やまとひめ (擬人化)

やまとひめ(大和姫または日本姫)とは日本または日本人を擬人化した女性。

有名な例は北沢楽天の寓意画『やまとひめとブリタニア』である。この絵はポスター、商標など様々な物に転用されている。

日英同盟期

日英博覧会の際、大和姫は記念メダルや褒章状などに描かれた。林みちこによると、元々日本には国を擬人化したブリタニアのような女神が存在しなかった為に、日本はその様なシンボルを必要とした。モデルになったのは皇女倭姫命であるという^[1]。三宅雪嶺によると、時事新報社はエドワード7世の戴冠式にて大和姫とブリタニアが同乗する車を出し、ロンドン市中に練り回した^[2]^[3]。

絵画以外での言及

内ヶ崎作三郎は自著の中で当時の同盟国である英国との関係を親密であるとし、日本人を大和姫に、イギリス人をブリタニアに例えて、『大和姫とブリタニヤ姫とはその性質においても、その教養に於いても、その趣味に於いても、一致する多いだろらうと思はれる。』と述べている^[4]。樋口勘次郎は日露戦争を『露国の横暴に對して銃口を開きたる大和姫は全世界の喝采の中に、連戦連勝せり。』と述べた^[5]。その他幾つかの書籍で大和姫を日本国また日本国民の擬人と見立てる記述がある。