たんごリレー
たんごリレー | |
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たんごリレー(右、2020年2月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 京都府・兵庫県 |
前身 | 特急「タンゴエクスプローラー」「タンゴディスカバリー」「文殊」 |
運行開始 | 2011年3月12日 |
運営者 | WILLER TRAINS(京都丹後鉄道) |
旧運営者 | 北近畿タンゴ鉄道 |
路線 | |
起点 | 福知山駅 |
終点 | 宮津駅・網野駅・豊岡駅 |
使用路線 | 宮福線・宮津線(宮豊線) |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 |
指定席(1号車) 自由席(2号車) |
技術 | |
車両 |
KTR8000形気動車 KTR8500形気動車[1] (西舞鶴運転区) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 |
直流1,500 V(福知山 - 天橋立間)[注 1] 非電化(天橋立 - 豊岡間) |
線路所有者 | 北近畿タンゴ鉄道 |
備考 | |
2024年3月16日現在 |
たんごリレーは、WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)が福知山駅 - 宮津駅・網野駅・豊岡駅間を、宮福線・宮津線(宮豊線)経由で運転している特別急行列車である。
概要
[編集]北近畿タンゴ鉄道(KTR)は開業以来、西日本旅客鉄道(JR西日本)との直通運転により新大阪駅・京都駅発着の特急列車を運行してきたが、2011年3月12日のダイヤ改正により新大阪駅への直通運転は終了することになった。これに伴い、新大阪駅発着で運行されていた特急「タンゴエクスプローラー」・「文殊」のKTR線区間と、「タンゴディスカバリー」のKTR線内完結列車を統合する形で運行を開始したのが特急「たんごリレー」である[2]。
列車名は公募によって決定され、運転している地域を明確するための「たんご」と、京都・大阪方面の特急列車の接続および利便性をアピールする「リレー」を組み合わせたものである[3]。
運行概況
[編集]2023年10月1日改正時点では下り3本・上り2本が運行されており、3・5・6号は福知山 - 網野間、1・4号は福知山 - 豊岡間(網野 - 豊岡間は快速)で運行されている。2号は宮津 - 福知山間で運行されていたが2023年10月1日のダイヤ改正で廃止された[4]。
運行開始当初は下り5本・上り6本が設定され、宮津線西舞鶴方面と宮福線を直通する列車の設定もあった(この場合、宮津線内は普通列車として運行していた)が、KTR001形の老朽化や特急料金の不要な快速を増発して沿線住民の利用を促す目的から2013年3月16日のダイヤ改正で減便と一部区間の快速化が行われ、西舞鶴 - 宮津間の運行はなくなった。
また、網野から先の豊岡方面の運行形態は安定せず2016年3月26日の改正で網野以西の運行が消滅、翌年2017年3月4日の改正で快速列車としての運行区間ではあるが再び豊岡まで運転されるようになるも、2018年3月17日の改正で豊岡発着が無くなり2021年3月13日の改正で三度豊岡発着の列車が復活し現在に至る。
福知山駅では新大阪駅発着の特急「こうのとり」、京都駅発着の特急「きのさき」と接続している。
停車駅
[編集]福知山駅 - 大江駅 - 宮津駅 - 天橋立駅 - 与謝野駅 - 京丹後大宮駅 - 峰山駅 - 網野駅 - 夕日ヶ浦木津温泉駅 - 小天橋駅 - 久美浜駅 - 豊岡駅
- 網野駅・豊岡駅発着の列車は宮津駅でスイッチバックを行う。
使用車両
[編集]たんごリレー | ||||
← 宮津 豊岡/福知山 →
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KTR8000形気動車(愛称「丹後の海」)またはKTR8500形気動車が使用されている[5]。KTR8500形は2024年(令和6年)3月16日のダイヤ改正より、原則として土曜日・日曜日限定で運行している[8]。
過去にはKTR001形気動車(愛称「タンゴエクスプローラー」)も定期的に使用されていた[9]が、現在ではKTR8000形が検査入場等で車両不足となった場合の代走時でのみ使用されていた[10][11]。
沿革
[編集]- 2011年(平成23年)3月12日:同日のダイヤ改正で廃止された「タンゴエクスプローラー」「文殊」のKTR線区間、および「タンゴディスカバリー」のKTR線内完結列車を統合する形で下り5本・上り6本で運転を開始。
- 2013年(平成25年)3月16日:3往復に減便。これに合わせてKTR001形での運行を終了し、KTR8000形のみの運行となる[9]。
- 2016年(平成28年)3月26日:豊岡駅発着が無くなる。
- 2017年(平成29年)3月4日:再び豊岡駅まで乗り入れるようになる。
- 2018年(平成30年)3月17日:豊岡駅発着が無くなる。
- 2021年(令和3年)3月13日:再び豊岡駅まで乗り入れるようになる[12]。
- 2023年(令和5年)10月1日:2号を廃止[4]。
- 2024年(令和6年)3月16日:土休日のみ不定期でKTR8500形が運用開始。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし、気動車を使用。
出典
[編集]- ^ “京都丹後鉄道KTR8500形に試乗 - ダイヤ改正後、土日中心に運用予定”. マイナビニュース. 2024年3月5日閲覧。
- ^ 『平成23年春 ダイヤ改正について(別紙詳細)』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2010年12月17日。オリジナルの2011年1月24日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『KTR線内特急列車の愛称名決定』(プレスリリース)北近畿タンゴ鉄道、2010年12月21日。オリジナルの2011年12月8日時点におけるアーカイブ 。
- ^ a b 『京都丹後鉄道 2023年10月1日(日)にダイヤの一部変更を実施』(プレスリリース)WILLER TRAINS、2023年8月22日 。2023年11月3日閲覧。
- ^ a b “丹後の海 - 京都丹後鉄道(丹鉄/たんてつ)”. WILLER TRAINS. 2024年6月8日閲覧。
- ^ “宮舞線・宮豊線(下り)” (PDF). WILLER TRAINS. 2024年6月8日閲覧。
- ^ “宮舞線・宮豊線(上り)” (PDF). WILLER TRAINS. 2024年6月8日閲覧。
- ^ 『KTR8500形車両の運用開始について(5/30座席表変更)』(プレスリリース)WILLER TRAINS、2024年5月30日 。2024年6月7日閲覧。
- ^ a b 『タンゴ・エクスプローラーの定期運行終了のお知らせ』(プレスリリース)北近畿タンゴ鉄道。オリジナルの2013年3月9日時点におけるアーカイブ 。2013年4月6日閲覧。
- ^ “KTR001形が“たんごリレー”を代走”. 鉄道ファン・railf.jp (2015年10月27日). 2022年12月10日閲覧。
- ^ ““たんごリレー”をKTR001形が代走”. 鉄道ファン・railf.jp (2016年10月21日). 2022年12月10日閲覧。
- ^ 『京都丹後鉄道 令和3年3月13日(土) ダイヤ改正実施』(プレスリリース)WILLER TRAINS。オリジナルの2021年1月29日時点におけるアーカイブ 。2021年1月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 京都丹後鉄道(公式サイト)