「最後の審判」の版間の差分
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== キリスト教 == |
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生前に悔い改めなかったものはシオール(ハデス)、重大な悪行を犯した者は永遠に滅びるゲヘナにいく。最後の審判で復活した[[イエス・キリスト]]が[[再臨]]し裁きを行い、永遠の生命を与えられる者と、[[地獄 (キリスト教)]]に墜ちる者を分けるときの事をいう。 |
生前に悔い改めなかったものはシオール(ハデス)、重大な悪行を犯した者は永遠に滅びるゲヘナにいく。最後の審判で復活した[[イエス・キリスト]]が[[再臨]]し裁きを行い、永遠の生命を与えられる者と、[[地獄 (キリスト教)]]に墜ちる者を分けるときの事をいう。 |
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ヤハウェやその息子であるナザレのイエスを認めない、殺人、同性愛や婚外性交渉をして悔い改めないものに救いはないと言われている。黙示録22章15節を参照。 |
ヤハウェやその息子であるナザレのイエスを認めない、殺人、同性愛や婚外性交渉をして悔い改めないものに救いはないと言われている。黙示録22章15節を参照。 |
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2021年7月7日 (水) 09:42時点における版
最後の審判(さいごのしんぱん、Last Judgement)とは、ゾロアスター教およびアブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教)が共有する終末論的世界観であり、世界の終焉後に人間が生前の行いを審判され、天国か地獄行きかを決められるという信仰である。特にキリスト教においては、「怒りの日」と同義に扱われる。
ゾロアスター教
「最後の審判」という概念はキリスト教やイスラム教に特有のものではなく、それより先発のゾロアスター教に既に存在している。ゾロアスター教の世界観では、世界は善なる神アフラ・マズダと悪なる神アンラ・マンユ(アーリマン)との闘争の場として考えられており、最終的に悪が滅びた後で世界も滅び、その後、最後の審判が行なわれると考えられている。
ゾロアスター教の最後の審判は、地上に世界の誕生以来の死者が全員復活し、そこに天から彗星が降ってきて、世界中のすべての鉱物が熔解し、復活した死者たちを飲み込み、義者は全く熱さを感じないが、不義者は苦悶に泣き叫ぶことになる。
一説には、これが三日間続き、不義者の罪も浄化されて、全員が理想世界に生まれ変わるとされる。別の説では、この結果、悪人(不義者)は地獄で、善人(義人)は天国で永遠に過ごすことになるとされる。
ユダヤ教
ユダヤ教の終末論を参照。
キリスト教
生前に悔い改めなかったものはシオール(ハデス)、重大な悪行を犯した者は永遠に滅びるゲヘナにいく。最後の審判で復活したイエス・キリストが再臨し裁きを行い、永遠の生命を与えられる者と、地獄 (キリスト教)に墜ちる者を分けるときの事をいう。 ヤハウェやその息子であるナザレのイエスを認めない、殺人、同性愛や婚外性交渉をして悔い改めないものに救いはないと言われている。黙示録22章15節を参照。
教父
アウグスティヌスは、キリストが生ける者と死せるものを裁くために天から来られる最後の審判について「最後の」、「終りの」という語を付けるのは、神が常に人を裁いておられるからだと教えている[1]。
西方教会
カトリック教会
カトリック教会では公審判の教義が保持されている。肉体が復活して魂と結び合わされた後に、公審判があるとされる。[2]
プロテスタント
ルーテル教会
ルーテル教会のアウクスブルク信仰告白は、最後の審判においてイエス・キリストが敬虔な者と選ばれた者には永遠のいのちをあたえ、不敬虔な者と悪魔には限りない苦悩を宣告すると告白する。[3]
改革派教会
ウェストミンスター信仰告白33章「最後の審判について」の2は、「神がこの日を定められた目的」について告白している。それは、「選民の永遠の救いにおいて神のあわれみの栄光があらわされ、邪悪で不従順で捨てられた者の永遠の刑罰において神の正義の栄光が表されるためである。」 ウェストミンスターの全体の最後で、キリストは「すべての者に罪を犯すことを思いとどまらせるためにも、逆境にある信者の大いなる慰めのためにも」、最後の審判の日があることを信じるように望まれていると告白されており、ウェストミンスター信仰告白は、黙示録20:20の「来たりませ、主イエスよ。すみやかに来たりませ」アーメンで結ばれている。[4]
ディスペンセーション主義
ディスペンセーション主義では患難前携挙説をとり、ノンクリスチャンが地上に取り残されて、クリスチャンだけが患難時代に携挙され、その後に最後の審判がある。[5][6][7][8][9][10]
東方教会
正教会
キリスト教において最後の審判をテーマにした芸術作品
絵画
- ミケランジェロ・ブオナローティが描いたもの。 → 最後の審判 (ミケランジェロ)
- フラ・アンジェリコが描いたもの。
- ハンス・メムリンクが描いたもの。
- ヒエロニムス・ボスが描いたもの。
- ロヒール・ファン・デル・ウェイデンが描いたもの。 → 最後の審判 (ファン・デル・ウェイデンの絵画)
- ジョン・マーティン最後の審判三部作
音楽
神の怒りを歌ったディエス・イレは最後の審判のモティーフとして出て来る[11]。
イスラム教
イスラム教においても世界の終末にアッラーが審判をくだすとされている[12]。
復活の小さな兆候:
- スフィアンがシリアとイラクを破壊する。ダマスカスは人口が減ってしまう。
- 赤十字は40日間世界を支配する。
- マフディが生まれ、反キリストとの戦いをする。マッディはイスラム教を結び、イスラームの分裂を破壊する。マッディはムハンマドの子孫になる。
- イエスは地球に戻り、イエスは反キリストを殺し、イエスは平和をもたらす。イスラームは正しい宗教とイエスが世界に証明する。イエスが40年間支配するため、平和が訪れる。イエスは自然に死に、ムハンマドの隣に葬られる。
- 地上に獣が現れる。
- 黒い雲が地球を覆う。
- 天使イスラフィルは、世界と自分自身を破壊するためのラッパをイスラエルで吹く。
- アッラーは宇宙を再建し、人類とジンを裁く。
- 人類とジンは復活する。彼らは裸で、罪深く、割礼を受けれない。人類はアダム、ノア、アブラハム、モーセに助けを求めるが、彼らはイエスに行くように言う。イエスは人々にムハンマドに行くように言う。ムハンマドはアッラーに慈悲を働かせ、アッラーに人類の判断を求める。
37復活の小さな兆候:
- 時間の進みが速くなる。
- 良い仕事が減る。
- 人々は悲惨になる。
- 殺人が増える。
- 権限は、間違った人に与えられる。
- 誠実さは失われる。
- 知識と無知の廃止。
- 金の山はユーフラテスから封印され、誰もそれから何も取らない。
- 30の偽預言者が到着する。
- 同じ宗教の2つの大きな宗教団体がお互いに戦い、数多くの戦争を引き起こす。
- 地震が活発になる。
- 富の豊富さは、恩赦のような人々を見つけることが困難になるほど大きく増加し、チャリティーを与えるのは難しい。
- 人々がお互いのために競争を創造するとき、彼らはお互いに競争する。
- 誰も墓の横を歩いて、そこにとどまることができないと願っていない。うつ病や自殺が増える。
- イスラム教徒がコンスタンティノープルを占領する。
- 樹木と石は、イスラム教徒がユダヤ人と戦うのを助ける。
- 薬物乱用が広く拡散する。
- 姦淫と違法な性行為は簡単になる。
- 男性に比べて女性の数が増える。
- 人々は建築モスクで競争する
- 良い人はだまされる。
- 恩赦の支払いはすべて負担を感じると悲惨さが増加する。
- 指導者はアッラーの法則に従って支配しない。
- 金持ちだけが配当を得る、貧しい人々は取得しない。
- 興味が増す。
- 天気は極端になる。
- 最悪の人々は人類のリーダーをなる。
- 偏見とエリート主義が増す。
- 月は半分に分割されるが、人類は信じない。
- イスラム教徒は世界の国々に嫌われる。
- シリアは戦争で破壊される。
- エルサレムはイスラム教徒に征服される。
- 無神論は増加する。
- クリスチャンとムスリムは最終戦争のために同盟国となる。
- メッカは攻撃され、 Kaabaは破壊される。
- コーランは地球から失われる。
- 良い人は死んでしまい、悪い人だけが生きる。
- 宇宙は破壊される。
ユニヴァーサリズム
究極的には全人類が救済されるとする思想もある。
関連文献
- ジャン・カルヴァン『キリスト教綱要』 改革派教会
- 岡山英雄『小羊の王国―黙示録は終末について何を語っているのか』 いのちのことば社
- 尾山令仁『聖書の要理』 羊群社
- 尾山令仁『ヨハネが受けたキリストの啓示』羊群社
- 里脇浅次郎『カトリックの終末論』聖母の騎士社
- 『ウェストミンスター信仰告白講解』新教出版社
- 『新聖書辞典』いのちのことば社
脚注
- ^ 『神の国』5、p.117、岩波文庫
- ^ Catechism of the Catholic Church 990カトリック教会のカテキズム990
- ^ アウグスブルグ信仰告白西日本福音ルーテル教会
- ^ ウェストミンスター会議『ウェストミンスター信仰告白』日本キリスト改革派教会大会出版委員会編
- ^ 奥山実『世の終わりが来る!『ヨハネの黙示録』の私訳と講解』マルコーシュ・パブリケーション
- ^ 高木慶太『これからの世界情勢と聖書の預言(新版)』
- ^ 高木慶太『近づいている世界の終焉』
- ^ 高木慶太『「中東の激動」と聖書預言』
- ^ 高木慶太『近づいている人類の破局』
- ^ ハル・リンゼイ『地球最後の日』
- ^ 『標準音楽辞典』音楽之友社
- ^ “最後の審判”. 宗教法人日本ムスリム教会. 2013年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月12日閲覧。
参考文献
- アウグスティヌス『神の国』
- 奥山実『世の終わりが来る!『ヨハネの黙示録』の私訳と講解』 マルコーシュ・パブリケーション