XLFD
XLFD(X Logical Font Description : X論理フォント名, X論理フォント記述子) は、X Window Systemで使われるフォントをあらわす記述である。
フィールドと意味
[編集]XLFDは15のフィールドから成り、各フィールドは-(ハイフン)で区切られる。 FontNameRegistry-Foundry-Family-WeightName-Slant-SetwidthName-AddStyleName-PixelSize-PointSize-ResolutionX-ResolutionY-Spacing-AverageWidth-CharSetRegistry-CharSetEncoding
例 -adobe-courier-bold-o-normal--10-100-75-75-m-60-hp-roman8
FontNameRegistry
[編集]フォント登録者の名前。通常は何も書かない。
Foundry
[編集]フォント製造者の名前。フォント名の場合もある。
Family
[編集]フォントファミリ。フォントの種別を表す。
WeightName
[編集]文字の太さ。以下のいずれかが入る。
<細い> thin (ultralight) - extralight - light - book (semilight,demilight) - medium - demibold (semibold) - bold - heavy (extrabold) - black (ultrabold) <太い>
通常は太字の時bold、それ以外の時はmediumを使う。
Slant
[編集]文字の傾き。rは傾き無し、iは傾き有り。
SetwidthName
[編集]文字の横幅。narrow(狭い)、normal(普通)、wide(広い)など。
AddStyleName
[編集]付加的なフォントスタイル。serifやcursiveなどが入ることもあるが、通常何も書かれない。
PixelSize
[編集]ピクセル単位でのフォントサイズ。
PointSize
[編集]ポイント単位でのフォントサイズ。ただし単位は0.1pointなので、10倍した値を書く。
ResolutionX
[編集]横方向の解像度。単位はdpi(dots per inch)。
ResolutionY
[編集]縦方向の解像度。
Spacing
[編集]文字間隔。Mはモノスペース(等幅)、Pはプロポーショナル(可変幅)を意味する。Cはセルを意味し、境界域を持つ。
AverageWidth
[編集]平均文字幅。単位は0.1point。全角フォントの場合PointSizeと同値。半角の場合1/2になる。
CharSetRegistry
[編集]登録組織、規格名など。和文フォントの場合は日本工業規格|の規格番号が入る。