女神異聞録ペルソナ
ジャンル | RPG |
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対応機種 |
PlayStation Windows 95/98 PlayStation Portable |
開発元 | アトラス |
発売元 |
PlayStation アトラス Windows アスキー (企業), デジキューブ PlayStation Portable アトラス |
ディレクター | 岡田耕始 |
美術 | 金子一馬 |
シリーズ | ペルソナシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
PS、Win…CD-ROM1枚 PSP…UMD |
発売日 |
PlayStation 1996年9月20日 1996年12月14日 Windows 1999年3月25日 PlayStation Portable 2009年4月29日 2009年9月22日 2010年4月11日 2010年4月11日 |
対象年齢 |
PlayStation Portable CERO:B(12才以上対象) ESRB:T (13歳以上) PEGI:「16」 OFLC(豪州): M |
売上本数 | PS:50万本(ベスト版含む)[1] |
『女神異聞録ペルソナ』(めがみいぶんろく ペルソナ、PERSONA BE YOUR TRUE MIND)は、1996年9月20日にアトラスより発売されたPlayStation用ゲームソフト。
概要
PS初の真・女神転生グループの作品であり、ペルソナシリーズの第1作でもある。
敵として出現する悪魔との会話交渉や悪魔合体の存在、魔法・アイテム名など女神転生シリーズの流れを汲みつつも、表題ともなっている「ペルソナ」等の新たな要素を多数搭載したジュブナイル型伝奇ロールプレイングゲームである。「ペルソナ」は主人公達が使う特殊能力の名称であり、ストーリーやテーマにも大きく関わっている。このタイトル冠は『ペルソナ2』以降では外されたため、本作の略称を「女神異聞録」や「異聞録」や「P1」と略す場合もある。なお、『女神異聞録デビルサバイバー』発表の際に「異聞録」は正統な女神シリーズの係累に含まれた外伝である事が語られている[2]。
製作スタッフはディレクターに岡田耕始、アートディレクションに金子一馬と前作(真・女神転生デビルサマナー)と同様の布陣だが、シナリオに当時新人だった里見直が抜擢されている。岡田の「女神転生を知らないユーザーにプレイしてもらいたい」という意向[3]によって従来の女神転生シリーズから大胆に変更が加えられており、新規のファン層を獲得した。
物語は序盤の主人公の行動で2つに分岐し、それぞれが大きく異なった内容となっている。本筋のシナリオは「セベク篇」、校内で起こったもう1つのシナリオは「雪の女王篇」と呼ばれる。
1作目ということもあってか、時間のかかる戦闘やセーブポイントの少なさなどの欠点も指摘されており[4]、これらの点は『ペルソナ2』で大きな変更・改善が施された。
スクウェア・エニックス(当時 エニックス)の漫画雑誌『月刊Gファンタジー』から同名のコミック(著:上田信舟)が発売され、コーエーからはCDドラマも発売された。また、ノベライズもされている。
テレビCMは、男子生徒(主人公)と女子生徒(園村麻希)の2バージョンあり、内容はエルミン学園の生徒が「もしも僕が悪魔でも、友達でいてくれますか?(男子)」、「もしも私が悪魔でも、好きと言ってくれますか?(女子)」と問いかけ、CGで演出されたペルソナ「ヴィシュヌ」が出現するというもの。
岡田の意向では身近な部分で感情移入をしやすくする為に物語の中心を高校においた。思春期の戸惑いや人の価値観、大人への成長などのテーマと同時にキャラクターの表現する部分では悪魔の存在を強調したいと述べている[5]。
漠然と見据える未来への夢、希望、不安。いくつもの思惑が交錯された学園生活の中で未来の自分の姿が見えると言われた占い遊びの話は行動に転ずる生徒も出る事となる。
ペルソナは仮面という意味を持ち「誰でも別の人格を持ち合わせている」事が根底にあり、共通の夢をみたりと自分でも知らなかった自我の目覚めなどの様々な発見に近いものがタイトルに込められている[6]。
ストーリー
主人公は瀬田区御影町という街にある学園「聖エルミン学園」に通っており、文化祭の準備中に好奇心から、半信半疑で軽い遊び(未来の自分の姿が見える遊び)を思い立つ。「ペルソナ様」(部屋の四隅に四人が立ち、最初の人は次の角に向かって走り角の人にタッチする。タッチされた人は次の角の人へ向かって走りタッチするを繰り返す遊びだが、この遊びを四人でやると最後の角に人がいないのでそこで終わりとなる)と呼ばれる降霊儀式により突然すすり泣く女の子が出現し、謎の青い雷に打たれて意識を失ってしまった主人公達はクラスメイトの園村麻希の見舞いを兼ねて精密検査のために御影総合病院に赴く。一連の神秘的な出来事によって、心の奥底に潜む自分の多面性~別なる自分~の力である”ペルソナ”に目覚め始める。
しかし、その見舞いの最中、地震に襲われ病院は迷宮と化す。蘇った死体に襲われる絶体絶命の状況の中、少年達の体から湧き出る不思議な力、ペルソナがあった。ペルソナを使いやっとのことで病院を脱出した少年達であったが異変は病院だけでなかった。街全体が不思議な力場に覆われ街から出ることも入ることもできなくなっており、しかも悪魔達があちこちに出現していた。少年達は「ペルソナ」を使いこの異変に立ち向かっていくことになる。
本作は異変の発端として2種類の原因が用意されている。聖エルミン学園での行動内容の結果でどちらかのシナリオを選ぶことになる。
- セベク編
- 最近この街には「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション」通称「SEBEC(セベク)」と呼ばれる怪しい雰囲気を持つ会社が進出しており、住民達はその存在を不審に思っていた。少年達はセベクが事件の発端だと睨みセベク本社へ侵入、神取と対峙するが御影町とよく似た異界へ飛ばされてしまう。異界を駆け抜け再び神取と対峙すると、セベクは若い少年少女たちの願望をエネルギー源に世界を改変する装置を開発しており、園村麻希の強大な願望により異界と化した御影町が誕生したという真相を知る。神取を倒し、アヴィデア界にてパンドラを倒したことで園村麻希の病気が快復。御影町はいつもの姿を取り戻したのだった。
- 雪の女王編
- 異変に襲われ一旦学園に戻った少年達は学園で「雪の女王」にまつわる情報を知り、体育館で「スノークイーンマスク」を手に入れた。高見冴子が昔を懐かしんで仮面をつけた瞬間、学園は異界に閉ざされ、冴子は仮面に取り付かれてしまう。仮面を外すには鏡の破片が必要となるが3つの塔に行って鏡の破片を集めなければならず、少年たちはヒュプノス・ネメシス・タナトスの3つの塔へ潜入する。集めた鏡を冴子に見せると仮面が外れたが最後には氷の城からの脱出が待ち構えている。夜の女王に勝利した少年達は異界と化した学園を抜け平和な世界に戻るのだった。
スタッフ
- PS版
- ディレクション - 岡田耕始
- メインプランニング - 井手隆之
- アートディレクション - 金子一馬
- メインデザイン - 渡部正久
- メインプログラム - 高木秀俊
- メインサウンド - 青木秀仁
- イベント・コマンドプログラム - 松本尚史
- ダンジョン・コマンドプランニング - 丸山智寛
- ダンジョングラフィック・コマンドデザイン - 本堂雅史
- ダンジョンテクスチャデザインアシスト - 杉山ルナ、岩崎智美
- コマンドデザインアシスト - 佐藤佐和子
- バトルプランニング - 八巻良和
- バトルプログラム - 金田直美
- ペルソナグラフィック・エフェクトデザイン - 松田英輔
- マップ・イベントモードプランニング - 藤岡一樹
- コンタクトプランニング - 境一憲
- マップ・コンタクトプログラム - 勝山太司
- マップグラフィック・OP/ED CG - 鈴木正勝
- シナリオ・イベントプランニング - 里見直
- イベント・コンタクトプランニング - 高橋万葉
- エクストラシナリオイベントプランニング - 細野雄士、秋山豊
- イベントBGグラフィック - 福沢綾子、河崎淳
- メッセンジャーグラフィック - 片岡いずみ
- プログラムアシスト - 山口太
- OP/ED・イベント・P.R.CG - 五十嵐達也、副島成記、野口暁、村上哲也、塩哲
- CGアシスト - 白石恵
- カジノ・マニュアルプランニング - 三島憲一
- カジノプログラム - 坂本拓己
- カジノ・モンスターグラフィック - 高島志郎
- サウンドコンポーザー - 沖辺美佐紀、土屋憲一、目黒将司
システム
ゲーム中では心理学におけるペルソナの説明がされているが、この作品での「ペルソナ」とは、神や悪魔の姿を取って現れる「もうひとつの人格」である。「ペルソナ様」と呼ばれる儀式(イニシエーション)を行い、フィレモン(後述)の前で自分の名前を答えることができた者だけが行使できる特殊能力である。ペルソナを行使できる者は「ペルソナ使い」と呼ばれる。各ペルソナはタロットカードの大アルカナで分類されている。
本作のペルソナのデザインは従来の女神転生シリーズの悪魔のデザインを継承しているものもあるが、多くは完全に新規にデザインされており、ペルソナの名前どおり仮面をつけたデザインとなっている。
- スペルカード
- ペルソナの素材となる悪魔の召喚に必要なカード。戦闘中に「CONTACT」コマンドで敵悪魔と交渉して入手する。悪魔には「INTEREST/興味」、「JOY/喜び」、「ANGER/怒り」、「FEAR/恐怖」、の4種類の感情があり、悪魔の性格とキャラクターの交渉方法に応じていずれかの感情が上昇する。興味の感情を最大まで上げることが出来ればスペルカードを貰うことができる。怒りを最大にしてしまうと奇襲を喰らい、恐怖の感情を上げると逃げられてしまう。
- 合体
- スペルカードを「ベルベットルーム」(女神転生シリーズの「邪教の館」に相当する施設)に持って行き、スペルカードによって召喚された2体の悪魔を合体させることで「ペルソナ」にすることができる。手に入るペルソナの種類は悪魔の組み合わせによって決まる。また、合体事故でしか作れない「愚者」の大アルカナのペルソナや「封神具」と呼ばれるアイテムを合体時に消費することで作成できる特殊なペルソナもある。
- 降魔
- 作成したペルソナはベルベットルームの「降魔 / 消去」でキャラクターに降魔させることができる。ペルソナを降魔することでキャラクターの各パラメータが増減し、ペルソナの防御相性を得ることができる。また、ペルソナの持つ魔法や技を使用できるようになる。1人のキャラクターには最大3体までペルソナを降魔させることができ、「ペルソナチェンジ」によって使用するペルソナを変更できる。ペルソナによって使える魔法や技、防御相性、ステータスなどが異なるため、状況に応じてペルソナチェンジをすることが重要である。ただし、キャラクターのペルソナレベルが、そのペルソナのレベルより低い場合は降魔することができない。また、それぞれのキャラクターには各アルカナの相性が設定されており、キャラクターとペルソナの相性が悪い場合は発動ができず、最悪の場合は降魔すらできない。
- 発動
- 戦闘時に「PERSONA」コマンドを使用することでペルソナを発動させ、ペルソナの持つ魔法や技を使用することができる。なお、ペルソナを発動させるにはペルソナごとに設定されたSP(スピリットポイント)が必要である。戦闘中のペルソナの発動回数が一定値に達するとペルソナのランクが上がり、能力値が上昇したり、新たな魔法や技を覚える。キャラクターとペルソナの相性が最高の場合は特定条件下で潜在能力が発動する場合がある。
- 帰還
- 不要になったペルソナはベルベットルームで帰還させる(消去する)ことができる。ランクを最大値の8まで上げたペルソナを帰還させるとアイテムが入手できる。アイテムは帰還させたペルソナによって決まり、中には特定のペルソナを帰還させることでしか入手できない貴重なアイテムもある。
- かジノ
- コイン、メタルカードを使って様々なゲームのプレイが可能。カジノは街の中に数件存在しており、プレイヤーが手に入れたコインは、どこのカジノでも共用が可能となっている。
- ポーカー
- ハイアンドロー
- ビッグアンドスモール
- レッドアンドブラック
- スロットマシン
- ダイスゲーム
- コードブレイカー
登場人物
声はゲーム版・ドラマCD1版・ドラマCD2版のキャスト。1つしか記載されていないものは特記ない限りドラマCD版のキャストとする。演はテレビCM版のキャスト。
メインキャラクター
- 主人公(デフォルト名なし)
- 声 - 石塚堅 / 石田彰 / 谷山紀章
- 演 - 金子俊之
- アルカナ - 皇帝
- ペルソナ - セイメンコンゴウ(付け替え可)→ アメン・ラー → ヴィシュヌ
- 近接武器 - 片手剣 / 遠距離武器 - マシンガン
- 男性 / 生年月日 - 12月24日 / 星座 - 山羊座 / 身長 - 174cm / 体重 - 56kg / 血液型 - O型[注 1]
- 本作の主人公。聖エルミン学園に通う高校2年生の少年。どんなこともそつなくこなすクールな雰囲気を漂わせている。左耳にピアスをつけている。
- ごく普通に日常を過ごしていたが、御影町に突然発生した異変に巻き込まれることになる。漫画版では幼い頃に双子の兄である和也を事故で亡くしている。
- 『ペルソナ2 罰』では南条とエリーの回想シーンに登場する。また、彼の幻影や本人も登場する(ただし、顔がはっきりと映らない)。
- 漫画版では「なおりん / 藤堂 尚也(とうどう なおや)」、ドラマCD版では「鳴海 優也(なるみ ゆうや)」、小説版では「ジェイ / 朱雀院 慈平(すざくいん じへい)」という主人公の名前になっている。
- マキ / 園村 麻希(そのむら まき)
- 声 - 水沢潤 / 桑島法子 / 白石涼子
- 演 - 山口もえ
- アルカナ - 女教皇
- ペルソナ - マソ(付け替え可)→ ヴェルザンディ
- 近接武器 - 弓 / 遠距離武器 - ハンドガン
- 女性 / 生年月日 - 6月4日 / 星座 - 双子座 / 身長 - 158cm / 体重 - 不明 / 血液型 - AB型
- 主人公のクラスメイト。人に対しては礼儀正しい少女。体が弱いことから1年前に御影総合病院で入院している。美術部所属。友達思いで優しい性格だが、将来への不安と入院で自分だけが取り残されているという孤独感から、大きな心の闇を抱えていた。
- 母子家庭で、仕事で忙しく見舞いになかなか来ることのできない母親に寂しさゆえに反発している。
- 街の異変後、別人のように明るく元気な姿で主人公たちの前に現れるが、彼女はマキの意識体(心)の一部(自分が理想としている姿)が具現化した存在であり、本体は意識体を持たない抜け殻のまま眠り続けている。
- パーティーメンバーとして共に戦うことができるのはセベク篇のみ。
- 『2』では柊サイコセラピーの助手として登場する。
- なんじょうくん / 南条 圭(なんじょう けい)
- 声 - 山野井仁 / 森川智之(幼少期 - 藤田さゆり) / 近藤隆
- アルカナ - 法王
- ペルソナ - アイゼンミョウオウ(付け替え可)→ ヤマオカ
- 近接武器 - 両手剣 / 遠距離武器 - ライフル
- 男性 / 生年月日 - 10月2日 / 星座 - 天秤座 / 身長 - 177cm / 体重 - 62kg / 血液型 - A型
- 主人公のクラスメイト。南条財閥の御曹司で徹底した合理主義者。両親の愛情を金銭でしか受け取ったことがなく、執事の山岡にしか心を開かなかった。上記から大人びた振る舞いや強がりな言動をする。
- 理路整然とした物言いと思考をし、感情的なマークと常に対立する。相当な自信家で自分の出自に誇りを抱いており、当初は他人を見下すような側面が強かったが、「結局人間は心の生き物」とマークの意見に正当性を見出してからは性格も幾分柔らかくなり、人間的にも大きく成長した。
- 神取とは政財界のパーティーで既に面識があり、初めて会ったときから彼には良い印象を抱いていなかったと語っている。異変により病院に現れた悪魔により心の支えであった山岡を失うが、その異変を引き起こしたのが神取であることを知り、明確な敵意を持って彼を追うようになる。
- セベク篇では固定メンバー、雪の女王篇では選択により加入させることが出来る。
- 『2』にも、メインキャラクターとして登場する。
- 『ペルソナ3』に登場する桐条グループは南条からの分家である。
- マーク / 稲葉 正男(いなば まさお)
- 声 - 石塚堅 / 上田祐司 / 吉野裕行
- アルカナ - 戦車
- ペルソナ - オグン(付け替え可)→ スサノオ
- 近接武器 - 斧 / 遠距離武器 - ショットガン
- 男性 / 生年月日 - 7月11日 / 星座 - 蟹座 / 身長 - 167cm / 体重 - 52kg / 血液型 - A型
- 主人公のクラスメイト。正義感が強く頼りがいのある性格である反面、感情が表に出ることが多い。やや短気で直情的な性分から、理論第一の南条としばしば対立している。
- 玲司に対しては、自分と似たものを感じるのか割合に好意的。麻希に淡い恋心を抱いており、頻繁に彼女の見舞いにも訪れているらしい。グラフィティとヒップホップダンスを得意とし、「テイラーズ」というチームを率いている。
- 実家はクリーニング店で過保護な母親(声 - 疋田由香里)をうっとうしがる反面、根は母親想いで異変後には気にかけるような素振りも見せている。
- パーティーメンバーとして共に戦うことができるのはセベク篇のみ。
- ゆきのさん / 黛 ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- 声 - 半場友恵 / 同左 / 伊藤静
- アルカナ - 女帝
- ペルソナ - ヴェスタ(付け替え可)→ ドゥルガー
- 近接武器 - 飛び道具 / 遠距離武器 - ショットガン
- 女性 / 生年月日 - 4月9日 / 星座 - 牡羊座 / 身長 - 170cm / 体重 - 52kg / 血液型 - A型
- 主人公のクラスメイト。ショートヘアにヘアピン。サバサバした言動が特徴的な姉御肌で面倒見が良く、頼れる人として学園の中で一目置かれている。
- 元はかなりの不良だったが、自分を気に掛けて更生に尽力してくれた担任の冴子を尊敬している。現在は写真の勉強をするための留学を希望しており、学校近くのコンビニでのアルバイトと学校生活を両立する日々を送る。学校外の現実社会をいち早く知っており、多くの事に対し冷静沈着な態度をとる。
- パーティーメンバーとして最後まで共に戦うことができるのは雪の女王篇のみ。セベク篇では、序盤のイベントでのみパーティーに参加する。
- 『2』にも、メインキャラクターとして登場する。
- エリー / 桐島 英理子(きりしま えりこ)
- 声 - 半場友恵 / 野上ゆかな / 池澤春菜
- アルカナ - 審判
- ペルソナ - ニケー(付け替え可)→ ミカエル
- 近接武器 - 片手剣 / 遠距離武器 - ライフル
- 女性 / 生年月日 - 9月21日 / 星座 - 乙女座 / 身長 - 164cm / 体重 - 不明 / 血液型 - O型
- 主人公のクラスメイト。容姿端麗な帰国子女で、校内外男女問わず人気が高い。成績も優秀。端々に英単語が飛び出す会話と、「ですわ」等の育ちの良さを感じさせる物腰が特徴的。
- 一見上品でにこやか、誰にでも笑顔を向ける穏やかな性格だが、それは他人の目を気にして彼女自身が作り上げた仮面である。本質は対人的に敏感で多くの人に囲まれたいと思っており、故に誰からも好かれる良い子を演じ、他人に自分の本音を見せることを避けていた。物語が進むにつれて主人公に好意を抱くようになるが、園村麻希のこともあり結局は想いを伝えられずに終わり、その後悔は『2』においても彼女に影を落とすことになる。
- オカルト研究という趣味を持ち、神話などにも詳しい。敵であるはずの実在の悪魔や、明らかな超常現象であるペルソナ様を目の当たりにしても興奮し嬉々とするなど、異変時においても楽天的でマイペースを貫いた。
- セベク篇・雪の女王篇ともに選択メンバー。
- ブラウン / 上杉 秀彦(うえすぎ ひでひこ)
- 声 - 吉川虎範 / 置鮎龍太郎 / 中村悠一
- アルカナ - 正義
- ペルソナ - ネヴァン(付け替え可)→ ティール
- 近接武器 - 槍 / 遠距離武器 - マシンガン
- 男性 / 生年月日 - 1月1日 / 星座 - 山羊座 / 身長 - 不明 / 体重 - 不明 / 血液型 - O型
- 主人公のクラスメイト。染めた髪とゴーグルがトレードマーク。底抜けに陽気なお調子者であり、明るい言動でクラスの人気者。一人称は「俺様」で、「でひゃひゃひゃ」という笑い声が特徴的。
- パーティー内でも悪魔との戦いを忘れてしまうほど明るいセリフを連発するムードメーカーだが、本質は繊細で傷つきやすい心の持ち主。過去のトラウマ[注 2]から人に弱みを見せることを恐れ、今の自分の状況に息苦しさを感じている一面も。
- 中学時代でのいじめが原因で地元を離れ、実家からは決して近くはない御影町の聖エルミン学園に進学した。「ブラウン」は当時の不名誉からつけられたあだ名で、今も事情があって仕方なく使い続けている。
- セベク篇・雪の女王篇ともに選択メンバー。
- 『2』にも登場しており、タレントとして活動している。
- アヤセ / 綾瀬 優香(あやせ ゆか)
- 声 - 倉田雅世 / 豊嶋真千子 / 野中藍
- アルカナ - 魔術師
- ペルソナ - フーリー(付け替え可)→ フレイ
- 近接武器 - 鞭 / 遠距離武器 - ハンドガン
- 女性 / 生年月日 - 3月3日 / 星座 - 魚座 / 身長 - 155cm / 体重 - 不明 / 血液型 - B型
- 主人公のクラスメイト。ツインテールにソバカス。その容姿や言動はコギャルを連想させる。一人称は「アヤセ」。良くも悪くも自分の感情にストレートすぎる性格で、仲間を和ませるのと同時にトラブルメーカーになることも多い。
- 基本的には享楽的で、今が楽しければいい、後のことなんかどうでもいいというスタンス。しかし、全く将来を心配していないわけではなく、考えていないフリをしているだけである。
- セベク篇では選択メンバー[注 3]、雪の女王篇では固定メンバー。
- レイジ / 城戸 玲司(きど れいじ)
- 声 - 山野井仁 / 中井和哉 / 浜田賢二
- アルカナ - 悪魔
- ペルソナ - ブレス(付け替え可)→ モト
- 近接武器 - ナックル / 遠距離武器 - ライフル
- 男性 / 生年月日 - 8月18日 / 星座 - 獅子座 / 身長 - 182cm / 体重 - 75kg / 血液型 - B型
- 主人公のクラスメイト。半年前に転入してきた無口な転校生。趣味は手品。額に傷があり強面で無愛想ではあるが、実は母親思いの少年。常に単独行動だが、信頼と時折見せる優しさがある。
- 神取に対しては個人的な恨みを抱いており、自らの思いを果たすことのみを目的としていた。主人公に同行したのも、当初は信頼関係というよりも利害の一致、目的が果たしやすくなるという打算的な考えからであったが、行動を共にしていくうちに徐々にその意識が変化していく。実は神取とは異母兄弟であり、母親は妾で父親に暴力を振るわれていたことから神取を憎んでいた。なお、額の傷は父親からゴルフクラブで殴られそうになった母親を庇った際に出来たもの。
- パーティーメンバーとして共に戦うことができるのはセベク篇のみ。
- 特定の手順をする事が仲間にする条件となっている。
- 隠しキャラクター的な存在だが、彼を仲間にしないと発生しないイベントも多い。
- 『2』にも伝説のグローブを持った青年となって登場する。
サブキャラクター
- 高見 冴子(たかみ さえこ)
- 声 - 住友優子
- 主人公達の担任。担当は英語。明るくさばさばとした性格で、気さくさから生徒達からは高い人気がある。エルミンOG。
- 『2』で七姉妹学園に異動する。お酒には弱く、ビール1杯で酔っ払いと化し、教師達の飲み会で反谷教頭の禿頭を叩いて笑い転げた為に「冴子先生にお酒はご法度」という教師間の暗黙の了解が出来た。昔は演劇部でスターであり、事件さえ無ければ女優を目指していたらしい。
- 吉野 夏美(よしの なつみ)
- 保健室の先生。料理はあまり得意ではないらしく、雪の女王篇ではその一面が垣間見える。なお、歴代彼氏には全員コンビニ弁当ばかりだった為に振られているが、本人は気づいていない。
- 大石(おおいし)
- 聖エルミン学園の校長。生徒思いで柔和な女性。昔は古いタイプの教師だったが、花を愛する少年に触れ合った事で今の教師になった。冴子の事を信頼している。雪の女王編の冒頭で主人公たちに数年前にあった事件を話してくれる。
- ハンニャ / 反谷 孝志(はんや たかし)
- 声 - 町田政則
- 聖エルミン学園の教頭。理由も聞かずに一方的に説教するなど、生徒に非常に厳しくあたるので生徒の人気はかなり低い。モデルはアトラスの半谷孝志[8]。『2』で七姉妹学園に異動し、校長となる。
- トロ / 横内 健太(よこうち けんた)
- 声 - 太田真一郎
- 聖エルミン学園2年生。トロというあだ名は言動がゆっくり、所謂とろいから。肥満体の内気な少年。かなりの食いしん坊だが、乳製品は大の苦手。
- アヤセに告白したが手酷く振られたことがある。実は彼もペルソナ使いで、雪の女王篇ではペルソナの暴走を引き起こした。ペルソナは昔飼っていた亀の死のトラウマから来ている。モデルはアトラスの藤岡一樹[8]。『2』でも噂屋として登場する。
- 黒瓜 勉(くろうり つとむ)
- 声 - 吉本収一朗 / 野村勝人
- 聖エルミン学園2年生。通称「悪魔君(あくまくん)」。オカルトに詳しいが、その知識はあまり正確ではない。運動が大の苦手。
- 自宅には黒魔術や悪魔に関する本が2000冊以上あり道具も揃っていると噂され、秘術に勤しむため毎夜毎晩部屋から奇声がするらしい。『真・女神転生デビルサマナー』に登場する磯野刑事の甥にあたる。モデルはアトラスの磯貝正吾[8]。
- 姫野 由子(ひめの ゆうこ)
- 聖エルミン学園2年生。麻希の友人。家計のためにバイトをしているけなげな少女。マキの作り出した世界では恵まれた環境に居たために高飛車になっていた。
- ただしくん
- 聖エルミン学園2年生。「サトミタダシ」の店主(声 - 西脇保)の息子。フェンシング部所属。たまきちゃんとはいつもケンカばかりしているが、事件が起きて付き合うようになった。成績や学校の登校時間がギリギリであり、自らボーダーと名乗っている。モデルはシナリオ担当の里見直[8]。
- たまきちゃん / 内田 たまき(うちだ たまき)[9]
- 『真・女神転生if...』の女性主人公。聖エルミン学園2年生。悪魔が出現した後の話から軽子坂高校で起こった事件にも関わっていたらしい。フェンシング部所属。ただしくんの彼女で、付き合った理由は安心するし飾らなくていいからで「私ぐらい構ってあげなきゃ可哀想でしょ」と幸せそうに微笑んだ。モデルは女優の内田有紀[10]であり、フェンシング部は彼女が所属していた部でもある。
- 内藤 陽介(ないとう ようすけ)
- 聖エルミン学園2年生。文武両道の爽やかイケメンだが今どき珍しい純情少年である。麻希の片想いの相手。2ヶ月前から千里と共に行方不明になっている。千里の彼氏であり、千里をちーちゃんと呼ぶ。
- 香西 千里(かさい ちさと)
- 聖エルミン学園2年生。麻希の親友。2ヶ月前から陽介と共に行方不明になっている。セベク編のイベントで彼女の抱える闇が明らかになる。マキを妬んだ事でカーマの宮殿に幽閉され、力を与えられてハーレムクイーンとして君臨していた。力で願いを叶える度に顔のホクロが増えていく。
- 藤森 知美(ふじもり ともみ)
- 声 - 住友七絵
- 聖エルミン学園の生徒。冴子の親友。数年前にとある事件で亡くなっている。あらぬ誤解で冴子先生に憎悪を抱いた事がきっかけで雪の女王に魅了され、公演当日に顔を仮面に焼かれて姿をくらました。夜の女王のペルソナの持ち主であり、主人公達と戦うことになる。
- 広瀬 久美(ひろせ くみ)
- 声 - 青山美帆
- 聖エルミン学園の生徒。ヒュプノスの塔の管理人。気弱な性格。メガネを外すと美人な事から雪の女王に選ばれたが、塾で練習に参加出来なかった事でクラスからいじめを受け、練習に参加すれば父親から「テストの点数が良くない」や「帰りが遅い」と言われた事にうんざりし、何をやっても認められない事で自分だけの世界を望み、夢に逃避した。
- 松平 美智子(まつだいら みちこ)
- 声 - 溝上真紀子
- 聖エルミン学園の生徒。ネメシスの塔の管理人。旧華族の名家のお嬢様。非常にプライドの高い傲慢さと自己顕示欲の塊で自己陶酔癖があり、嫉妬深く相当しつこい性格から教師や生徒に嫌われていた。
- 過去に雪の女王を演じた事でそのまま取り憑かれた。雪の女王はしつこい彼女を黙らせる為に配役したが、松平は自分の美貌で役を手に入れたと思っている。主人公達を「小犬ちゃん達」、黒瓜やトロを「醜い男達」と呼んでおり、他人を見下している。
- 山本 百合子(やまもと ゆりこ)
- 声 - 小松里賀
- 聖エルミン学園の生徒。タナトスの塔の管理人。他の二人の管理人とは異なり、明るい性格をしているがぶりっ子で、一人称は百合子ちゃん。見た目は良いので学園では人気者だったが、醜く老いていくことを恐れた際に雪の女王の囁きを聞いて受け入れた。
- 神取 鷹久(かんどり たかひさ)
- 声 - 小杉十郎太 / 同左
- 御影町に進出し始めた「セベク」の支社長。エルミンOBでオックスフォード大学卒。主人公達と初対峙する以前からペルソナ使いとして覚醒していた。自分に懐くあきと共に鏡の力で現実世界に新たな居城「デヴァ・ユガ」を作りだし、世界中の人々を洗脳し、人類抹殺を企てようとしていた。しかし、彼自身も自分の存在意義を見出せず屈折していた。主人公達に倒された後は麻希に関する事実を言い残した。
- 武多(たけだ)
- 声 - 今村直樹
- 神取の腹心でセベクの非合法活動を担う男。リサイタルを開く夢があったらしい。
- ニコライ
- デヴァ・システムを開発した天才科学者。本人は世界平和のためにシステムを開発していたが、神取に騙されていたことを知り、システムを暴走させて神取共々消滅しようとしたが、あきによって阻止されてしまい、神取に操られた。
その他のキャラクター
- 園村 節子(そのむら せつこ)
- 麻希の母親。セベクのエリートエンジニアとしてデヴァ・システムの開発に関わっていたが、神取の非道なやり方に反発して会社を脱走する。
- 山岡(やまおか)
- 声 - 麻生智久
- 南条の幼少時から面倒を見てきた南条家の執事。両親と金品での繋がりしか持てなかった南条にとって、唯一心を開くことのできる人物だった。異変発生時に御影総合病院で看護婦をかばい、命を落とす。後に南条の専用ペルソナとして登場する。
- まい
- 白い服を着た女の子。物語の冒頭で、主人公達が「ペルソナ様遊び」をしている時に姿を現す。どことなく麻希に似ている。
- あき
- 黒い服を着た女の子。悪魔を召喚し、様々な騒動を起こす。神取を「パパ」と呼び慕っている。まいとは対立関係にある。
- テディベア
- まいが持っているぬいぐるみ。セベク編において、まいの質問に対する回答の結果によってはボスとして襲い掛かってくる。
- レディスノー
- 雪の女王の仮面が冴子に取り憑いた姿であり、当初は雪の女王と名乗っていた。雪の女王編で集めた鏡の破片の枚数によってレディスノーとして戦闘をするか仮面単体のレディマスカレードとして戦闘をするかに変化する。
- 矢部 真理子(やべ まりこ)
- 私立山雲高校の生徒で、超常現象同好会を主催しているオカルトマニアの少女。オカルト仲間の黒瓜を訪ねてきた際に異変に巻き込まれる。
- フィレモン
- 声 - 堀内賢雄(PSP版)
- 意識と無意識の狭間に住まう、蝶をかたどった仮面をつけた謎の人物。人間界に現れる時は金色の蝶の姿をとる。試練の与え手であり導く者。渾然とした無意識の世界で、自分という存在を見失わずに名前を答えることが第一の試練であり、ペルソナ能力を開花させる鍵となる[注 4]。『2』でも容姿を大幅に変えて登場する。
- イゴール
- フィレモンの従者で、ベルベットルームの管理者。イビルホンを行使し、ペルソナを作成する能力を持つ。『ペルソナ3』以降にも登場する。
- バーニィ / 羽生 啖(はにゅう めら)
- 声 - 私市淳
- ドラマCD版に登場。ダンスチーム「テイラーズ」の元メンバー。マークとは良きライバルだったが、ある些細な一言がきっかけで深く傷つき、チームを飛び出してしまう。
PSP版
2009年4月29日に『Persona』(ペルソナ)というタイトルで発売された。ディレクターはPS版サウンド担当の一人だった目黒将司。初回限定版として、本作のBGMを収録したサウンドトラックCDが付属された。
BGM関連
目黒、土屋憲一による編曲で、原作の旋律を残した曲やアレンジ曲も存在するが、『ペルソナ3』『ペルソナ4』のようなポップ曲調のものに差し替えられたり、使用される場面の変更や削除がなされている。PS版の楽曲は「幼児虐待(テッソ戦)」「BLACK KID(あき登場時)」といった一部がオリジナルのまま使用されている。BGM総数は67曲となり、100曲以上あったPS版と比べかなり少ない。
PSP版の追加要素
- ムービー
- 神風動画によるムービーが各所に挿入されている。キャラクターの台詞には字幕が付いているが、声が付いているのはフィレモンのみ。
- 操作性アップ
- インターフェイスの仕様が作り直され、戦闘時間が大幅に短縮されており、戦闘アニメもカットできるようになっている。また、移動中にダッシュができるようになり、セーブポイントも大幅に増化、ダンジョン構成も一部簡略化された。
- 難易度
- ゲーム開始時に「EASY」「NORMAL」「EXPERT」の三種類から難易度を選択する事ができる。また全体的な難易度もPS版と比べかなり下げられた。
主題歌
- オープニングテーマ「Dream of Butterfly」
- 作詞 - 小森成雄 / 作曲 - 目黒将司 / 歌 - 川村ゆみ
- エンディングテーマ「Voice」
- 作詞 - 小森成雄 / 作曲 - 目黒将司 / 歌 - 川村ゆみ
サウンドトラック
Disc1
- Dream of Butterfly
- ペルソナの扉
- 怪奇現象、ペルソナ様出現?
- 我が名はフィレモン
- ネームエントリー
- ペルソナを授けよう!
- School Days
- ICU消失、行方不明の麻希
- A Lone Prayer
- Mad Hospital
- 意志の力を信じ、進め!
- 御影警察署
- 登場!
- Strange Atmospher
- Let butterflies spread until the dawn
- マキ
- セベク
- Black kid
- 戦闘~テッソ
- Shops
- サトミタダシ薬局店のうた2009
- 全ての人の魂の詩
- ペルソナ合体
- 破魔の鏡を探せ!
- カーマ宮殿
- 御影遺跡
- 迷いの森
- マナの城
- 対決
- Bloody Destiny
- ペルソナ
Disc2
- 氷の城
- 凍てつくエルミン学園
- 鏡の破片を探したまえ!
- 甘く眠り、ヒュプノスの塔へ
- ダンジョン~ヒュプノスの塔
- ヒュプノスの塔にて…
- 歪んだ復讐、ネメシスの塔へ
- ダンジョン~ネメシスの塔
- 死の牢獄、タナトスの塔へ
- ダンジョン~タナトスの塔
- 永遠の夜
- ダンジョン~悪魔の山
- アシュラ女王降臨
- 戦闘~夜の女王
- エルミン学園、朝の光
- ペルソナの扉 -アガスティアの木-
- Daily Life
- Tension
- 幽霊屋敷
- 決戦、デヴァ˙ユガ突入!
- デヴァ˙ユガ突入
- 麻希、閉ざされた心
- Smile
- アラヤの岩戸へ向かえ!
- アラヤの岩戸
- Space
- アヴィディア界
- 全ての人の意識の海
- 悲しみを乗り越えて
- 黄金の蝶、光り輝く未来へ…
- 全ての災いをもたらすもの
- パンドラ 最後の戦い
- 麻希の告白、そして現実へ
- 桜舞う季節
- Voice
- Dream of Butterfly -インストバージョン-
携帯電話版
ジャンル | RPG |
---|---|
対応機種 |
S!アプリ iアプリ EZアプリ (BREW) |
発売元 | アトラス、ビービーエムエフ |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
S!アプリ…2006年12月1日 iアプリ…2006年12月18日 EZアプリ…2006年12月21日 |
『女神異聞録ペルソナ 異空の塔編』(めがみいぶんろく ペルソナ いくうのとうへん)は携帯電話用の3DダンジョンRPG。アトラスの携帯電話用サイトにてダウンロード販売されている。アトラスから1996年にPlayStationで発売された『女神異聞録ペルソナ』の外伝にあたる。発表当初は『女神異聞録ペルソナ外伝 異空の塔』という仮題だった。
概要(異空の塔)
悪魔との交渉や悪魔合体によるペルソナ作成、ペルソナ育成といった本編のシステムを継承しつつ、自動生成ダンジョンや装備練成といった新システムを導入し、シナリオも外伝として新しいものになっている。
また、ダンジョン内で全滅すると装備していたアイテム、所持していたアイテム、所持金を全て失ってしまう。このため、全滅する前に塔を出て回復するのも重要。塔の中で一度攻略したフロアは次からはショートカットできる。セーブは塔の外と塔の10階ごとに存在する「レストフロア」でのみ行える。また、「QUICK SAVE(クイックセーブ)」コマンドで中断セーブはいつでもできる。ただし、中断セーブデータは再開(CONTINUE)時に消えてしまう。
iアプリの「メガテンα」対応のゲームは従来は何本ダウンロードしても月額315円の定額だったが、ペルソナは「ウリキリアプリ」のため、525円で単独でダウンロード購入するというS!アプリやEZアプリと同じ支払い方式になっている。
キャラクターは本編と同じ。詳細はPS版の主要登場人物の項目を参照。
ストーリー(異空の塔)
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
御影町の異界化の原因を突き止めるため、ペルソナ使いとして覚醒した主人公達は「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギーコーポレーション」通称「セベク」(S・E・B・E・C)へと向かった。侵入した主人公達に襲い掛かるセベクのセキュリティ・サービス、そして悪魔達。主人公達はペルソナの力によりこの激闘を制したもののデヴァ・システムの暴走により異次元空間へと飛ばされてしまう。
異次元空間の「異空の間」で目を覚ました主人公と麻希とマークは他の仲間達と離れ離れになってしまったことに気づく。しかし幸いにも異空の間から繋がっていたベルベットルームでイゴールの姿を発見する。イゴールによると、この異世界から脱出するには「異空の塔」で「オーブ」と仲間達を集め、塔の最上階にある空間転移装置を作動させる必要があるという…。果たして主人公達は悪魔達の支配する塔を制し、元の世界に戻ることができるのか...。
システム(異空の塔)
基本的にPS版と同様のゲームシステムである。
- 装備精錬システム
- 異空の塔編で追加されたシステム。ダンジョン内で入手した宝石を「練成所」にて武器や防具と合体させることでそれらの能力を伸ばすことができる。
アイテム
アイテムはPS版と同様のものが多いが、異空の塔編オリジナルのアイテムも存在する。
- エスケープドール
- ダンジョンから脱出する。
変更点(異空の塔)
- PS版では主人公以外のキャラクターはレベルが上がった際は自動的に能力値が振り分けられていたが、本作では、全キャラクターの能力値をプレイヤーが自由に割り振ることができる。
- PS版では攻撃対象が仲間の攻撃で既に倒されていた場合は別の敵を攻撃したが、本作では攻撃対象が倒されていた場合は攻撃せずにそのターンの行動を終える。
- PS版では戦闘時の活躍度合いに応じて戦闘終了時に貰える経験値が変化したが、本作では全員に均等に経験値が割り振られる。
- 戦闘アニメーションのON/OFF機能が追加されている。
- PS版はメニュー画面ではひらがな、カタカナのみだったが、本作では漢字も使われている。
漫画版
掲載誌は『月刊Gファンタジー』、著者は上田信舟。本来は交わらない「セベク篇」と「雪の女王篇」が連続して描かれ、オリジナルキャラクターや独自の展開が盛り込まれている。キャラクターの精神的変化や成長によって新たなペルソナが覚醒する設定になっており、イゴールは存在するものの、ベルベットルームに自らの意志で入室することはない。主人公の名前は「なおりん / 藤堂尚也(とうどう なおや)」となっており、「幼い頃に死んだ双子の兄がいる」などの設定が追加されている。全8巻。連載時には諸般の事情により最終決戦は掲載されず連載は終了したが、8巻にて描き下ろしとして最終話まで収録された。2009年6月25日より毎月、新装版が一迅社より刊行された。
- Gファンタジーコミックス
- ZERO-SUMコミックス
ドラマCD版
- 女神異聞録ペルソナ
- 全2巻。主人公の名前は「鳴海優也(なるみ ゆうや)」となっている。内容はゲーム内で言うところのセベク篇の序盤と雪の女王篇の序盤になっており、結末はゲームをプレイして自分の目での確認を促すという作りになっている。
- セベク篇に差し掛かったところで主人公達が聖エルミン学園に戻され、そこから雪の女王篇が始まり、話が始まりかけたところで終わる。
- Persona
- フロンティアワークスより、2009年9月18日に発売。全1巻。BGMにはPS版ゲームの物が使用されている。
小説版
- 女神異聞録ペルソナ シャドウメイズ
- 著者:是方那穂子 1997年4月初版発行 ISBN 4-893667-11-4
- 園村麻希を中心に語られるゲームのストーリーに沿った内容。主人公の名前は「ジェイ / 朱雀院慈平(すざくいん じへい)」となっている。
- 女神異聞録ペルソナ 神取の野望
- 著者:南原順 1997年5月初版発行 ISBN 4-893891-46-4
- アトラス公認のゲームのノベライズ。研究機関・セベク御影に重点が置かれ、裏設定も採用されている。
- ペルソナ・アナザービジョン 明日出会う自分へ
- 著者:甲斐透 2001年4月初版発行 ISBN 4-921066-86-8
- ペルソナ2と女神異聞録ペルソナを結びつける、園村麻希、上杉秀彦、城戸玲司らの3年後のアナザー・ストーリー。
- Persona スノークイーン
- 著者:藤原健市 2009年6月初版発行 ISBN 4-757749-71-6
- リメイクに合わせて刊行された雪の女王編のノベライズ。主人公は登場せず、南条圭と黛ゆきのが中心になっている。
脚注
注釈
出典
- ^ https://www.hmv.co.jp/news/article/1010270063/
- ^ 『週刊ファミ通』2008年11月21日号 金子一馬コメント
- ^ 『女神転生十年史 DDS 10TH.anniversary』P72 ISBN 4-7577-0120-9
- ^ 『電撃PlayStation』vol.400 P48
- ^ 電撃PlayStation Vol.20. 主婦の友社. (1996年5月11日). p. 32
- ^ 電撃PlayStation Vol.20. 主婦の友社. (1996年5月1日)
- ^ 『Persona 上田信舟画集』P2 ISBN 4-87025-422-0
- ^ a b c d 『女神異聞録ペルソナ倶楽部』P88 ISBN 4-89366-668-1
- ^ 『真・女神転生トレーディングカード』(エンターブレイン)No.704のカード名より。
- ^ アトラス会報誌「真・女神転生ファンクラブ『DDS-NET』」8ごう
外部リンク
- 女神異聞録ペルソナ公式サイト
- 「女神異聞録ペルソナ 異空の塔編」のご案内
- ペルソナ公式サイト - PlayStation Portable版リメイクの公式サイト。