Wikipedia:オフラインミーティング/執筆ワークショップ (案)
ウィキペディア日本語版向けの執筆ワークショップを開催します。
目的
[編集]オンライン百科事典ウィキペディアは知名度を高め、広く様々な人に使われるようになっています。例えばComScore社の調査データは、日本語版ウィキペディアは日本で7番目によく利用されるサイトであり、一ヶ月間に3000万人以上の異なる方々が訪問していることを示唆しています。
利用の拡大、影響力の増大に伴い、ウィキペディアの信頼性・正確性への期待も高まり、質を高めるための創意工夫がこれまで以上に必要になってきています。
その工夫のひとつとして長く意識されながら、実現されていないのが、学識経験者の参加を得るための組織的な取り組みです。米国では、ウィキペディア英語版の参加者有志と国立衛生研究所(NIH)との提携を通じて、保健、科学に関する英語版の項目の質の向上を図る試みが最近始まったところですが、日本語版についてはこのような取り組みは存在していません。
一方、学術研究者や高い専門性を有する実務家の方々から、ウィキペディアに貢献したいがきっかけや、わかりやすい案内がなく逡巡しているといったご意見を頂くこともあります。多くの人に利用される情報源に、正確で網羅性の高い情報を掲載することは大きな社会貢献になり得ますから、これが実現しないことは残念なことです。
そこで、学識経験者によるウィキペディア日本語版の記事作成・投稿を支援することで、専門的な知識を広く社会の役に立てるべく提供して頂き、もってウィキペディアの質を向上させようとこのワークショップを企画しました。この取り組みを通じて、個別の記事の作成を超えて、継続的、組織的に学術コミュニティとウィキペディアの参加者のコミュニティが連携するための可能性や課題を探ることを模索します。
広い層の皆様からのご参加を頂ければ幸いです。
目標
[編集]学識経験のある人たちに以下のことを理解、習得してもらう。
- ウィキペディア日本語版に関する基礎知識
- メディアウィキ(ウィキペディアで利用されているウィキエンジン)の基礎的な利用方法
- ウィキペディア日本語版特有の執筆方法
- テンプレートや画像などを利用した記事の拡充方法
- ウィキペディアの存在意義、利用価値の理解、及び学術とオンラインコミュニティのあり方についての認識の向上
上記を習得して貰い、ワークショップ終了後も継続的に記事を書けるところまで伝授していく。
ワークショップ対象者
[編集]執筆参加者
[編集]- ウィキペディア日本語版に関心があり、自身の知識のインターネット上での共有及び他者による改変を拒まない方で、適切な記事を書ける研究者。
- パソコンでの文書の執筆(メモ帳、テキストエディタ、MS wordなどの利用スキル)、インターネット接続、無線LAN利用が出来る人が対象。
定員は約40名、最低5名で実施
当日必要なもの
[編集]- 無線LAN利用可能なノートパソコン
- 約3000字程度の執筆内容
- 記事の出典に関するもの(書籍は持ち込めますが、大量に置く場所はありません)
- もし必要なら、ウィキペディアプロジェクトで利用できる画像ファイル(フリーライセンスのものに限ります)
基本的に、既にある記事の編集はせずに、新しい記事を執筆します。自分流で構わないので、以下のことを念頭において記事を準備してみてください。それを当日修正して利用します。
- 既に同じ内容の記事が日本語版に無いか
- 他言語版の該当記事との内容の食い違いがないか(この内容は、利用して構いません)
- 自分の著作を利用する場合Wikipedia:自著作物の持ち込みに沿っているか
サポーター
[編集]- ウィキペディア日本語版への参加経験があり、MediaWikiの利用法、記事の基本構成、テンプレートの概要、執筆ルールをご存知の方。
- 可能なら、持ち込み可能なノートパソコンを持ち込んで、その場で調べても構いません。
- 理想は約20名ほど。
実施概要
[編集]実施時期、場所は現時点では未定です。ノートでの議論にご参加ください。
当日開催内容
[編集]ウィキペディアの基礎解説 (約30分)
[編集]- ウィキペディアというプロジェクト
- ウィキとは何か
- ウィキペディアというプロジェクトの目的
- ウィキペディアを支えるエンジンであるメディアウィキに関して
- ウィキペディアにある各種ルール
- 5本の柱
- ライセンス (CC-by-sa 3.0 unported)について
- 執筆に関する基本ルール
- 中立的な観点
- 検証可能性
- 出典の明記
- 出典用テンプレート
- コミュニティに関する基本的なルール
- ノートページの活用
- Wikipedia:井戸端の活用
- 管理者の役割
アカウント取得実践 (約5分)
[編集]- アカウントページ紹介
- アカウント取得実践
- アカウント名
- パスワード
- メールアドレス
- 利用者ページ紹介
- 会話ページ紹介
- 利用者ページのサブページ紹介
メディアウィキを通じた記事の書き方の基礎講義、実践 (約10分)
[編集]- メディアウィキ基礎
- 本文
- 見出し
- 強調
- リスト
- 箇条書き
- 数字付きリスト
- リンク(内部、外部)
- 画像
- テンプレート
- 利用者ページでの記述練習
- 自己紹介
利用者ページのサブページを利用した記事掲載訓練実践 (約15分)
[編集]- サブページの利用意義
- サブページ作成方法紹介
- サブページでの記事作成実践
個別の記事の内容確認、拡充 (約30分)
[編集]サポーターの方に、この時にフォローをいただきます。
- 記事構成自体の確認
- 補充するべき内容のサポート
- 記事のアップロード
ワークショップ感想会 (約1時間)
[編集]この後、執筆参加者、サポーターの皆様で、ワークショップの感想会を開き、ワークショップについて話し合う時間を設けます。
後日
[編集]以下を実施する予定です。
- ワークショップの感想収集
- アンケート