Wikipedia:査読依頼/小辺路 20081205
熊野古道のひとつで、紀伊山地を南北に縦断して高野山と熊野を結ぶルート。中世熊野御幸の舞台であった紀伊路などと異なり、熊野古道の中でもおそらく最も知られていないルートかも知れません。
専門知識(関連分野・周辺分野含む)をお持ちの方だけでなく、あまりなじみの無い方、小辺路を知らない(あるいは当記事を読むまで知らなかった)方からも、正確性、分かりやすさ、面白さ、疑問点、“こんなことが知りたい”という点など、気づいた限りのご指摘を頂ければ幸いです。--ikedat76 2008年12月5日 (金) 13:39 (UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- 参考文献も豊富であり、脚注のつけ方も適切だと思います。私が読了後、気になった点は、2008年12月7日 (日) 04:49; Ikedat76さんによる版において、セクション2.4「小辺路の信仰」の冒頭部分。引用すると、
このように近世に確立した参詣道である小辺路は、信仰の側面ではどのような特徴を持つのだろうか。
小辺路はここまで述べてきたように高野・熊野というふたつの聖地を結ぶ道である。しかし、村上・山陰[2001]によれば、小辺路は高野・熊野を結ぶ唯一の道ではなく、別のルートを指摘できるという……
という部分。論文形式ならば、ここから読む人をぐいぐいと読ませる文章なのでありだとは思いますが、いきなり、結論部分に入っていってもいいのではとも思います。例えば、「小辺路は近世に確立した参詣路であり、高野・熊野という2つのの聖地を結ぶ道路であったが、村上・山陰は、別ルートを指摘する」という感じに。「……なのだろうか?」は、百科事典のスタイルにそぐわないと思います。
とはいえ、道路に関する記事において、歴史、研究史、生態系、信仰と複合的な視点を与えているだけに、読了後は、爽快なものでした。FA目指して、ひた走って欲しいと思います。--Tantal 2008年12月7日 (日) 05:24 (UTC)
- ご指摘ありがとうございます。ご指摘を参考に改稿しました(差分)。“小辺路の信仰は近世的なものである”という論旨が多少なりとも明確になったかと思います。ご確認ください。--ikedat76 2008年12月7日 (日) 07:07 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 参考文献も明記してあり、検証可能性は担保されているものかと思います。欲しいなと思ったのは、小辺路全体についての地図や写真です。熊野三山を縦走するルートとのことですが、等高線付きの地図とか空中写真とかがあると峻厳な山地を切り開いたルートであることが一目瞭然になるのかなと思います。小辺路#自然誌についても同様で、V字谷の水系の様子や自然の様子がわかると、行ったことがない人にもわかりやすい記事になるのかなと思います。惜しむらくはこれから冬のシーズンになるのでおいそれと入山できないのかもということです……。勝手言ってすみませんが感想です。--Wushi 2008年12月5日 (金) 13:52 (UTC)
- コメントありがとうございます。
- (1)地図 - さしあたり記事冒頭に{{mapplot}}テンプレートを追加しました。
- (2)写真 - V字谷は難しいかも知れませんが、蛇行の様子を捉えた写真ということであれば国土画像情報あたりにあるかも知れませんので、探してみます。その他の植物や森林の写真は一般的なものを掲載しましたが、現地の写真ということになると、あらためて撮影するしないとなさそうですので、短時日に追加するのは難しいです。
- ひとつ気になったのは、Wushiさんは「熊野三山を縦走するルート」「修験な山地を切り開いたルート」というふうに理解されたようですが、どのあたりを読んでそう理解されたのでしょうか。前者について言えば、小辺路は「熊野三山を縦走するルート」ではありません(高野山-熊野本宮大社を結ぶ)し、「修験な山地を切り開いた」というより自然発生的な生活道が徐々に参詣者として利用されるようになったものです。自分なりに問題箇所を推測して若干の加筆を行いましたが、この種の誤解を生じさせているなら改善したいので、あらためてご指摘ください。よろしくお願いします。--ikedat76 2008年12月6日 (土) 07:15 (UTC)
- 追記 西川の蛇行部の写真を追加しました(差分)。--ikedat76 2008年12月7日 (日) 07:07 (UTC)
- (コメント)早速の対応ありがとうございます。峻厳な地形・蛇行している川の様子がよくわかりました。さて、多分、私が誤読したと思われるのは小辺路の記事を読むにあたり、熊野古道や熊野三山の記事と比較、対照しながら読んでいたからと思われます。熊野古道の記事に地図があるようなので、記事内の冒頭にそれを貼りつけば、熊野三山と小辺路の位置関係はよりはっきりするのかなと思います。--Wushi 2008年12月7日 (日) 10:02 (UTC)
- 熊野古道の地図というと画像:Map Kumano Kodo (ja).pngのことですね。そのことは考えたのですが、この地図には実は問題があるため、採用できないと考えています。したがって、別の方法で地図を作成するしかなさそうです。現地の植物相や景観を示す写真と併せて今後の宿題とするしかなさそうです。せっかくコメントを下さったにもかかわらず申し訳ありません。--ikedat76 2008年12月7日 (日) 11:28 (UTC)
- 【その他】 ──表記・文体など
依頼提出から2ヶ月が経過し、査読コメントも現時点では出尽くしているようですので、終了いたします。コメントくださった方、依頼期間中に加筆・編集をして下さった方、ありがとうございます。この場をかりて御礼申し上げます。--ikedat76 2009年2月9日 (月) 15:37 (UTC)