VTOL X-Plane
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VTOL X-Plane
- 分類:垂直離着陸機
- 製造者:オーロラ・フライト・サイエンシズ
- 運用者:国防高等研究計画局
VTOL X-Planeは国防高等研究計画局(DARPA)が進める垂直離着陸機(VTOL機)の計画。
概要
[編集]将来の垂直離着陸機の計画で従来のチルトローターを備えたターボプロップ機よりも高速性を備えた機体の開発を企図した計画[1]。従来の可撓性回転翼を備えたヘリコプターでは370㎞/hでの飛行が限界とされてきた、チルトローターを備えるベル・ボーイングV-22オスプレイでは最高速度は565km/hだが、それでもまだ不十分でホバリング効率や航続距離が不十分だった[2]。
シコルスキーエアクラフト、オーロラ・フライト・サイエンシズ、ボーイング、Karem Aircraftが参加した。
要求仕様
[編集]- 速度:最高速度は555~740km/h[1]
- ホバリング効率:効率を60%から少なくとも75%に引き上げる[2]
- 巡航効率:巡航揚抗比は現用機の5-6の水準からすくなくとも10に改善[2]
- 積載量:総重量10,000~12,000ポンドの少なくとも40%の有効積載量[2]
進展状況
[編集]トライアルに参加した4社はいずれも無人航空機を使用して概念を実証する道を選んだ。
複数の電動ダクテッドファンを備えたオーロラ XV-24 ライトニングストライクが選定された[1]。
オーロラ XV-24 ライトニングストライク
[編集]→詳細は「オーロラ XV-24 ライトニングストライク」を参照
オーロラ XV-24 ライトニングストライクはエンテ型で、両翼にある9基ずつの計18基の100kwの電動機と両カナードの3基ずつの計6基の70kwの電動機が備わり、合計24基のダクテッドファンを駆動する[2]。必要な電力は胴体内に備えられたロールス・ロイス AE 1107C-リバティーターボシャフトエンジンで発電された3MW(約4,000馬力)の電力で賄う[2]。