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Wikipedia:井戸端/subj/書籍記事についての WhisperToMe さんの提案

書籍記事についての WhisperToMe さんの提案

[編集]

利用者:WhisperToMeさんから、英語のメッセージを「利用者‐会話:山田晴通#Request for translation: Message for the Japanese village pump」にいただきました。下に、英文と、山田による翻訳を掲出します。


""Dear Japanese Wikipedia community,

Please write Wikipedia articles about books used as sources by Wikipedia articles. Having these articles can help Wikipedians determine the trustworthiness and aspects of the books they use as sources.

My instructions:

  • 1. Search a university database like this: http://info.lib.uh.edu (After entering the book's title, go to the left pane and select "reviews"). If you see at least two book reviews, there should be notability - You can also get a 14 day trial to Booklist and search for reviews there.
  • 2. If you see book reviews, try using Google to see if they are publicly available. If not, use en:WP:RX (the English Wikipedia resource request page) to obtain personal copies.
  • 3. Write your article using the book reviews as sources.

I hope this proposal can help the community.""

Thank you!


(山田の訳による大意)

日本語版ウィキペディア・コミュニティーの皆様

ウィキペディアの記事の典拠となっている書籍について、ウィキペディアに記事を書いてくだけますよう、お願いいたします。 そうした書籍についての記事があれば、それを典拠として使用してよいか、その書籍の信頼性や特性を見極める上で役立つかもしれません。

その際におこなっていただきたいこと: 1. まず、大学図書館のデータベースで検索をしてください。例えば、http://info.lib.uh.edu で、本のタイトルを入力して得た検索結果の画面で左のカラムに見える「Review」を選択してください。そこで同じ書籍について2件以上の書評(レビュー)が見つかれば、その書籍には特筆性があるはずです。また、Booklist online では、2週間の無料試用ができますので、これを用いて検索を行なうこともできます。

2.書評を見つけたら、次に、Googleで検索し、その書籍の内容が公開されていないか確認してください。もし公開されていない場合は、英語版ウィキペディアのリソース・リクエスト・ページ(en:WP:RX)へ個人的に使用可能なコピーの入手を求めてください。

3.書評を典拠とし、ご自身で記事を作成してください。

この提案が、コミュニティの一助となることを願っております。

ありがとうございました。


なお、山田個人としては、上記のWhisperToMeさんの見解を全面的に支持しているわけではありません。--山田晴通会話2014年7月10日 (木) 15:34 (UTC)[返信]


コメント WhisperToMe氏のご提案にはいくつも問題があり、とうてい受け入れられるものではありません。

1.

そうした書籍についての記事があれば、それを典拠として使用してよいか、その書籍の信頼性や特性を見極める上で役立つかもしれません。

そもそもWikipediaはレビューサイトではありません。ある書籍がある記事の出典や典拠としてとして適当なものであるかどうか、という点は、実際に読んでみなければわからないものです。また、素人目で見た限りでは内容的に充実しており十分典拠となり得るように思える書籍であっても、その分野に詳しい人の目から見ても十分な信頼性がある、と言えるとは限りません。いわゆる啓蒙書の類には、素人目にはわかりやすくて十分典拠になるように思えても専門家から見れば問題だらけ、という本も少なくありません。つまりある書籍が出典や典拠として十分な信頼性があるかどうか、という点に関しても、やはりその分野についてある程度精通している人でないと判断できません。Wikipediaにこの書籍の記事があるからこの本は十分典拠として利用できる、などという粗雑な判断を下すような人は、そもそもWikipediaの編集などすべきではありません。

2.

同じ書籍について2件以上の書評(レビュー)が見つかれば、その書籍には特筆性があるはずです
書評を典拠とし、ご自身で記事を作成してください。

二つ以上のレビューがあればその書籍の特筆性がある、という判断はあまりにも粗雑です。たとえ大学図書館のサイトであろうと、どこの誰が書いたかわからないレビューの信頼性は、せいぜい一般の個人ブログと同程度のものであり、特筆性を判断する基準にはなり得ません。ましてやそのレビューを(特筆性の)典拠にして記事を書くなどとはとんでもない話です。

3.

英語版ウィキペディアのリソース・リクエスト・ページ(en:WP:RX)へ個人的に使用可能なコピーの入手を求めてください。

リソース・リクエスト・ページの目的や機能や利用方法がよくわからないので断言は控えますが、最終的に個人的なやりとりをするのであっても、こういう公開の場所でコピーを求めるという行為は法律的に問題はないのでしょうか? もちろんWikiProjectとして公然とやっていることなので、アメリカの法律では問題ないのでしょうが。

--Loasa会話) 2014年7月15日 (火) 23:59 (UTC)(ミスタイプ修正 --Loasa会話2014年7月16日 (水) 09:50 (UTC))[返信]

  •  念のため付け加えておきますと、特筆性が認められる書籍の記事を書くこと自体はまったく問題ありません。ベストセラーになったような書籍なら当然、記事を立てるに値する特筆性は認められるでしょう。一般には無名だが、ある分野においては必読書とされているような書籍ももちろん十分特筆性ありと認められます。しかし、WhisperToMe氏のご提案は、その目的も手法もWikipediaのそれから外れたものであり、とうてい受け入れがたい、ということです。 --Loasa会話2014年7月16日 (水) 09:50 (UTC)[返信]
いくつか誤解があるようなので、以下コメントします。
  • WhiserToMeさんは「Wikipediaにこの書籍の記事があるからこの本は十分典拠として利用できる」のようなことは一切言っていません。Wikipediaの記事には(その記事がちゃんと書かれていればの話ですが)記事の対象が世の中でどのような評価を受けているかといったことも書いてあるはずだから、その書籍を典拠として使用してよいかどうか判断の助けになるだろうと言っているだけです。
  • 特筆性とは、立項される対象がその対象と無関係な信頼できる情報源において有意に言及されている状態であることを意味します。信頼できる情報源のデータベース(=大学図書館のデータベース)で、対象と無関係な情報源(=書評・レビュー)を捜し、有意な言及(=2件以上の書評の存在)を確認する…という手順は、大筋では「特筆性」の判断基準に沿ったものと言えます。
  • 大学のデータベースに収録された書評・レビューが全て「信頼できる情報源」と言えるのかという懸念は正当なものですし、実際に記事を立てる際には、個々の情報源について再確認が必要と思います。ただ、大学の蔵書や学術論文のデータベースから「どこの誰が書いたかわからないレビュー」みたいなものが出てくる可能性は非常に低いと思います。(少なくとも、WhisperToMeさんがリンクされたヒューストン大学のデータベースに限って言えば、そういう心配はそれほどしなくてよさそうな気がします)
  • 特筆性は「一般的な『名声』『重要性』『人気』といった言葉と似ていますが、一致したものではありません」ということになっています。「ベストセラー」(=人気)とか「必読書」(=重要性)というようなことは、判断基準として不適切です。
  • 日本の著作権法上、国外から書評やレビューのコピーを送ってもらって国内で(自分だけで)読むことが著作権の侵害となることはありません。--Dwy会話2014年7月19日 (土) 00:37 (UTC)[返信]