カー効果
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カー効果 (―こうか、Kerr effect) とは1875年、スコットランドの物理学者であるジョン・カーが発見した2次の電気光学効果、および磁気光学効果のことである。カー効果と呼ばれるものには電気光学カー効果と磁気光学カー効果がある。
電気光学カー効果
定義
電気光学カー効果(でんきこうがくかあこうか、Electro-optical Kerr effect)とは単純にカー効果とも呼ばれ、対称性のある誘電体の結晶において電場の強さの2乗に比例して屈折率が変化する現象である。
応用
この現象はナノ秒、フェムト秒レーザーの高速シャッターに利用されている。結晶の両端に偏光板をおき、偏光方向を垂直にすると不透明となる。しかし、結晶に電圧をかけて偏光方向を変えることにより透明になる。これにより機械のシャッターでは不可能な高速スイッチングを行っている。
この現象はナノ秒、フェムト秒レーザーの高速シャッターに利用されている。この現象を利用することにより機械のシャッターでは不可能な高速スイッチングを行っている。
磁気光学カー効果
定義
磁気光学カー効果(じきこうがくかあこうか、Magneto-optical Kerr effect)とは磁気カー効果とも呼ばれ、直線偏光を磁化した材料の表面あてると、反射光が楕円偏光となる現象である。大きく分けて以下3種類があるが斜めに磁界をかける場合もあるのでこの限りではない。
- 極カー効果
- 反射面に垂直に磁界がかかっている時に起きるカー効果
- 縦カー効果
- 入射光と反射光の反射面への射影に対して平行に磁界がかかっている時に起きるカー効果
- 横カー効果
- 入射光と反射光の反射面への射影に対して垂直に磁界がかかっている時に起きるカー効果
応用
MO などの光磁気ディスクの読み出しに利用されている。偏極子ガラスにも利用されている。