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XUXU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しゅしゅ語から転送)

XUXU(しゅしゅ)は、ゆき (yuki) 、ゆみ (yumi) 、あすか (asuka) の三人組ヴォイス・パフォーマンス・グループ。

ジャズクラシックポピュラー音楽歌謡曲を素材として、世界各国の民族音楽の発声や自分たちが「しゅしゅ語」と名付けたオリジナルのスキャットを駆使し、楽器の音から、暮らしのなかで聞く生活音の真似までをも織り込み、自分たちのアレンジで音づくりをするアカペラユニット(三重唱)。曲目は『スパイ大作戦(のテーマ)』、クラシック、穐吉敏子の『孤軍』からジャズのスタンダード、ビートルズの曲まで多岐にわたる。

プロフィール

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レーベル「ワインデイズ」 (3361*BLACK records) のプロデューサーで、レーベル・オーナーでもある伊藤秀治が構想し、1997年に国立音楽大学の学生を集めて結成、伊藤秀治による長期間の特訓を開始。途中メンバーの変更はあったが、2001年に現在のメンバーとなった。2002年11月に、初のアルバムとしてクラシック、ジャズ、世界の民族音楽(ワールドミュージック)と、まったく異なる3ジャンルで3枚のアルバムを同時にリリースした。2003年にはアルバム『か・れ・は』でジャズ専門誌『スイングジャーナル』(批評・レヴューの雑誌)のゴールドディスクにノミネートされた。

2003年11月3日、NHK-FM の十一時間生放送番組「オールデイ・ジャズ・リクエスト」にスペシャル・ゲストで出演、スタジオ505でおこなわれたスペシャルライヴが約四十分間にわたって生放送[1]された。2004年1月にリリースした『ピアニスツ』は、往年の巨匠ジャズ・ピアニストらによる歴史的名演のスタイルや雰囲気を、しゅしゅ語で再現しようと試み、『スイングジャーナル』2月号が、XUXUをゴールドディスクに選定している。このジャズファン向けCDに続き、2004年6月には『XUXU式なごみサウンド』と銘打って特にポピュラーな選曲で癒し系の曲作りをし、マイク一本のみによるワンポイント録音したCD『ねぇ、』を発表した。テレビ朝日系の『題名のない音楽会』や、テレビ東京の『たけしの誰でもピカソ』などに出演して反響を呼んだ。全曲ビートルズ・ナンバーをカヴァーしたアルバム『ザ・ビー』を2005年1月に発表。ジャズ・ピアニストの山下洋輔は理解者で、「人に聴かせたいと思う存在に久しぶりに出会った」と語って共演にたびたび応じている。

リーダーは、ゆき。

サウンドの特徴

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公式サイトの紹介によれば、音楽作りの大きなテーマは「和(わ)」の「間(ま)」と説明。ジャズのインプロヴィゼーションやジャズ奏法を駆使した四名が独特なコーラスないしヴォイスパフォーマンスを繰り広げる。ジャズのみならず、日本の伝統音楽や琉球音楽(沖縄民謡など)をはじめ、世界各地の民族音楽(いわゆるワールドミュージック)の様式を駆使。 またジャズの世界でよく用いられるスキャット(スキャット - Scat singing、ヴォカリーズ - Vocalese、ラップ - Rappingなど)に日本語のセンスを組み込んでさらに発展させた「しゅしゅ語」を織り込んだア・カペラA cappella)で新しい音空間を創り出した。

プロデューサーの伊藤は「XUXUジャンルという新しい音楽表現」による「これまでにない種類のアカペラであり音楽」であると述べている[2]。 また、スイングジャーナル刊『ジャズ読本2005』の「Jazz Vocal 2004 ジャズ・ボーカル新黄金時代」で馬場啓一は、米国ジャズ・ヴォーカル・グループと比較し、「これほど個性的なグループは、世界的規模で見ても、ない」、と述べている。またジャズ評論家の岡崎正通は「(スキャット唱法以上の)発展の可能性がほとんどないと思われていた“声”によるグループ表現に、鮮やかな突破口を開いた」と評し、「『世界にふたつとないユニークなアカペラ・コーラス・グループ』というキャッチ・コピーは、少しも大袈裟ではない」、と述べている(スイングジャーナル2005年2月号)。スイングジャーナル誌上では同誌が毎年行なっている人気投票のボーカルグループ部門で2004年から7年間連続して第1位となった。

年譜

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  • 1997年 ジャズのプロデューサー伊藤秀治が呼びかけ、国立音楽大学在学中の四人が初代「しゅしゅ」を結成。
  • 2001年3月 現在のメンバー編成に固定
  • 2002年 ライブハウスやクラシックコンサート、屋外のイベントなどで演奏活動を開始。ストリートミュージシャン優秀賞を受賞
  • 2002年5月 ファーストアルバム(三枚)のレコーデーィング
  • 2002年11月21日 3361*BLACK records が徳間ジャパンコミュニケーションズよりアルバム三枚を同時にリリース
  • 2003年9月25日 第二弾アルバム『か・れ・は』をリリース
  • 2003年10月 スイングジャーナル11月号(10月20日発売)が『か・れ・は』をゴールドディスクに選定
  • 2003年11月3日 NHK-FM の「オールデイ・ジャズ・リクエスト」にゲスト出演
    • 曲目: 『スペイン』、『スパイ大作戦』、『ブルー・モンク』、『ラ・フィエスタ』、『チム・チム・チェリー』『ハッシャバイ』、『サマータイム(初夏バージョン)』、『サマータイム(真夏バージョン)』、『枯葉』、『メモリー』
  • 2004年1月21日 第三弾アルバム『ピアニスツ』をリリース
  • 2004年1月 スイングジャーナル2月号(1月20日発売)が『ピアニスツ』をゴールドディスクに選定
  • 2004年5月5日 「ピアノと声の可能性」というテーマで、NHKのBS-2番組「BSふれあいホール」に山下洋輔とともに出演(ハイヴィジョンで5月19日に再放送)
  • 2004年6月23日 第四弾、六枚目のアルバム『ねぇ、』をリリース
  • 2004年7月4日 『題名のない音楽会21』(テレビ朝日系ネット)に出演
  • 2004年12月10日 『たけしの誰でもピカソ』(製作・テレビ東京テレビ大阪でも放映)に出演
  • 2005年1月26日 ビートルズ・ナンバーをカヴァーした七枚目のアルバム『ザ・ビー』をリリース
  • 2005年2月19日 『ザ・ビー』発売記念ライヴ
  • 2005年3月5日 山下洋輔のコンサートにゲスト出演
  • 2005年4月 スイングジャーナル誌上人気投票ボーカルグループ部門で、2年連続第1位を獲得。
  • 2007年6月 フランス「Festival Touches de Jazz」出演、プラハ・ライブ等海外進出を果たす 職員の依頼でバチカン内で即席ライブ
  • 2008年6月 ミラノ、ローマ、ドイツ・ケルンなど欧州数都市でも公演
  • 2010年3月7日 難民を助ける会主催、加藤タキ〜第1回〜チャリティ・サロンコンサート ゲスト
  • 2010年3月14日 『題名のない音楽会』(テレビ朝日系ネット)出演 キャント・バイ・ミー・ラブノルウェーの森を演奏[1]

ディスコグラフィー

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脚注

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  1. ^ テレビ朝日 題名のない音楽会”. 3月14日の放送内容. 2010年3月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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  • 試聴(全76件 @ CDJournal.com)