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W.C.クラーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
W.C.クラーク
W.C.クラーク (1996)
基本情報
出生名 Wesley Curley Clark[1]
生誕 (1939-11-16) 1939年11月16日[1][2]
出身地 米国テキサス州オースティン
死没 (2024-03-02) 2024年3月2日(84歳没)
ジャンル ブルースR&B
職業 シンガーギタリスト
担当楽器 ギター
活動期間 1970年 - 2024年
レーベル ドリッピン・レコード
ブラックトップ・レコード
アリゲーター・レコード
共同作業者 スティーヴィー・レイ・ヴォーン
公式サイト wcclark.com

W.C.クラークW.C. Clark1939年11月16日 - 2024年3月2日)は、アメリカ合衆国ブルースソウルギタリスト歌手

テキサス州オースティン生まれ。本名は、ウェスリー・カーリー・クラーク。スティーヴィー・レイ・ヴォーンがデビュー前に活動をともにしていたことでも知られ、オースティンのブルース・シーンのゴッドファーザーとして親しまれている[3]。ハイ・サウンドあたりを彷彿させるソウル・ミュージックとコンテンポラリー・ブルースを垣根を感じさせることなくプレイする。

来歴

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地元オースティンでは50年代から活動する大ベテランだが、アルバムのレコーディングは1987年までない。それまでは、いわゆる知る人ぞ知る存在であった。

1939年テキサス州オースティンに生まれる。幼い頃からギターを弾いていた彼は、16歳のとき初のギグを経験。間もなく地元の伝説的なブルースマン、T.D.ベルと出会い、彼のバンドに加入した。

70年代初頭に、アンジェラ・ストレーリデニー・フリーマンらとバンド、サザン・フィーリングを結成。この頃、当時まだ10代だったスティーヴィー・レイ・ヴォーンと出会う[1]。スティーヴィー・レイは彼らのステージに飛び入りすることもあったという。

サザン・フィーリング解散後は、機械整備工として働いていたクラークだったが、1975年、スティーヴィー・レイに誘われ、彼のバンド、トリプル・スレット・レビューのベーシストとなる。のちにスティーヴィー・レイの持ち歌となった「Cold Shot」が誕生したのは、この時代だ。クラークがバンドのキーボーディスト、マイク・キンドレッドと共作したものだった。

70年代末にクラークはバンドから脱退し、自己のバンドW.C.クラーク・ブルース・レビューを結成する。1987年には、初の自己名義のアルバム『Something for Everybody』をリリースした。90年代前半までは、地元のクラブ、アントンズなどのレギュラー・バンドとして活動した。

1994年ブラックトップ・レコードと契約。以後、他の都市へもツアーに出かけるようになり、活動の範囲が広がっていく。ブラックトップでは計3枚のアルバムをリリースし、活動範囲を広げていった。同レーベルからの1作目『Heart Of Gold』には、彼のバージョンの「Cold Shot」が収録されており、スティーヴィー・レイにささげられている。

しかし好調に活動を続けていた1997年3月、ツアー中の彼の車が交通事故に遭う。クラーク本人は無事だったものの、彼はフィアンセとバンドのドラマーを同時に失ってしまった。翌年のアルバム『Lover's Plea』に収録された「Are You Here, Are You There」は、クラークが亡きフィアンセに呼びかけた歌である。

90年代の末にはブラックトップが倒産。以後、しばらく新作から遠ざかるが、2002年アリゲーター・レコードと契約。4年ぶりの新譜『From Austin With Soul』をリリースし、健在ぶりをアピールした。同作はマーシャ・ボールのゲスト参加も手伝い、ブラックトップ時代以上に力強い仕上がりとなっている。

2004年にはアリゲーターからの2作目『Deep In The Heart』リリース。2011年には地元オースティンでのライヴ盤『Were You There?』をリリースしており、日本盤も2012年Pヴァインよりリリースとなった[4]

マネージャーによると2024年3月2日の朝にオースティンのクリストファー・ハウス・ホスピスにて死去。84歳没。2月20日にレギュラー・ギグを済ませたあと、ガンと診断されていた[5][6]

ディスコグラフィー

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アルバム

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  • 1987年 『Something for Everybody』(Drippin' DR-1001) (LP; W.C. Clark Blues Revue名義)
  • 1994年 『Heart Of Gold』(Black Top BT-1103)
  • 1995年 『Texas Soul』(Black Top BT-1131)
  • 1998年 『Lover's Plea』(Black Top BT-1145)
  • 2002年 『From Austin With Soul』(Alligator ALCD 4884)
  • 2004年 『Deep In The Heart』(Alligator ALCD 4897)
  • 2011年 『Were You There?』(no label)
  • 2018年 『W.C. Clark』(no label)[7]

シングル

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  • 1979年 「Rough Edges / My Song」(Hole) ※with the Cobras & Stevie Vaughan[8]

参考文献

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脚注

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外部リンク

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