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「地理 (科目)」の版間の差分

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=== 高等学校地理A・B ===
=== 高等学校地理A・B ===
地理Aは2単位・Bは4単位で履修できる内容となっているが、現在は「地理歴史科」の中で選択科目となっている。[[世界史 (科目)|世界史]]が必修となっており、地理は[[日本史 (科目)|日本史]]との選択になる。日本史に比べ負担が少ないという見方から、特に[[国公立大学]]への進学を希望する[[文系と理系|理系]]の生徒が地理を選ぶ傾向にある。学校によっては開講されていないケースもある。
地理Aは2単位・Bは4単位で履修できる内容となっているが、現在は「地理歴史科」の中で選択科目となっている。[[世界史 (科目)|世界史]]が必修となっており、地理は[[日本史 (科目)|日本史]]との選択必修になる。世界史・日本史に比べ負担が少ない、中学校で既習範囲が多いという見方から、特に[[国公立大学]]への進学を希望する[[文系と理系|理系]]の生徒が地理Bを選ぶ傾向にある。学校によっては開講されていないケースもある。


地理Aは、
地理Aは、
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台湾ではGIS([[地理情報システム]])の基礎を高等学校段階で必修で学ばせている。[[Web 2.0]]時代になり、[[電子国土]]や[[Google Earth]]など地図ベースのサービスも普及してきており、一般向けの[[地図帳]]も、ベストセラーとなっている。高校生の地名知識が低下している事も、[[日本地理学会]]などの調査で指摘されている。
台湾ではGIS([[地理情報システム]])の基礎を高等学校段階で必修で学ばせている。[[Web 2.0]]時代になり、[[電子国土]]や[[Google Earth]]など地図ベースのサービスも普及してきており、一般向けの[[地図帳]]も、ベストセラーとなっている。高校生の地名知識が低下している事も、[[日本地理学会]]などの調査で指摘されている。

社会科系の科目の必修科目増大・生徒の学習負担軽減に対応するため2単位のA科目が新たに設置された。主に歴史科目でB科目を履修している普通科の生徒や専門学科の生徒が履修する。


== 大学入試における地理 ==
== 大学入試における地理 ==

2014年8月29日 (金) 09:58時点における版

地理(教科)は学校における地理教育について解説を行う。

「地理」で学ぶ範囲

小学校

小学校では地理的分野としてまとまった学習をすることはないが、社会科の学習においての地理的な内容の学習は、3年生で簡単な地形図の読図(地図記号の暗記がメイン)、高学年では地図の見方(経線緯線赤道など)、東アジアのようす、地域と気候による住まい、また、6年生では多少高度な内容として、食糧問題や貿易問題(アメリカとの貿易摩擦など)なども取り上げられる。 また、容易な国名も学習する。

中学校地理的分野

中学校では1年間を通じて地理を学習するが、ほとんどの学校は歴史と並行して1・2年生で履修する。現在の学習指導要領では、すべての県や国々を見ていく従来の方式は改められて、テーマ別にさまざまな国や地域を比較するというスタイルでの勉強に変わった。やや高度な地形図の読図や、高校・大学で学ぶような環境問題や都市問題なども軽く触れられる。


高等学校地理A・B

地理Aは2単位・Bは4単位で履修できる内容となっているが、現在は「地理歴史科」の中で選択科目となっている。世界史が必修となっており、地理は日本史との選択必修になる。世界史・日本史に比べ負担が少ない、中学校で既習範囲が多いという見方から、特に国公立大学への進学を希望する理系の生徒が地理Bを選ぶ傾向にある。学校によっては開講されていないケースもある。

地理Aは、

  1. 現代世界の特色と地理的技能
  2. 地域性を踏まえてとらえる現代世界の課題
  3. 地球的課題の地理的考察

を大きな内容の柱としている。1は地図や時差、資料収集、地域調査といった技能の習得と、国家間の結びつきを通信や人・物の移動に着目して捉えさせることを目標にしている。2はいわゆる地誌学習を主体とした項目で、世界の諸地域および近隣諸国の生活・文化の特色、特色を理解するための地理的な方法論を理解させることを目標としている。また、各地域のおおまかな歴史にも触れて世界史と関連させて学習するケースもみられる。ただし、近隣諸国(教科書会社によって事例として取り上げる国・地域は違うが、ロシア東アジア東南アジア諸国を指し、中央アジアは含まれない)については、単なる地誌学習ではなく、事例として取り上げた国・地域と日本との間の共通性と異質性について、自然環境、社会・文化環境、経済環境など様々な観点から比較、考察することが求められている。3では環境問題、資源・エネルギー問題、人口問題、食料問題、居住・都市問題について、1や2で学んだ事を踏まえて、地球的な視野から考察する。特に主題図を読み解く技能が求められる。

1の内容は現代社会との重複があるという指摘(通信などの内容が現代社会の内容とほぼ同じで、サイバー地理学などの成果が反映されていない)や、地理学を専門で学んだ教師が少ない事による現場での指導力不足、ページの先頭に時差などの計算問題が来る事に対する生徒の学力不足との兼ね合いなどで、あまり教えられていない。意欲ある地理専門教師のいる学校では、巡検や野外調査が行われているが、総合学習と兼ねられる事も多い。しかし、現代社会は「公民科」の科目であり、地理は「地理歴史科」の科目である。

地形・地誌・気候・風土・環境など、あらゆる複雑な内容を多面的な角度から学ぶ。また1割程度は自然地理学の内容が含まれており、2~3割は現代社会の内容、また世界史の内容も含まれている。

台湾ではGIS(地理情報システム)の基礎を高等学校段階で必修で学ばせている。Web 2.0時代になり、電子国土Google Earthなど地図ベースのサービスも普及してきており、一般向けの地図帳も、ベストセラーとなっている。高校生の地名知識が低下している事も、日本地理学会などの調査で指摘されている。

社会科系の科目の必修科目増大・生徒の学習負担軽減に対応するため2単位のA科目が新たに設置された。主に歴史科目でB科目を履修している普通科の生徒や専門学科の生徒が履修する。

大学入試における地理

国立大学では高校の教科書にある地理の内容だけでなく、地図上にある歴史的背景や、社会情勢に関する知識も必要とする問題があるため、科目「世界史」、「現代社会」および「政治・経済」の勉強も要する場合がある。私立大学では、まさに、生産、輸入、輸出量の世界的な順位や、国名、首都、海、湖沼、河川、国境線などの基礎的知識が多く問われる。国内の地名や、河川などの名称に関する出題はあまりない。センター試験では気候と文化、生産、輸入、輸出量がよく問われる。[要出典]

入試でも本当に地理なのかと思わせるような問題が出題されることは珍しくない。大航海時代の説明において「喜望峰」を答えさせる「歴史上の地図を使った」問題も有名大学で出題された。

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