ふるさと日本のことば
ふるさと日本のことば | |
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ジャンル | 日本語番組 |
出演者 | 国井雅比古 |
オープニング | 矢野顕子 |
製作 | |
制作 | NHK |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2000年4月9日 - 2001年3月25日 |
放送時間 | 日曜日 19:00 - 19:40 |
放送分 | 40分 |
回数 | 47 |
ふるさと日本のことば(ふるさとにほんのことば)は、2000年4月9日から2001年3月25日までNHK教育テレビで放送された方言を主題とした全47回の日本語番組である。司会はNHKアナウンサーの国井雅比古、テーマ音楽は矢野顕子が担当した。
概要
[編集]毎回、1つの都道府県の方言を取り上げ紹介する[1]。各回の制作は、地元のNHK放送局が担当する。
スタジオには、その土地に関係の深い著名人と、その土地の方言を研究対象とする(または詳しい)研究者・研究家とがゲスト出演し、司会の国井とともにおしゃべりをしながら番組を進める。レポーターとして、地元局の若いアナウンサーが1人参加し、方言のさまざまな面を紹介する。沖縄県の回では、出演者一同がスタジオを飛び出し、那覇市の公設市場の食堂に座って話を進めた。
番組前半では、その土地の方言話者同士が自由に会話する様子をVTRで紹介する。理解しにくい言葉には字幕スーパーがつけられる。後の回に行くほど、字幕スーパーは親切に詳しくつけられるようになった。
中盤では、レポーターの地元局アナウンサーが、視聴者アンケートに基づく「21世紀に残したいことば」を10語程度パネルで紹介し、意味を説明する。その地方の方言の特色について、ゲストによる解説もある。また、その地方でもとりわけ方言的特徴の強い地域の会話の様子や、めずらしい言い回し・語法などが使われる様子をVTRで紹介する。
後半では、視聴者から寄せられた「心に残る方言」を1つ取り上げる。投書者のもとにビデオカメラを持ち込み、なぜその方言が心に残っているかをインタビューしたり、本人とその家族らが日常会話を行う様子を映したりする。
最後に、ゲストの著名人が、自分の好きな地元の方言を1つ紹介する。番組の最後の字幕では、「(次回を)ご覧ください」の言葉が、次回に放送される都道府県の方言で紹介される。
放送データ
[編集]各回の初回放送日、前の回の最後に表示される「ご覧ください」の方言、ゲストの著名人と解説者は以下の通り。
2000年
[編集]- 4月9日:宮城県(杜けあき、小林隆〔東北大学〕)
- 4月16日:福岡県「見ちゃんしゃいね」(神田紅、杉村孝夫〔福岡教育大学〕)
- 4月23日:大阪府「ほな見てや」(田辺聖子、郡史郎〔大阪外国語大学〕)
- 4月30日:広島県「見てつかーさいや」(東ちづる、町博光〔広島大学〕)
- 5月7日:愛媛県「見ておくれんかなもし」(天野祐吉、清水史〔愛媛大学〕)
- 5月14日:愛知県「見てちょーよ」(石坂啓、服部勇次〔愛知のことば研究家〕)
- 5月21日:北海道「見たらいいんでないかい」(氷室冴子、小野米一〔鳴門教育大学〕)
- 5月28日:長野県「見ておくれや」(神津善行、馬瀬良雄〔信州大学名誉教授〕)
- 6月4日:青森県「見てけへ、見であんせ。」(木野花、佐藤和之〔弘前大学〕)
- 6月11日:鹿児島県「お見やったもんせ」(中島啓江、木部暢子〔鹿児島大学〕)
- 6月18日:京都府「見ておくれやす」(高田美和、堀井令以知〔関西外国語大学〕)
- 6月25日:山口県「見てくれさん」(古川薫、福田百合子〔中原中也記念館館長〕)
- 7月2日:群馬県「見てくんない」(立川談四楼、篠木れい子〔群馬県立女子大学〕)
- 7月9日:高知県「見とおせ」(中島丈博、橋尾直和〔高知女子大学〕)
- 7月16日:福井県「見てんでのう」(俵万智、加藤和夫〔金沢大学〕)
- 7月23日:岩手県「見てくなんしぇ」(高橋克彦、本堂寛〔青山学院大学〕)
- 7月30日:埼玉県「見んべえ」(森村誠一、荻野綱男〔東京都立大学 (1949-2011)〕)
- 8月6日:大分県「見ちょくれ」(真屋順子、日高貢一郎〔大分大学〕)
- 8月27日:鳥取県「見てつかんせ?」(MALTA、森下喜一〔元鳥取大学〕)
- 9月3日:香川県「見まい」(芦原すなお、柴田昭二〔香川大学〕)
- 9月10日:熊本県「見てはいよ」(陣内貴美子、村上敬一〔神戸松蔭女子学院大学〕)
- 9月17日:秋田県「見てくんなんしょ」(浅利香津代、佐藤稔〔秋田大学〕)
- 9月24日:栃木県(立松和平、森下喜一〔元作新学院大学〕)
- 10月1日:滋賀県「見てみやんせ」(松居一代、熊谷直孝〔元国立国語研究所地方研究員〕)
- 10月8日:山梨県「見ておくんなって」(白簱史朗、小林是綱〔山梨ことばの会代表〕)
- 10月15日:島根県「見てごしない、見てやんさい。」(松本侑子、田籠博〔島根大学〕)
- 10月22日:神奈川県「見てけーろ(阿木燿子、日野資純〔静岡大学名誉教授〕)
- 11月5日:三重県「見てなぁー」(鳥羽一郎、江畑哲夫〔方言収集家〕)
- 11月12日:沖縄県「んちくぃみそーりよー」(早坂好恵、狩俣繁久〔琉球大学〕)
- 11月19日:福島県「見てくなんしょ」(田部井淳子、小林初夫〔相馬市立飯豊小学校教諭〕)
- 11月26日:兵庫県「見たっとーな」(玉岡かおる、都染直也〔甲南大学〕)
- 12月3日:静岡県「見てごー」(冨士眞奈美、中村羊一郎〔民俗学者〕)
- 12月10日:岡山県「見てちょーでぇー」(岩井志麻子、吉田則夫〔岡山大学〕)
- 12月17日:新潟県「見てくんなせてー」(林家こん平、大橋勝男〔新潟大学〕)
- 12月24日:佐賀県「見てくんしゃいね」(針すなお、藤田勝良〔佐賀大学〕)
2001年
[編集]- 1月7日:奈良県「見てやー」(高田聖子、中井精一(富山大学〕)
- 1月14日:千葉県「見てくったいよお」(地井武男、篠崎晃一〔旧東京都立大〕)
- 1月21日:宮崎県「見ちくんないよ」(赤星たみこ、松永修一(宮崎国際大学〕)
- 1月28日:山形県(ダニエル・カール、遠藤仁(宮城教育大学〕)
- 2月4日:茨城県「見てくんちょ、見てくんにゃ」(マギー司郎、川嶋秀之〔茨城大学〕)
- 2月11日:徳島県「見てはいりょ」(高津住男、岸江信介(徳島大学〕)
- 2月18日:岐阜県「見てくんさい」(中条きよし、加藤毅〔方言研究家〕)
- 2月25日:長崎県「見らんばよ」(岡部まり、愛宕八郎康隆〔長崎大学名誉教授〕)
- 3月4日:石川県「見まっしねー」(道場六三郎、新田哲夫〔金沢大学〕)
- 3月11日:和歌山県「見やな、あかないしょー」(桂文福、柏原卓(和歌山大学〕)
- 3月18日:富山県「見てみられ」(立川志の輔、蓑島良二〔方言研究家〕)
- 3月25日:東京都「ご覧下さい」(木の実ナナ、久野マリ子(國學院大学〕)
参考文献
[編集]- NHK放送文化研究所『21世紀に残したいふるさと日本のことば』シリーズ 2005年 学研パブリッシング
脚注
[編集]- ^ NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2001』日本放送出版協会、2001年10月30日、186頁。
外部リンク
[編集]- ふるさと日本のことば - NHK放送史
- 「ふるさと日本のことば」語彙索引 - 個人サイト
NHK教育テレビ 日曜日 19時台前半 | ||
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