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うしかい座シータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うしかい座θ星[1]
Theta Boötis
星座 うしかい座
見かけの等級 (mv) 4.05[1]
4.02 - 4.07(変光)[2]
変光星型 疑わしい[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  14h 25m 11.79703s[1]
赤緯 (Dec, δ) +51° 51′ 02.6769″[1]
赤方偏移 -0.000039[1]
視線速度 (Rv) -11.60 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -235.40 ミリ秒/年[1]
赤緯: -399.07 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 68.82 ± 0.14ミリ秒[1]
(誤差0.2%)
距離 47.39 ± 0.1 光年[注 1]
(14.53 ± 0.03 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 3.2[注 2]
物理的性質
半径 1.733 R[3]
質量 1.41 M[4]
表面重力 195 m/s2[5]
自転速度 31.8 km/s [5]
スペクトル分類 F7V [1]
光度 4.131 L[3]
表面温度 6,265 K[3]
色指数 (B-V) +0.50[6]
色指数 (U-B) +0.01[6]
色指数 (R-I) +0.25[6]
金属量[Fe/H] -0.14[3]
年齢 4.2 ×109[3]
他のカタログでの名称
アセルス・プリムス
うしかい座23番星[1]
BD +52 1804[1]
FK5 531[1], HD 126660[1]
HIP 70497[1], HR 5404[1]
SAO 29137[1]
LTT 14245[1]
NSV 6669[1]
Template (ノート 解説) ■Project
うしかい座θ星B[7]
Theta Boötis B
見かけの等級 (mv) 11.458[7]
位置
元期:J2000.0[7]
赤経 (RA, α)  14h 25m 11.5865s[7]
赤緯 (Dec, δ) +51° 49′ 53.111″[7]
赤方偏移 -0.000059[7]
視線速度 (Rv) -17.688 km/s[7]
固有運動 (μ) 赤経: -231.6 ミリ秒/年[7]
赤緯: -411.7 ミリ秒/年[7]
物理的性質
質量 0.21 M[4]
スペクトル分類 M2.5V [7]
表面温度 3,500 K
地球から見た位置 (主星との関係)
角距離 69.6″[8]
軌道要素と性質
主星からの平均距離 1.01 ×103 AU
公転周期 (P) ~25,600 年[4]
他のカタログでの名称
BD +52 1804B[7]
HD 126660B[7]
LTT 14246[7]
Template (ノート 解説) ■Project

うしかい座θ星(θ Boo / θ Boötis)は、うしかい座に位置する4等星の恒星である。

紀元前4300年頃に、天の北極の最も近くにあったが[9]、現在は天の北極からはだいぶ離れている。

4.02から4.07等級とわずかに明るさが変化しているが、変光星型など詳しい性質は明らかになっていない[10]。 地球から見て約70離れた位置に11等級の暗い星がある。この星は赤色矮星で、主星より約1,000AU離れている。重力の相互作用を及ぼし合っているのかは明らかでないが、固有運動がほぼ同じで、相対的な位置関係や、それぞれの距離推定からして、連星系であると考えられる[4]

名称

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ラテン語で「ロバの初めての仔」という意味のアセルス・プリムス(Asellus Primus)という固有名を持つ。うしかい座のこの付近には、アセルス(ロバ)という固有名を持つ星が3つ並んでおり、2番仔を意味するアセルス・セクンドゥス(Asellus Secundus)がι星、3番仔を意味するアセルス・テルチウス(Asellus Tertius)がκ星となっている。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t SIMBAD Astronomical Database”. Results for tet Boo. 2017年5月9日閲覧。
  2. ^ a b GCVS”. Results for NSV 6669. 2017年5月9日閲覧。
  3. ^ a b c d e Boyajian, Tabetha S.; et al. (2012-02), “Stellar Diameters and Temperatures. I. Main-sequence A, F, and G Stars”, Astrophysical Journal 746 (1): 101, Bibcode2012ApJ...746..101B, doi:10.1088/0004-637X/746/1/101 
  4. ^ a b c d Tokovinin, Andrei (2014-04), “From Binaries to Multiples. II. Hierarchical Multiplicity of F and G Dwarfs”, Astronomical Journal 147 (4): 87, Bibcode2014AJ....147...87T, doi:10.1088/0004-6256/147/4/87 
  5. ^ a b Rachford, Brian L.; Foight, Dillon R. (2009-06), “Chromospheric Variability in Early F-Type Stars”, Astrophysical Journal 698 (1): 786-802, Bibcode2009ApJ...698..786R, doi:10.1088/0004-637X/698/1/786 
  6. ^ a b c 輝星星表第5版
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m SIMBAD Astronomical Database”. Results for tet Boo B. 2017年5月9日閲覧。
  8. ^ The Washington Double Star Catalog: 12-18 hour section”. USNO. 2017年1月19日閲覧。
  9. ^ Thanjan, Davis K. (2011-01-12), Pebbles, Morgan Hill, CA: Bookstand Publishing, p. 44, ISBN 978-1-58909-817-6 
  10. ^ VSX: Detail for NSV 6669”. AAVSO. 2017年1月20日閲覧。

外部リンク

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