Wikipedia:事務局行動
この文書はウィキペディア英語版の公式方針 "Wikipedia:Office actions" の翻訳です。この文書の英語版原文は、ウィキペディア単体のみでなくウィキメディア・プロジェクト全体の公式方針であり、ウィキメディア財団が管轄するサイトの運営に必要なものとして、ジミー・ウェールズによって制定され、ウィキメディア財団によって承認されています[要検証 ]。 |
この文書の要旨: ウィキメディア財団が、通常のウィキペディアの手続きを経ずに、ページを削除、保護、または白紙化する必要が生じることがあります。このような編集は法的問題や他者への攻撃を防止するための一時的な手段であり、いかなる利用者によっても差し戻されてはなりません。 |
方針とガイドライン |
---|
綱領 |
全般的な方針 |
行動について |
内容について |
特別な機能について |
「事務局行動」 (Office actions) とは、ウィキメディア財団を代表して、財団事務局が職務上行なう変更です。これはすなわち、問題のある、あるいは違法なウィキメディアのコンテンツを、苦情に応じて除去することです。 事務局の行動は、記事の内容が適法となることを目的として行なわれています。本方針および本方針に基づくいかなる編集行動も、中立的な観点などの基本方針をくつがえすものではありません。
もっとも一般的な苦情は名誉毀損、プライバシーの侵害、および著作権侵害に関するものです。
簡単な説明
[編集]編集が公開されている百科事典において、「事務局行動」というのは違和感を与えるものかもしれません。よくある疑問に対して解説します。
- 事務局行動がとられることはごくまれです。
- 事務局行動はウィキ外の手段(郵便、電子メール、電話、直接交渉など)で公式に行なわれた苦情に対してのみ行なわれます。
- 苦情には、法律またはウィキメディアの基準に基づく根拠が必要です。財団が優遇の要請や脅迫に応じることはありません[要検証 ]。
- →「Wikipedia:削除依頼/鎌田大祐」も参照
- 措置がとられる場合の大半は、名誉毀損、正当化できない個人情報の侵犯、および著作権の侵害です。これらはいずれもそもそもウィキメディアにはふさわしくないものであり、事務局行動がなくても取り除かれるべきものです。このような侵害をウィキ上で見かけたら、修正するか削除してください。そうすれば苦情が寄せられる原因がなくなり、「事務局行動」も不要となります。
- {{blp}}、{{copyvio}} などのテンプレートがこういった問題の修正のために準備されていますので、活用してください(訳注: 英語版では個人攻撃、著作権侵害が即時削除の対処とされ、Template:db-attack、 Template:db-copyvioが準備され、ここにあげられている)。
手続き
[編集]事務局行動は、曖昧さを残さないために、行動中も行動後もはっきりとその旨を示します。事務局行動は、ウィキメディア財団の代表または代理人(理事長や理事、財団の法律顧問や、財団事務局職員など)が承認します。
本方針に基づきページが改変されたときには、当該ページに "{{pp-office}}" のテンプレートを明示的に設置し、ページは保護されます。問題のある記述を除去するために、記事が数行に短縮される場合もあります。利用者の皆さんは、よりきちんとした状態に記事を成長させるようぜひ協力してください。この状態にある場合は、 {{reset}} のテンプレートで示されます。いずれにせよ、テンプレートに示されている指示は利用者全員が守るべきものです。
保護解除や削除の技術的権限を持つ管理者は、事務局による編集の改変には極めて慎重になるように求めます。公式声明および過去の事例からいって、財団の承認を受けていない管理者による変更は積極的に差し戻され、場合によっては改変した管理者の権限が剥奪されます。疑問のある時には、保護の操作やテンプレート貼付を行なった利用者またはウィキメディア財団に連絡を取ってください。
事務局行動の実施者
[編集]事務局行動は常にウィキメディア財団のスタッフか請負人 (contractor) により行われます。一般的には下記のどれかにより行われることが多いです。
- 利用者:WMFOffice - ウィキメディア財団により承認されたロールアカウント。
- Trust and Safetyチームのメンバー。
現時点で事務局により監督されている案件
[編集]著作権問題により削除された画像について、検索エンジンに名前やキャプションを入力すると見ることができる場合があります。類似の画像をウィキメディア上に発見した場合、事務局にご連絡ください。
ページ名 | 編集方法 | 追加日時 |
---|---|---|
ウィキペディア日本語版において、事務局が監督している案件はありません。 |
起源
[編集]- ジンボ・ウェールズによる 最初のコメント(2006年2月6日)。とりわけ
- 「これは公式な方針であり、WP:OFFICE の差し戻しはブロックの根拠となりえます。これを理由にブロックすることを管理者に勧めるわけではありませんが、言いたいのは、WP:OFFICE の編集は依頼があり、自分が何をしているのかわかっている場合をのぞき、差し戻さないでください、ということです。法的な理由がある場合もあります。」
- 「このように早急な手段をとったのは、決してコミュニティの合意形成の手続きをくつがえしたり、置き換えたりしようとするものではありません。まだ時間はたっぷりありますし、コミュニティが議論したり必要に応じて記事を書き換えていくための場所もたっぷりあります。」
- 関連するメーリングリスト上の議論
- ジンボの説明[要出典]
- I am Danny
- Phone calls
- Apology
- Libel chill
- (en:Wikipedia:Office actions/Originalia/Originalia に関係する部分の抜粋があります。)