ヴァセリンズ
ヴァセリンズ | |
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ヴァセリンズ(2008年) | |
基本情報 | |
出身地 | スコットランド |
ジャンル | |
活動期間 | |
レーベル | |
メンバー |
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旧メンバー | 後述を参照 |
ヴァセリンズ(英語: The Vaselines)は、スコットランドのエディンバラで結成されたオルタナティヴ・ロック・バンド。1986年から1990年にかけて活動。ニルヴァーナのカート・コバーンがヴァセリンズのファンであったことから、解散後に再評価された[2]。2008年に再結成し、活動を再開している。
来歴
[編集]ユージン・ケリー(ボーカル、ギター)とフランシス・マッキー(ボーカル、ギター)の2人によって、1986年に結成。バンド結成時には、両者は交際中だった。ザ・パステルズのスティーヴン・パステルに認められ、1987年、スティーヴンが主宰するインディーズ・レーベル『53rd & 3rd』からデビュー・シングル「サン・オブ・ア・ガン」を発表。その後、ジェイミー・シーナン(ベース)と、ユージンの兄弟であるチャールズ・ケリー(ドラムス)を加えて4人組になり、1988年にセカンド・シングル「ダイイング・フォー・イット」、1989年9月に唯一のオリジナル・アルバム『ダム-ダム』を発表するが、ほどなく解散。
ユージン・ケリーは、BMXバンディッツに参加する一方で、自己のバンドであるキャプテン・アメリカを結成し、ニルヴァーナのツアーのオープニングアクトを務めた。その後商標の問題でユージニアスと改名し2作のアルバムを発表するが、1995年に解散。2003年にソロ・アルバム『マン・アライヴ』を発表。
フランシス・マッキーはペインキラーズやサックルといったバンドを経て、2006年に初のソロ・アルバム『サニー・ムーン』を発表。
再評価
[編集]1992年、『サブ・ポップ』から、『ダム-ダム』の全曲にシングル曲や未発表曲も追加したコンピレーション盤『ザ・ウェイ・オブ・ザ・ヴァセリンズ』が発売された(日本発売は1998年)。
同年には、ニルヴァーナのコンピレーション盤『インセスティサイド』が発表された。同作は、ヴァセリンズのデビュー曲「サン・オブ・ア・ガン」と、セカンド・シングル収録曲「モリーズ・リップ」のカバーを含む内容で、ヴァセリンズ再評価の引き金となった。
再結成
[編集]2008年にユージン・ケリーとフランシス・マッキーの2人で再結成し、ライブ活動を行っている。
また、2009年にこれまでリリースした2つのEPとアルバム全曲のリマスターに加えて、デモやライブ音源を収録したベスト盤『エンター・ザ・ヴァセリンズ』を発売している。8月7日(大阪)9日(東京)サマーソニックに出演。2010年に前作から20年ぶりとなるオリジナルアルバム、『セックス・ウィズ・アン・エックス』を発売している。
メンバー
[編集]名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
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ユージン・ケリー (英語: Eugene Kelly) |
ボーカル ギター ハーモニカ |
1986年 - 1990年 2006年 2008年 - 現在 |
フランシス・マッキー (英語: Frances McKee) |
ボーカル ギター |
1986年 - 1990年 2006年 2008年 - 現在 |
マイケル・マクガウラン (英語: Michael McGaughrin) |
ドラムス | 2009年 - 現在 |
グレアム・スマイリー (英語: Graeme Smillie) |
ベース キーボード |
2014年 - 現在 |
カーラ・イーストン (英語: Carla Easton) |
キーボード | 2017年 - 現在 |
名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
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ジェームス・シーナン (英語: James Seenan) |
ベース | 1987年 - 1990年 |
チャーリー・ケリー (英語: Charly Kelly) |
ドラムス | 1987年 - 1990年 |
スティーヴィー・ジャクソン (英語: Stevie Jackson) |
ギター | 2008年 - 2014年 |
ボビー・キルデア (英語: Bobby Kildea) |
ベース | 2008年 - 2014年 |
ポール・フォーリー (英語: Paul Foley) |
ギター | 2010年 - 2011年 |
ガレス・ラッセル (英語: Gareth Russell) |
ベース | 2010年 - 2011年 |
スコット・パターソン (英語: Scott Paterson) |
ギター | 2014年 - 2016年 |
作品
[編集]オリジナルアルバム
[編集]- ダム・ダム - Dum-Dum (1989年、ラフ・トレード・レコード)
- セックス・ウィズ・アン・エックス - Sex with an X (2010年、サブ・ポップ)
- ヴィ・フォー・ヴァセリンズ - V for Vaselines (2014年、ロザリー・ミュージック)
コンピレーションアルバム
[編集]- The Vaselines / Beat Happening - Recorded Live In London, England 1988 (1991年、 K Records)
- ザ・ウェイ・オブ・ザ・ヴァセリンズ:コンプリート・ヒストリー - The Way of the Vaselines: A Complete History (1992年、サブ・ポップ)
- オール・ザ・スタッフ・アンド・モア - All the Stuff and More... (2003年、53rd & 3rd / Avalanche)
- エンター・ザ・ヴァセリンズ - Enter the Vaselines (2009年、サブ・ポップ)
シングル
[編集]- サン・オブ・ア・ガン - Son of a Gun (1987年、53rd & 3rd)
- ダイイング・フォー・イット - Dying for It (1987年、53rd & 3rd)
脚注
[編集]- ^ a b c d Ankeny, Jason. The Vaselines | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月24日閲覧。
- ^ a b 久保憲司 (2009年6月10日). “第140回‐音楽に対する素朴な思いをカート・コバーンにまで届けたヴァセリンズ”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2018年5月26日閲覧。