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プロジェクト:化学/化学物質の名称の扱い

記事名や本文中における化学物質名の表記について、以下の規則に従うことが プロジェクト‐ノート:化学/過去の議題/化合物のIUPAC名表記について にて合意されています。

  • 化学物質名とは
    この規則で化学物質名と称しているのは、化学分野で使用される物質名を意味しており、主として化学分野の記事において使用される物質名を想定している。したがって鉱物名(例・方解石)、分子生物学的生体内分子(例・インターフェロン)、医薬品名(例・レボドパ)、農薬名(例・ラウンドアップ)、化成品名称(例・ナイロン)、食品名(例・にがり)など化学以外の分野の記事において物質の名称を示す場合を想定していない。
  • 記事名や本文中における化学物質名の表記について
    1. 慣用名、IUPAC系統名のうち一般に使われるものを原則とする(IUPAC許容・非許容は問わない)。商品名や略号は使用しない。例:○ジメチルスルホキシド ×DMSO
    2. 無機化合物についてはIUPAC系統名を原則とする。例:○炭酸水素ナトリウム ×重炭酸ソーダ
    3. 頻繁に使われる慣用名が定まらない場合、IUPAC許容慣用名を優先する。
    4. ただし、優先的に使われる慣用名が拮抗する場合、IUPAC系統名を使用する。例:○3-メチル-1-ブタノールイソアミルアルコールイソペンチルアルコール
    5. IUPAC系統名が複雑で、慣用名がアクロニム以外にない場合、それを記事名としてもよい。 例:9-BBNDABCOTEMPO
    6. 異性体を一意に示す必要がある場合、IUPAC系統名を使用する。例:1,1-ジクロロエタン1,2-ジクロロエタン
    7. 異性体前置辞(structural affix, ハイフンでつながれているもの。cis/trans, o-/m-/p-, sec-/tert- など)は原則としてアルファベットのままにする。例:tert-ブチル基。あるいは語幹と一体となり慣用化している場合にはカタカナでも良い。例:パラジクロロベンゼン
  • 冒頭・記事中での記述
    1. 記事名のほかに、IUPAC系統名の字訳に続け英字表記を付記する。別名は別名であることを示した上で併記する。
    2. この際、英字表記について、IUPAC系統名は括弧でくくらない。ただし慣用名については任意とする。
    3. 異性体前置辞について、IUPAC命名法に基づいた化合物名中では斜体化するが、その他の単語・文脈中では任意とする。
    4. 略号などは、冒頭で定義すれば文中で用いてもよい。
  • 字訳
    1. 英語の化合物名を日本語に字訳する場合は「化合物名字訳規準」にしたがう。参考: 日本化学会『学術用語集 化学編』第3部、南江堂、字訳ツール (JavaScript)(化合物命名法談義 内)
  • その他
    1. 「一般に」「頻繁に」「優先的に」使われる、の判断としてはGoogle検索のヒット数を目安とする。
    2. すでに存在する項目・記述については、上記各条の適用は期限を定めないで保留する。記事改名や多数の記事に対する名称の置換をする場合は、各個にノートなど適切な場所で提案して合意を得てから各条を適用した化学物質名に改める。
    3. 参考となる外部サイト:IUPAC Gold Book化合物命名法談義