ZIL-130
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ZIL-130 | |
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ZIL-130 | |
概要 | |
製造国 | |
ボディ | |
ボディタイプ |
2ドア中型トラック 4ドア中型トラック(消防車仕様のみ) |
パワートレイン | |
エンジン | 6.0L ZIL-130型V型8気筒キャブレター4ストロークOHV |
変速機 | 5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,800mm |
全長 | 6,675mm |
全幅 | 2,500mm |
全高 | 2,400mm |
車両重量 | 4,900kg |
その他 | |
製造期間 | 1962年 - 2012年 |
系譜 | |
先代 | ZIL-164 |
後継 | ZIL-4331 |
ZIL-130(ジル-130、ロシア語: ЗИЛ-130)は、ロシアの自動車メーカー、ZILによって開発・生産されたソビエト連邦、およびロシアの中型トラックである。
経済性の高さから民間はもちろん、軍隊においても幅広く使用され、輸出も行われた。
歴史
[編集]- 1953年(日付不明)、ZiS-150の後継車種として、トラック部門の担当チーフデザイナーであるA.M.クリーガーによる指揮の下、開発が開始される。ゲオルギー・アレクサンドロヴィッチ・フェスタが主任デザイナーに任命され、最終段階のデザインは、T.P.キセレヴァによって決定された。プロジェクト名はZIS-125、ZIS-150M(後にZIL-130へ変更)。
- 1956年12月、プロトタイプモデルが生産される。
- 1959年(日付不明)、全ロシア博覧センターにて展示される。
- 1961年2月、プロジェクトの開発が了承され、開発が進行される。
- 1962年9月、5台がヤロスラヴリに位置するタイヤ工場にて試運転される。
- 1963年(日付不明)、生産が開始される。同時に出荷も開始される。
- 1964年10月1日、工場の大規模改築を経て量産が開始される。これに伴い同年12月に先代車種であるZIL-164A(ZIS-150の改良型)の生産が終了される。
- 1973年(日付不明)、ソビエト連邦における国家品質マークを獲得する。
- 1974年6月、100万台のZIL-130が生産される。
- 1982年8月、200万台のZIL-130が生産される。
- 1986年1月1日、一部改良に伴いZIL-431410が登場する。相違点としてはKAMAZ車同様、マルチサーキットブレーキが搭載される事のみで、外観上の変更は無い。この名称は、公式文書でのみ使用された。
- 1994年12月、生産が終了される。合計336万6503台のZIL-130が生産された。また、ZIL-130はロシア内に位置する他工場においても生産された。
装備等
[編集]エンジンはZIL-111に搭載される物と多くが共通する設計の6.0L V型8気筒キャブレター4ストロークOHVが搭載され、最高出力は150ps/3200rpm(リミッター付)、最大トルクは41kGm/1800rpm、圧縮比は6.5である。
パワーステアリング、5速MT、空気式ワイパーとウォッシャーポンプ付の3人乗りキャビンが搭載された。一部にはエンジン・プリヒーターが装備された。その後トランジスタ点火、オルタネーター、改良型計器盤が装備された。その後ドライブトレインのジョイントの設計変更等が行われた。初期型のキャビンには、ルーフに2箇所換気用のハッチが装備されており、キャビン左側、クラッチペダル上部にはエアダクトが装備された。なお、1970年代に最初にキャビン左側のハッチが、続いてキャビン右側のハッチが相次ぎ廃止された。1970年まではフラットベッドの全高は685mmであったが、その後575mmへ変更された。
派生型
[編集]-
ZIL-130消防車仕様
- ZIL-130
- ZIL-130-66
- ZIL-130-76
- ZIL-130-80
- ZIL-130L
- ZIL-130M
- ZIL-130E
- ZIL-130EE
- ZIL-130ET
- ZIL-130S
- ZIL-130G
- ZIL-130GT
- ZIL-130GE
- ZIL-130GET
- ZIL-130GS
- ZIL-130GU
- ZIL-130AN
- ZIL-130V1
- ZIL-130V1-76
- ZIL-130V1E
- ZIL-130V1T
- ZIL-130D
- ZIL-130D1
- ZIL-130D1E
- ZIL-130D1T
- ZIL-130D2
- ZIL-130D3
- ZIL-130B
- ZIL-130B2
- ZIL-130K
- ZIL-130I
- ZIL-130IG
- ZIL-130ID1
- ZIL-138
- ZIL-138V1
- ZIL-138D2
- ZIL-138A
- ZIL-138AB
- ZIL-138AG
- ZIL-138I
- ZIL-138IB
- ZIL-138IG
- ZIL-178
- AC-30-63
- AC-30-63A
- AC-30-63B
- AC-30-64
- AC-30-64A
- AC-40-126
- AC-40-127
- AC-40-127A
- AC-40-127B
- AG-24-198
- AP-2-148
- AP-3-148A
国外生産
[編集]ZIL-130の改良はソビエト連邦のみならず、輸出先においても行われた。1981年7月、キューバ・グアナハイの企業、マルティレス・デ・ジロンでは、キューバ製ディーゼルエンジンが搭載されたZIL-130がブルガリアの企業、シューメントラック工場にて生産された。