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わたらせ渓谷鐵道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
わたらせ渓谷鐵道株式会社
Watarase Keikoku Railway Co., Ltd.
本社がある大間々駅
本社がある大間々駅
種類 株式会社
略称 わ鐵、わた渓
本社所在地 日本の旗 日本
376-0101
群馬県みどり市大間々町大間々1603-1
北緯36度26分0.99秒 東経139度16分38.73秒 / 北緯36.4336083度 東経139.2774250度 / 36.4336083; 139.2774250座標: 北緯36度26分0.99秒 東経139度16分38.73秒 / 北緯36.4336083度 東経139.2774250度 / 36.4336083; 139.2774250
設立 1988年(昭和63年)10月25日
業種 陸運業
法人番号 1070001016756 ウィキデータを編集
事業内容 旅客鉄道事業
旅行業
浴場業(水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」)
飲食店業(レストラン「清流」:神戸駅構内)他
代表者 代表取締役社長 品川 知一
資本金 3億2500万円
(2019年3月期)[1]
売上高 2億2930万6000円
(2019年3月期)[1]
営業利益 △1億8170万2000円
(2019年3月期)[1]
純利益 △359万9,000円
(2024年3月期)[2]
総資産 3億6,780万9,000円
(2024年3月期)[2]
従業員数 36人
(2018年3月31日現在[3]
決算期 3月31日
主要株主 群馬県 16.66%
みどり市 10.34%
桐生市 8.00%
日光市 6.69%
群馬銀行 3.08%
足利銀行 3.08%
東和銀行 3.08%
関東開発 3.08%
(2019年3月31日現在[4]
外部リンク https://www.watetsu.com/
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わたらせ渓谷鐵道株式会社(わたらせけいこくてつどう)は、群馬県栃木県において特定地方交通線の足尾線を引き継いだ鉄道路線わたらせ渓谷線を運営する第三セクター鉄道事業者である。

通称は「わ鐵」。沿線住民には「わた渓」、また古く住んでいる住民のなかには転換前の路線名である「足尾線」と呼ぶ者もいる。

歴史

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  • 1988年(昭和63年)
  • 1989年(平成元年)
    • 3月29日 東日本旅客鉄道(JR東日本)足尾線を転換し、わたらせ渓谷線開業。間藤 - 足尾本山間 (1.9 km) は免許線(未開業)となる。
    • 12月24日 水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」がオープン(2002年3月まで群馬県営、以後2008年12月28日まではわたらせ渓谷鐵道が運営)。
  • 1992年(平成4年)3月14日 下新田駅新設。
  • 1996年(平成8年)4月9日 神戸駅構内に列車のレストラン「清流」がオープン。
  • 1998年(平成10年)
    • 6月2日 間藤 - 足尾本山間鉄道事業免許失効。
    • 10月10日 トロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」運転開始。
  • 2008年(平成20年)12月28日 水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」が休業。
  • 2009年(平成21年)4月26日 水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」が外部委託で営業再開。
  • 2010年(平成22年)12月22日 イメージキャラクター「わ鐵のわっしー」を発表[5]
  • 2012年(平成24年)4月1日 トロッコ列車「トロッコわっしー号」運転開始。トロッコ列車を3往復に増発。
  • 2014年(平成26年)5月22日 天皇・皇后が通洞駅から水沼駅まで「トロッコわっしー号」に乗車。

路線

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12の無人駅の内、8駅に公募のボランティア駅長「ふるさと駅長」がいる[6]。2023年9月現在、残りの4駅(運動公園駅、本宿駅、水沼駅、中野駅)にはふるさと駅長がいないため電話にて随時募集している。

車両

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現有車両

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2022年2月1日現在、気動車9両、客車4両、ディーゼル機関車2両の計15両が在籍する。車両基地大間々駅構内にあり、本社が併設されている。

  • 気動車
    • わ89-310形
      1990年に3両が、1993年に2両が導入された、トイレ付き・セミクロスシート仕様の車両。愛称は311が「たかつど」、312が「あかがねII」、313が「わたらせII」、314が「あかがねIII」、315が「わたらせIII」。
      2016年に311、2019年に312、2021年に315がそれぞれ廃車されており、2023年7月現在は2両が在籍する。
    • WKT-500形
      2011年と2015年に各1両が導入された、トイレなし・ロングシート仕様の車両。愛称は501が「けさまる」、502が「わたらせ」。
    • WKT-510形
      2013年と2016年に各1両が導入された、トイレなし・セミクロスシート仕様の車両。愛称は511が「あかがね」、512が「たかつど」。
    • WKT-520形
      2019年と2021年に各1両が導入された[7][8]、トイレ付き・クロスシート仕様の車両[9]。愛称は521が「あづま」、522が「こうしん」。
    • WKT-550形
      2012年に導入された、オープン構造のトロッコ型車両。トロッコ列車「トロッコわっしー号」に使用される[10]
  • 客車
    • わ99形
      トロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」に使用される4両編成の客車で、5010・5080がJR東日本から購入したスハフ12形客車の改造車、5020・5070が京王電鉄から購入した初代5000系電車の改造車である。5020・5070はオープン構造のトロッコ車両で、5020は「かわせみ」、5070は「やませみ」の愛称を持つ。
  • ディーゼル機関車
    • DE10形
      「トロッコわたらせ渓谷号」牽引用のディーゼル機関車で、1998年に1537号機を、2000年に1678号機をJR東日本から購入した。1537はトロッコ車両と同様にあかがね色に金帯の外観に変更したが、1678はJR時代の塗色のままである。

過去の車両

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  • 気動車
    • わ89-100形
      転換開業時に2両が導入された、トイレなし・ロングシート仕様の車両。愛称は101が「こうしん」、102が「ようがい」であった。
      102は開業直後の1989年5月14日に発生した落石事故により大破し、同年7月1日付けで廃車。101は2013年に引退し、廃車された。
    • わ89-200形
      転換開業時に3両が導入された、トイレなし(のちに2両に追加設置)・セミクロスシート仕様の車両。愛称は201が「くろび」、202が「けさまる」、203が「あづま」であった。
      2008年から2010年にかけて全車が廃車となった。
    • わ89-300形
      転換開業時に2両が導入された、トイレなし(のちに追加設置)・転換クロスシート仕様のイベント対応車両。愛称は301が「あかがね」、302が「わたらせ」であった。
      2011年に301、2015年に302が廃車となり、形式消滅となった。
  • 客車
    • わ01形
      2001年に導入されたお座敷列車。JR東日本の12系改造の和風客車「やすらぎ」を購入したもので、うち827・828・853(書類上は855)の3両が入籍され、「サロン・ド・わたらせ」の愛称で使用された。
      2009年に全車が廃車となった。

車体デザイン

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車体の色は、茶色(あかがね)が主体である。阪急マルーンに似た塗装色だが、別の色である。マンボミュージシャンのパラダイス山元が、富士重工業に工業デザイナーとして勤務していたときに、車体、カラーリング、ヘッドマークのほか、動物イラストの銘板、会社ロゴ、社章などもデザインした。

わたらせ渓谷鐵道周辺を舞台とする作品

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映画

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ドラマ

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脚注

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  1. ^ a b c 第31期(平成30年度)貸借対照表、損益計算書” (PDF). わたらせ渓谷鐵道株式会社. 2019年7月29日閲覧。
  2. ^ a b わたらせ渓谷鐡道株式会社 第36期決算公告
  3. ^ 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
  4. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  5. ^ 日本経済新聞(朝刊)群馬県版 2010年12月25日付
  6. ^ わ鐵を支える人々 - わたらせ渓谷鐵道、2023年9月4日閲覧
  7. ^ 『鉄道ファン』第721号、pp.102-107、交友社、2021年5月号。
  8. ^ わたらせ渓谷鉄道に新車両運び込み クレーン使い搬入」『上毛新聞』上毛新聞社、2021年4月20日。2022年2月3日閲覧。
  9. ^ “わたらせ渓谷鐵道に6台目の新車両、初の全ボックス席”. 桐生タイムス (桐生タイムス). (2019年1月18日). http://kiryutimes.co.jp/regional-news/15452/ 2021年4月23日閲覧。 
  10. ^ “わたらせ渓谷鉄道に新トロッコ列車”. 読売新聞 (読売新聞社). (2011年10月25日). オリジナルの2012年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120118001146/http://www.yomiuri.co.jp/otona/railwaynews/03/gunma/20111025-OYT8T00370.htm 2019年7月26日閲覧。 
  11. ^ 「半分、青い。」に明知鉄道が登場しないワケ 地元駅ではなかった鈴愛と律「あの名シーン」”. 東洋経済ONLINE. p. 3 (2018年9月8日). 2024年6月27日閲覧。

外部リンク

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