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おかざき世界子ども美術博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おかざき世界子ども美術博物館
The World Children's Art Museum in Okazaki
地図
おかざき世界子ども美術博物館の位置(愛知県内)
おかざき世界子ども美術博物館
愛知県内の位置
おかざき世界子ども美術博物館の位置(日本内)
おかざき世界子ども美術博物館
おかざき世界子ども美術博物館 (日本)
施設情報
正式名称 岡崎地域文化広場
愛称 おー!
専門分野 子どものための参加型体験美術館
館長 榊原悟[1]
研究職員 2名
管理運営 岡崎市
延床面積 4,289m2
開館 1985年昭和60年)5月4日
所在地 444-0005
愛知県岡崎市岡町字鳥居戸1番地1
位置 北緯34度55分37.02秒 東経137度12分49.61秒 / 北緯34.9269500度 東経137.2137806度 / 34.9269500; 137.2137806
外部リンク おかざき世界子ども美術博物館HP
プロジェクト:GLAM
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おかざき世界子ども美術博物館(おかざきせかいこどもびじゅつはくぶつかん)は、愛知県岡崎市岡町にある子どものための参加型体験美術館1985年昭和60年)に開館。

沿革

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愛知県と各市町村が共同で行う「地域文化広場計画」が1980年(昭和55年)頃から進められる[2]1981年(昭和56年)12月8日、中根鎭夫市長が市議会本会議で、岡崎地域文化広場について「世界の子供の美術、芸術、こういうものを接点にいたしましたところの『世界の子供美術館』こういうものをメーンにいたしたい」と発言し[3]、美術館が建てられることが決まった。

1985年(昭和60年)5月4日に開館[4][5]。備品購入費として、岡崎市島坂町の株式会社トーアの後藤真利社長が300万円、オカザキ製パン株式会社が100万円、同市羽根町の包装資材会社が100万円寄付した[6]

同年9月15日発行の市政だよりに、冨田勲が作曲したおかざき世界子ども美術博物館のテーマ曲の楽譜(コード譜付)が掲載される。市は市政だよりの同日号でテーマ曲の題名と歌詞を募集した[7][注 1]

1992年平成4年)3月、ふれあい広場に遊具「妖精の棲む浮かぶ島」が完成[9]。同施設は「子どものための施設に役立ててほしい」と前述の後藤真利社長から寄付された1億円を元手に市が建設したもので[注 2]、 広さ約150平方メートル、高さは約8メートルに及ぶ[15]

2010年(平成22年)4月、榊原悟が、岡崎市美術博物館館長との兼務で、館長に就任した[16][17][18]

施設内容

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親子造形センター
  • 絵画教室
    • ラミアート、アート染め、ステンドグラス、アートガラスなどが体験できる。
  • 粘土教室
    • 作ってすぐに色つけが出来る楽焼と、本格的な焼物の本焼の二つを体験できる。そのほか、紙粘土とカップに絵を描くクレヨンカップがある。
  • 工作教室
    • 動物の型紙に合わせてウレタンを切り、それを貼り付けて人形を作ったり、ウレタン万華鏡を作ったりすることができる。
  • EB教室
    • EBとは電子線のこと。特殊な石膏基板に絵を描き、その上から樹脂材を塗って電子光線で焼き付ける。
世界の子どもの絵
日本を含む116か国から児童画を収集している。
企画展
年間を通じて様々な企画展が開催されている。併せて体験イベントが行われることもある。
図書室
世界37か国(約5000冊)の図書を所蔵。
喫茶室
営業日は土曜日、日曜日、祝日。
屋外施設
  • はなのき広場
  • 妖精の棲む浮かぶ島
  • 芸術の森
  • ふれあい広場

利用案内

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  • 開館時間: 9:00 - 17:00
  • 休館日: 月曜日、祝日の翌日、年末年始、展示替日
  • 入館料: 一般 300円(展示内容により変更有り)、小・中学生 100円(同)

交通アクセス

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ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 1987年5月4日、岡崎市制70周年記念博覧会「葵博」でテーマ曲の発表会が行われ、冨田勲も出演した[8]
  2. ^ 「妖精の棲む浮かぶ島」の建設費1億円を寄付した後藤真利社長は篤志家として知られ、そのほか矢作橋ふもとの「出合之像」の建設費として約1,200万円、岡崎市図書館交流プラザの開館記念品としてピアノ3台を寄付した[10][11][12]。なお、マキタ元会長の後藤十次郎(1897年明治30年) - 1978年(昭和53年))は岡崎市竜美丘会館の建設に際し、1億円を市に寄付している[13][14]

出典

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  1. ^ 『月報 岡崎の教育』2012年8月号” (PDF). 岡崎市教育ポータルサイト OKリンク. 岡崎市教育委員会. 2022年6月13日閲覧。
  2. ^ 岡崎市議会 昭和55年3月 定例会 03月13日-04号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2020年7月23日閲覧。
  3. ^ 岡崎市議会 昭和56年12月 定例会 12月08日-21号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2020年7月23日閲覧。
  4. ^ 市政だより おかざき No.542” (PDF). 岡崎市役所. pp. 2-5 (1985年4月15日). 2020年3月8日閲覧。
  5. ^ 館内のご案内 | 岡崎市ホームページ
  6. ^ 岡崎市議会 昭和58年12月 定例会 12月12日-21号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2021年3月14日閲覧。
  7. ^ 市政だより おかざき No.552” (PDF). 岡崎市役所. p. 8 (1985年9月15日). 2020年3月8日閲覧。
  8. ^ 市政だより おかざき No.593” (PDF). 岡崎市役所. pp. 12-13 (1987年6月1日). 2020年3月8日閲覧。
  9. ^ 岡崎市議会 平成4年3月 定例会 03月02日-01号”. 岡崎市 会議録検索システム. 2021年3月14日閲覧。
  10. ^ 『中日新聞』1990年2月25日付朝刊、三河総合、19面、「日吉丸と蜂須賀小六出会いの石像 矢作川の伝説 矢作橋のたもとに 岡崎 後藤社長の贈り物」。
  11. ^ 東海愛知新聞』1990年2月25日、1面、「日吉丸と小六の伝説を〝再現〟 矢作橋西詰めに石像」。
  12. ^ 市政だより おかざき No.660” (PDF). 岡崎市役所. p. 2 (1990年3月15日). 2020年7月18日閲覧。
  13. ^ 東海愛知新聞』1980年1月1日。
  14. ^ ものづくり中部の革新者たち Ⅱ 後藤十次郎” (PDF). 中部産業遺産研究会. 2021年12月30日閲覧。
  15. ^ 鎌田旭昇 (2020年12月20日). “<三河撮りある記>(53)おかざき世界子ども美術博物館”. 中日新聞. https://www.chunichi.co.jp/article/173267 2021年3月15日閲覧。 
  16. ^ 『月報 岡崎の教育』2012年8月号” (PDF). 岡崎市教育ポータルサイト OKリンク. 岡崎市教育委員会. 2022年6月13日閲覧。
  17. ^ 芳賀 徹”. 公益財団法人日本文化藝術財団. 2022年6月29日閲覧。
  18. ^ 芳賀徹さん 県立美術館の新館長に就任 「静岡を徳川文化研究の中心に」”. リビング静岡 (2010年5月8日). 2022年6月23日閲覧。

外部リンク

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