稚ウニになる[3]

他の生物との関わり

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本種の棘には毒があるため、小さな生物は身を守るため棘の中に着くことがある。甲殻類ではオニガゼヤドリエビガンガゼエビなどのエビゼブラガニなどのカニが見られる。キメンガニ属の一種は身を守るため本種を背負う事がある[3]センネンダイテンジクダイ科キリンミノなどの幼魚が棘の間に生息することがある[2]

人との関わり

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棘の毒は強力で、刺されても命には関わらないが痛みを伴う[4]。美しい体色の為、観察対象になる。

出典

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  1. ^ a b Kroh, Andreas (2024). Kroh A, Mooi R (eds.). "Astropyga radiata (Leske, 1778)". World Echinoidea Database. World Register of Marine Species. 2024年2月19日閲覧
  2. ^ a b c Massimo Boyer. “Red sea urchin”. World Database of Marine Species. SeaDB. 2012年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月19日閲覧。
  3. ^ a b c d Maran, Vincent (2010年11月11日). “Astropyga radiata (Leske, 1778)” (French). DORIS. 2024年2月19日閲覧。
  4. ^ Meet the Biting, Stinging Creatures of 'Kings of Pain'”. 2024年2月19日閲覧。

関連項目

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