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2009年10月3日 (土) 11:44時点における版

とみやま けい
富山 敬
プロフィール
本名 冨山 邦親
(とみやま くにちか)
出生地 満洲国の旗 満洲国鞍山
(現:中華人民共和国遼寧省鞍山市
生年月日 (1938-10-31) 1938年10月31日
没年月日 (1995-09-25) 1995年9月25日(56歳没)
血液型 A型
所属 ぷろだくしょんバオバブ(最終所属)
配偶者 あり
活動
活動期間 1963年 - 1995年
デビュー作 鉄腕アトム
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

富山 敬(とみやま けい 1938年10月31日 - 1995年9月25日)は日本の男性俳優声優ナレーター。本名:冨山 邦親(とみやま くにちか)。満州鞍山出身。所属事務所は東宝児童劇団、劇団葦、河の会青二プロダクション、そしてぷろだくしょんバオバブと変遷。星座は蠍座、血液型はA型。趣味は川釣り。「敬」という芸名は、本名の「邦親」のイニシャル「K」の当て字であるという。

経歴

日本大学芸術学部演劇科中退。アニメ洋画吹き替え1960年代から1990年代まで活躍し、第1次から第2次にかけての声優ブームを支えた。

1969年に『タイガーマスク』で主人公・伊達直人を演じ、人気を獲得。その後は『宇宙戦艦ヤマト』の古代進、劇場アニメ『銀河鉄道999』及び『わが青春のアルカディア』の大山トチローなど、松本零士作品に数多く出演して人気を高めた。また、永井豪原作である『UFOロボ グレンダイザー』では、主人公の宇門大介(デューク・フリード)の声を担当した。

代表作の1つとされる『タイムボカン』シリーズでは、ナレーターをはじめ、おだてブタ、ささやきリポーター等多くのキャラクターを担当。このうち『逆転イッパツマン』では、主役のイッパツマン/豪速九の声を担当した。また、作中で富山自身をモデルにした「トミー・ヤマ」としてアニメキャラクター化もされている。

1990年代には『ちびまる子ちゃん』で、主人公のまる子の祖父・さくら友蔵の声を担当。より新しい世代にも、その声が浸透することとなった。

また超長編SFアニメ『銀河英雄伝説』の主人公ヤン・ウェンリーを長年にわたり担当していたことも有名であるが、その役が終わった年、1995年9月25日午前9時7分、膵臓癌のため東京都新宿区東京医科大学病院にて急逝する。56歳没。1995年の『くまのプーさん』のラビットが遺作となった。

2007年に第1回声優アワード特別功労賞を受賞している。また、2008年より、声優アワードに彼の名を冠した「富山敬賞」が新たに設立され、その年に「声優という職業を最も世の中に浸透させた功労者」に対して贈られることとなった。

特色

優しく深みのあるハイバリトンの声が特徴。少年・青年役から中年・老人役、熱いヒーローから小悪党役まで幅広い演技を見せている。

人物

人物評

人柄の良い人物であり、後輩の古谷徹は「誰にでも優しくて、業界の先輩後輩から好かれ尊敬されている人だった」と語っている。また、声優界屈指の酒豪としても知られていた。

富山に憧れてこの道を志した、あるいは影響を受けたと語る同業者は少なくない。神谷明は「多大な影響を受けた人物」と語り、井上和彦は「誰も真似出来ないほどレパートリーが広い人だった」とコメント。また、小野健一はアニメ雑誌[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。の付録で、目標とする役者に富山を挙げている。同じ事務所所属だった小原乃梨子は、「(バオバブ)社内での人気投票ではいつも(富山が)1位だった」と追悼インタビューで語っている[1]

事務所との関係

声優プロダクションへの所属を決めようと思った時、江崎プロダクション(現:マウスプロモーション)社長の江崎加子男(現:アイムエンタープライズ社長)を訪ねたが、「うちは納谷六朗を売ってるから難しいよ」と断られ、青二プロダクションを紹介される。富山の没後、江崎は「出来る事なら自ら富山も売りたかった。だから、青二に任せた後もヤマトで飛躍した時は我が子のように嬉しかった。富山をもっと自分の手で売りたかった。あいつともっと仕事がしたかった…」と語っている。

青二を退社し、ぷろだくしょんバオバブの設立に関わった際には、多くの声優が先輩らに追随した。このことは両社の間に確執を生むきっかけとなり、約20年に渡りバオバブ所属の声優は青二と関係の深い東映アニメーションの作品から締め出される事態となった。そんな状況でも、富山は『あさりちゃん』(浜野イワシ役)や『夢戦士ウイングマン』(北倉俊一/キータクラー役)、『ゲゲゲの鬼太郎(第3作)』(ねずみ男役)等の東映作品に出演していた。

仕事に対する姿勢

声をあてた人間が素顔を晒すと、視聴者に対するそのキャラクターの印象を変えかねないとの配慮から、「声優は表に顔を出すものではない」とも語っていた。ただし歌手・ナレーターとしては、レコードジャケットなどに顔写真を載せていた他、前述の通り、『タイムボカンシリーズ』では自身がモデルのキャラクターが登場していた。また、1988年によみうりテレビが開局30周年で放送した特番「よみうりテレビ・アニメ30年史」にゲスト出演してホスト役の神谷明と対談した際に、『タイガーマスク』で伊達直人役を演じていた当時、クイズ番組で伊達直人役が誰かというのを当てさせる問題に出演したことを語っている(回答者の誰も正解できなかったという)。

一般雑誌のインタビューなどで、「税務署に過少申告を疑われ、預金通帳を見せて所得の少なさを証明した」という逸話を語り、声優のギャランティの少なさを訴えたことが何度かあった。

「仕事第一」主義の人物であり、体調が悪いときも「自分が休むことで他人に迷惑がかかる」と仕事を優先していたが、これが寿命を縮める一因になった。体調不良でもはやどうにもならなくなり病院に担ぎ込まれた事で癌が見つかったが、この時には既に手の施しようのない末期状態で、もはや苦痛を緩和する程度の絶望的な処置しか行えなかった。奇しくもそれは、OVA『銀河英雄伝説』でヤン・ウェンリーが死ぬ場面を演じた直後であった。

後任

富山の死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。

主な出演作品

太字は主役、メインキャラクター

テレビアニメ

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

OVA

劇場版アニメ

1970年代

1980年代

1990年代

人形劇

ゲーム

業務用ゲーム

PCエンジン

  • 宇宙戦艦ヤマト(古代進
  • L-DIS(エルディス)(ナレーション、敵メカ他)

PC-FX

スーパーファミコン

ネオジオ

プレイステーション2

ニンテンドーDS

吹き替え

映画

TV

ラジオ

レコード・CD

『逆転イッパツマン』で音楽を担当した山本正之の2007年のオリジナルアルバム。富山の死を悼み『逆転イッパツマン!3C』で新たに主題歌の3番が歌われ、2006年に逝去したナレーションの鈴置洋孝と共に、間奏で当時の声が使われている。

その他

脚注・出典

  1. ^ アニメージュ』1995年12月号p.117 徳間書店

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