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Wikipedia:井戸端/subj/CC-BY-SA 系のテンプレートについて

CC-BY-SA 系のテンプレートについて

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こんにちは。ふと疑問に思ったのですが、{{Cc-by-sa-3.0}}では「このメディアはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 Unportedの下で利用可能ですが、このライセンスはウィキペディア日本語版では受け入れられていません。ウィキメディア・コモンズへ移されるべきです。」と書かれています。しかしながらこのテンプレートのノートに指摘があるように、現在の日本語版ウィキペディアはGDFLとCC-BY-SA-3.0のデュアルライセンスになっていますよね。

つまるところ、このテンプレートの文章は間違いで、今は受け入れられている物だと解釈してもよろしいのでしょうか。それとも、このライセンスはファイルには適用されておらず、現在のテンプレートの文言で問題はないのでしょうか。

また、{{Cc-by-sa-2.0}}なども存在しますが、日本語版ウィキペディアで受け入れられているのは3.0のみで、そのほかのバージョンについては変わらず受け入れられていないと考えてよいのでしょうか。

私はライセンスについて詳しくなく、判断できませんので、皆様のご意見をお聞かせください。--リョリョ/ 2017年1月15日 (日) 04:38 (UTC)[返信]

関係ありそうなページ

私の理解している範囲では、2009年のWikipedia:ライセンス更新(GFDL単独からGFDL+CCデュアル)に移行するときに、CC単独ライセンスの画像などをGDFLとしてライセンスしている記事の中に取り込むことが問題ないという確信に至らなかったので、ウィキペディア日本語版内でのファイルアップデートでは、ファイルに対してもGFDL+CCデュアルのみとして、GFDL単独あるいはCC単独は許容しないという方針にしているようです。--Yapparina会話2017年1月15日 (日) 07:23 (UTC)[返信]
コメントありがとうございます。教えていただいたWikipedia:ライセンス更新#詳細を見ますと、GFDLのみでの移入は禁止ですが、「CC-BY-SAのみで提供されるコンテンツの移入を受け入れる」と書かれています。
このページの内容と、特に#移入と移出の表(CC-BY-SAの更新後の移出が○になっている)を元にした私の解釈は「ライセンス更新以降、CC-BY-SAでライセンスされたファイルの利用が開始された。従来GFDLのみでライセンスされていた記事(ファイルを除く)はすべてデュアルライセンスに変更されているから、CC-BY-SAのみでライセンスされたファイルは問題なく記事中で利用できる。」となります。
ただし、移出というのがウィキペディア外部での利用という意味なら、この解釈は間違いです。移入の時点でウィキペディア内での利用は許容されているならば、元々CC-BY-SAのみのファイルのウィキペディア内での利用が許容されていたということになりそうです。
GFDLの改定(1.3)によりCC-BY-SAとのデュアルライセンスが実現し、それ以降CC-BY-SAをメインとして扱っているようです。コモンズへのアップが推奨されている前提があるにしても、少なくとも現時点で「このライセンスはウィキペディア日本語版では受け入れられていません」というのは間違いにも見えるのですが、いかがなものでしょうか。--リョリョ/ 2017年1月15日 (日) 14:37 (UTC)[返信]
あー。2009年以前からCC単独は許容しない運用だったみたいで、それが今まで引き継がれているということですね。ログを漁って後追いしてるだけなものでよくわかってないようです。すみません。CC単独許容については、Wikipedia‐ノート:アップロードされたファイルのライセンス/GFDLとCCの衝突の可能性#GFDLとCCの衝突の可能性で指摘された疑義(特にBlack Star Limitedさんの指摘点)に対して問題ないという根拠を立てるか、少々のリスクはあるが許容するという合意を形成すれば、日本語版でのファイルへのCC単独許容という運用へすっきりと移行できると、私個人的には思ってます。ただ、どのみちコモンズではCC単独を受け入れており(むしろアップロードウィザードのデフォルトになっており)、そのようなファイルは記事中にたくさん掲示されているわけなんですが。。。
頑張って問題ないといえる根拠をひねり出してみると「記事中へのファイルの設置がGFDL規約上のcombiningと見なされるかaggregationと見なされるかに関わらず、wmf:Terms of Use/jaにしたがってテキストのみにGFDL適用することをウィキペディア投稿者は許諾しているので、この許諾内で投稿されたテキスト内であればCC単独のファイルが盛り込まれても問題ない」とかですかね?--Yapparina会話2017年1月16日 (月) 13:38 (UTC)[返信]
コメントありがとうございます。なるほど、今は不透明なままで運用されているという状況みたいですね……。--リョリョ/ 2017年1月22日 (日) 16:21 (UTC)[返信]

これは個人的にも数年前からずっと気になっている話であり、私の理解の整理と議論のために、冗長な書き方をお許し下さい。まず記事がテキストのみで構成される場合、編集行為というのは下記のようなものです。

  1. オリジナルのテキスト(ソース)を投稿する際、編集者AはテキストをCC BY-SAとGFDLのデュアルライセンスで公開します。データベースにAが書いたテキストが記録されます。閲覧者には、閲覧時に[1]このテキストからHTMLが生成されて提供されます。
  2. 次に編集するBは、AがライセンスしたテキストをGFDLとCC BY-SA双方のライセンス条件を満たす形で利用・改変して二次的著作物のテキストを作り、再びデュアルライセンスで公開します。このテキストがまたデータベースに記録され、閲覧時にHTMLが生成されて提供されます。

さて、画像が入るとどうなるか。上の方で紹介された議論はライセンス更新前の古いものです。当時は下記のような問題がありました。

  1. オリジナルのテキストを投稿する際、編集者AはテキストをGFDL単独ライセンスで公開します。データベースにAが書いたソーステキストが記録され、閲覧時にHTMLが提供されます。
  2. ここで編集者Bが画像を載せたいと思い、CC BYもしくはCC BY-SAで画像をアップロードしたとします。この時点で大きな問題は生じていません。[2]
  3. Bは、AがライセンスしたテキストをGFDLの条件を満たす形で改変して二次的著作物のテキストを作り、再びデュアルライセンスで公開します。ウィキペディアにテキストが記録されます。このテキストを単独で見る限り、やはり問題はありません。しかし、Bは先程の画像を表示させるためのマークアップをテキストに含めていました。閲覧者に提供されるのは画像を呼び出すimgタグを含んだHTMLであり、テキストと画像が並んだ文書としてブラウザに表示されます。このような形でCCライセンスの画像を組み込んで提供される著作物は、GFDLの条件を満たしていない可能性が指摘されています[3]

しかし、ライセンス更新にともなって、テキストがCC BY-SAとGFDLのデュアルライセンスになって以降は:

  1. オリジナルのテキストを投稿する際、編集者AはテキストをCC BY-SAとGFDLのデュアルライセンスで公開します。データベースにAが書いたソーステキストが記録され、閲覧時にHTMLが提供されます。
  2. 編集者Bが、CC BY(-SA)で画像をアップロードします。
  3. Bは、AがライセンスしたテキストをCC BY-SAとGFDL双方の条件を満たす形で利用し、改変して二次的著作物のテキストを作り、再びデュアルライセンスで公開します。ウィキペディアにテキストが記録されます。このテキストを単独で見る限り、やはり問題はありません。一方、ウィキテキストには画像を表示させるマークアップが含まれており、閲覧者のブラウザ画面には、テキストと画像を組み合わせた著作物が表示されます。画像と組み合わされることに問題はありません。というのもCC BY-SA 3.0では「二次的著作物」と「編集物」は明確に区別されており、編集物であるものは二次的著作物とはみなされない旨が明記されています。CCの考え方では、画像自体に手が加えられていないならそれを二次的著作物とみなさず、画像自体を改変せずにテキストと並べて配置してできたものは編集物です。これによると、記事というのはCC BY-SA/GFDLのテキストとCC BY(-SA)の画像が、CC BY-SAの条件に従って配置された編集物です。
  4. テキストについては、AとBを共著者とするデュアルライセンスなので、テキスト利用者は好きな方を選んで利用することができます。次の編集者Cは再び、テキストをCC BY-SAとGFDLにもとづいて利用・改変し、テキストのみをデュアルライセンスで公開します。

この考え方がもし間違っていなければ、CC単独ライセンスの画像が問題を生じさせることはないと考えられます。

しかしこの解釈には異論のある方もいらっしゃるかもしれません。とりわけ、「テキストと画像は別のものである」という部分に同意できない、画像のファイル名を書いた時点でそれは画像と組み合わされた著作物の作成であり、GFDLと相容れなくなる…と考える方もいらっしゃるかもしれません。先も申し上げたようにこの厳格な解釈はライセンス更新前から議論の対象でした。もし「画像を呼び出すウィキテキストは画像を文書の一部として含むようになった二次的著作物だ」という立場を取るならば[4]、GFDLかPDの画像しか使えないことになりますので、コモンズのCC画像、ウィキペディアのロゴを含め、CC単独画像は排除する方針にしないと辻褄が合いません[5]

  1. ^ キャッシュされている場合を除く
  2. ^ 実はこの時点で既に「ファイルの解説」のテキストと画像が組み合わされた著作物が発生するのですが、ここは一旦、簡単のために画像が単独で存在していると考えます。
  3. ^ ただし、ここは2007年当時から意見が割れていました。フリーソフトウェア財団は文書へ画像を埋め込んだ場合、その結果はGFDLでライセンスされるべきだと主張していたらしい一方で[1]、問題にはならないという財団理事(当時)の意見もありました[2]
  4. ^ しかし画像はそれ自体独立した履歴を持ち、呼び出す文書と無関係に改変や上書きが可能なのですが、これをどう捉えるかでまた複雑なことになります。
  5. ^ これについては、「別サイトなんだから許容されるのでは」という意見をどこかで見たことがあるような気もするのですが、GFDLにはどこのサーバから提供されるかなどということは書いておらず、テキストと画像を組み合わせる行為には変わりないはずです。

以上、私の現時点での理解と偏りのある意見を書いてみましたが、理解が不十分だとのお叱りがあるかもしれません。その場合は聞かせていただければ幸いです。--朝彦会話2017年1月23日 (月) 11:39 (UTC)[返信]

おおむねおっしゃる通りだという理解です。上にも書いてますが、利用規約のライセンス解釈でテキストのみにGFDLライセンスを適用することを同意させていることが、やはりキーなのかなと思います。それがないと、GFDL・CCのテキスト中にCC単独画像が掲載されたとき、記事はCCライセンスを満たしているでしょうが、GFDLライセンスを満たしているといえるのか不明な状態になりそうです。GFDLは、編集物的な関係にあるならライセンス継承しなくてよいと明言しているCCとは異なるので。
しかし、GFDL単独ライセンスのファイルを記事に取り込むケースは、依然として難点を抱えているように思われます。GFDL単独画像とCC単独画像が記事中で同時に使われるとき、GFDL単独画像サイドからすれば、「GFDL等価でないCCの素材と結合させて一つの記事を作り、しかしそのCCの素材部分はGFDLを適用しない」というような状態はGFDL規約上認めてないため、不適当な使い方ということができそうです。一方で、CC単独画像サイドからすれば、これは許容できる状態です。
私の結論としては、CC単独ライセンスファイルについては許容する運用へ日本語版も舵を切ってもいいのではと思ってるんですが、提案を正式に立ち上げるほど気力を今のところ持ち合わせておりません...
(以下余談)CC-BY-SAでは編集物の一部として使用されるときは編集物全体へのライセンス継承は免除されているけど、記事中の画像の使い方によっては、画像とテキストの関係は、素材の選択および配置で創作性を獲得する編集著作物という枠を超える場合がありますね... また、テキストはGFDL・CCデュアルライセンスで、テキスト以外の媒体は個別のフリーライセンスでリリースされていますが、テキストと画像等から構成される記事全体の著作物は一体何でライセンスされているのかという疑問は残りますね... --Yapparina会話2017年1月25日 (水) 12:18 (UTC)[返信]
未だにウィキメディアコモンズにアップできるにもかかわらず日本語版WPへのローカルアップが見受けられます。日本語版WPへのローカルアップを減らしていくようにする方向にするためにも、屋外美術などのウィキメディアコモンズにアップできない画像に限りCC単独ライセンスを許容する運用にすべきではないかと。--hyolee2/H.L.LEE 2017年1月25日 (水) 21:16 (UTC)[返信]