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我孫子駅 (大阪府)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あびこ駅から転送)
我孫子駅
1号出入口(2024年12月)
あびこ
Abiko
M26 長居 (1.2 km)
(1.9 km) 北花田 M28
地図
所在地 大阪市住吉区苅田七丁目12-21
北緯34度35分57秒 東経135度30分46秒 / 北緯34.59917度 東経135.51278度 / 34.59917; 135.51278座標: 北緯34度35分57秒 東経135度30分46秒 / 北緯34.59917度 東経135.51278度 / 34.59917; 135.51278
駅番号  M27 
所属事業者 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
所属路線 御堂筋線
キロ程 19.5 km(江坂起点)
箕面萱野から27.9 km
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
16,559人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
32,768人/日
-2023年-
開業年月日 1960年昭和35年)7月1日[1]
* 駅名標や路線図など営業案内では仮名書きの「あびこ」表記が用いられる。
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我孫子駅(あびこえき)は、大阪府大阪市住吉区苅田七丁目にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 御堂筋線駅番号M27

案内表示・駅名標などは「あびこ駅」と平仮名表示に統一されているが[2]、正式表記は漢字の「我孫子駅」であり、乗車券類などに使用されている[3]

2号出入口(2008年8月)

概要

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東三国駅から続いた御堂筋線における大阪市内の駅は当駅が最南端となる(南隣の北花田駅からは堺市に入るため)。

主な利用客は、住吉区民のほか、隣の東住吉区民や、松原市天美地区と当駅を結ぶ北港観光バスが乗り入れているため、当該市民などである。

また、1987年昭和62年)の中百舌鳥駅延伸開業までは、金岡車庫(現在の地下鉄新金岡駅前)より南海バスが乗り入れていた。周囲に鉄道路線が無かった関係で、堺市北花田・新金岡地区からバスを乗り継いで当駅を利用する乗客が多くあった。

当駅始発列車は初発上り1列車(中百舌鳥車庫より回送)と平日朝ラッシュ時8時台の概ね9分間隔に6列車(主に通勤客の着席需要)が設定されている[4]2015年(平成27年)3月までは平日夕方にも数本設定があった。また、長居陸上競技場(最寄駅:長居西田辺)で大規模なスポーツ競技大会が開催された場合には、天王寺駅発着の列車を当駅まで延長運転する場合がある[注 1]。また、新淀川付近で行われるなにわ淀川花火大会開催時には中津駅 - 当駅間で臨時列車が運行されている。

毎年2月1日から7日にかけて、吾彦山大聖観音寺(あびこ観音)で「節分厄除大法会」が行われており、期間中は大阪府下から多くの参拝客が訪れ、当駅からJR我孫子町駅付近まで数百店の屋台が立ち並び、車両通行止や歩行者天国等の交通規制が実施され大変な混雑となる。

かつて駅付近に大阪市交通局我孫子検車場があった(御堂筋線・四つ橋線車両の工場を併設)。その関係で四つ橋線の車両も重要検査を受けるため、大国町駅 - 当駅間で回送列車も走っていた。

歴史

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駅名の由来

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周辺の地名「我孫子」および駅西側ある吾彦山大聖観音寺の別名「あびこ観音」による。

案内上の表記が平仮名なのは、千葉県我孫子市東日本旅客鉄道(JR東日本)我孫子駅との区別ではなく、難読であるため(中百舌鳥駅難波駅も同様)[3]

駅構造

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なかもず方面行きホーム(2008年8月)
なかもず方面行きホーム(2024年12月)

相対式ホーム2面2線を有する地下駅。改札口は両ホームそれぞれに中百舌鳥側端とホームほぼ中央、合計4か所にあり、互いのホームは南北2本の連絡通路で結ばれている。北側1号出入口(北行きホーム)に下りエスカレーター、2号出入口(南行きホーム)に上りエスカレーターが、南側3号出入口(北行きホーム)と4号出入口(南行きホーム)にエレベーターがある。

トイレは改札内各ホームにあり、どちらもオストメイトに対応した多機能トイレがある。 建設当初の計画では、相対式ホームを備えた幅員12尺(現在の単位で3.6 m)の高架駅の予定であった。1939年(昭和14年)10月10日に設計変更され、現在の地下式ホームとなっている[7]

当駅は、天王寺管区駅に所属しており、長居駅の被管理駅である。

のりば

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番線 路線 行先
1 M 御堂筋線 なかもず方面[8]
2 天王寺なんば梅田箕面萱野方面[8]

我孫子検車場

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浅香中央公園にある我孫子検車場跡のモニュメント

当駅の中百舌鳥寄りには引き上げ線があり、かつては我孫子検車場と結んでいた出入庫線だったものの一部である。我孫子検車場は1954年に開設。続く工場施設が1962年に開設。御堂筋線車両だけでなく四つ橋線車両も合わせた大阪市交通局の一大主力車両基地であった。その後、四つ橋線の延伸に伴い新設の緑木検車場に一部業務を移管、中百舌鳥延伸時に新たな御堂筋線車両基地として中百舌鳥検車場が開設されたことで、我孫子検車場は閉鎖され、同時に出入口は封鎖された[9]。我孫子検車場は運用時代から騒音などで沿線住民から移転するべきという声が多数あった事に加えて、御堂筋線は9両化(現在は大阪最長10両編成)を目指していたため、8両編成が限度だった我孫子検車場は廃止された。検車場への線路を引き上げ線として活用し、当駅発着の折り返し列車が平日朝ラッシュ時に設定されている。(2015年までは平日夕方~夜間にも折り返し列車が設定されていた) 2006年までは引き上げ線にて夜間留置も行われていたが、現在は行われていない。

検車場跡地には、浅香中央公園・住吉スポーツセンター大阪市立我孫子南中学校等の文教施設が建設されている。浅香中央公園には、30系の3011号車(最終出庫車)の車両番号プレート等をはめ込んだ記念碑と車輪が置かれ、銅像が立っている。

利用状況

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2023年11月7日の1日乗降人員32,768人(乗車人員:16,559人、降車人員:16,209人)である[10]。周辺の駅と比較して乗降人員が多く、天王寺駅以南の御堂筋線の駅では中百舌鳥駅、長居駅に次ぐ第3位である。

年度別利用状況(大阪府統計年鑑より)
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員
1981年 11月10日 22,538 21,332 43,870
1985年 11月12日 23,468 22,665 46,133
1987年 11月10日 18,968 18,623 37,591
1990年 11月06日 17,718 17,189 34,907
1995年 [注 2]2月15日 17,093 16,912 34,282
1998年 11月10日 17,591 16,508 34,099
2007年 11月13日 17,320 16,897 34,217
2008年 11月11日 17,341 16,847 32,188
2009年 11月10日 16,877 16,470 33,347
2010年 11月09日 16,707 16,421 33,128
2011年 11月08日 17,199 16,873 34,072
2012年 11月13日 16,838 16,406 33,244
2013年 11月19日 17,053 16,747 33,800
2014年 11月19日 17,341 16,970 34,311
2015年 11月17日 17,074 16,782 33,856
2016年 11月08日 17,023 16,701 33,724
2017年 11月14日 17,503 17,158 34,661
2018年 11月13日 17,629 17,304 34,933
2019年 11月12日 18,073 17,637 35,710
2020年 11月10日 15,759 15,521 31,280
2021年 11月16日 15,416 15,073 30,489
2022年 11月15日 15,876 15,656 31,532

駅周辺

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あびこ駅前。1号出入口(写真右)と地下鉄あびこ中央商店街(2008年7月)

周辺は商店街スーパーマーケットドラッグストアマンション・医療機関が立ち並び、昼夜問わず人通りが多く賑やかである。また大学高校が立地する関係で、学生・生徒が多い。かつて住吉区の中心部は南海線住吉大社駅周辺であったが、当駅の開業以後は急速に発展し商業的中心となっている。

2003年平成15年)より年に一度、よさこい踊りを中心とした『あびんこ祭』を開催し地域発展に力を入れている。

社寺

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商業施設

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学校

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金融機関

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医療機関

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その他

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バス路線

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最寄停留所は地下鉄あびこ地下鉄あびこ駅前となる。以下の路線が乗り入れ、大阪シティバスおよび北港観光バス[11]により運行されている。

地下鉄あびこ
地下鉄あびこ駅前

隣の駅

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( ) 内は駅番号を示す。

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
M 御堂筋線
長居駅 (M26) - あびこ駅 (M27) - 北花田駅 (M28)

脚注

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注釈

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  1. ^ 長居駅には折返し設備がないため。
  2. ^ 1996年に行われた調査であるが、会計年度上は1995年度となる。

出典

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  1. ^ a b “れとろ探訪:地下鉄長居駅”(加古信志、毎日新聞、2014年7月24日)
  2. ^ あびこ”. Osaka Metro. 2020年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
  3. ^ a b なんば、あびこ、なかもず… 駅名なぜひらがな表記?”. 乗りものニュース (2018年11月16日). 2023年1月7日閲覧。
  4. ^ あびこ(Osaka Metro)駅 OsakaMetro御堂筋線 時刻表”. 2024年3月25日閲覧。
  5. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第8号、鉄道ジャーナル社、1987年7月、122頁。 
  6. ^ 御堂筋線あびこ駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2021年7月19日。オリジナルの2021年7月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210722231332/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20210719_abiko_homesaku.php2021年7月22日閲覧 
  7. ^ 大阪市高速鐡道設計要覧 - 大阪市電気局高速鉄道課 著,昭和3年5月
  8. ^ a b Osaka Metro|あびこ”. 大阪市高速電気軌道. 2024年3月23日閲覧。
  9. ^ 鉄道ファン 2003年2月号(通巻502号)特集:短絡線ミステリー6「地下鉄の謎」Part Ⅳ かくれた留置線 p.50 交友社
  10. ^ 路線別乗降人員(2023年11月7日 交通調査日)” (PDF). Osaka Metro. 2024年11月28日閲覧。
  11. ^ 2016年6月30日まで日本城タクシーが運行していた(2016年6月30日【路線バス】日本城タクシー(株)運行乗合バスの運営を引継ぎます - 北港観光バス2016年6月30日)

関連項目

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外部リンク

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