Wikipedia:井戸端/subj/span style と {{small}} について
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span style と {{small}} について
[編集]最近になって、英語版のとあるテンプレートで<span style="font-weight:normal;">が{{small}}を利用したものに置き換えられていました。テンプレートには疎いのですが、これは何が変わったのでしょうか?また、日本語版に反映して何かメリットはあるでしょうか?--BR141(会話) 2018年8月3日 (金) 18:01 (UTC)
- まず、font-weightは文字の太さ(細さ)を指定するものです。これに対し、{{small}}は<small></small>を返しますから、font-sizeで文字の大小を指定するものに相当します。ExcelとかWordでいうなら、太字・細字、大文字・小文字の違いになります。(英文フォントと違い、日本語フォントでは太字細字に対応しないものもあります。)
- この話とは別に、その「英語版のとあるテンプレート」での変更の意図や目的は不明ですが、技術的には違いがあります。
- 前提としてHTML5というのがあります。これは2000年代に定められた規格ともいうべきもので、様々なweb記述の作法に「意味や意図」を定めるものです。もう少し具体的に言うと、HTMLの初期からあった「<b></b>」=「太文字にしろ(なぜかは知らん)」という指示から「<em></em>」=「強調しろ、方法は任せる」のほうがベターということになります。かつては、単なる装飾目的(見出しとか)も強調も区別なしに「<b>」だったのが、意図に応じて「<em>」や「<strong>」「<h1>」を使い分けるのが良い、ということになりました。
- たとえば盲人用の自動読み上げソフトなどは、従来の「太字」はどうすればいいかわからなかったものが、「強調」ならばそこだけ音量を上げる、みたいな挙動が可能になります。
- で、「<small>」というタグは、HTML5では、単に「文字を小さくしろ(なぜかは知らん)」というのではなく、「ここは注釈です」という意味合いを持つそうです。別の観点で言えば、「文字が小さいのは重要じゃないからというわけではない」ということです。もっというと、単にレイアウト上の都合とか装飾的な目的や重要度が低いものを表すために「<small>」タグを使うのは、HTML5的にはまちがいということになります。(詳しくはググって下さい)
- ですから、「英語版のとあるテンプレート」で、そこが注釈的な部分なのであれば{{small}}に置き換えるのは妥当です。しかし注釈的な部分ではなく、レイアウトの都合だとかで小さく表示したいのなら、{{small}}に置き換えるべきではない、ということになります。
- まあとは、HTML5の規定をウィキペディアでどこまで気にするかというところにもなります。いまのウィキペディアのマークアップの作法はHTML5に完全準拠というわけではないので、そこまで気にする必要はない、という判断もありうるでしょう。--柒月例祭(会話) 2018年8月3日 (金) 23:17 (UTC)