わびれもの
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『わびれもの』は小坂俊史による日本の漫画作品。竹書房の雑誌『まんがライフMOMO』(月刊)で2008年1月号から2010年4月号まで連載された後、2011年2月号より『わびれものゴージャス』と改題して2013年5月号まで連載。
概要
[編集]作者が巡った、様々な「寂れたスポット」を描くエッセイ漫画。単行本の表紙デザインは、『わびれもの』は「るるぶ」、『わびれものゴージャス』は「ことりっぷ」のパロディになっている。
訪問箇所
[編集]- 鉄道・駅 - 飯田線・後藤寺線・筑肥線・指宿枕崎線・三木鉄道・押角駅・大前駅・海芝浦駅・猪谷駅・伊勢奥津駅・甲浦駅・ブルートレイン・七戸十和田駅・猪苗代湖畔駅など休止駅・白糠線廃線跡・紀州鉄道
- 閑散期の観光地 - 相模湖・江ノ島
- 作者ゆかりの地 - 西新宿・広島・遠野・工領古墳
- 過疎地 - 足尾銅山・山形県の飛島・清里駅前・小坂町
- 都会のエアポケット - デパートの屋上遊園地・中野ブロードウェイ・不忍池・日暮里の駄菓子問屋・ロッテ浦和球場・都内富士見坂・南麻布の釣り堀・都内の住人1人地域(千代田区有楽町2丁目など)・東京の井戸巡り・東京拘置所・無番地(四街道市役所など)
- 変わった観光スポット - 青森県新郷村(「キリストの墓」等)・おおざわの石仏の森・美川ムーバレー・石川県宝達志水町(「モーゼの墓」)・向津具半島(「楊貴妃の墓」)・世界平和大観音・福島市飯野UFOふれあい館・五色園・オートパーラー上尾
- 日本の極 - 宗谷岬・納沙布岬・大間崎・魹ヶ崎・潮岬・波照間島
- その他 - 川原毛大湯滝・奈良県(生駒山・天理市・明日香村)・四国八十八箇所(第七番札所まで)・東尋坊タワー・消えた四戸探し・弥彦競輪場・座散乱木遺跡・早朝の序ノ口相撲観戦・牛丼太郎・安井金比羅宮
主な登場人物
[編集]- 小坂俊史
- 作者。さびれたスポットを巡る旅行が趣味。山口県下関市出身。鉄道ファンだが、無人駅を愛する駅舎好き(駅鉄)であり車体には興味がない。取材先の大半は個人的に趣味で訪れたところであるため、取材費が出ていないことが多い。
- スズキ編集長
- 『まんがライフMOMO』編集長。東京都足立区出身。5歳の子供を持つ母親。貴重なツッコミ役だが、雑誌のカラーに合っていないこの漫画の連載にGOサインを出すノリの良さもある。首都圏の取材には同行する。
- 佐藤両々
- 同じ雑誌に連載を持つ漫画家。自称準レギュラー。広島県出身で兵庫県在住。主に関西圏の取材に同行。広島編、奈良編、紀州鉄道編、安井金比羅宮編のゲスト。
- 横見浩彦
- 『鉄子の旅』で著名な、鉄道マニアの巨人的存在のトラベルライター。飯田線編ゲスト。
- 小野寺浩二
- 漫画家。メガネ好き。不忍池編ゲスト。
書籍情報
[編集]- 小坂俊史、竹書房〈バンブーコミックスMOMOセレクション〉、全2巻
- 『わびれもの』2010年6月10日発行(同年5月27日発売)、ISBN 978-4-8124-7278-1
- 『わびれものGorgeous(ゴージャス)』2013年5月31日発行(同年5月17日発売)、ISBN 978-4-8124-8176-9