フォード・モデルT(Ford Model T)は、アメリカ合衆国のフォード・モーター社が開発・製造した自動車である。アメリカ本国では「ティン・リジー(ブリキのエリザベスちゃん)」などの通称があるが、日本ではT型フォードの通称で広く知られている。1908年に発売され、以後1927年まで基本的なモデルチェンジのないまま、1,500万7,033台が生産された。4輪自動車でこれを凌いだのは、唯一2,100万台以上を生産されたフォルクスワーゲン・タイプ1が存在するのみである。基本構造自体、大衆車として十分な実用性を備えた完成度の高い自動車であり、……