もう森へなんか行かない
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『もう森へなんか行かない』 | ||||
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フランソワーズ・アルディ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
フランス・パリ イングランド・ロンドン | |||
ジャンル | Variété | |||
時間 | ||||
レーベル | Disques Vogue | |||
プロデュース |
プロダクション・アスパラガス
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フランソワーズ・アルディ アルバム 年表 | ||||
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『もう森へなんか行かない』(フランス語: Ma jeunesse fout le camp…)はフランス内外で発売されたフランソワーズ・アルディの7枚目のアルバム。オリジナル版は1967年11月にフランスで発売された。
アスパラガス
[編集]1967年11月、5年前にディスク・ヴォーグおよびエディション・アルファと結んだ契約が満了した。歌手の独立を望んでいたアートディレクター(ジャック・ウォルフソン)が主導して、アルディに自分の制作会社を作るように薦めた。
アルディによって「アスパラガス」と名付けられた会社にはジャック・ウォルフソンとディスク・ヴォーグのCEOレオン・カバの2人がパートナーとして参加した。一方、レコード会社(ディスク・ヴォーグ)は歌手が必要とするレコードの製造と流通を担当した。
この取り決めによってアルディは(代理人のリオネル・ロックの協力のもとに)自分の作品をコントロールし、収入を管理することが可能となった。とは言うものの、アルディはパートナーを通じてヴォーグの支配下に置かれたままであり、それが軋轢を生んでいた。
オリジナルバージョン
[編集]- フランス、1967年11月:マイクログルーヴ33回転盤/30cm、Ma jeunesse fout le camp…、プロダクション・アスパラガス/ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業 (CLD 720)、ステレオ/モノラル[1]。
- 見開きジャケット[2]
- 写真撮影 ジャン=マリー・ペリエ(雑誌Salut les copains所属)
- フランス、1967年11月:カセットテープ、Ma jeunesse fout le camp…、プロダクション・アスパラガス/ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業 (B. VOC.38)、ステレオ/モノラル
収録曲
[編集]収録された12曲はステレオ音声で録音された。
編曲はチャールズ・ブラックウェル、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジャック・デュトロンおよびジャック・ダンジャンが担当した。
ヴォーグがプロデュースした「そんなこと誰が」(A6)および「ヴォアラ」(B5)以外はアスパラガスがプロデュースした。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「もう森へなんか行かない - Ma jeunesse fout le camp[3]」 | ギイ・ボンタンペリ | ギイ・ボンタンペリ | チャールズ・ブラックウェル | |
2. | 「ここに来て - Viens là」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ | チャールズ・ブラックウェル | |
3. | 「さよならモナムール - Mon amour adieu」(Baby Goodbye[4]) | フランソワーズ・アルディ | ティナ・ハセル | チャールズ・ブラックウェル | |
4. | 「夏の終わり - La Fin de l’été」(À la fin de l’été… [Tu sais][5]) | ジャン=マック・リヴィエール | ジェラール・ブルジョワ | チャールズ・ブラックウェル | |
5. | 「愛しているのに - En vous aimant bien」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ | ジョン・ポール・ジョーンズ | |
6. | 「そんなこと誰が - Qui peut dire ?」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ | ジャック・デュトロン |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「水の中の環 - Des ronds dans l'eau[6]」 | ピエール・バルー | レイモン・ル・セネシャル | チャールズ・ブラックウェル | |
2. | 「しあわせな愛はない - Il n’y a pas d’amour heureux[7]」 | ルイ・アラゴンの詩 | ジョルジュ・ブラッサンス | チャールズ・ブラックウェル | |
3. | 「ずっと遠くに - Il est trop loin」(Elle est trop loin[8]) | ダニエル・オーティス | ダニエル・ジェラール[9] | チャールズ・ブラックウェル | |
4. | 「そんな夜もあるわ - Mais il y a des soirs」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ | ジョン・ポール・ジョーンズ | |
5. | 「ヴォアラ - Voilà」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ | ジャック・ダンジャン | |
6. | 「素敵だったわ - C’était charmant」 | フランソワーズ・アルディ | フランソワーズ・アルディ |
アルバム関連のディスコグラフィー
[編集]各種記録媒体を表すための略語と用語:
- EP (Extended Playing) = 4曲入り45回転レコード
- LP (Long Playing) = アルバムの33回転レコード
- CD (Compact Disc) = アルバムのコンパクトディスク
初期のフランス盤の楽曲
[編集]注記:1960年代には、フランスの音楽産業は最初に45回転EPを販売することに焦点をあてていた。フランソワーズ・アルディの新曲もこの形式で発売された。
- 1967年6月:EP、プロダクション・アスパラガス(2、4)/ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業(EPL 8566)[10]
- 「ヴォアラ」Voilà(アルディ)
- Au fond du rêve doré(アルディ)
- 「そんなこと誰が」Qui peut dire ?(アルディ)
- Les Petits Garçons(アルディ)
- 1967年9月:EP、プロダクション・アスパラガス/ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業(EPL 8595)
- 「水の中の環」Des ronds dans l'eau(ピエール・バルー/レイモン・ル・セネシャル)クロード・ルルーシュ監督作品『パリのめぐり逢い』向け楽曲
- 「愛しているのに」En vous aimant bien(アルディ)
- 「ここに来て」Viens là(アルディ)
- 「さよならモナムール」Mon amour adieu (Baby Good Bye)(作詞作曲ティナ・ハセルの曲をアルディがフランス語訳)
- 1967年11月:EP、プロダクション・アスパラガス/ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業(EPL 8613)
- 「もう森へなんか行かない」Ma jeunesse fout l'camp(ギイ・ボンタンペリ)
- 「そんな夜もあるわ」Mais il y a des soirs(アルディ)
- 「しあわせな愛はない」Il n’y a pas d’amour heureux(ルイ・アラゴンの詩 / ジョルジュ・ブラッサンス)
- 「素敵だったわ」C’était charmant(アルディ)
国外での初期バージョン
[編集]- 南アフリカ共和国、1968年:LP、Ma jeunesse fout le camp…、ワールド・レコード(ORL 6016)
- オーストラリア、1968年:LP、Ma jeunesse fout le camp…、フォノ・ヴォックス(LPV 005)
- カナダ、1968年:LP、Ma jeunesse fout le camp…、ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業(VC 6020)
- イギリス、1968年:LP、Il n’y a pas d’amour heureux、ユナイテッド・アーティスツ(ULP 1191)[11]
- アメリカ合衆国、1969年:LP、Mon amour adieu、リプリーズ・レコード(RS 6345)[12]
フランスでの再発盤
[編集]- 1967年:LP(簡易ジャケット)、Ma jeunesse fout le camp...、クンダリーニ/ヴォーグ(CLD 720)
- 1995年:CD(ジュエルケース)、Ma jeunesse fout le camp...、クンダリーニ/ヴォーグ/ヴァージン(7243 8 40637 2 6)
- 2000年:CD(デジパック)、Ma jeunesse fout le camp...、クンダリーニ/ヴォーグ/ヴァージン(7243 8 40501 2 2)[14]
- 2014年:CD(ジュエルケース)、Ma jeunesse fout le camp…、クンダリーニ/ヴォーグ/パーロフォン(7243 8 406372 6).
- 2016年12月2日:LP 180gヴァイナル(簡易ジャケット)、Ma jeunesse fout le camp…、パーロフォン/ワーナー・ミュージック・フランス(0190295 993535).
国外での再発盤
[編集]- 日本、2016年12月:CD(ジュエルケース)、『もう森へなんか行かない』、パーロフォン/ワーナーミュージック(WPCR-17553)
- 欧州連合、2016年12月:LP 180gヴァイナル(簡易ジャケット)、Ma jeunesse fout le camp…、パーロフォン/ワーナー・ミュージック・フランス(0190295 993535)
フランソワーズ・アルディのために外国語に翻訳された曲
[編集]- 「素敵だったわ」C'était charmant
- オーストラリア、1966年:Tell them you're mine(ミラー、アルディの曲の歌詞を翻訳)、SP、ディスク・ヴォーグ/フォノ・ヴォックス(SPV-4012)
- 「ヴォアラ」Voilà
- イタリア、1967年:Gli altri(エルベルト・パガーニ、アルディの曲の歌詞を翻訳)SP、ディスク・ヴォーグ/ヴォーグ国際産業(J 35137)
- 「夏の終わり」La Fin de l'été
- イタリア、1968年:Io conosco la vita(アルベルト・テスタ、 ジャン=マック・リヴィエール/ジェラール・ブルジョワの曲の歌詞を翻訳)SP、プロダクション・アスパラガス/Compagnia Generale del Disco (N 9697)
フランソワーズ・アルディ曲のカバー
[編集]- Au fond du rêve doré
- アメリカ合衆国、2005年9月:ナダ・サーフ、CD、『ザ・ウェイト・イズ・ア・ギフト』、シティ・スラング(Slang 1034232)
- フランス、2016年6月10日:エールとフランソワーズ・アルディ、2枚組CD(コンピレーション)、Twentyears、パーロフォン(…)[16]
- Mais il y a des soirs
- 「ヴォアラ」Voilà
- イギリス、2009年11月、ロビー・ウィリアムズ:CD、『ヴィデオ・スターの悲劇, ヴァージン・レコード/EMI(B002L16Q3G)
- 楽曲「ユー・ノウ・ミー」でフランソワーズ・アルディの曲のサンプリング・ループが使用された
- ケベック州、2011年9月、ダーティー・ビーチズ:CD、Badlands、Zoo Music
- 楽曲 Lord Knows Best でフランソワーズ・アルディの曲のサンプリング・ループが使用された
- 「水の中の環」Des ronds dans l'eau
- イタリア、2003年:『リメンバー・ミー』、ガブリエレ・ムッチーノ監督の映画 – CD、サウンドトラック、BMG/RCA(28765 77062).
- 「もう森へなんか行かない」Ma jeunesse fout le camp…
- フランス、2011年:La Mauvaise Rencontre、フィリップ・グランベールの小説を原作としたジョゼ・ダヤンが監督したテレビ映画、フランス2で放映
独自に歌詞を付けた曲
[編集]- 「もう森へなんか行かない」Ma jeunesse fout le camp…
脚注
[編集]- ^ 1966年以降、ヴォーグが開発した汎用録音システムである「スコーププロセス」を使用することによって、ステレオレコードであってもモノラルプレーヤーではモノラル音声で再生することができるようになった。
- ^ カバー:シンプルなボール紙の見開き、表面は光沢、裏面はマット仕上げ。開くと左右の面に多数のアーティストの写真と収録曲のリストが掲載されている(リストは右側)。ディスクの出し入れ時にはジャケットを大きく開いておく必要がある。
- ^ 初演者:ミシェル・アルノー(1962年):EP Pourquoi mon Dieu – L’Acteur – Ma jeunesse fout l’camp - Mes amours パテ(EG615)
- ^ 1964年にケニー・ランキンが演奏した曲の原題:SP、Baby Goodbye - Soft Guitar、コロムビア(4-42881)
- ^ 1963年にジェラール・ブルジョワが演奏した曲の原題:EP、À la fin de l’été [Tu sais] – Tant pis – Ceux – Jamais trois sans quatre、パテ・マルコーニ(EG 697)
- ^ 初演者:アニー・ジラルド、1967年:EP『パリのめぐり逢い』、クロード・ルルーシュ監督の映画『パリのめぐり逢い』のサウンドトラック、EP『Vivre pour vivre』、「パリのめぐり逢い」-「キャンディスのテーマ」-「恋の波紋(水の中の環)」(フランス語ではジラルドが、英語ではニコール・クロワジールが歌唱)-「カトリーヌのテーマ」、ディスクAZ(EP1144)およびLP、ディスクAZ(LPS 20)フランソワーズ・アルディは1967年に英語でも録音を予定していた:SP、Now You Want To Be Loved (Des ronds dans l'eau) - Tell Them You're Mine (C'était charmant)、ヴォーグ/フォノ・ヴォックス・レコード(SPV-4012)、 オーストラリア
- ^ 初演者:ジョルジュ・ブラッサンス、1953年、EP Le Parapluie - Il n'y a pas d'amour heureux - J'ai rendez-vous avec vous - La Chasse aux papillons、ポリドール(576.004)およびLP Le Vent、ポリドール (530.024)
- ^ 1963年にダニエル・ジェラールが演奏した曲の原題:EP、Je – Sortez sans moi – Toujours cette guitare – Elle est trop loin、ディスク・ヴォーグ/ディスクAZ(EP 941 Médium)
- ^ ピーター・ヤーロウとノエル・ポール・ストゥーキーがピーター・ポール&マリーのために作曲した楽曲にインスパイアされた編曲。1962年:LP、『ピーター・ポール&マリーI』、ワーナー・ブラザース(1449)、 アメリカ合衆国(「悲しみ」Sorrow の歌詞は Man of Constant Sorrow というアメリカの伝統的民謡で、1913年にリチャード・"Dick"・バーネットの解釈によって広まって以来多くのアーティストによってカバーされている)この曲は、「悲しみ」。
- ^ ヴォーグ最新作: VoilàおよびQui peut dire?。アスパラガスの初作品:Au fond du rêve doréおよびLes Petits Garçons(#アスパラガス参照)。
- ^ このエディションには10タイトルしか収録されていない。収録されていないのは「そんなこと誰が?」と「ヴォアラ」の2曲。
- ^ 「そんなこと誰が?」(Qui peut dire?)と「ヴォアラ」(Voilà)のタイトルはそれぞれJe ne sais pas ce que je veux(何が欲しいのかわからない)と Avec des si(一緒ならば)に変更されている。
- ^ デジパック、"RFM, la radio en or "のステッカー付き。
- ^ デジパックに「Collection CD Digipack Luxe」ステッカーを貼って再発売。
- ^ 5枚組のオリジナル・ボックス・セットの一部。
- ^ 2009年に発売されたアルバムLove 2のデラックスバージョンの発売に合わせて、エールのアレンジによるこのバージョンがiTunes Storeで独占販売された。