Wikipedia‐ノート:削除依頼/経済準学士氏作成の事件記事
調査報告
[編集]- 他にも侵害の疑いものがあり、思ったより多いのでここに記録していきます。--118.14.155.190 2010年8月19日 (木) 17:17 (UTC)
- 大阪電解事件(事件史探求)
- 冒頭部が一致。
- 「無尽蔵」殺人事件
- 一部、転載か。
- 未解決事件FILE「○○○○さん行方不明事件(三重県)(○部分は被害者の名前)
- 2009年10月1日加筆分において
- SCRAMBLE-8未解決「○○○○○ちゃん行方不明」(○部分は被害者の名前)
報告 ここまでの7件を精査してみましたが、太田市パチンコ店女児連れ去り事件のみ翻案転載の疑いありと判断し、追加で削除依頼を出しておきました。その他の記事は、少なくとも掲載された外部サイトからの転載ではないと思われます。--かんぴ 2010年8月19日 (木) 19:21 (UTC)
報告 改めて精査したところ、無尽蔵殺人事件についても著作権侵害の疑いがあると判断し、追加で削除依頼を出しておきました。--かんぴ 2010年8月20日 (金) 14:11 (UTC)
- 以下、追加報告
コメント 三重県女子高生失踪事件は、参考にした可能性は高いですが、他の記事と異なりそのままコピペしているわけではないので微妙なところです。また新規作成の記事ではなく加筆である点でも若干事情が異なるので、これは別件として依頼するのがよいと思います。なお、有楽町以下3件については、著作権侵害の疑いが確認できましたが、もう少し増えるのを待ってまとめて依頼に出そうと思います。--かんぴ 2010年8月20日 (金) 15:03 (UTC)
- あー間違いです。色々混乱してきました。三重県女子高生執行事件は、著作権侵害の疑いが確認できましたが、新規作成ではないので別件として依頼するのがよいです。徳島、大宮については著作権侵害の疑いが確認できましたが、もう少し増えるのを待ってまとめて依頼に出そうと思います。そして有楽町が、参考にした可能性は高いですが、他の記事と異なりそのままコピペしているわけではないので微妙なところです。--かんぴ 2010年8月20日 (金) 15:12 (UTC)
- コメントいえ、私も混乱しながら日付チェック等を行ってますし、疑わしいものをここに貼りつけているだけですのでチェックしていただけるだけ感謝しています。ありがとうございます。--118.14.155.190 2010年8月20日 (金) 18:08 (UTC)
8月21日追加分
[編集]- まさかりの部屋「大阪此花パチンコ店放火殺人事件」
- [4]によれば後半部分は2009年7月8日3時8分配信の読売新聞記事。
- ノンフィクションで見る戦後犯罪史【1966~1970年】(昭和41~45年)「銀座バーマダムバラバラ事件」冒頭部が一致。
- 事件史探求「銀座の女王バラバラ殺人事件本文に一致する部分有り。
コメント 以上9件の検証結果。大阪~菊容子と高知、三鷹の計5件は著作権侵害の疑いありとして削除依頼に出します。銀座バラバラは、冒頭部分に創作性は認められず、それ以降は、少なくとも当該サイトからの転載と認めるのは難しいと思われます。六甲山は、類似性はあるものの重複しない部分も多く、むしろ双方の記事が挙げている、佐藤友之「つくられた殺人犯―六甲山事件」からそれぞれ独自に転載した可能性のほうが高いのでひとまず保留。D・K・エーキは重複しない箇所が多く、少なくとも当該サイトの著作権侵害ではないと思います。群馬は参考した可能性は高そうですが、著作権侵害とはいえない程度に独自の文章に改変されていると思います。--かんぴ 2010年8月21日 (土) 03:09 (UTC)
報告 現時点までに翻案転載の疑いが認められる7件と独自に検証したものを併せてWikipedia:削除依頼/経済準学士氏作成の事件記事 20100821を提出しました。--かんぴ 2010年8月21日 (土) 03:28 (UTC)
コメント
[編集]- コメント一度に特定の投稿者による新規作成記事に対し、これほど大量の記事に削除依頼がだされることは驚愕します。個々の記事のなかには参考にした可能性を否定出来ないものもありますが、しかしながら「似ている」ことを持って「削除対象」となる事に違和感はあります。無論「参考」にしたサイトからコピペしたものなら削除もやむなしでしょうが、「似ている」事をもって全削除されるなら、参考文献のない項目は全て削除されるべきではないでしょうか?それに記事の書き方が似ているとしても、事件に関する項目を書くと新聞記事を書くのと似たようになる可能性もあります。手間を惜しんだのでしょうが、本来なら個々の記事ごとに削除依頼を出すべきだと思います。実際に著名性のない事件もありますが、中には事件だけで著作が存在するものもありますし、第一ここまですると、個人攻撃のような様相を呈しています。また依頼者は記事を白紙化しているのもありますが、その姿勢には疑問があります。個々の記事について削除もしくは存続を表明することはしますが、削除依頼の中には新規作成から2年以上経過したものもあり、経済準学士氏による新規項目全てを否定するような、このようなセットでの削除依頼なら投票することが出来ない異常なものです。個々の記事もしくは作成時期ごとの削除依頼を提起すべきであり、投票するのは躊躇します。--C・K・K 2010年8月21日 (土) 10:09 (UTC)
- コメント 言うまでもないことですが、「『似ている』ことを持って『削除対象』となる」わけではありません。経済準学士氏作成の事件記事は、これ以外にも多く存在し、中には「似ている」のみならず、参考にしたであろう記事も明らかになっているものもあります。しかし、削除依頼を出すにあたり、ただ「似ている」だけの記事はすべて除いてあります(上記の議論も参照)。ここに掲げられている記事は、「単純にコピペ」したもの、ないし「コピペ後に改変した可能性が高い記事」、すなわち、複製権・翻案権を侵害している恐れがある記事です。たとえ似ていても、それが著作権を侵害しないものと判断すれは削除依頼には出しておりません。
- また、利用者‐会話:経済準学士でも述べましたが、私は一律削除にも反対です。あくまで、「著作権侵害」が問題なのであり、「出典がないこと」や「記事が似ている」ことが問題ではありません。したがって「参考文献のない項目は全て削除されるべき」等というのは論外です。
- 「依頼者は記事を白紙化している」ことを批判なさっていますが、記事の白紙化は、削除依頼を提出する際の正式な手続きです。Wikipedia:削除依頼#STEP.1.1 権利侵害部分を除去をお読みください。
- また、「新規作成から2年以上経過」していることは何も関係ありません。何年経過しようが、著作権侵害は著作権侵害です。古い記事だから良いなどということは許されません。
- 「経済準学士氏による新規項目全てを否定するような、このようなセットでの削除依頼」とありますが、「経済準学士氏による新規項目」がどれだけあるかご存知ですか?氏が新規作成した項目はこれの何倍もあるのですよ。それを踏まえた上でのご批判ですか?冒頭に、「大部分は著作権上問題なさそうな記事でしたが、怪しいものがいくつも出てきたので、『ある程度の量があり、出典が示されていない記事』を中心にタイトルや記事内の語句で検索し、転載元が確認できたものに限って削除依頼を提出させていただきました。」と書いてあります。さらに言えば、私は、利用者‐会話:経済準学士において、氏のブロックやLTA認定に反対表明をしておりますとおり、著作権侵害に当たらない新規作成項目は一切問題にしておりません。
- さらに、「『事件』はコピーアンドペーストができません」と指摘なさっていますが、「事件」を転載元だと指摘した削除依頼は1件も出しておりませんので、その批判自体が失当でありましょう。
- 「一般的な書籍ないし報道を参考にすれば似たような文章になる可能性はあります。」というのも、最初の反論と同じですが、「似たような文章」というだけでは著作権侵害ではありません。私は、著作権上保護されている創作性のある表現が一致している場合に削除対象と判断しております。似ているけれども事実の列挙のような「誰が書いてもそのような表現になる」文もたくさんありましたが、それらはすべて「創作性なし」と判断して、もともと削除依頼に出しておりません。
- 以上により、C・K・K様のご批判は、いずれも誤解ないし著作権侵害に対する無理解に基づくものであると考えます。--かんぴ 2010年8月21日 (土) 11:37 (UTC)
- コメント蛇足な上、IPで削除依頼に対する投票権がないことから表での議論撹乱にならないようにこちらでコメントを述べます。経済準学士さんの立項数は[5]によればリダイレクトを除いて1008件あります。それを私はひとつひとつチェックして疑わしいものをこちらに抜き出しています。経済準学士さんの新規立項を否定して全て削除するならばこんな手間のかかることはしません。それに参考文献がなかった記事に関しても何個かは経済準学士さんが文献を明らかにしています。これについては調査したところ侵害の疑いがなく対象から外れています。また、マンパワーが無駄に消費されている以上、個人攻撃が伴なうのも已むを得ないと思いますが、かんぴさんはあくまでも丁寧に対応しておられますし、私もコメント依頼は已むを得ないとは思っていますが、荒らしだと思ったりすることや投稿ブロックは望んでもいません。少なくとも、ここに記載した記事については私とかんぴさんの目で見て侵害の疑いが強いと判断できたものが削除依頼されています。似ているからとか時期が同じだからとかいう理由で削除依頼しているわけではないことをご理解いただきたいと思います。記事の白紙化については著作権侵害の場合、著作権が侵害されていない版まで戻すか、新規記事の場合は白紙化して削除依頼することになっているはずです。投票に躊躇するのはかまわないのですが、氷鷺さんのように個々の記事で判断するべきだとする方も居られるわけですから、C・K・Kさんがもし纏めて削除依頼を出すことがふさわしくないとお考えでしたら個々に確認して判断していただければと思います。--118.14.155.190 2010年8月21日 (土) 12:05 (UTC)
- コメント 話がそれてしまい申し訳ないですが、C・K・Kさんが勘違いしておられるようなので一点だけ。「コピーアンドペーストができません」とのことですが、件のサイトは「標準的な設定のブラウザでは通常のコピー操作ができないようにしてある」だけです。具体的な方法は書きませんが、若干の知識を持つ者にとっては簡単に内容を複写できます。そもそも見ながら書き写すこともできるわけで、コピーアンドペーストできないからといってそのサイトから転載していないことの根拠にはなりません。--114.48.156.130 2010年8月21日 (土) 15:50 (UTC)
表で行われたコメント
[編集]- コメントこことWikipedia:削除依頼/経済準学士氏作成の事件記事 20100821とWikipedia:削除依頼/経済準学士氏作成の事件記事 20100820と、一度に27件もの大量の記事に削除依頼がだされることは驚愕します。個々の記事のなかには参考にした可能性を否定出来ないものもありますが、しかしながら「似ている」ことを持って「削除対象」となる事に違和感はあります。無論「参考」にしたサイトからコピペしたものなら削除もやむなしでしょうが、「似ている」事をもって全削除されるなら、参考文献のない項目は全て削除されるべきではないでしょうか?それに記事の書き方が似ているとしても、事件に関する項目を書くと新聞記事を書くのと似たようになる可能性もあります。手間を惜しんだのでしょうが、本来なら個々の記事ごとに削除依頼を出すべきだと思います。実際に著名性のない事件もありますが、中には事件だけで著作が存在するものもありますし、第一ここまですると、個人攻撃のような様相を呈しています。また依頼者は記事を白紙化しているのもありますが、その姿勢には疑問があります。個々の記事について削除もしくは存続を表明することはしますが、削除依頼の中には新規作成から2年以上経過したものもあり、経済準学士氏による新規項目全てを否定するような、このようなセットでの削除依頼なら投票することが出来ない異常なものです。個々の記事もしくは作成時期ごとの削除依頼を提起すべきであり、投票するのは躊躇します。あと個人的な見解ですが、経済準学士氏が参考にしたというサイトのうち3つについては存じていますが、「事件」はコピーアンドペーストができません、また「事件史探求」は一般書籍以上の記述はありませんし、「ノンフィクションで見る戦後犯罪史」は報道資料が出典の可能性が高いです。そのため、一般的な書籍ないし報道を参考にすれば似たような文章になる可能性はあります。--C・K・K 2010年8月21日 (土) 10:05 (UTC)
- コメント 言うまでもないことですが、「『似ている』ことを持って『削除対象』となる」わけではありません。経済準学士氏作成の事件記事は、これ以外にも多く存在し、中には「似ている」のみならず、参考にしたであろう記事も明らかになっているものもあります。しかし、削除依頼を出すにあたり、ただ「似ている」だけの記事はすべて除いてあります(Wikipedia‐ノート:削除依頼/経済準学士氏作成の事件記事での議論も参照)。ここに掲げられている記事は、「単純にコピペ」したもの、ないし「コピペ後に改変した可能性が高い記事」、すなわち、複製権・翻案権を侵害している恐れがある記事です。たとえ似ていても、それが著作権を侵害しないものと判断すれは削除依頼には出しておりません。
- また、利用者‐会話:経済準学士でも述べましたが、私は一律削除にも反対です。あくまで、「著作権侵害」が問題なのであり、「出典がないこと」や「記事が似ている」ことが問題ではありません。したがって「参考文献のない項目は全て削除されるべき」等というのは論外です。
- 「依頼者は記事を白紙化している」ことを批判なさっていますが、記事の白紙化は、削除依頼を提出する際の正式な手続きです。Wikipedia:削除依頼#STEP.1.1 権利侵害部分を除去をお読みください。
- また、「新規作成から2年以上経過」していることは何も関係ありません。何年経過しようが、著作権侵害は著作権侵害です。古い記事だから良いなどということは許されません。
- 「経済準学士氏による新規項目全てを否定するような、このようなセットでの削除依頼」とありますが、「経済準学士氏による新規項目」がどれだけあるかご存知ですか?氏が新規作成した項目はこれの何倍もあるのですよ。それを踏まえた上でのご批判ですか?冒頭に、「大部分は著作権上問題なさそうな記事でしたが、怪しいものがいくつも出てきたので、『ある程度の量があり、出典が示されていない記事』を中心にタイトルや記事内の語句で検索し、転載元が確認できたものに限って削除依頼を提出させていただきました。」と書いてあります。さらに言えば、私は、利用者‐会話:経済準学士において、氏のブロックやLTA認定に反対表明をしておりますとおり、著作権侵害に当たらない新規作成項目は一切問題にしておりません。
- さらに、「『事件』はコピーアンドペーストができません」と指摘なさっていますが、「事件」を転載元だと指摘した削除依頼は1件も出しておりませんので、その批判自体が失当でありましょう。
- 「一般的な書籍ないし報道を参考にすれば似たような文章になる可能性はあります。」というのも、最初の反論と同じですが、「似たような文章」というだけでは著作権侵害ではありません。私は、著作権上保護されている創作性のある表現が一致している場合に削除対象と判断しております。似ているけれども事実の列挙のような「誰が書いてもそのような表現になる」文もたくさんありましたが、それらはすべて「創作性なし」と判断して、もともと削除依頼に出しておりません。
- 以上により、C・K・K様のご批判は、いずれも誤解ないし著作権侵害に対する無理解に基づくものであると考えます。--かんぴ 2010年8月21日 (土) 11:32 (UTC)
- (コメント)C・K・Kさんが私に擁護とも取れるコメントをしていることには一方では有難いのですが、やはりこのような私を冠した削除依頼記事を招いた責任は私にあると思っていますので、甘んじて受け入れます。
それと、一つだけ書き残したいことが。私は「未解決事件X」は全く知りませんでした。ちらっと見ると確かに記述がそっくりですが、恐らく「未解決事件X」がWikipediaの記事を参考にしたのだと思います。--経済準学士 2010年8月24日 (火) 09:44 (UTC)- 当該記事については削除票を取り下げました。ただ、Wikipediaが先だとの確かな証拠もありませんので、存続ではなく保留とし、第三者の意見を待とうと思います。--かんぴ 2010年8月24日 (火) 11:48 (UTC)
- 著作権法では、「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道」は著作物に入りません。
著作権法
第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二 音楽の著作物
三 舞踊又は無言劇の著作物
四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五 建築の著作物
六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七 映画の著作物
八 写真の著作物
九 プログラムの著作物
2 事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、前項第一号に掲げる著作物に該当しない。
- ここで、「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道」の包摂する範囲が判例でどのくらいなのかはわからないのですが、Carpkazuさんのコメントには理由があります。新聞記事でもその他のブログのコメントでも事実の報道の範囲内であれば、記述が事実に規定されて似るのは当然なので、この項目は合理的理由があるわけです。したがって、経済準学士の作成された記事が著作権侵害か否かはその観点から検討し直す必要があると思います。多くの場合は新聞報道に似ていても著作権侵害とはならないのではないでしょうか。ただ、この点は過去ウィキペディアで詳しく検討されたことがないのではないかと思うので、この際検討した方がいいかも知れません。その上で、安全策をとって削除などならあり得ると思います。Nakata88 2010年9月5日 (日) 19:15 (UTC)
- 何度も繰り返しますが、「記述が事実に規定されて似る」かどうかは(検討の前提となりますが)それだけで問題なのではなく、私は(そして、既に削除票を投票してくださった方も)「著作権侵害か否か」を判断しています。単なる「内容の類似性」でなく、著作権を侵害しているか否かという観点で検証した結果、「侵害にあたる」と判断した記事のみを削除依頼に出しています。私は「似ている」と指摘しているのではなく、似ていることを前提に「著作権侵害にあたる」と指摘しているわけですから、「似るのは当然」といったコメントにはなんら合理的理由はありません。そして、「著作権を侵害しているか否か」を判断しているのですから、「検討し直す」までもなく、当然ながら著作権法10条2項についても最初から検討済みです。
- なお、10条2項が適用された結果、新聞記事に著作権が生じないとされる場合というのは、それほど多いものではありません。こちらも参照。--かんぴ 2010年9月10日 (金) 18:46 (UTC)
- どうも詳しいご説明ありがとうございます。ただその引用文も伝聞形式ですのでできれば10条2項についての現在有効な判例があればそれが確定的な限界づけになりうるので知りたいのですが。ご検討されたのなら教えていただけないでしょうか?Nakata88 2010年9月11日 (土) 14:22 (UTC)
- 10条2項について判断した判例が存在するかどうかは知りませんが、下級審では東京高裁が、
- 「客観的事実を素材とする表現であっても、取り上げる素材の選択や配列、具体的な用語の選択、言い回しその他の文章表現に作成者の個性が認められ、作成者の思想、感情が表現されていれば著作物に該当するが、人事異動、死亡記事等の事実のみを羅列した記事が著作物に当たらず、同法一〇条二項が「事実の伝達にすぎない雑報」等について著作物に該当しないとしたのは、そのことを確認的に規定したものである」(東京高判平成11年05月26日)
- と判じており、他の事例において地裁でも同様の表現で10条2項の適用を否定しているところから、実務上確立した解釈であると考えられます。
- この解釈に基づき、20文字程度の新聞の「見出し」について10条2項を適用して著作物性を否定した事例(東京地判平成16年03月24日)は存在しますが、これが限界事例でしょう。--かんぴ 2010年9月11日 (土) 16:48 (UTC)
- 10条2項について判断した判例が存在するかどうかは知りませんが、下級審では東京高裁が、
- どうもありがとうございます。ただ、高裁の判決を読む限りでは、見出しが限界事例とはいえないと思います。「取り上げる素材の選択や配列、具体的な用語の選択、言い回しその他の文章表現に作成者の個性が認められ、作成者の思想、感情が表現されていれば著作物に該当」するという判決が判例の立場であるなら、この具体的当てはめは本文にも有効なはずだからです。その点、匿名の新聞記事の場合は、かなり判断が分かれそうです。Nakata88 2010年9月13日 (月) 03:02 (UTC)
- (コメント)直接著作権法第10条第2項を扱ったものではないのですが、「日照紛争と環境権」事件(東京地裁判決S53.6.21)では、「著作物性を肯定するための要件たる創作性は、…(中略)…表現の具体的形式について要求されるものであり、公知の事実又は一般常識に属する事柄についても、…(中略)…その具体的表現に創作性が認められる限り、著作物性を肯定すべきと解するのが相当である」と述べています。しかし一方で、「歴代撃墜王列伝」事件(東京地裁地裁判決S55.6.23)では、「同一性を有するというためには、表現形式において…(中略)…著作物と全て同一か、もしくは大部分が同一であることを要すると解するのが相当である」としています。これらの事件は、同一の主題を扱った著作物AとBの類似性が争われたもので、判決からは、著作物性は「具体的表現の創作性」に依拠し、「全て若しくは大部分」が一致しているときは著作権の侵害を認められると読み取ることができます。また、翻訳の類似性が争われた「サンジェルマン殺人狂想曲」事件(東京高裁判決H4.9.24)では、東京高裁は事実認定において複数箇所(具体的には225箇所だそう)で語句ないしは文が一致していたものの著作権侵害を認めていません。その上で今回の件を判断するとすれば、依拠の度合いが「全て若しくは大部分」という基準は人によって(特に大部分の指す範囲が)異なることから(225箇所一緒でも大部分にはならないのですから…)、ある一定の範囲で一致しているという認識が形成されれば、著作権を侵害しているおそれが高いとすべきだと思います。--Kodai99 2010年9月24日 (金) 16:52 (UTC)