さほっち
さほっち | |
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さほっちファミリーをデザインしたマンホール。向かって左から、さほっち、みーちゃん、メイちゃん。道の駅羊のまち 侍・しべつにて2023年5月22日に撮影。 | |
対象 | |
分類 | 士別市のマスコットキャラクター |
モチーフ | ヒツジ(サフォーク種) |
指定日 | 2010年 |
指定者 | 北海道士別市 |
性別 | 男 |
備考 | 士別市メェ〜よ職員 |
公式サイト | さほっちファミリー |
さほっちは、北海道士別市のマスコットキャラクター(ゆるキャラ)。士別市で初めてのマスコットキャラクターであり、士別の特産品であるサフォーク種のヒツジをモチーフとしている[1]。士別市内のイベントに多数登場しており、士別市のまちづくりに積極的に活用されている[2]。本記事ではさほっちの家族「さほっちファミリー」(メイちゃん、みーちゃん)についても述べる。
プロフィール
[編集]全員が士別市の「メェ〜よ職員」とされている[3]。
- さほっち
- メイちゃん(さほっちの妻)
- みーちゃん(さほっちとメイちゃんの娘)
沿革
[編集]北海道内最大のヒツジ生産地であるサフォークランド士別のPRのために、2010年に考案された[1]。黒い顔、弾力があって膨らみのある白い体が全面に出されていることが特徴である[2]。
2010年8月、地場産業を紹介する士別市産業フェアにおいて、着ぐるみの命名式が実施された[8]。233件の応募の中から、本名は士別市内在住の主婦、ニックネームは札幌市内の男性の応募によるものに決定した[8]。子供たちからは「くりっとした大きな目がかわいい」との好評の声が得られた[1]。
2011年8月の天塩川まつりでは第2弾として、さほっちのガールフレンドのキャラクターが披露された[1]。名前と愛称は公募の結果[9]、同8月に士別市内で開催された第12回市産業フェアにおいて、士別小学校の小学6年の男生徒らが考案したものに決定した[10]。
2014年8月には、「羊のまち」をPRする団体「サフォークランド士別プロジェクト」の主催により、士別市内のつくも水郷公園で、「さほっち」と「メイちゃん」の結婚式が行われた[11]。翌2015年の干支が未(ヒツジ)であることから、士別市への注目度の向上のための企画の一環であり、「仲間が高級食材(羊肉)として売られる姿を見る内に、メイちゃんだけは守りたいと思った」との設定である[12]。会見ではメイちゃんが体調不良を訴えたことから、赤ちゃん誕生を連想させた[12]。
2014年12月に「さほっち」と「メイちゃん」のイラストが初めて作成された。これまでは着ぐるみしかなく、印刷物などでのPRが困難であったため、サフォークランド士別プロジェクトが絵柄を公募した結果、北海道内外112点の中から、愛知県の女性の作品が採用された[13]。
さほっち誕生から初の未年である2015年元旦には、前年の大晦日深夜から開催された新年のカウントダウンのイベントにおいて、「さほっち」と「メイちゃん」の間に生まれた「みーちゃん」が初披露された[14]。本名と愛称は、応募総数179件の中から、士別市在住の男性の案が採用された[7]。
同2015年11月には、「さほっちファミリー」家族の初のテーマソング「晴れ時々ひつじ雲」が完成した。札幌在住の歌手たちの作曲によるもので同月より士別市内外でCDが販売された[15]。このテーマソングは、2016年に作成された士別市のCMビデオでも使用されている[16]。
2022年8月には、士別市役所新庁舎の開庁を記念して、「さほっちファミリー」をあしらった郵便ポストが士別市役所前に設置された[17]。地元郵便局が地域活性化を願って提案したことで、設置に至った[17]。北海道内の「ご当地ポスト」は、旭川市の旭山動物園のペンギンのポスト、安平町の雪だるまのポストなどがあるが、士別市の属する上川北部では初である[17]。
その後も、上記のイラストを用いたLINEスタンプ[18]、クリスマス仕様のラッピングバス[19]、スノーアート[20]、菓子の包装[21]、スキー教室への着ぐるみでの参加などで[22]、士別市のPRが続けられている。
脚注
[編集]- ^ a b c d 「新年号・第5部 道北特集 道北生まれのゆるキャラ 癒やし系 続々」『北海道新聞』北海道新聞社、2011年1月1日、地H朝刊、12面。
- ^ a b 井上繁「ご当地キャラでまちおこし」『市政』第61巻第7号、全国市長会、2012年7月、10-11頁、全国書誌番号:00010010。
- ^ “30周年恩返しキャラバン“士別市””. どさんこワイド. 札幌テレビ放送 (2021年10月29日). 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b c “さほっち”. 士別市 (2023年2月15日). 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b c “メイちゃん”. 士別市 (2023年). 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b “みーちゃん”. 士別市 (2023年). 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b “サフォークランド士別プロジェクト未年PR事業(2014)”. 士別市 (2023年). 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b 葛西信雄「「羊田黒助」にメェー名 着ぐるみ愛称も」『北海道新聞』2010年8月31日、旭C朝刊、23面。
- ^ 「女の子羊の新キャラ 名前と愛称つけて 士別市が募集」『北海道新聞』2011年8月19日、上北朝刊、22面。
- ^ 葛西信雄「まだまだ熱い夏 さほっちの彼女「メイちゃん」に 士別でフェア 着ぐるみに命名」『北海道新聞』2011年8月30日、上北朝刊、24面。
- ^ 木村直人「「さほっち」「メイちゃん」お幸せに 士別のマスコットが"結婚" 200人 門出祝う」『北海道新聞』2014年8月25日、上北朝刊、22面。
- ^ a b 「羊ゆるキャラ 24日挙式 もしかしておめでた?」『読売新聞』読売新聞社、2014年8月14日、東京朝刊、31面。
- ^ 倉貫真一郎「士別のキャラ「さほっち」「メイちゃん」イラストになったよ 市公認、来年から利用へ」『北海道新聞』2014年12月21日、旭B朝刊、29面。
- ^ 倉貫真一郎「羊のマスコット 赤ちゃん初登場 年越しイベント」『北海道新聞』2015年1月3日、旭B朝刊、35面。
- ^ 後藤耕作「「さほっち」家族 テーマ曲できた 人気キャラにCD 士別のまちでお出迎え 15日発売、お披露目ライブも」『北海道新聞』2015年11月5日、上北朝刊、28面。
- ^ 森脇敬三「みんなで踊って士別PR 翔雲高生が製作協力 新CM試写」『北海道新聞』2016年10月21日、上北朝刊、28面。
- ^ a b c 「ふるさと発 士別 ヒツジあしらったご当地ポスト登場」『北海道新聞』2020年8月21日、夕苫夕刊、7面。
- ^ 森脇敬三「さほっち LINEスタンプに 士別をPR あす発売」『北海道新聞』2016年4月23日、旭C朝刊、25面。
- ^ 大滝伸介「サンタ号がプレゼントも届けます 士別郵便局 車両ラッピング Xマス盛り上げ」『北海道新聞』2020年12月5日、上北朝刊、16面。
- ^ 宗万育美「雪原に大きな「さほっち」士別の藪中さんらがスノーアート」『北海道新聞』2022年2月9日、上北朝刊、16面。
- ^ 増田隼斗「いらっしゃい! 共生社会へ クッキー るんべる(士別市)5種の味 歯応え絶妙」『北海道新聞』2023年5月10日、旭A朝刊、14面。
- ^ 大口弘明「メイちゃんとスキー 楽しい 士別で保育園児向け教室」『北海道新聞』2022年2月16日、上北朝刊、14面。