じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城
ジャンル | アクションRPG[1] |
---|---|
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | ジャレコ |
発売元 | ジャレコ |
音楽 | 多和田吏 |
シリーズ | 忍者じゃじゃ丸くんシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
2メガビット+64キロRAM ロムカセット[2] |
発売日 |
1990年5月29日 |
その他 | 型式:JF-27 |
『じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城』(じゃじゃまるげきまでん まぼろしのきんまじょう)は、1990年5月29日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてジャレコから発売されたアクションRPGである。
『忍者じゃじゃ丸くん』(1985年)シリーズの1作である本作は、『ゼルダの伝説』(1986年)のような画面見下ろし型、画面切り替え方式のアクションRPGとなっている。物語の黒幕を倒しさらわれたさくら姫と殿様を助けるため、各地の「守護妖魔」と呼ばれるボス格の敵を倒し、様々な効果を持つ霊術を集めるのが大まかなゲームの流れとなっている。なお、本作のBGMは多和田吏が担当している[3]。
ゲーム内容
[編集]ゲームは村や各ダンジョンが配置されているマップ画面から、村やダンジョンを行き来して物語を進めていく。本作は大まかに5つのエリアに分かれており、そこに村やダンジョンが点在する形となっている。[4]
村では村人からの情報収集、お金を払っての万屋での買い物や宿屋での宿泊(体力と霊力が全回復する)、妖術師の家でのゲームデータのセーブなどを行う事ができる。
ダンジョンでは戦闘、探索を行う。ダンジョン内にいる敵を倒すとお金を落とす事があり、またダンジョン内にある宝箱からもお金やアイテムを入手できる。じゃじゃ丸が用いる「霊術」は新しく入手するたび、サブ画面の仁仏の曼陀羅に書き加えられていく。術を使うとそれぞれ決められた量の霊力を消費する。
その他、一定数の敵を倒すとじゃじゃ丸の体力が少し回復する。ダンジョン最奥にいる守護妖魔を倒したりイベントをこなすと各種霊術が手に入り、それによりじゃじゃ丸の体力や霊術の上限が増える。じゃじゃ丸の体力が無くなるとゲームオーバーとなり、「ふっかつ」(入手したアイテムなどはそのままに、所持金が半分になった上で前回セーブした所からやり直し)、「りとらい」(前回セーブした所からやり直し、所持金やアイテムなどはセーブした時の状態に戻る)、「おしまい」(セーブを行わず、ゲームを終了させる)のどれかを選ぶ事となる。
あらすじ
[編集]ある夜、1人の傷ついた侍が忍びの村へとたどり着いた。侍は城が得体の知れない化け物たちに滅ぼされた事、そして殿とさくら姫が連れ去られた事を告げ、さらに伝説の「大魔獣」が復活するかも知れない事、大魔獣の復活に対抗するには殿から託された曼陀羅に、国中に散らばる8つの霊術を収める必要がある事を伝える。忍びの村の長老は、侍から預かった「仁仏の曼陀羅(にぶつのまんだら)」と村に伝わる「忍びの分銅」を光の力を持つ忍者、じゃじゃ丸に授け、8つの霊術を集めるように命じる。そしてじゃじゃ丸は、旅の途中で「大妖僧」なる者が大魔獣復活を目論んでいる事を知る。
登場キャラクター
[編集]- じゃじゃ丸
- シリーズの主人公である光の少年忍者。大妖僧の打倒、そして大魔獣の復活に対抗するため、霊術を集める旅に出る。
- さくら姫
- シリーズのヒロイン。城が襲われた際、大妖僧に連れ去られる。
- 殿
- さくら姫の父である城の殿様。さくら姫と共に連れ去られる。
- 長老
- 忍びの村の長老。大妖僧、大魔獣を倒すため、じゃじゃ丸に仁仏の曼陀羅と忍びの分銅を授ける。
- 侍
- 忍びの村へとたどり着いた傷ついた侍。城が襲われた事とさくら姫たちが連れ去られた事を伝える。
- 占い師
- 城の占い師。廃墟となった城に隠れており、じゃじゃ丸に「無心の鍵」を渡す。
- ひろべえじいさん
- ご城下の村に住む老人。魔物によって孫が連れ去られてしまう。
- おさち
- 墓守の村に住む村娘。村から離れた所にあるもんじゃ寺にいったきり帰ってこなくなる。
- 河童の長老
- 隠れ里に住む河童たちの長老。じゃじゃ丸に「河童の皿鏡」を渡す。
- なまず太夫
- 本作では味方として登場する。なまず島に住む妖術師で海辺の村を守っていたが、大妖僧に敗れ双子の塔に幽閉される。
- 人魚の姫様
- 孤島の村に住む人魚たちの姫。島を支配する水の精のため悩み苦しんでいる。
- 大妖僧
- 大魔獣復活を企む地獄の僧侶。城を襲いさくら姫と殿を連れ去った。金魔城の頂上にてじゃじゃ丸を待ち構える。
- 大魔獣
- 大妖僧が復活を企てている伝説の邪神。物語の最終盤、復活する事となる。
他機種版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 忍者じゃじゃ丸 コレクション |
2019年12月12日 |
Nintendo Switch | シティコネクション | シティコネクション | Switch専用ゲームカード ダウンロード |
- | 収録ソフトの1つ | [5][6] |
2 | 忍者じゃじゃ丸 コレクション |
2021年5月20日 |
PlayStation 4 | シティコネクション | シティコネクション | BD-ROM ダウンロード |
- | 収録ソフトの1つ | [7][8] |
スタッフ
[編集]- プログラム:IDOL FREAK‥いがくら-にじのしょうねん-やすお(猪ヶ倉康雄)、らっきいてんし あけみ、AKIHIRO YOSHIDA(吉田明広)、TRIPROLL-とまる
- グラフィック:すずき SABOTEN あつし、Y.HIROSE、わたなべ ただひこ(渡辺忠彦)
- サウンド:TAWADA ももらん! TSUKASA(多和田吏)
- スペシャルサンクス:M.R.C.T.とKAME、おもたに ともじ(面谷知志)、てすとぷれいや~のみなさん
- クリエイト:HELLO STONES ~ SAKAMOTO
評価
[編集]評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[9]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.31点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.11 | 2.89 | 2.86 | 2.86 | 2.81 | 2.78 | 17.31 |
脚注
[編集]- ^ 外箱の記載より。
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、163頁。
- ^ 本人のオフィシャルサイトより。
- ^ エリア名、地名、守護妖魔の名前は双葉社発行の「じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城 必勝攻略法」に準拠する。
- ^ “『忍者じゃじゃ丸 コレクション』が12月12日に発売されることが決定!シリーズ6作がSwitchとPS4で遊べちゃう”. ファミ通.com. KADOKAWA (2019年9月5日). 2023年7月15日閲覧。
- ^ Gueed (2019年12月12日). “Switch「忍者じゃじゃ丸 コレクション」が本日発売。忍者じゃじゃ丸シリーズ作品と新作「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」を収録”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年7月15日閲覧。
- ^ “『忍者じゃじゃ丸 コレクション』PS4版が本日(5/20)発売。『じゃじゃ丸の妖怪大決戦』の“遊び”の部分を拡張する無料アップデートを2021年内に実施予定”. ファミ通.com. KADOKAWA (2021年5月20日). 2023年7月15日閲覧。
- ^ ginger (2021年5月20日). “PS4版「忍者じゃじゃ丸 コレクション」が本日発売。SteamにてPC版もリリース予定”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b “じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 『じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城 必勝攻略法』双葉社 1990年6月30日 ISBN 4-575-15169-6