うたたねひろゆき
うたたね ひろゆき(1966年6月15日 - )は、日本の男性漫画家、イラストレーター、同人作家。新潟県長岡市出身。妻は同じく漫画家の蘭宮涼。宇宙作家クラブ会員。
略歴
[編集]10代の頃から漫画を投稿し始めるも、漫画家になる気はなかった。大学卒業後は就職し、友人の同人誌の手伝いをする。これがきっかけで、漫画の仕事の依頼が来るようになった[1]。
初期は成人誌で活動していたが、作品集『COUNT DOWN』刊行後は青年誌に活動の場を移している。青年誌での作品は、『セラフィック・フェザー』や『天獄』など。デビュー以来、少女の肢体をエロティックに描く作家として評価されている。
また、人気同人サークル「UROBOROS」を主宰し、成人向け同人誌を多数執筆していることでも知られる。オタクを自認しており、掲載誌の近況コメントなども、自身の参加した同人誌即売会やフィギュアなどの話題が多い。
『コンプティーク』(角川書店)で「リスティス」を連載していた当時はわたぬきほづみのペンネームを使用していたが、『電撃王』(アスキー・メディアワークス)へ移籍した後は、うたたねひろゆき名義に統一。名義変更の際には、「わたぬきほづみ失踪」のジョーク記事が誌面に掲載された。[2]
ペンネームの「うたたねひろゆき」「わたぬきほづみ」はそれぞれ漢字で「一二三四五」「四月一日八月一日」と書き、当初は漢字の表記を用いていた。初作品集『COUNT DOWN』の表題は「一二三四五」→「5・4・3・2・1」→「カウントダウン」の連想で付けられている。近年、目の焦点が合いにくくなる眼病を患い、ペン入れ自体が難しくなり、作品数を絞ってはいるが、その美しい筆致は健在である。
影響を受けたイラストレーターに安彦良和、いのまたむつみを挙げている[3]。
作品リスト
[編集]漫画
[編集]- 闇語り =鬼哭の章=(少年サンデー大別冊)
- COUNT DOWN(短編集、富士美出版、成人向け作品)
- NEVES(サイバーコミックス掲載)
- トップをねらえ! アストロ兵団(コミックガンバスター2掲載)
- セラフィック・フェザー(原作:森本洋→武田俊也、月刊アフタヌーン、講談社、1993年 - 2008年、全11巻)
- 大合作(月刊アフタヌーン1997年2月号)
- 誘惑 エロティック・エキセントリック
- リスティス(コンプティーク→電撃王→月刊コミック電撃大王、1992年 - 休載中、メディアワークス、既刊2巻)
- 禍神風塵帖(アクションHiP→月刊コミック電撃大王)
- グラス・ガーデン(アフタヌーンシーズン増刊)
- 天獄 -HEAVEN'S PRISON-(ウルトラジャンプ、2002年 - 2015年、集英社、全12巻)
- PROJECT G げんしけん「同人誌」
- バレット×ファング(COMIC MeDu、2019年 - 連載中、既刊1巻)
アニメ
[編集]- 美少女戦士セーラームーンS(原画)
- アイドル防衛隊ハミングバード(『ザッピングdeショッキング』特典ポスター)
- クール・ディバイシスシリーズ(『SACRED GIRL 聖少女』原作)
- 誘惑COUNT DOWN(原作)
- 誘惑COUNT DOWN 鏡(原作)
- Hi・Me・Go・To(企画、原作)
- 新世紀エヴァンゲリオン(原画)
イラスト
[編集]ゲーム
[編集]- ザ・クイーン・オブ・デュエリスト(キャラクターデザイン、イベント原画)
- バーチャコール(キャラクター原案)
- ステラアサルトSS(キャラクターデザイン、ゲーム中では使用せず)
- 麻雀四姉妹 若草物語(キャラクター原案)アーケードゲーム、セガサターンにも移植
- エヴァと愉快な仲間たち 脱衣補完計画!(イベント原画)
- イノセントティアーズ(キャラクターデザイン、3Dキャラ監修)
その他
[編集]- エヴァンゲリオン ANIMA(キャラクターデザイン)
- SRカプコン リアルフィギュアコレクション(ブリス化デザイン)