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強殖装甲ガイバー

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Template:継続中の作品

強殖装甲ガイバー
ジャンル SF漫画
漫画
作者 高屋良樹
出版社 連載中 徳間書店角川書店
掲載誌 月刊少年キャプテン月刊エースネクスト
月刊少年エース
巻数 徳間版 全15巻(未完)
角川版 26巻(続刊)
アニメ
監督 秋山勝仁
シリーズ構成 武上純希
キャラクターデザイン 馬越嘉彦
アニメーション制作 オー・エル・エム
製作 「強殖装甲ガイバー」製作委員会
角川映画、日本ヘラルド映画、WOWOW双日
放送局 WOWOW
放送期間 2005年8月6日 - 2006年2月23日
話数 全26話
テンプレート - ノート

強殖装甲ガイバー』(きょうしょくそうこうガイバー)は、高屋良樹による漫画作品。およびそれを原作にしたアニメ小説作品。原作は現在「月刊少年エース」で連載されている。

概要

1985年徳間書店の「月刊少年キャプテン」創刊号より連載開始(1997年2月号で休刊)。1999年から角川書店の「月刊エースネクスト」創刊号にて連載再開(2002年5月号で休刊)。その後、現在の「月刊少年エース」での連載にいたる。コミックスは2009年3月現在で第26巻までが発刊されており、(徳間書店版・角川書店版・新装版を含む)単行本累計発行部数は500万部を突破している。

本作品はいわゆる「ヒーロー物」ではあるが、主人公に対して「ヒーロー」という概念は与えていない。コアなファンが多く、人類の創生にも関わる壮大な世界観と、フィギュアを基にした緻密なキャラクター造形が魅力。敵役の秘密結社が世界征服に成功したり、アメリカ同時多発テロ事件より2年前にワシントンD.C.での高層ビル崩壊を描くなど、常識・日常を超えてしまうストーリー性も特筆されている。

映像化としては、劇場公開版アニメ1本、オリジナルビデオアニメとして2シリーズ、ハリウッドの実写作品(日本の漫画を原作としたものでは初のハリウッド実写作品※ただし日本資本によるもの)として映画が2本。そして、2005年、WOWOWで新作のテレビアニメが放送されている。

他に、早見裕司による小説(ノベライズ)とイメージアルバムが発売された。

連載開始までの経緯

「月刊少年キャプテン」創刊時の編集者であった大塚英志が、「今度、徳間(書店)で少年誌を出すから『仮面ライダー』みたいなまんが描いて。」と高屋良樹に依頼。当初は隔月連載で6話完結の短期連載、高屋は次にラブコメを描く予定だったが、人気が出たので連載続行となった。

高屋良樹は最初、当時の流行であったメタルヒーローものをモチーフとした「メガダイバー」という作品を描こうとしていたが、担当から「グロテスクなムードが欲しい」と注文が入り、全く逆の「生体と融合し、身体が瞬間改造される」という作品になった。ちなみに「ガイバー」という名称は、前アイデアの「メガダイバー」から。

長期連載となっている背景

連載開始して20年以上経つのに刊数が少ないのは、掲載誌が休刊したという理由もあるが「休載が多い」という事が大きい。大塚英志も高屋について「まんが家として稀有の才能の持ち主だが、"原稿を書くのが遅い"と言う点でも稀有だった。」と語っている。「月刊誌なのに週刊誌漫画の連載ページ数&休載あたりまえ」という遅筆ぶりのため、作品に付き合うのはそれなりの覚悟が必要である。

ただし、時間をかけて作られる高屋良樹こだわりの「完成されたストーリー」や「張り巡らされた伏線」は固定ファンを作り、連載初期から今もファンを続けている者も少なくない。

あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


遥かな昔、謎の異星人「降臨者」が地球に残した3つの「ユニット」と呼ばれる物体。高校生の深町晶は偶然その一つを手に入れ、殖装体「ガイバー」となってしまい、降臨者の遺したデータを悪用し世界征服を目論む秘密結社「クロノス」に追われることとなる。

「調製」と呼ばれる遺伝子操作により強大な力を持った怪人「獣化兵(ゾアノイド)」達との激闘。 クロノス幹部の殖装体「ガイバーII」の襲撃。 そして獣化兵を遥かに凌ぐ力を持つ「超獣化兵(ハイパーゾアノイド)」。 晶は苦戦しつつもガイバーの能力でこれらの強敵を撃退する。

「ガイバーIII」巻島顎人の暗躍もあり、クロノス日本支部を壊滅させるが、世界規模の組織であるクロノスには到底太刀打ちできず、次第に追い詰められていく晶たち。

「獣神将試作体(プロト・ゾアロード)」である村上征樹やクロノス内部の反乱分子達との出会いを経て、晶たちは降臨者がかつて使用していた生体宇宙船を手に入れる。しかし最高位の調製体「獣神将(ゾアロード)」で構成された「クロノス十二神将」と総帥アルカンフェルの登場により晶たちはなすすべもなく敗北する。

そして199X年8月17日、世界規模のクーデターの成功により、クロノスの統治する世界が実現する。

それから1年。「巨人殖装(ガイバー・ギガンティック)」という強大な力を得て復活した晶。かつて敵として戦ったが、クロノスを裏切り晶に味方する損種実験体(ロストナンバーズ)アプトム。再調製を受け十二神将の一人として晶たちの前に立ちはだかる、かつての同志村上征樹。晶から巨人殖装を奪い、自らの獣化兵軍団を率いて世界の覇者を目指す、野望の男ガイバーIII・巻島。野心から力を奪われ、組織を追われた元獣神将・リヒャルト・ギュオーの暗躍。そして降臨者自身の手による調製を受け、数万年を生きるクロノスの盟主、獣神将アルカンフェルの真意とは何か。

それぞれの思惑を胸に戦いは続く。

登場人物

カッコ内はアニメ化時の声優。M…劇場公開版、O…OVA版(第一次・第二次とも)、T…テレビ版 (『THE GUYVER』のキャスト)

主人公サイド

「ユニット」を殖装してガイバーとなった主人公・深町晶及びその周囲の人々、クロノスに反旗を翻した人々など。かつてはガイバーIII・巻島顎人も彼等と行動をともにしていたが、現在は事実上袂を分かっている。

深町晶(ふかまち しょう)(M:水島裕 O:草尾毅 T:野島健児)(ジャック・アームストロング)
主人公。ガイバーI、ガイバー・ギガンティックに殖装する。平凡な高校生だったが、ユニットGと接触しガイバーとなった事で人生を大きく狂わされてしまう。運命に翻弄されながらも多くの人達に支えられ、いつしか「"人間の尊厳"を守る戦い」を受け継ぐ決意をする。なお、クロノスとの戦いでコントロールメタルを奪われた際やアルカンフェルとの戦いで肉体を消失しているが、その度にコントロールメタルにより“復活”を遂げており、厳密な意味では既に“本人”ではない。
瀬川瑞紀(せがわ みずき)(M:富沢美智恵 O:水谷優子 T:水樹奈々)(鄔君梅 ビビアン・ウー
晶の幼なじみ。最初は巻島顎人に想いを寄せていたが、次第に晶を愛し,助けになりたいと思うようになる。
瀬川哲郎(せがわ てつろう)(O:塩屋浩三 T:高口公介
瑞紀の兄。晶の兄貴分にしてよき相談相手。高校ではSF研究会の部長。下校の際、裏道を通って帰ろうと晶を誘ったため、晶がガイバーに取り込まれ、結果的に運命を大きく変えられる原因となった。この事に心を痛めており、自分の出来る事で晶をサポートしようと努力する。
多賀なつき(たが なつき)(O:本多知恵子 T:足立友
瀬川哲郎の同級生。SF研究会の部員。遺跡基地(レリックス・ポイント)崩壊後は、瀬川兄妹たちの潜伏の手助けをしていた。元々怪獣マニアで、彼女の言によれば同じタイプの獣化兵には人間形態でも共通点があり、見分ける事ができるという。
村上征樹(むらかみ まさき)(O:鈴置洋孝 T:真殿光昭
ニューギニアの奥地を仲間たちと取材中にクロノスに拉致され、十二神将の一人リヒャルト・ギュオーの試作獣神将として調製された実験体。クロノスから脱走した後はルポライターを名乗り、「ユニット」を追っていた。不完全ではあるがその能力は獣神将であるギュオーに準じ、重力波を使った強力な攻撃のほか思念波で獣化兵を操る事も出来る(ただし、いずれも体への負担が極めて大きい)。ギュオーと戦うが敗れ、死亡する。その後、アルカンフェルとバルカスの手により13人目の獣神将「イマカラム・ミラービリス」として蘇生される。単行本によると"制圧"前の段階で年齢は29歳。
その他、復活後については後述の十二神将-イマカラム・ミラービリスの項を参照。
小田桐佳雄(おだぎり よしお)(T:西村知道
クロノス遺跡基地最下層の研究分析室主任で実質的な責任者。かつて山村教授の助手を務め、彼に共鳴してクロノスへの反抗を志す。ガイバーや村上達を助けるが、遺跡基地崩壊時に金縛りにされた村上を庇ってギュオーに殺害される。
速水利章(はやみ としあき)(T:大西健晴
もと遺跡基地最下層研究スタッフである科学者。小田桐と共にクロノスに反抗を志す。後に、クロノスによって植えつけられたウィルスを無効化するため、そして戦う力を手に入れるために自ら望んで損種実験体となる。冷気を操る技を使うが、技の使用や変身による負荷が原因で余命が短い事を悟っており、カブラールに操られたアプトムを救うために、アプトム復活の苗床として自ら融合捕食された。
アプトム(O:二又一成(回収版:小野健一) T:稲田徹
損種実験体の一人。損種実験体部隊(ロストナンバー・コマンド)としてガイバー捕獲のために駆り出されるが敗北、仲間を失う。その後バルカスによる再調製で新たな能力を身につけたが、同時に獣神将の精神支配を受け付けなくなり、クロノスを離反して独自の意思で行動するようになる。あらゆる生命体を融合捕食し、遺伝子形質を取り込んでその能力を身につける事が出来る。また脳を含む肉体の大半を失おうとも肉片のひとかけらでもあればそこから再生が可能という、ガイバー並みの高い再生力を持つ。
地球がクロノスに支配され、晶たちが行方不明になった時にはガイバーが瑞紀たちのところへ戻ってくると考え、瑞紀たちを守っていた。それは"ガイバーIは自分が倒す"という考えによるものであったが、晶の帰還後は反クロノスという立場で共に戦うようになりつつある。
麻生啓介(あそう けいすけ)
写真週刊誌のカメラマン。村上征樹とは大学の先輩後輩で気の合う友人だった。村上が行方不明になった時の経緯から、クロノスの支配には当初より疑問を抱いており、イマカラムの素顔を見た事によりその疑念が確信に変わる。それ以来ガイバーを追い続け、後輩の常盤平とともにクルメグニクたちがプルクシュタールを殺害する場面を目撃してしまう。
常盤平保(ときわだいら たもつ)
麻生の仕事の後輩。麻生とコンビを組んで写真を取っており、クルメグニクたちがプルクシュタールを殺害する場面を目撃してしまう。呑気者で物事を額面通りに受け取ってしまう傾向があり、しばしば麻生にたしなめられている。

クロノス

秘密結社クロノス。獣神将アルカンフェルを頭として、獣化兵をはじめ現在の科学をはるかに超えたオーバーテクノロジーを擁し、世界征服を企む組織である。しかし世界征服は目標への中間点に過ぎず、最終的には獣化兵の一大軍団を率いて「降臨者(ウラヌス)」に戦いを挑む事を目論んでいる。

魅奈神山でのアルカンフェルによるギュオー粛清の後、表舞台に姿を現し、全世界をその支配下に置いた。武力統治こそ行っていないものの、獣化兵の獣神将に対する絶対的忠誠心について公表しないまま、民間人に調整を施している。

オズワルド・A・リスカー(O:若本規夫 T:石塚運昇)(マイケル・ベリーマン
ガイバーIIに殖装する。クロノス監察官。超獣化兵への調製を約束されていたが、未調製の人間。実験体によって外部に持ち出されたユニット・ガイバー3個のうち、唯一回収出来た1個が突然起動、リスカーの体に取り付き、ガイバーに殖装する事になる。
圧倒的な戦闘力の差で、あと一歩のところまでガイバーIを追い詰めたが、破損していたコントロールメタルの暴走による一瞬の隙を突かれてコントロールメタルを完全に破壊され、制御を失った強殖細胞に喰われた。その光景に恐怖したガイバーI=晶のメガスマッシャーで消し飛んだ。
TVアニメ版ではガイバーIはメガスマッシャーを発射しておらず、強殖細胞に喰われたリスカーは日本支部の崩壊に巻き込まれて絶命した。
ヴァルキュリア (M:戸田恵子
劇場アニメ版のみに登場するガイバーIIで、基本的な設定は原作のオズワルド・A・リスカーのものとほぼ同じ。
原作でも同名のキャラが登場したがこちらは監察官の身分を利用してアリゾナ基地から強殖細胞サンプル、ワシントンの北米支部統制局舎から人造コントロールメタルを強奪。その2つを合わせてユニットとなし、殖装してガイバーII F(フィーメイル)となる。
巻島玄蔵(まきしま げんぞう)(M,O:筈見純 T:緒方賢一
マックス製薬社長でクロノス日本支部長だったが、ユニット・ガイバーを巡る度重なる失敗の責任を問われ、対ガイバー用試作獣化兵エンザイムに調製されてしまった。ガイバーIのコントロールメタルを抉り出すも、制御を失った強殖生物を始末するためギュオーの命令で自爆して果てた。
ゼルブブス(O:山寺宏一 T:三宅健太
パナダイン(T:宗矢樹頼
ギュオーの子飼いの超獣化兵。ゼルブブスは筋力増強と生体ビーム砲のハイブリッド型、パナダインは液体爆薬を発射して相手を爆破する。ともにガイバーIIIに倒された。
TVアニメ版では、ゼルブブスはガイバーIは復元されたばかりで過剰防衛プログラムにより動いており、殖装者である晶の意識が回復していないことを知らぬまま切り刻まれ、ガイバーIIに止めを刺され絶命した。
ソムルム(T:四宮豪
ダイム(T:酒井敬幸
損種実験体でアプトムの同僚。単なる同僚ではなく、それ以上に大切なアプトムの親友たち。損種実験体部隊としてガイバー捕獲の為に駆り出されるが敗北、死亡する。
ソムルムは生体細胞を融合させる粘液を吐き、ダイムは大地と融合してこれを操り、仲間を援護する事が出来る。

超獣化兵(ハイパーゾアノイド)五人衆

ドクター・バルカス直属のエリート部隊。獣神将(ゾアロード)を除けばクロノス最強の調製体たちである。

ゼクトール(O:沢木郁也 T:志村知幸
五人衆のリーダーにしてその中でも最強を誇る。黒いカブト虫に似た超獣化兵で怪力と重装甲、獣化兵としては最強クラスのレーザービーム発射能力の持ち主であり、地中を移動する事も出来る。また羽根から周囲の熱を吸収、それと自らのエネルギーを合わせてガイバーのメガ・スマッシャーにも匹敵する強烈なビーム「ブラスター・テンペスト」を放つ事が出来る。
アプトム及びガイバーIIIとの遺跡基地での戦いで他のメンバーを失い、後に仇を討つため余命数日になるほどの過酷な再調製を受け、損種実験体となりながらも対アプトム専用ハンターとしてパワーアップ、アプトムとガイバーIIIを倒すために最終兵器「ファイナル・ブラスター・テンペスト」を放ち絶命する。
強いエリート意識と共に、仲間を想う心も持っており、クロノスによる制圧後の東京でアプトムを後一歩のところまで追い詰めた。
エレゲン(O:小杉十郎太 T:遠近孝一
電気ウナギのような超獣化兵。触手の先端から10万ボルトの電撃を放ち、短時間ならイオノクラフト効果で浮遊する事も出来る。アプトムによる融合捕食の最初の犠牲者となった。
ダーゼルブ(O:郷里大輔 T:四宮豪
筋力強化型超獣化兵。サイに似ている。全獣化兵中最強の筋力と装甲に加えて超高熱火炎を吐き、全身から高熱を発する。アプトムに融合捕食された。
ガスター(O:銀河万丈 T:園部好徳
生体ミサイルランチャー。肩の巨大な瘤から一度に数十本の生体ミサイルを発射する。中には液体爆薬が詰まっており威力が高く、本人の意思による誘導も可能。腕から液体爆薬そのものを射出する事も出来る。アプトムに不意討ちを受け、融合捕食された。
ザンクルス(O:広中雅志 T:河本邦弘
高速戦闘型。筋力は高くないが両腕の刃が高速で振動し、いかなる物をも切り裂く。ガイバーIIIに唐竹割にされて倒れた。

十二神将

クロノスの最高幹部。獣神将(ゾアロード)と呼ばれる最高位の調製体であり、獣化兵はおろかガイバーをも凌駕する戦闘力を持つ。超獣化兵を含む全ての獣化兵は遺伝子レベルで獣神将への絶対服従を刻み込まれており、精神波による命令には逆らえない。ただし、損種実験体には一部例外がある。その能力の源となっているのはゾア・クリスタルという結晶状生命体であり、獣神将の額にはこれが埋め込まれている。アルカンフェルの額に埋め込まれたものがオリジナルであり、他の獣神将に埋め込まれているのはオリジナルから分裂したものである。一部の獣神将は、人間形態においてもゾア・クリスタルが額から露出している。ギュオーはゾア・クリスタルを奪われた事によって、獣神将としての能力を喪失している。

アルカンフェル(T:松本保典
  • 身長(人間時):177cm
十二神将の長であり、クロノスの創設者にして総帥。降臨者の手によって調製された唯一の"オリジナル・ゾアロード"であり、降臨者のデータを元にしてバルカスが調製した他の神将とは次元の違う戦闘力を持つ超獣神将。
太古の昔、降臨者の手により獣化兵軍団の長となるべく生み出された存在であり、母なる降臨者への忠誠は非常に厚かった。しかしある事件をきっかけに、降臨者は人類とともにアルカンフェルの廃棄、処分を決定する。降臨者と共に地球を旅立つことを拒否され、電磁パルスで身体機能を破壊されながらも、その後、降臨者が転送した「超巨大隕石」を破壊し、エネルギーを使い果たし数万年の眠りにつく。この時の後遺症により、アルカンフェルは周期的に「休眠期」と呼ばれる深い眠りに囚われることになった。現在のアルカンフェルの目的の一つは、ガイバーからユニットを奪い、自ら殖装して体調を万全の状態に戻し、休眠期を克服することである。

非常に慎重な人物で、他の獣神将を信用せず、休眠時の自分の護衛のためにイマカラムをつくったとバルカスが述べている。

実は、ギュオーばかりかカブラールたち3名の神将が造反を企てる前から全神将を信じていなかった。「慎重」というよりも真に信頼することを知らない。シラー島で自分に遭遇した瞬間に本能的に忠誠を誓ったバルカスや彼と同様に死を賭して忠誠を捧げるシン、プルクシュタール、剡魋、ワフェルダノスらをも信じず、例外は自らがゾアクリスタルを与え精神をリンクさせたイマカラム(村上)のみ。
リヒャルト・ギュオー(O:柴田秀勝 T:有本欽隆
  • 身長(人間時):212cm
十二神将の中で最後に調製された。アルカンフェルを除いたメンバーの中では最強の戦闘力を持つ。4人の実験体(試作 獣神将)からの実験データを得て調製された。(村上征樹は4人の実験体の1人だった。)
強殖装甲の真の力を知っており、それを手にする事でアルカンフェルへの造反を企んだ。しかしそれを見抜いていたアルカンフェルに追われ、力の源たるゾアクリスタルを抉り取られ獣神将としての力を失う。そのまま魅奈神山の火口に落ち、死亡したと思われていたが、後に生存が確認される。クルメグニクにより新たなる力を手に入れ復活する。
ハミルカル・バルカス(O:加藤精三 T:亀井三郎
  • 身長(人間時):193cm
400年以上前、新大陸(アメリカ)を目指す航海の途中遭難し、大西洋に浮かぶ孤島・シラー島に漂着。そこで眠り続けていたアルカンフェルと出会い、半ば本能的に臣従を誓う。クロノス最古参の幹部であり、アルカンフェルの命により組織の基を築き上げた。降臨者の遺跡から得たデータと生来の高い知性、長年蓄えた豊富な知識を持ち、調製技術に関しては最高権威者。「怪物頭脳」と呼ばれる事もある。ギュオーなど大半の獣神将の調製を行った。
外見上の特徴は獣神将の特徴であるゾア・クリスタルが人間形態においても額に露出している。戦闘能力を持っているようだが、「アルカンフェルを守るための物である」として使っていない。
なお、名前はカルタゴの将軍ハンニバルの父、ハミルカル・バルカから引用されたと思われる。
シン・ルベオ・アムニカルス(T:松本大
  • 身長(人間時):198cm
370年前にアルメニアでバルカスに見出された、獣神将の中でも古株の一人。人間体においてもゾア・クリスタルの一部が額に露出している。北米支部の統制を担当。クロノスの組織の実質的な統括役でもある。親アルカンフェル派の一人で、バルカスからの信頼も厚い。プルクシュタールとは古い友人で、共にバルカスからアルカンフェルの「眠り」の事実を明かされる。
フリドリッヒ・フォン・プルクシュタール(T:土田大
  • 身長(人間時):195cm
天候を操作し、通常の数百倍に増幅された雷撃を操って目標を破壊するという強力な遠隔攻撃の持ち主だが、反面近接戦闘には弱い。215年前にウィーンでバルカスに見出された。アルカンフェルに対して強い忠誠心を持ち、「眠り」の事実を知る数少ない人物。世界制圧後の日本支部統括者で、クラウドゲートを襲撃したガイバーやそれに合流したアプトムについて情報操作し、一般市民に「他天体への進出を阻む異星人の尖兵」と喧伝した。
クルメグニクらの策略によりギガンティックと戦う事を余儀なくされ、力尽きたところをクルメグニクらに惨殺される。死体はアリゾナ本部に冷凍保存されていたというが、本部崩壊後にどうなったかは不明。
ラグナク・ド・クルメグニク(T:麻生智久
  • 身長(人間時):210cm
アルカンフェルに叛意を抱く獣神将の一人で、アフリカ支部を統括している。顔に走る文様めいた意匠とスキンヘッドが印象的な黒人風の男。ゾア・クリスタルが埋められていると見られる部分が盛り上がっている。
ギュオーの叛意の根拠はユニットにあると考え、代わってユニットを手に入れようと、同じく叛意を抱くカブラール、ジャービルと共に謀略をめぐらす。彼らのリーダー格である。なお、名前は「ガリバー旅行記」のラグナグ国とクルメグニックの町から取られたと思われる。
カブラール・ハーン
  • 身長(人間時):152cm
他の神将に「老師」と呼ばれる、満州族(或いは遊牧民)風の衣装を纏った老人。常に結跏趺坐を組み浮遊している。
強力な思念波を使いこなし、脳の部分に埋め込んだダミーブレインを通してアプトムの肉体を操り、ガイバーI及び速水利章と戦わせた。その後アプトムの肉体が倒された事で激しい精神ダメージを受け激怒、奥の手である巨獣神変化(ドラゴニック・バースト。周囲の獣化兵を融合吸収して全長100mを越す巨大な龍のような姿に変身する)を行った。
巨大化したガイバー(ギガンティック・エクシード)との最終兵器の打ち合いに敗れるも、カブラール本体は間一髪のところ生体ミサイルに便乗して脱出する。が、待ち構えていたアプトムにより倒される。
ジャービル・ブン・ハイヤーン(T:園部好徳
  • 身長(人間時):189cm
クルメグニクらとともにアルカンフェルへの謀反を企む。オーストラリア支部を統括している、髭を蓄えターバンを巻く男性の姿。名前は古代イスラムの大学者ジャービル・イブン=ハイヤーンから取られたと思われる。
ワフェルダノス
  • 身長(平常時):203cm
現在判明している中では、十二神将の中で唯一人間ではなく、厳密には調製体ではない。元は降臨者によって作られた実験生物だったが、それに興味を覚えたバルカスによってゾアクリスタルを与えられた結果、獣神将となる。いわゆる戦闘形態は持たず、超高密度の生体繊維「臣毛」(巨人殖装したガイバーを絡めるほどの威力がある)を用いて戦うが、一定以上の時間は維持出来ない。最後はゾアクリスタルをバルカスに返し、本来の姿である植物的な群体生命体へと変化し、ギガンティック・ダークに戦いを挑むが敗れ去る。
自分が何者なのか、そして、獣神将にされ生きる意義を与えてくれたバルカスに心から恩義を感じていたため、敗れても悔いはなかった。
李剡魋(リエンツイ)(T:四宮豪
  • 身長(人間時):186cm
空間その物に不可視の穴を空ける事が出来る。これによって離れた地点をつなぐ事が出来、穴を通り抜ける事で疑似的な瞬間移動が可能(ただし相手に穴の位置を把握されると逆利用される危険もある)。またそのつながりを閉じる「絶空斬(ジェカンヅァン)」によってあらゆる物を断つ事が出来る。
左目のみの隻眼で、普段は右目を前髪で隠している。「化獣神」すると右目がフィルター状のものに覆われる。
アルカンフェルの行動に疑念を抱きながらもワフェルダノスとともにアリゾナ基地地下の遺跡宇宙船を守ってギガンティック・ダークと戦い、その忠誠を全うした。
なお、名前はワグナーのオペラ「リエンツィ」の、同名の主人公から来たものと思われる。
エドワード・カールレオン
  • 身長(人間時):197cm
十二神将の一人。不穏な発言をしていたが方舟襲撃の際、プルクシュタール、李剡魋、ワフェルダノスのゾアクリスタルを守る為に襲撃者と戦い敗れ、彼自身のゾアクリスタルまでも奪われ、極度の老衰状態にある。
トゥアハ・デ・ガレノス
  • 身長(人間時):241cm
岩のような肌をしており、魅奈神山では口から火を吐いて攻撃を行っていた。
イマカラム・ミラービリス
粛清されたギュオーに代わり新たに加わった神将メンバー。アルカンフェル直属のエージェントであり、統治には参加せず独自の行動をとる。その正体は、アルカンフェルによりギュオーのゾアクリスタルを移植され蘇生した村上征樹本人である。バルカスによると村上の人格は破壊したとある。
ギュオーの重力制御能力とアルカンフェルの空間操作能力を併せ持つ。新参者でありガイバーの仲間であったことからアルカンフェルとバルカスを除く神将メンバーからは反感を買っていた。ギガンティック・ダークに敗れた後、蘇生の過程でアルカンフェルの過去の記憶を垣間見た。
彼は村上征樹としての記憶を持つが、意識レベルでアルカンフェルとリンクしており、事実上アルカンフェルと同一個体(クローンというより体の一部)といえる存在である。
なお「イマカラム」(IMAKARUM)は「村上」(MURAKAMI)を逆に読んだものであり、「ミラービリス」はラテン語で「驚異」の意味である。

ゼウスの雷

巻島顎人の組織した、クロノスに対抗するレジスタンス。ガイバーIIIに加え現在は超獣化兵すら瞬殺し獣神将の思念波も受け付けない超々獣化兵「リベルタス」の軍団とそれを束ねる擬似獣神将「グリセルダ」を擁する一大勢力となりつつある。なお「ゼウス」のネーミングは「ウラヌスを倒すもの」として「クロノス」がネーミングされたように「クロノスを倒すもの」の意味が込められている。

巻島顎人(まきしま あぎと)(O:田中秀幸 T:小西克幸
ガイバーIII、ギガンティック・ダークに殖装する。クロノス日本支部長・巻島玄蔵の養子で、高校では生徒会会長。自分や実の親の人生を力ずくで捻じ曲げられたため、どんな手段を用いても絶対的な"力"を手に入れようとする。知略に長け、常人離れした戦闘センスとカリスマ性を持つ。
遺跡基地が崩壊しクロノスが世界征服を成し遂げるとアメリカで反クロノスのレジスタンス「ゼウスの雷(いかづち)」を組織する。その後晶の入った蛹を追って日本に帰還、速水から「獣神将の思念波を受けにくい損種実験体を故意に生み出す為のデータ」を得たのを最後に、晶たちとは袂を分かった。
元々晶たちに対して仲間意識は持っておらず、仲間を演じながらも常に有効に利用する事を考えていた。リベルタス軍団を生み出すためのデータと巨人殖装のコントロールを手に入れた事で晶たちの利用価値が無くなったと判断し、これを切り捨てる。しかし後に獣神将カブラールとの戦いにおいて晶に巨人殖装を奪い返された。
ガイバーIII(M:小杉十郎太
劇場アニメ版では、ガイバーIIIの正体は明らかにされていない。
尾沼志津(おぬま しづ)(O:川村万梨阿 T:根谷美智子
尾沼与平の孫。顎人を慕い、「ゼウスの雷」のメンバーに加わる。後に獣神将と同じく獣化兵、特に後述するリベルタスを精神支配する能力を持った「グリセルダ」に調製される。ダミー・クリスタルないしそれに近い物を埋め込まれており、思念波による支配のほかリベルタス達の活性化の能力も持つ。単体での戦闘力も高い。また本作に登場している中では唯一の女性調製体である。
尾沼与平(O:緒方賢一 T:麻生智久
巻島の別荘番の老人で志津の祖父。元は顎人の実父一家に仕えていた使用人で、顎人に忠実。イマカラムとの戦いの際、エンザイムIIIから顎人を庇って死亡。
アルフレッド・ヘッカリング
元クロノス調製局のナンバー2。獣神将の調製にも関わった天才科学者。ギガンティックダークにアリゾナ本部から拉致されるが、ドクター・バルカスに対する対抗心から顎人に手を貸し、「獣神将の支配を受けない獣化兵」であるリベルタスと「擬似獣神将」であるグリセルダを生み出す。
リベルタス
ヘッカリングが開発した獣化兵に類似、かつそれより強力な調整体。人為的に作り出された「思念波の影響を受けにくい損種実験体」であり、グリセルダの精神波の援護によって獣神将の精神支配をも跳ね除ける。近接戦闘モードのA、砲撃戦モードのB、自爆モードのCの三つにその場で変態することが出来、しかもそれぞれの形態で超獣化兵をはるかに上回る能力を発揮する。しかしその代償として数年しか生きられず、生殖能力を失っている。「リベルタス」はラテン語で「自由」、転じて「解放奴隷」の意味。作中では「魂を解放されし者」とリベルタス自身が名乗っているが、名称とは裏腹にグリセルダの精神支配下にある。

その他

深町史雄(ふかまち ふみお)(O:島香裕 T:宮田浩徳
晶の父親で父子二人暮し(母親は早くに亡くなっている)。晶に対する人質としてクロノスに誘拐され、後に晶に助け出されるも、その時は既に対ガイバー用獣化兵・エンザイムIIに調製されており、思念波に操られて晶を攻撃、その脳を破壊した。しかし殖装者の危機に反応した強殖装甲は自衛プログラムを起動させ、晶の意識の無いまま戦闘を続行しエンザイムIIをメガスマッシャーで消滅させた。自らの手で父を殺してしまった事は晶に重大な心的外傷を与え、その後襲ってきた別のエンザイムIIを見た途端、突如殖装が解除され、一時期殖装不能になってしまった。
山村晋一郎(やまむら しんいちろう)
作中では既に故人。村上征樹の恩師で彼を試作型獣神将に推挙した人物。物語の開始5年前にアリゾナで村上ら自分に賛同した4人の若者を試作型獣神将とし、彼等とともにクロノスに反乱を起こす。反乱自体は失敗するも村上を脱出させる事には成功し、また遺跡基地の小田桐主任や速水、そして深町晶にもその志は受け継がれて行く事になる。
ヴァルキュリア (M:戸田恵子
ガイバーIIから得られたデータを元に開発された試作版人造コントロールメタルによる"人造ユニット"の殖装者であり、クロノス幹部候補の一人でありながら反旗を翻した女性の監察官。
原型は初期のOVA版のキャラクターでもある。正体は来日時に明らかとなった。
アポルオン
ゾアクリスタルを回収することを目的としている謎のゾアロード。ガイバーのコントロールメタルに近似した組成と特徴を持つ兜(外部から眼らしきものは見えない)をつけている。カブラールのゾアクリスタルを回収したのを皮切りに、方舟に収められていたプルクシュタール、ワフェルダノス、李剡魋のゾアクリスタルを強奪した。なお、強奪する際にアルカンフェルにも匹敵する”力”を示し、ゾアクリスタルを守っていたカールレオンを圧倒し、彼のゾアクリスタルをも奪い取った。

用語

降臨者
はるか昔、地球に降り立った異星人の集団の呼称。アルカンフェルには「我々はウラヌスである」と名乗った。多くの異星種族で構成されていたと考えられている。地球をガイアと呼び、超高度な科学力を駆使して生命体の進化をコントロールしていた。彼らの目的は兵器としての生命体の開発であり、汎用兵器の素体として人類を開発した(先に恐竜族を開発したが、命令遂行に必要な知性や多様な環境に対する適応能力に欠けるとして抹消した)。「獣化兵(ゾアノイド)軍団」を作り出し星間戦争に駆り出す予定であったが、後述の理由によって計画を破棄し、地球を去った。
人類
降臨者が遺伝子操作の果てに作り出した、用途に合わせて「調製」され獣化兵となる汎用戦闘生物。遺伝子に降臨者に対する「絶対的服従」が刻み込まれている。また、強殖装甲の殖装によって降臨者を上回る圧倒的な戦闘能力を発揮するが、それと同時に降臨者の精神支配からも解放されてしまう事が判明した。強殖装甲ユニットは汎用品であり降臨者のいるところには必ず存在するため、彼らは人類とユニットの接触を危険視し人類の廃棄、抹消を決定した。
強殖装甲システム
降臨者の標準装備品。接触した生物を融合・強化する「強殖生物」とそれを制御する「制御装置(コントロールメタル)」で構成されている「瞬間改造システム」である。装着した時に肉体構造が変わり、内臓等も戦闘用のものに造りかえられる(食事によるエネルギー補給をしなくなるため消化器官は退化してしまう)。作中では強殖装甲を装備する事を殖装と呼び、また殖装した生物の事を殖装者、殖装中の強殖装甲を含めた殖装者を殖装体と呼んでいる。
未使用時は「ユニット」と呼ばれる直径30cmほどの円盤状の物体で、制御装置が押されると中の強殖生物が解放されて直近の生物に取り付き、融合した生物の特性を読み取るとともにその体型に合わせた強殖装甲の外殻を形成し、またその体の一部に強殖装甲を呼び出すために使う「誘殖組織」を植え付ける。以後「ユニット・リムーバー」に制御装置の情報が初期化されるまでは外殻の形を保ち続ける。
強殖装甲は強靭な外殻と身体能力の強化に加え、さまざまな武器を内蔵している。さらに、殖装者が意識を失い戦闘不能となった場合、自動的に過剰防衛行動を取るようプログラムされている。
なお、殖装体の性能は殖装者自身の能力や精神状態、意志力に多大な影響を受ける。また、ユニットは基本的に全て同じ性能であるため、殖装した者の能力の差がそのまま力の差になる。
殖装中は、食物の摂取を一切必要としなくなり、老化もしなくなる。さらに、殖装体が損傷しても制御装置が無事であれば、そこに記憶された情報を基に殖装者・強殖装甲ともに復元でき、たとえメタルに付着した一片の強殖細胞からでも全身を復元させる事が可能。逆に制御装置が機能を失うと、強殖生物が暴走して殖装者は侵食されてしまう。
殖装していない時の強殖装甲は通常空間には存在せず(これについては作中で瀬川哲郎が、異次元空間へ移動して殖装者の傍に常時待機しているのだろうと予想している)、殖装者の殖装するという意思によって保護バリアとともに現れる。
制御装置を介して殖装者同士で念話する事ができる。
ガイバー
「ガイバー」とは本来、降臨者の言葉で「規格外品」を意味する単語。作中では主に人類の殖装体の事を指す。強殖装甲ユニットがユニット・G(ガイバー)と呼ばれる事もあるが、これは人間側の呼称で正式な名称ではない。強殖装甲の本来の機能は身体機能の維持であり、圧倒的な戦闘能力を持ちながら降臨者の精神支配を受けつけないガイバーはまさに「規格外品」である。
巨人殖装(ギガンティック)
アルカンフェルの圧倒的な力に危機感を覚えたガイバーIの意志に反応し、遺跡宇宙船(下記)の航法制御球(ナビゲーションメタル)が蓄積された降臨者のノウハウを基に遺跡宇宙船の組織と強殖細胞を融合させ誕生させた武装形態(戦闘型ガイバー)。ガイバーの意思により召喚される「」の中から出現し、ガイバーの上から重ねて殖装する。
腕力はガイバーの状態の約20倍など従来の戦闘機能の強化に加え、バリヤー能力などの装備が追加されており、更に殖装者の意識が無い状態にあっても、自身の防衛だけでなくその周囲の仲間をも保護する行動をとるという性質も付加された。
エネルギー切れになると殖装が強制解除されてしまう。補充するためには「蛹」の中に収納して異次元空間へ移さなければならず、完了にはそれなりの時間を要する。
登場初期におけるクロノス側からの呼称は「クリーチャー」。
巨人殖装の収納されるケース。通常は殖装前の強殖装甲と同じく異次元に待機しており、巨人殖装の使用前後のみ通常空間に現れる。また、異次元を介した瞬間移動機能も持つ。
巨人殖装が戦闘などで破損しても「蛹」の中に戻せば再構成され、即座に元の形に修復される(ただし残存エネルギー量は減ったまま)。
遺跡宇宙船の航法制御球(ナビゲーションメタル)が形成した肉塊がガイバーIの制御装置(コントロールメタル)と負傷したガイバーIIIを呼び寄せ遺跡基地を脱出した後、ガイバーIIIが覚醒すると肉塊中でガイバーIは復活しておらず、代わりにこの物体が横たわっていた。バルカスが透視すると中身は常に流動しているドロドロの液体だった事から、その呼称は妥当だと発言している。
獣化兵(ゾアノイド)
「調製」と呼ばれる遺伝子操作により第二形態への変身が可能となった人間の事。獣神将に対する「絶対的服従」を遺伝子に刻み込まれている。次世代に能力を継承させるため、調整後も生殖能力を保っている事が「獣化兵」と呼称される最低条件である。(調整で生殖能力を喪失した者達に関しては、後述の「損種実験体」を参照)
筋力増幅型、敏捷性増幅型、生体熱線砲(バイオブラスター)装備型など様々なタイプが存在する。また、クロノス幹部の調製体である「超獣化兵(ハイパーゾアノイド)」と呼ばれるカスタムタイプの獣化兵も存在する。
秘密結社時代、全ての獣化兵は死亡すると体内で分解酵素が働きだし、肉・骨ともども分解され、跡形もなく消滅した。制圧戦後にはゼウスの雷支部を襲った正式部隊や、ピラーズオブヘヴンのような公共施設の職員など、いわゆる「表」の任務に携わる獣化兵は死体が残り、アリゾナ本部等の「クロノスの暗部」に関わる獣化兵は死体が分解する描写がある。分解酵素による消滅は機密維持のための追加処置と考えられる。また、人間体時に強烈なショックを受けて死亡した場合、獣化兵としての姿を現して死亡する(遺跡基地で落石によって圧死したガーゴイル、アプトムに食われた警官ラモチス、死亡してはいないがアプトムに食われかけた速水など)。
小説版では、秘密結社時代において獣化兵に調製される者は「原則、身寄りのない者」という規定があった事が明かされている。
超獣化兵(ハイパーゾアノイド)
クロノス本部において開発された獣化兵のカスタムタイプ。戦闘力はガイバーに匹敵もしくは上回る者もいる。能力の高さと量産に不向きな事を除けば獣化兵に準じる。基本的にカスタムメイドであり、同型は存在しない。超獣化兵はエリートであり、最低でも階級は幹部候補生である。監察官は超獣化兵への調製が約束されている。作戦行動に際しては獣化兵同様のボディスーツを着用するが、ヘルメットは着用しない。
損種実験体(ロストナンバーズ)
獣化兵への調製の過程で生殖能力を喪失した一代限りの実験体。彼らは失敗作として損種実験体と呼ばれ、その殆どは研究所内で生きたまま標本扱いにされる。ただし、全て失敗というわけではなく、生殖能力を失っただけで要求された能力は備えている者、あるいは思いもよらぬ特殊能力を備えるに至った者もおり、損種実験体部隊(ロストナンバー・コマンド)として実戦投入されている。
逆に人間としての姿、知能までも失ってしまうようなケースもある。バランスを無視した能力の付加や過剰な再調製などは、特に損種実験体を生み出す危険性が高い。旧日本支部においては獣化兵の開発件数に比例して損種実験体の発生件数が非常に多かった。
正式採用された獣化兵と違い完全体ではないため、獣神将からの精神支配を受けにくい個体が生まれる事もある。これを利用して、故意に調製をしくじる事により、クロノスと戦う事の出来る獣化兵を生み出す方法が「ゼウスの雷」によって確立された。ただしこのようにして出来た個体でもバルカス級の強い思念波を受けた場合、影響を受けるらしい。
獣神将(ゾアロード)
降臨者が獣化兵を統括する司令塔として作り上げた獣化兵の上位調製体。降臨者に対する「絶対的服従」が遺伝子に刻み込まれている。それぞれが重力や天候、空間に干渉するなどの特殊な能力を有し、更にその戦闘力は獣化兵や超獣化兵はおろか、ガイバーをも圧倒的に上回る。思念の力で獣化兵の精神を支配し、手足のように扱う事が出来、獣化兵に調製された者にとっては神にも等しい存在。
その力の源は「ゾア・クリスタル」と呼ばれる降臨者の作り出した謎の生命体。アルカンフェル以外の11人はアルカンフェルに圧倒的な思念の力(ただし、獣化兵に対するような絶対的な精神支配でなく畏敬の念に近い)で支配されている。基本的に獣化兵と異なり、獣化しなくてもある程度の戦闘能力を有している上、不老のようである。
調製
主に人間の男性の遺伝子に獣化兵となる情報を付加する作業。液体を満たした調製槽という容器に人間を入れて行う。調製が完了していない獣化兵を調製槽から出すと短時間で分解されてしまうという描写があった。また調製槽は再調製(大改造?)・追加調製(小改造?)・メンテナンス(破損箇所修復など)にも使われる。
ゾア・クリスタル
獣神将の額に埋め込まれているクリスタル状の生命体。降臨者が獣神将をアルカンフェル1体しか作らなかったため、本来は1つしか存在していなかった。他の神将メンバーの持つゾア・クリスタルは、アルカンフェルのクリスタルをクローン培養して作られたレプリカ。形はおおむね縦長の球体だが角があるものや模様があるなど多少バリエーションがある。なお、獣神将の命ともいえるものであるが、ゾア・クリスタルを破損、喪失しても獣神将はすぐに死亡するわけではなく、本来の状態に近づくだけである。そのため直近でゾア・クリスタルを託されたギュオーはクリスタルが無くなっても常人のように行動が可能だがカールレオンの場合は一気に老衰が進んだ。
ユニット・リムーバー
降臨者の装備品。強殖装甲の制御装置の情報を強制的に初期化して殖装を解除、ユニットの状態に戻す事が出来る。作中ではギュオーとアルカンフェルが腕に装着し、そこから生体エネルギーを供給して稼動させていた。アルカンフェルがギュオーのゾアクリスタルを回収した際にギュオー共々行方不明となっている。
遺跡宇宙船
降臨者の乗っていた宇宙船。船自体が一つの生命体であり、ワープ航法も使用可能。各部の制御や操縦は強殖装甲の制御装置から宇宙船の航法制御球を通した殖装者の意思に反応して行われる。現在地球上にはいくつかの化石化した残骸と、休眠状態で生き続けていた個体1つが発見されており、クロノスの調製技術を始めとする高度な科学力はこの宇宙船の残骸にあった航法制御球から得たデータを元にしている。休眠状態の個体は日本の地中に存在し、クロノスはその上に基地を築いて「遺跡基地(レリックス・ポイント)」と称していた。3個のユニット(及びリムーバー)は、そこで発見された。
方舟
クロノスが死海を丸ごと調製槽として遺跡宇宙船から採取した組織を培養・増強し、完成した超々巨大生体宇宙船。全長50km以上という広大な船体の中には、乗組員である獣化兵を中心とした独立した生態系を形成する事が可能であり、数世代にわたる長期恒星間航行が可能。船体各所には計12基のエネルギーアンプが備えられており、これはそれぞれ十二神将のゾア・クリスタルに対応するようになっている。したがってフルパワーを発揮するには十二神将全員の搭乗が必要。
造反防止ウィルス
未調製の人間で、クロノスにて獣化兵などの研究に従事する者は、「口封じ」のため体内に特殊なウィルスを植え付けられる。このウィルスは、脳の働きを活性化させる作用がある一方で、定期的にワクチンを接種しなければ、体内で過剰に増殖して感染者を死に至らしめる、という恐ろしいものである。一度体内に植え付けられると排除する事は不可能で、唯一無効化する方法は獣化兵への調製である(獣化兵になればウィルスが死滅する)。

戦闘形態スペック

殖装体(ガイバー)

ガイバーI

深町晶が殖装した姿。体色は青みがかった緑。攻撃よりも防御を重視した性能となっており,装甲が厚い。これはユニット接触時の晶の精神状態が反映されたもの。

  • 身長:174cm(頭角含まず)
  • 体重:261kg
ガイバーII

オズワルド・A・リスカーが殖装した黄色いガイバー。徳間書店版1巻では頭部以外はガイバーIと同じデザインだったが、1989年のシリーズOVA発売に合わせて新規にデザインされており、徳間書店版6巻以降は現在のデザインとなっている。また、角川書店版では1巻のガイバーIとの戦闘シーンがほぼ全て新規に書き下ろされている。

  • 身長:210cm(頭角含まず)
  • 体重:360kg
ガイバーIII

巻島顎人が殖装した黒いガイバー。防御より攻撃を重視した性能になっており,ガイバーIより装甲が薄いが、高周波ソードが前腕部に2本装備されている(ガイバーIは1本)。頭部や口部にトゲのようなものがついており、ガイバーIより攻撃的なイメージ。

  • 身長:191cm(頭角含まず)
  • 体重:328kg
0号ガイバー
  • 身長:不明
  • 体重:不明

イマカラムや晶の回想に登場。降臨者が好奇心から原初の人類にユニットを殖装させたことで誕生した最初のガイバー。降臨者の想像を遥かに超えた戦闘力を発揮したが、降臨者の精神支配から完全に外れたため暴走、反逆した。多数の獣化兵を瞬く間に全滅させたが、アルカンフェルによってユニット・リムーバーでユニットと分離され、殺された。デザインはガイバーIにガイバーIIとIIIを足したようなデザイン。

ガイバーII F(フィーメイル)
  • 身長:181cm(頭角含まず)
  • 体重:262kg

ヴァルキュリア監察官が試作版の人造コントロールメタルと強殖細胞サンプルを合わせて殖装した紫色のガイバー(原作)。体形はガイバーIより細身で胸が強調されたデザインになっている。

  • ガイバーの武装
    • アーム・パワーアンプ
      • 前腕部にある瘤状の部分。重力制御球から供給されるエネルギーを増幅して、「重いパンチ」を打てるようにする。
    • レッグ・パワーアンプ
      • 脚部にある瘤状の部分。重力制御の作用によってキック時の破壊力を増大させる。
    • ヘッドビーマー
      • 頭部コントロール・メタル上部に配置された超高効率の赤外線レーザーであるヘッドビーム発射器官。威力はガイバーの武装としては低いが、チャージにかかる時間が短く連射が可能なため、牽制や多数の雑魚やミサイルを破壊するためなどに多用される。効率の良い排熱効果(レーザークーリング効果)も兼ねている。
    • 高周波ソード
      • 肘部の突起が伸長して形成される、一種の超音波カッター。使用時には1メートル前後の長さに展開する。高速で振動して接触した物体の分子結合を弱め、あらゆる物質を切り裂く
    • 重力砲(グラビティランチャー)
      • 腰部重力制御球(グラビティ・コントローラー)から供給されたエネルギーを両手の甲にあるエネルギー・コンプレッサーを介して、5指の間に収束し、極小のブラックホールを形成、蒸発で生じるを衝撃波を投射する、プレッシャーカノンを放つ
    • 口部金属球(バイブレーション・グロウヴ)
      • 対象の固有共鳴周波数と同調する振動波を発射し、対象を破壊するソニックバスター発生器官。声帯を持たないガイバーの発声器官でもある。
    • 胸部粒子砲(メガ・スマッシャー)
      • 胸部装甲の下に存在する器官から発射する粒子ビーム。100メガワット以上の出力を誇る、ガイバー最大最強の武装。レンズ体は非常に脆いので普段は胸部装甲に覆われている。ギュオーのバリアでも防ぎきれなかったが、アルカンフェルにははね返されている。
ガイバー・ギガンティック

ガイバーIのギガンティック。体色は黄色に近い白で、ガイバーIIに近い。

  • 身長:272cm(頭角含まず)
  • 体重:393kg
ギガンティック・ダーク

ガイバーIIIのギガンティック。体色は黒。性能はガイバー・ギガンティックに準じるが、口部の金属球が5個、高周波ソードが3本とガイバー・ギガンティックより数が多い。

  • 身長:275cm(頭角含まず)
  • 体重:460kg
  • ギガンティックの武装・戦闘スペック
    • エネルギー・アンプ
      • 身体の各部に新設されたパワージェネレーター。腰部と胸部の重力制御球が作り出す重力エネルギーを増幅、バリアーを形成できる。
    • ヘッドビーマー
      • デュアル・コントロール・メタル上に大型ビーマーはガイバーのものの5倍の威力、メタルの両側の小型ビーマーはガイバーのものと同等の威力のレーザー光線を放つ。
    • 高周波ソード
      • 威力自体はガイバーI時と同等だが、伸縮自在になり攻撃可能範囲が大幅に拡大
    • プレッシャー・カノン・ギガマキシマム
      • エネルギーアンプで威力を強化されたプレッシャーカノン
    • バイブレーション・グロウヴ
      • 口部装甲を開くと、金属球が4個存在し、ギガ・ソニックバスターを放つ。ガイバーのソニックバスターに比べ、チューニング速度、有効範囲が格段に広がり、威力も増している
    • グラビティラム
      • 胸部の突起が伸び、高速移動と共に敵を貫く。
    • ギガ・スマッシャー
      • 胸部装甲下にある粒子砲。新設された重力制御球を核に形成される発射装置から放たれるスマッシャーは全身のエネルギーアンプによって増幅され、メガ・スマッシャーの100倍以上の威力を誇る。
ギガンティックXD(エクシード)

ガイバー・ギガンティックが巨大化した姿。「巨神殖装」とも表記される。体色は赤。「超越(エクシード)」の命名は、あまりの威力の強大さを目の当たりにしたシンによる。巨大化には殖装者(晶)の心理的変化が大きく影響しているらしい事から、ギガンティック・ダークがエクシード化できるかどうかは不明。ギガンティックの能力はこの形態でも全て使用可能であり、「武器の威力はサイズ比を大きく上回るパワーアップを遂げている(設定資料室より)」とのこと。

    • 身長:52m
    • 体重:2690t
  • エクシードの武装
    • グラビティ・インプロージョン
      • 形成過程にあるマイクロ・ブラックホールを射出し、射線上のあらゆる物質・エネルギーを押し潰しつつ吸収、素粒子のレベルで崩壊させた上で「重力の井戸」の底に落とす超武装。マイクロブラックホールは対象を消滅させた後蒸発する。巨獣神殲滅体に対して初めて使用され、真・煉獄砲の全エネルギーごと一瞬で消滅させた。使用時はギガンティックの持つ三基の重力制御球全てを稼動させ、全身のエネルギーアンプを展開、フル稼働状態となった上で胸の重力衝角と両肩の重力スタビライザーを展開させる必要がある。

クロノスの調製体

正規採用タイプ(アダプションナンバーズ) 獣化兵(ゾアノイド)

ラモチス

平均体高:230cm

最も一般的な筋力増幅型の獣化兵。初期に実用化され、比較的容易に調製出来る事から、世界各国に配備されている。筋力増幅度は常人の10倍。OVAではグレゴールの部下として働くなど、これら下士官的存在の下で戦う下級兵士としての登場が多い。小説版によると体毛の色には黒・灰色など個人差があり、あまり物事を深く考えない性格(ただしこれはラモチスのみならず筋力増幅型一般に見られる調製方針)に調製されているなどの設定が明かされている。クロノスの世界制圧戦時には日本の首相がこれに変身するシーンが描写された。。
グレゴール(O:戸谷公次 T:園部好徳

平均体高:235cm

日本支部にて早期に開発された筋力増幅型の獣化兵。筋力増幅度は常人の15倍を誇る。ガイバーIが最初に倒した獣化兵。非常に密度の高い筋肉組織と恐竜のそれを思わせる骨格構造を持ち、防御力にも優れる。至近距離からの衝撃を受けた場合には体内構造に損傷をきたす事もあるらしく、第一話で小型爆弾の爆発によって獣化したまま戻れなくなってしまったと報告している場面がある。
小説版「鬼影の記憶」には、彼(人間としての名前は「長沼達夫」)の「遺族」が登場する。
ガイルズ
グレゴールの試作品に当たり、筋力増幅度は13倍。背中の突起物が特徴。バルカスの閲覧するモニター画面の中にのみ登場し、実際に戦うシーンはない。
ヴァモア
日本支部にて開発された生体熱線砲(バイオブラスター)タイプの獣化兵。獣化の際、両肩にレーザー発振器官が構成される。筋力増幅度は低いが、それでも常人の5倍程度ある。人間としての姿を持つ者には劇場公開版アニメで警察署長が変身した個体、小説版「鬼影の記憶」では、任務に失敗したクロノスのメンバー(長沼敬一郎。最初に登場したグレゴールの叔父に当たる)が懲罰として調製された個体などがいる。
メンツェル
ヴァモアの改良型。出力が30%アップし連射が可能になった、また筋力も増加されており敏捷性も向上している。
ブロイズ
グレゴールの改良型。筋力の増幅値は13倍とグレゴールに劣るが、その分敏捷性が高い。また防御力においても銃弾を弾き返すほどのものを持つ。あまり量産はされていない。
ゴビルバ
ラモチスの改良型。筋力増幅値は12倍で、その他の基本性能値も向上したが、調製成功値が低下したために量産化は見送られた。クロノスの世界制圧戦時、アメリカ大統領の補佐官が変身した個体が印象に残る。初登場時と二回目以降の登場では著しく絵柄が変わっている。
カダン
水中戦闘型獣化兵。縦に裂けた口から水を高圧で噴射し、敵を撃ち抜く。手足には吸盤を持つ。第7艦隊襲撃に多数が参加していた。
ガルバラン
亀に似た水中戦闘型獣化兵。筋力増幅度は18倍。体内で生成される液体窒素を口から噴射して相手を凍結させる。第7艦隊襲撃に参加していた。
ネアルコス
水中戦闘型獣化兵。半魚人型で深海作業性に優れている。筋力増幅度は25倍と超獣化兵を除けば非常に高い。第7艦隊襲撃に参加していた。
タブロス
砂漠戦用獣化兵。砂中に潜み、敵を急襲する。サウジアラビアで米軍と交戦。戦車に無茶苦茶に踏みにじられて死亡した。
マルカルト
森林地帯の戦闘に主眼を置いた獣化兵。一見鳥型だが飛翔能力はなく、むしろその動きは猿に近い。獣歌団のメンバーとして登場した。
ラゼル
昆虫型獣化兵。哨戒・偵察を主任務としており、俊敏性に富んでいる。獣歌団のメンバーとして登場した。
シチシス
斥候用獣化兵。鳥に似ている。敏捷性に優れ、短距離の飛行も可能。獣化兵としては最も小型の部類だが、運動性はトップクラス。視力も優れている。ギガンティック出現の際、プルクシュタールが送り込んだ斥候の一人。
ロッシュ
斥候用獣化兵。カメレオン型で、保護色の機能も備えている。イマカラムが斥候として送り出したが、アプトムに捕食された。
デボルド
ギガンティック迎撃の為、クラウド・ゲートから出撃した飛行部隊。巨大なトンボのような姿をした獣化兵。
ゲパトルス
ギガンティック迎撃の為、クラウド・ゲートから出撃した飛行部隊。
バルバトス
ギガンティック迎撃の為、クラウド・ゲートから出撃した飛行部隊。
ガーノルド
ギガンティック迎撃の為、クラウド・ゲートから出撃した飛行部隊。
ブレリモス
ギガンティック迎撃の為、クラウド・ゲートから出撃した飛行部隊。
デルカッセ
生体熱線砲タイプ。
グリンメルス
生体熱線砲タイプ。
ゲッツ
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。蛇のような容貌の獣化兵。
グランザ
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。カニのような容貌の獣化兵。1986年のOVA版においてこれと似た容貌の獣化兵が登場し、高周波ソードで倒されているが、関係は不明。
ルキル
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。カマキリのような容貌の獣化兵。
エルトボ
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。モグラのような容貌の獣化兵。
ダイル
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。
カーヴィル
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。
ホドロフ
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。アルマジロのような容貌の獣化兵。
ディーゲル
“ゼウスの雷”本部襲撃に参加。イノシシのような容貌の獣化兵。
ガーゴイル
新しい主力獣化兵として開発された。グレゴールに並ぶパワー、ラモチスに準ずる量産性を兼ね備えている。旧日本支部においては両者より格上の立場に立つ事が多かったようだ。大半は遺跡基地の崩壊とともに死亡し(実際に圧死するシーンも描かれている)調製データも消失してしまったらしく、以後登場していない。
バルバス
筋力増幅型。優良種だが偶然発生的に誕生した種でありあまり調製成功率は高くない。竹代町脱出編で民間人が変身した個体が初出。
シネバイト(T:近藤孝行
小説版にて登場。軟体動物のような風貌の獣化兵。ラモチスを苦もなく絞め殺すほどの力を持つが、感情の昂ぶりとともに体内で発光物質ルシフェリンが発生し全身が発光する事から隠密行動には難があり、実用化は見送られた。彼の台詞から、獣化兵は訓練中は喫煙が禁止されていることが判明した。
獣歌団
世界制圧後、クロノス日本支部統制局が大衆の意識操作の為に送り込んだビジュアル系ロックバンド。メンバーは全員が獣化兵(ボーカル:ラモチス、ギター:ラゼル、キーボード:マルカルト、ドラムス:グレゴール)で、その能力を活かした歌と演奏、さらには人間体時には全員が美形であり、演奏後に獣化を解除する(当然全裸となる)際どい演出が特に若い女性に大人気を博している。バンド名の元ネタは憂歌団と思われる。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

超獣化兵(ハイパーゾアノイド)

ゼルブブス(O:山寺宏一 T:三宅健太
グレゴール以上の怪力と、ヴァモアより効率の良い熱線砲を備え、頭部の触角からは溶解液を噴射する。ギュオーが来日した際にパナダインとともに同行した。ガイバーIIIに倒される。小説版では、前田という名前を持つギュオーの側近で、日本支部に潜入していた。
パナダイン(T:宗矢樹頼
体内で生成した液体爆薬(2種類の液体を飛ばし、混合されると爆発する)が武器。ギュオーが来日した際にゼルブブスとともに同行した。ガイバーIIIに倒される。小説版ではラテン系の男であり、エリートらしからぬ俗気を見せていた。
ゼンクルブ(T:園部好徳
全身の角から強力な電磁波(マイクロ波)を発生し、相手を焼殺する(電子レンジの原理)。トロントの調製施設の責任者で、ゼウスの雷の襲撃を受け、ガイバーIIIに倒される。人間としての姿は髪をオールバックになでつけた白人男性で、スーツ姿から獣化した。
ムメルゼー(T:河本邦弘
額の角からの電撃と、両肩に装備した超音波砲が武器。
ノズコフ(T:浜田賢二
ムメルゼーとほぼ同タイプの超獣化兵。同じタイプが2体と存在しない超獣化兵においてムメルゼーとノズコフのデザインが酷似しているのは、調整担当者が同じだったらしい。(ビジュアル・データ・ファイルより)
ミノドリウス
体当たりの際、肩の瘤に仕込んだ液体爆薬がリアクティブアーマーの様に作用し、ダメージを増加させる。
ダナパルス
全身にダイヤモンドに匹敵する硬度の棘を持ち、さらに高周波で振動して刺し貫いた相手を粉砕する。
ビルボネッグ
背中の甲羅は強固であり、四肢を収納して球状となって体当たり攻撃を行う。
ブランカイ三兄弟
クルメグニク配下の三体合体する超獣化兵。実の兄弟で、ブランカイα、β、γの三体から構成され、合体時はそれぞれ頭部、胸腕部、腰脚部になる。人間体はともに野卑な容貌の男性。獣化時には三体が合体する事で飛行能力と強力な戦闘能力を得る。クルメグニクたちがガイバーIをおびき出すためガイバーギガンティックに近似した姿に追加調製し、高層住宅街を襲わせた。
ガプティン
生体熱線砲タイプ。ギガンティック・ダークのアリゾナ基地襲撃時、基地防衛に参加していた。
ガシュタル
高い隠密行動能力を備えた超獣化兵。その能力はガイバーの頭部センサーでも空間のほんのわずかな歪みとしか認識できないほど。
超獣化兵五人衆
ゼクトール(O:沢木郁也 T:志村知幸
最強の超獣化兵。強靭な外部装甲は剛性と弾性を兼ね備え、プレッシャーカノンの直撃にも耐える。体中に計14門もの生体熱線砲を持つ。中でも、背中の羽根を広げて周囲の熱を吸収し、腹部から放つ「ブラスターテンペスト」は、ガイバーのメガスマッシャーに匹敵する威力を誇る。生体熱戦砲タイプには珍しい怪力で、前述の羽で空を飛び、地中を高速で掘り進む事も出来る。
エレゲン(O:小杉十郎太 T:遠近孝一
生体発電所というべき超獣化兵。電気ウナギの500倍の発電能力を持ち、4本の触手から電撃を放つ事ができる。高電圧を利用したイオノクラフト効果で短時間なら空中を浮遊する事も可能。また熱、火炎攻撃に対しての耐性も持つ。
ダーゼルブ(O:郷里大輔 T:四宮豪
常人の60倍の筋力を持つ、全獣化兵中最強の筋力増幅型。防御力にも優れている。全身から放つ超高熱線が武器。口から超高熱の火炎を吐く事もできる。
ガスター(O:銀河万丈 T:園部好徳
肩のコブで精製される生体ミサイルと両下腕部から発射される2種類の液体爆薬を武器とする超獣化兵。
ザンクルス(O:広中雅志 T:河本邦弘
五人衆の中では最も素早い超獣化兵。両腕の高周波ブレードを武器とする。ガイバーIIIの高周波ブレードで真っ二つにされる。

対ガイバー用獣化兵(エンザイムシリーズ)

エンザイム(O:筈見純 T:緒方賢一
ガイバーIIの分析結果を基に、クロノス日本支部で対ガイバー用として開発された試作獣化兵。尾部、爪、牙から強殖装甲を分解する酵素液を分泌し、殖装体の装甲を瞬時に溶解する。ただしこの酵素は大気に触れると急速に化学変化して効果が失われる。元クロノス日本支部長巻島玄蔵が実験体として調製され、ガイバーIと相討ちとなった。続いて調製中の数体はクロノス日本支部壊滅の際、ガイバーIIIによって破壊された。
エンザイムII(T:宮田浩徳
レリックスポイントでドクターバルカスによって開発された、エンザイムの後継型獣化兵。日本支部の壊滅で、エンザイムの調整資料が失われた為、デザインはほぼバルカスのオリジナル。尾はなく、爪と口、背中から生えた4本の触手の先に分泌腺が設けられている。また酵素液そのものも改良され、大気に触れても効力は失われず、口から吐き出して攻撃する事も可能。晶の父親である深町史雄が実験体として調製され、ガイバーIと戦う事に。その後も二度に渡り数体が登場している。また、アプトムはバルカスに再調製を受けた際、エンザイムシリーズ中このモデルの遺伝情報を付加されている。
エンザイムIII
クラウドゲートでドクターバルカスによって開発された、エンザイムの最新型。今までのエンザイムに比べ体格の小型化、飛翔能力の追加など機動力の向上が著しく、大変高い完成度をもつ。また、開発当時のアプトム(フルブラスト)への対策として、レーザービームによる傷の瞬時回復、電撃への耐性、体に撃ち込まれた生体ミサイルを体内で分解、更に(ネオゼクトールと同じく)融合捕食を阻む抗体とアプトムの代謝機能を狂わすウィルスが体内で作られている。しかしそれらのスペックを実現する為に代謝機能を高められており、調製後は2・3年しか生きられない。

損種実験体(ロストナンバーズ)

アプトム(O:二又一成(回収版:小野健一) T:稲田徹
形式番号AM0021-L、あらゆるタイプの獣化兵にその場で自己調製できる「万能型」を目指して開発されたが失敗、外見は変化できても能力はオリジナルに及ばない。ただし獣化兵のみならず、ガイバーの姿と能力も真似る事ができた。後にバルカスによる再調製を受けた(後述)。
ソムルム(T:四宮豪
口から吐く“生体融縛粘体”は、相手の生体組織と融合同化し自由を奪う(たとえ強殖装甲であっても)。ロストナンバー・コマンドの先鋒として出動し、瀬川兄妹の拉致を試みるが、ガイバーIに倒される。
ダイム(T:酒井敬幸
液状化して大地と融合し、周囲の植物や土石を自在に操る。液化したまま地中を高速で移動する事もできる。アプトムと共同してガイバーIと戦うが、村上の精神波をギュオーのそれと誤認し怯んだところをガイバーIの高周波ブレードの発する波動で倒される(電子レンジの原理)。
ゲルペス
他の人間に変身する能力を持つ。姿・形、声もそっくりに再現できるが、記憶はコピーできない。変身能力以外にこれといった武器はない。瑞紀に変身して晶を束縛するが見破られ、殖装時の防護フィールドで吹き飛ばされる。
メイジュ(MEIJU、形式番号AM0017-L)
トリヒロ(TORIHILO、形式番号AM0018-L)
レドン(REDON、形式番号AM0023-L)
トール(TOLU、形式番号不明、ロストナンバーズを表すLの記号のみ判明)

コミックス第5巻P137に名前が登場。姿形、能力は不明。形式番号及びロストナンバーズを表すLの記号が判明している。

ネオ・ゼクトール(T:志村知幸
超獣化兵ゼクトールが、仲間の仇であるアプトムを討つ為に再調製を受け、五人衆全員の能力に加えて、アプトムの侵蝕を阻む抗体と体機能を狂わせるウィルスを体内に備えた。そのため獣化兵としてのバランスを崩し、生殖能力を失い、損種実験体となった。獣神将の思念波の影響も受けにくくなったが、過度の調製のために既に体細胞の崩壊が始まっており、アプトムの様にクロノスを裏切る心配は無い(その時間はない)とされた。アプトムやガイバーを追い詰める。最期は大気圏外まで上昇し、背中の羽から太陽光を吸収して、自滅技ともいえる、一億度を超える超々高熱レーザー「ファイナルブラスターテンペスト」を放ち消滅した。
名称無し(バイオフリーザー/速水利章)
体内に液体ヘリウムを冷媒とする極低温冷凍機を備え、胸部中央から強力な冷凍ガスを放射する(バイオフリーザーというのは、その能力を表す英語名称であり、獣化兵としての名称ではない)。

不明

芋虫のような頭部を持つ獣化兵
1989年のアニメージュにおける新OVA紹介カラー記事にてイラストが公開された。その後、作品において描かれた形跡はない。実写版第二作に芋虫型獣化兵が登場するが、関連は不明。


このほか、カブラールによって操られた一般人獣化兵の中に多数の名称不明の者が見受けられる。

獣神将(ゾアロード)

アルカンフェル(T:松本保典
  • 身長(戦闘時):292cm
降臨者の手によって調製された唯一のオリジナル・ゾアロード。未だその能力の全貌は明らかではないが、作中では強力なバリアや念動力の他、瞬間移動能力や、遺伝子マトリクスからその生物の特性を解析する能力(初対面のアプトムの能力特性を看破した)、ギュオーの擬似ブラックホールに吸収されても通常空間に復帰する能力なども持っている事が確認されている。そのバリアは小惑星をも破壊する威力を持つ。
戦闘形態は遺跡基地崩壊の回が初出だが、その後イマカラムの見るアルカンフェルの記憶映像として登場し、身体各部にギュオーのグラビティ・ポイントに似た半球状の物体が追加されたデザインに変更された。
    • スパイラル・クラッシャー・・・重力制御でつくりだした竜巻
リヒャルト・ギュオー(O:柴田秀勝 T:有本欽隆
  • 身長(戦闘時):309cm
近接戦闘型獣神将。十二神将中最強の「重力使い」といわれる。得意技は「重力制御」で、重力を駆使した種々の攻撃のほか、全身のグラビティ・ポイント(重力操作ユニット)を撃ち出し結合させて瞬間重力7000エクサトン(7,000,000,000,000,000.000,000=70トン)の擬似ブラックホールを作り出す。これは非常に強力で、中和消滅させないままあまり放置していると本物のブラックホールになってしまう危険な技である。
ハミルカル・バルカス(O:加藤精三 T:亀井三郎
戦闘能力については不明だが、思念波の強さと透視能力は十二神将一といわれている。
フリドリッヒ・フォン・プルクシュタール(T:土田大
  • 身長(戦闘時):267cm
近接戦闘型の対極に位置する遠距離戦闘型の獣神将で雷を操る能力を持つ。その能力を利用した雷撃はビルを一瞬で蒸発させるほどの威力がある。またその落雷を自らの体内にためておいて胸部から近接攻撃に用いたり、全身の黒い突起物によりビームを吸収する能力も持っている。
シン・ルベオ・アムニカルス(T:松本大
獣神変すると巨大な角の生えた姿となる。
ラグナク・ド・クルメグニク(T:麻生智久
アフリカ支部を統括。アルカンフェルに叛意を持つ三神将の一人。人間界と接触を絶って過ごす事もある。
ジャービル・ブン・ハイヤーン(T:園部好徳
アルカンフェルに叛意を持つ三神将の一人。
カブラール・ハーン
インド支部を統括。アルカンフェルに叛意を持つ三神将の一人。獣神変時は他の獣化兵を吸収・融合する「融合同化」という能力を持ち、「巨獣神変化」(ドラゴニック・バースト)と呼ばれる特殊な戦闘形態を取る。人間体の時は小柄な老人だが、巨獣神変化時は、非常に巨大な姿となる。その際、本人は脳のような姿に変身している。また自身の細胞からつくった擬似脳を獣化兵に埋め込んで支配する事もでき、この能力で思念波の支配下にないアプトムをコントロールした。
  • 巨獣神(ドラグロード)
カブラールの戦闘形態。多数の獣化兵を吸収・融合して誕生する。その名に恥じぬ怪獣めいた巨体を誇り、アプトムやガイバー・ギガンティックを圧倒する戦闘能力を誇る。
    • 武装
      • 煉獄砲(プルガトリウム)
        • 巨獣神変化後の頭部に当たる位置が展開、生成された「光球」から強力な破壊光線を発射する。
      • 巨顔触手
        • カブラールの顔を模した触手。感覚機能を備えており、全身に生成されるこれにより巨獣神の死角は皆無となる。また体組織を分離した上で、分離した部分をこれに変化させる事も可能。かなり強靭で敵の束縛に使用したりある程度の攻撃能力も持つ。
  • 巨獣神殲滅体(ドラグロード・アナヒレイション・モード)
巨獣神の最終形態。ギガンティック・エクシードに対抗する形で、更に数千体もの獣化兵(主になったのはカブラールの思念で集められた一般人の調製体)を吸収する形で出現した。巨獣神より更に巨大になっているのだが、新たに巨大な翼を展開する事で飛行能力を得ている。なおこの形態は地球制圧戦でも取る事はなかった形態であり、同じ獣神将でも危険を感じ退避するほどの破壊力を発揮する事が可能。
    • 武装(巨獣神殲滅体)
      • 背鰭ミサイル
        • その名の通り、背鰭が変化した巨大生体炸薬ミサイル。僅か一発でビルとその周囲を消し飛ばす破壊力を持つ。ギガンティック・エクシードすら沈黙させる桁外れの威力だけでなく、獣神将やガイバーのバリアを中和して貫通する性質も備えている。
      • 真・煉獄砲(ウェールス・プルガトリウム)
        • 巨獣神殲滅体が誇る、最大最凶の超破壊光線砲。頭部から首の付け根までが三つに展開し、上半身全てを砲台として扱う事で「光球」を限界まで巨大化させている。吸収した獣化兵数千人分の質量を丸ごと熱量に変えるため、破壊力はギガンティックのギガ・スマッシャーに匹敵すると言われる。
  • 遁走体(エスケープ・モード)
  • 身長:153cm
カブラールの本体。巨獣神形態はその体の殆どが「融合同化」した獣化兵により造られた肉体であり、それによって発揮される戦闘能力で直接戦闘をこなす為、本体は殆ど戦闘能力を持たない。巨獣神だけでなく並の人間と比較しても小柄な体型であり、特殊能力も「石化」のみ。
    • 特殊能力
      • 石化
        • 生物の体細胞を置換し、石のような状態にする。アプトムを石化させ封じ込めた事もあるが、攻撃対象に直接触れる必要がある。
李剡魋(リ・エンツイ)(四宮豪
  • 身長(戦闘時):307cm
空間制御能力を持つ獣神将。腕部にある剣状の器官で空間に印を付け、それを結んだ三角面状に空間を分断する事ができる。切断面の反対側の座標は自由に決められ、面をくぐり自在に瞬間移動する事も出来る。分断された面は自動的に閉じるが、その際、あらゆる事象を切断する刃となる。
ワフェルダノス
  • 身長(オリジナル):304cm
全身の「臣毛」と呼ばれる体毛を操る。臣毛の強度は鋼より強く、絡め取られるとギガンティックでも身動きが取れなくなる。最大で半径3kmまで伸ばす事ができ、対象物を覆ってガードしたり、高速回転させドリルのように使用する「魔槍」という技など応用力も高いが、展開すると1時間しか使用できず、時間経過により「臣毛」が本来の姿である黒い猿のような無数の生体兵器「臣民」の姿に戻る。人間が調製を受けた獣神将ではなく、元々は降臨者の手によって造られた植物の様な生体兵器で、ゾアクリスタルの力で生体圧縮され人間に近い形態に変身している。そのため厳密には他の獣神将のような戦闘形態を持っておらず、所謂「戦闘形態」こそがワフェルダノスの真の姿である。
トゥアハ・デ・ガレノス
“遺跡”宇宙船を攻撃する際は、口から火炎もしくは熱線のようなものを吐いていた。
エドワード・カールレオン
  • 身長(戦闘時):245cm
分身能力を有する獣神将。本体を虚数空間に起くことで相手の攻撃を一切受け付けないまま、三体の分身を利用して一方的に戦える。しかし同様の能力を持つアポルオン相手ではその優位性は得られなかった。
イマカラム・ミラービリス(村上征樹)
  • 身長(戦闘時):272cm
村上征樹が再調製を受けた姿。ギュオーと同じく重力制御の能力を持ち、「疑似ブラックホール」も使用できる。また、アルカンフェルの空間転移能力も使用できる。

試作獣神将(プロトゾアロード)

村上征樹
リヒャルト・ギュオーを獣神将に調製する際、そのデータ収集用として調製された。ダミー・クリスタル(疑似ゾア・クリスタル)を頭部に埋め込まれ、思念波による獣化兵の支配やバリヤーなど、獣神将としての基本能力は備えるものの、正規の獣神将よりは能力は低い。テスト用の調製体であるため寿命は短いはずだったが、クロノス脱走後、遺跡基地崩壊まで約5年間生き延びた。また村上のダミー・クリスタル(疑似ゾア・クリスタル)はギュオーのゾア・クリスタルと共振現象を起こしやすいとされ、ギュオーの意思で村上の動きを封じたりクリスタルを割ってしまったりする事ができた。後に正規のゾア・クリスタルを得て、正規の獣神将として再調製される。
試作獣神将
村上以前にギュオーのためのデータ収集用に調製された試作体。全部で3人存在。全体的に村上に似たフォルムだが、頭部の形状などが異なる。

ゼウスの雷の調製体

リベルタス
  • 平均体高:250cm
Dr.ヘッカリングが巻島顎人の要請で開発した調製体。状況に応じて3タイプの戦闘形態を取る事が可能。損種実験体(ロストナンバーズ)、特に速水のデータを参考に調製されており、獣神将の思念波の影響を受けにくくなっている(その代わり、グリセルダによる思念波の影響を強く受ける)。その戦闘能力は非常に高く、獣化しなくても並みの獣化兵と互角、獣化すれば超獣化兵を瞬殺出来るだけの力を持つ。しかし、高い戦闘能力と引き換えに生物としてのバランスを一切無視した調製がなされているため、損種実験体と同様に生殖能力が無く、余命が5年足らずしかないうえ、獣化するたびにチャージという強制栄養補給処置が必要であり、多用が進むとさらに寿命を縮めてしまう。
リベルタスはラテン語で自由の意味。転じて解放奴隷という意味もある。
グリセルダ
  • 身長:210cm
Dr.ヘッカリングが巻島顎人の要請で開発した上位調製体(疑似獣神将?)。ダミー・クリスタル(疑似ゾア・クリスタル)ないしはそれに近い物が頭部と胸部に埋め込まれ(ツイン・ダミークリスタル?)、獣神将に似た能力を持ち、リベルタスを統率する。獣神将同様に強力な思念波を発し、獣化兵を精神支配下に置く事も可能。特にリベルタスに対し「絶対的な畏敬の念」を抱かせる。グリセルダの発する思念波は、リベルタスに対しては獣神将よりも強力であり(元より獣神将最高のバルカスの思念波を、さらに増幅装置で増幅した、未調製の一般人すら従えるほどの思念波よりも強力であった)、グリセルダがいる限りリベルタスは獣神将の思念を受け付けないほどである。また、治療能力などの後方支援に特化した能力を持つ。ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』などに取り入れられた民話 "Patient Griselda" に登場する女性、グリセルダにちなんで名づけられと思われる。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

究極の戦闘生物(バトルクリーチャー)

アプトム(O:二又一成(回収版:小野健一) T:稲田徹
損種実験体(ロストナンバーズ)のアプトムがバルカスによる再調製を受け、結果として獣化兵を越える存在となった。自称「究極の戦闘生物(バトルクリーチャー)」。
細胞サンプルさえ手に入ればその形質を完全に複製し、増強して身に着ける事が可能になった。さらに複数の形態の優れた特質を抽出し、合成した複合形態をとる事もでき、また任意の場所にレーザー発振器やミサイル発射器を出現させるなどして攻撃する事もできる。そして、再調製の副作用として獣神将の精神支配を受け付けなくなる、他の獣化兵を養分として吸収しその能力を取り込む、複数個体に「分体」してそれぞれが別行動をとるなど、獣化兵とは別種の生命体へと進化してしまった。「究極の戦闘生物(バトルクリーチャー)」との自称も頷けない事もない。バルカスは調整実験が何を齎すか留意していなかったため、彼の完全なる失態の産物でもあるだろう。細胞が多量に失われると再生に時間がかかり戦闘能力が落ちるが滋養となるゾアノイドがいればほんのわずかな細胞からでも即座に回復できる。
取り込んだ遺伝子形質によって様々な姿を取っており、今まで取った主な複合形態は以下のとおり。
複合形態その1
グレゴール・ヴァモア・エンザイムIIの複合形態。三体の特徴を複合させたような巨体を持つ。ギュオーの攻撃により仲間とはぐれた晶・瑞紀を襲い、復活したガイバーIと戦った。各獣化兵の能力を数倍に増幅して身につけており、その戦闘力は並の超獣化兵を凌駕する。ガイバーIのメガスマッシャーに右腕を残して消滅させられたが、そこから上半身の半ばまでを再生した。
複合形態その2
ギュオーとアルカンフェルの戦闘に乗じ、基地内に潜入したときに見せた形態。エレゲン・ガスター・ダーゼルブを吸収し、ダーゼルブとガスターの中間のような巨体に肩部ミサイルランチャーと液体爆薬発射管、放電触手を持つ。超重量級の巨体に似合わぬ素早い動きと多彩な戦闘力でゼクトールを圧倒するも隠し球「ブラスター・テンペスト」により半身を失う。
アプトム・フルブラスト
上に加えてゼクトールの遺伝子形質を加えた姿。超重量級だったそれまでの形態とは一転してスリムな体型になっている。ゼクトールに酷似した黒い甲殻に覆われ、下腕部に生体ミサイル、肩後部に放電触手、額に生体ビームを備えている。また飛行も可能。
イヴィル・アプトム
カブラールが、超獣化兵ガシュタルの体内に仕掛けた「ダミーブレイン」により操られたアプトムがおびただしい数の超獣化兵を吸収し、「アプトム・カオスモード」となった後に収斂された姿でこれまで以上に禍々しい姿となっている。両腕を換装する形で吸収された超獣化兵の様々な武装を使用する事が出来る。だが体から肉片が切り離されると、ダミーブレインの支配から逃れたアプトム細胞が増殖して本物のアプトムの脳を再生させてしまう可能性がある為、カブラールはそれらを迅速に処分(焼却)しなければならなかった。最後は速水の決死の行動によりアプトム再生の為の肉片は確保され、ガイバーIのメガスマッシャーによりダミーブレインは消滅した。
アプトム・オメガブラスト
イヴィル・アプトム時に吸収した超獣化兵の能力を身に付け、速水を融合捕食した事により、急速冷凍能力「フリージング・カタストロフ」、ガシュタルのステルス能力、ザンガルロの分子加速砲(モレクル・アクセラレイター)、上腕先端突起に高周波ランサー等を備えた。黒い甲虫的な印象だったアプトム・フルブラストから全体が青白くなり、特に顔の部分にベースとなったバイオフリーザーの印象を色濃く残すデザインになっている。
その他(擬態能力)
マトリクスを持っていない生物(獣化兵、獣神将、ガイバー)でも、能力は伴わないが外見をそっくりに擬態することは出来る。初登場時にガイバーの姿になった時は中途半端だった擬態能力も再調製後に向上し、ガイバーIIIに擬態した姿は殆んど見分けがつかなかった。超獣化兵ザンクルスと獣神将イマカラム・ミラービリスのマトリクスは持っていないが、彼らそっくりの姿になった事もある。

その他

コミックスの種類

2006年現在、コミックスは大きく3種類が存在する(海外版は除く)。

  1. 徳間書店版(「月刊少年キャプテン」連載時に、徳間書店から発刊された、1 - 15巻。)
  2. 角川書店版(角川書店に移籍した際に再発行された、1 - 15巻と、その続きとなる16 - 22巻。)
  3. 新装版(2005年TVアニメ化を受け、カバーのデザインを変え、再び再発行された1 - 22巻。)
  • 第23巻以降は、「新装版」と同じカバーデザインで発刊されている。
  • ※「角川書店版」の1 - 15巻は、基本的に「徳間書店版」と同じだが、一部修正・加筆がされている。
  • ※他に、第21巻で 初版限定発売された「ジャンボソフビフィギュア付きコミックス」があり、カバーのデザイン等が通常版と異なっている。

小説 ・ムック

  1. 強殖装甲ガイバー外伝 鬼影の記憶(徳間アニメージュ文庫
ガイバーIの最初の犠牲者となった獣化兵・グレゴールに妹がいたとして彼女を主人公に据え、原作第2話を差し替える形でストーリーが進行する。
  1. 強殖装甲ガイバー(徳間アニメージュ文庫)
  2. トクマムック「(ハリウッド版)ガイバー」(徳間書店)
  3. ロマンアルバム「強殖装甲ガイバー ビジュアル・データ・ファイル」(徳間書店)

ガイバーのデザイン・体色の変更

ガイバーIIのデザインは、原作内で一度大きく変更されている。連載当初、高屋良樹は「3人のガイバーのデザイン・体色は基本的に同じ」とするつもりだったが、ガイバーII初登場時に、「ガイバーI との区別がつきにくい」という事態が生じた為、'89年のOVA作成時に、デザインを新規に書き下ろし、以降は原作でも新デザインが使用されるようになった。(角川書店版コミックスでは、初登場時から新デザインで描かれている)

体色については、ガイバーIIIの初登場時に黒いシルエットを使用したところ、友人のMAX渡辺に「ガイバーIIIって黒いガイバーなんだ。」と言われ、それを受け「3人のガイバーはそれぞれ違う色」という設定に変えた。

映像化作品

1986年「劇場公開版アニメ」

ガイバー初の映像化作品。1986年12月13日公開。「劇場公開版」となっているが実態としてはOVAとして制作された作品の小規模公開である。内容はコミックス第1巻がベースとなっているが、原作の重要パーソンである瀬川哲郎が登場しない、ガイバーIIが女性であるなどオリジナル色が強い。後に読売テレビの「アニメだいすき!」でも放送された。サブタイトルは、日本版は「OUT OF STANDARDRIZED」、洋題は「Out Of Control」となっている(「STANDARDRIZED」がスペルミスなのは、意図的なのかどうか不明)。

スタッフ

1989年「OVA(第1期)」

原作に近い形で映像化。高屋がもっとも好きだというTV特撮ドラマ『快傑ライオン丸』の監督だった石黒光一を招聘。

コミックス第1巻がベースとなっているが超獣化兵五人衆が登場するなどのアレンジが加わっている。

キャラクターデザインも原作に近く、三条陸の良く練りこまれたストーリーと小六禮次郎の秀逸な音楽と相まって、

本作の評価は高い。この作品をキッカケに、ガイバーIIのデザインが現在のものに変わった。

  1. 出現!! 驚異の強殖装甲(1989年9月25日発売)
  2. 激突!! 二人のガイバー(1989年10月25日発売)
  3. 謎の影!! ガイバーIII(1989年11月25日発売)
  4. 猛撃!! 超獣化兵五人衆(1989年12月16日発売)
  5. 戦慄!! ガイバー死す(1990年1月25日発売)
  6. 決戦!! クロノス日本支部壊滅(1990年2月25日発売)

スタッフ

  • 脚本:三条陸
  • キャラクターデザイン:大森英敏
  • 監督:石黒光一
  • アニメーション制作協力:ビジュアル80
  • 制作:アニメイトフィルム
  • 製作:バンダイ、ムービック、鎌倉スーパーステーション
  • 企画:高梨実、沢登昌樹、高野秀雄
  • 音楽:小六禮次郎
  • プロデューサー:加藤長輝
  • 監修:高屋良樹、渡辺誠
  • 構成:高屋プロダクション
  • 美術監督:東潤一
  • 撮影監督:森下成一
  • 音響監督:渡辺淳
  • 音楽ディレクター:大月俊倫
  • 音楽制作:キングレコード
  • 発売元:バンダイビジュアル
  • 販売元:バンダイビジュアル

1992年「OVA ACT II(第2期)」

1989年の第1期OVAの続編として作られた。全3巻(1巻に2話収録)。ただし第1巻は一度、製造元で回収するという事態が起こった為、2種類が存在する。

  1. 追撃への序章
  2. 実験体部隊!! ロストナンバーズの挑戦
  3. 衝撃の変身!! 悲劇のエンザイムII
  4. 脱出なるか!! 魔の竹代町
  5. 獣神変!! 村上征樹
  6. アプトム猛攻!! 甦れガイバーI

スタッフ

  • 脚本:立川元教
  • キャラクターデザイン:大森英敏
  • 監督:はしもとなおと
  • 製作協力:ムービック、ケイエスエス
  • 製作:ヒーロー・コミュニケーションズ
  • 企画:豊田賢司、沢登昌樹、須崎一夫
  • 音楽:小六禮次郎,川村栄二
  • プロデューサー:清水修
  • 美術監督:中山益男、原田謙一
  • 撮影監督:森口洋輔、橋本和典
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 監修:高屋良樹、渡辺誠
  • 構成:高屋プロダクション
  • 音楽ディレクター:大月俊倫、川村栄二
  • 音楽制作:キングレコード、徳間ジャパン

2005年「テレビアニメ」

各話サブタイトル

2005年8月6日から2006年2月23日の期間、WOWOWで新作のテレビアニメが放送された(原作の10巻までを描く全26話)

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
番外編 強殖装甲ガイバー直前SP
第1話 驚異の強殖装甲 武上純希 越智博之 松坂定俊
第2話 秘密結社クロノス 須藤典彦 泉明宏 松岡秀明
第3話 監察官リスカー 小林靖子 和田高明 齋藤徳明 本田隆
福田紀之
和田高明
第4話 黄昏の来訪者 植田浩二 康村涼 高瀬言
第5話 第三の影 ほそのゆうじ 井之川慎太郎 松坂定俊
第6話 死闘の果てに… 高橋ナツコ 八谷賢一 佐々木勝利 Kim Sang Yeob
第7話 奇跡の超細胞 武上純希 小林一三 西山明樹彦 南伸一郎
第8話 激震の摩天楼 小林靖子 深沢幸司 青柳宏宣 本田隆
福田紀之
第9話 灰と追憶 植田浩二 泉明宏 手塚勇人
篠田章
第10話 追撃への序曲(プレリュード) ほそのゆうじ 康村諒 佐々木真哉 高瀬言
第11話 遺跡基地(レリックスポイント) 高橋ナツコ 八谷賢一 齋藤徳明 松坂定俊
第12話 それぞれの決意 小林靖子 矢野博之 佐々木勝利 Kim Sang Yeob
第13話 悲劇のエンザイムII 植田浩二 越智博之 青柳宏宣 久高司郎
福田紀之
越智博之
第14話 雨の逃避行 武上純希 小林一三 西山明樹彦 南伸一郎
第15話 ギュオー出陣 高橋ナツコ 伊藤真朱 高橋成之
第16話 甦れガイバーI ほそのゆうじ 柳沢テツヤ 泉明弘 手塚勇人
篠田章
第17話 悪夢の包囲網 杉原由紀 井之川慎太郎 齋藤徳明
井之川慎太郎
松坂定俊
第18話 遺跡鳴動(バイブレイション) 植田浩二 和田高明 濁川敦 Kim Sang Yeob
第19話 突入前夜 小林靖子 志村錠児 飯島正勝 久高司郎
第20話 降臨者の船 高橋ナツコ 佐々木真哉 高瀬言
第21話 混乱の遺跡基地(レリックスポイント) ほそのゆうじ 齋藤徳明 本田隆
福田紀之
第22話 崩壊のカウント・ダウン 高橋ナオヒト 荻原露光 南伸一郎
第23話 殲滅の光芒 植田浩二 宮尾佳和 青柳宏宣 松坂定俊
第24話 制圧下の街で 小林靖子 青柳宏宣 松浦錠平 Kim Sang Yeob
第25話 胎動の蛹(さなぎ) 高橋ナツコ 志村錠児 井ノ川慎太郎 本田隆
福田紀之
松坂定俊
第26話 降臨!! 巨人殖装(ギガンティック) 武上純希 秋山勝仁 齋藤徳明 池田裕治
沢田正人

スタッフ

  • 総監修・設定:高屋良樹
  • 監督:秋山勝仁
  • シリーズ構成:武上純希
  • シナリオ:武上純希、小林靖子高橋ナツコ、ほそのゆうじ、植田浩二、杉原由紀
  • キャラクターデザイン:馬越嘉彦→松原徳弘
  • 総作画監督:池田裕治、沢田正人
  • 音楽:松尾早人
  • 制作プロデュース:ジェンコ
  • アニメーション制作:OLM TEAM WASAKI
  • 製作:「強殖装甲ガイバー」製作委員会(角川映画、日本ヘラルド映画、WOWOW双日
  • ゲストキャラクターデザイン:池田裕治
  • クリーチャー設定:沢田正人
  • 美術監督:嶋田昭夫
  • 美術監修:小林七郎
  • ゲストメカ美術設定:寺岡賢司
  • 背景:小林プロダクション
  • 撮影:OLMデジタル2D
  • 音響監督:渡辺淳
  • 音響制作:HALF H・P STUDIO
  • 音楽プロデューサー:斎藤裕二
  • 音楽制作:イマジン
  • 撮影監督:水谷貴哉
  • 企画:黒井和男、宇田川昭次、北浦宏之、松江正俊
  • CGプロデューサー:小林雅士
  • プロデューサー:鈴木智子、片桐大輔
  • アシスタントプロデューサー:飯泉朝一
  • 制作プロデューサー:和崎伸之、森尻和明

1991・1994年「実写映画 THE GUYVER」

  • :ストーリーは映画用の完全オリジナル。ハリウッドで2度にわたり製作された(但し製作資金は日本企業から出されている)。2作目である『DARK HERO』は、日本では劇場公開されずビデオのみでの展開となった。
悪役の台詞を“日本語におけるスラングにあたる言語”という理由から関西弁に翻訳する(1作目のみ。字幕担当はスクリーミング・マッド・ジョージ)など、全体にコメディ色の強い内容となっており、原作ファンの評価は低い。
この作品イメージには、ガイバーのスーツ(着ぐるみ)デザイン・製作担当のスティーブ・ワンスティーブ・ウォン)も不満だったため、自身監督の第2作『DARK HERO』において、よりシリアスなタッチへと修正している。
『DARK HERO』は、「主人公ショーン(原作の深町晶に相当)他、前作から引き続く登場人物のキャスト交代」「ミズキ(原作の瀬川瑞紀)が物語冒頭で退場、ヒロインとして別のキャラクターが登場する」など、雰囲気そのものも前作とは別物となった。見所としては、本作オリジナルのガイバー・ゾアノイド(その名の通りユニット・ガイバーを殖装したゾアノイド)の登場が挙げられる。
1作目には、スターウォーズルーク・スカイウォーカー役であるマーク・ハミルが出演している。
1作目はデヴィッド・ゲイル(バルカス役)の遺作となった。
スーツ製作は2作ともスティーブ・ワン。1作目では自身の好きな仮面ライダー1号/2号のイメージを取り入れ、ガイバーの特徴ともいうべき各部装甲の形状が作り上げるマッシヴさを削ぎ落としたスリムなデザインに仕立てた(肩部分のボリュームに顕著)。これはアクションの際の動きやすさも考慮しての事ではあったが、原作ファンを失望させる一因となった。
『DARK HERO』ではスーツのデザインが再考された。マスクのサイズをタイトにし、全体的に(若干ではあるが)マッシヴさが盛り込まれ、実際のスーツアクターよりも腰や膝が高く位置するように考慮されるなど、前作に比べスマートで原作イメージに近いスーツに仕上がっている。スティーブ・ワンは『プレデター (映画)』(1987年)のスーツに代表される「エアブラシを使用した緻密な表面塗装による生物感の表現」で有名であり(とくに両生類・爬虫類系の皮膚表現)、本作においてもその技術を遺憾なく発揮している。


スタッフ

  • 製作総指揮:和田豊、小峰昭弘
  • プロデューサー:ブライアン・ユーズナ
  • 監督:スクリーミング・マッド・ジョージ(1作目のみ)、スティーブ・ワン
  • スタント・コーディネーター:坂本浩一(2作目のみ)
  • 製作:ガイバープロダクション

外部リンク

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送区分 備考
日本全国 WOWOW 2005年8月6日 - 2006年2月23日 土曜 19時00分 - 19時30分 BS放送 リピート放送あり
日本全国 AT-X 2009年2月19日 - 2009年3月30日 木曜 9時30分 - 10時00分 CS放送 毎週1話ずつ放送
木曜 20時30分 - 21時00分
月曜 13時30分 - 14時00分
月曜 23時30分 - 24時00分
日本全国 AT-X 2009年4月2日 - 2009年8月18日 木曜8時30分 - 9時00分 CS放送 毎週1話ずつ放送
木曜 20時30分 - 21時00分
月曜 14時30分 - 15時00分
火曜 2時30分 - 3時00分
WOWOW 土曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
強殖装甲ガイバー
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